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{第八十八話} カジノ?
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姫様との会話も終わり何も考えず宮殿を出たが、やはりやる事が無い。
現世であれば、こんな時はコンビニに行ったり、スタバでベンティと頼んでMacを開くんだが。
異世界だとそういうわけには行かない。
のんびりゆったりと街中を歩くが、やはりやる事が無い。
そんな心情で歩きながら辺りを見回していると、見覚えがある看板が。
その看板には「レクトロ」と書かれていた。
「おや、これは?」
とある人物の顔が頭の中に浮かべて店内へと入ると、予想して浮かべていた人物とは性別ですら違う女性がレジカウンターの向こうに立っていた。
「いらっしゃい!」
第一印象としては、明るく気さくな女性のようだ。
店内を眺めると、どうやらこの店は武具屋らしく、武器や防具が店内に並んでいた。
名前が同じだけで、自分が思っていた店とは関係無いと結論を出そうとしたその瞬間、店の奥から先ほど頭のに浮かべていたその人物「レクトロ」が出てきた。
「お、ショウじゃないか!」
やはり自分の予想は外れていなかったらしいと安心したのもつかの間、何故ここに居る?という疑問が生まれた。
「何故にここに?」
「簡単な事だ。帝都で店を開いた方が儲かる!」
予想通りの回答が帰って来たので逆に驚いているが、容易に納得できるので助かった面もある。
「まずはショウがこの店の常連さんになってくれ。武具の調整や整備、修理なんかはウチに任せてくれ」
「分かった。その時は任せるよ」
レクトロに手をふり、店を出た。
さて、のんびりゆったりとしたやる事が無い散歩を再開しようか。
結果、やる事が無いせいか気づくと自分の足は自然と帝都での自宅である、おじさんの屋敷にたどり着いていた。
自室に帰るとソファーにもたれかかり、ブルーレイレコーダーDVDを入れテレビの電源を入れた。
冷蔵庫から取り出したコーラを片手に映画の続きを見始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映画が終わり余韻に浸っていると、入り口の扉をノックする音が聞こえた。
ノックに返事をすると、ネラが部屋の中に入ってきた。
ネラは腕で紙袋を抱えており、中からは野菜の様な物が顔を見せていた。
「ただいま戻りました」
どうやら紙袋の中身は夕食の材料らしく、紙袋を抱えたままネラはキッチンへと向かった。
「お帰り、ネラ。おじさんは?」
「カジノの準備をしています。私も京一様の手伝いをしていたのですが、マスターの夕食を作りに抜けて来ました」
ネラはテキパキと夕食の支度を始めた。
自分も手伝おうとしたが断られてしまったが、さすがに何もしないわけにもいかず、食器を棚から出した。
夕食を食べ終わると、ネラは片付けを始めた。
「京一様から伝言です「準備があらかた終わったから姫様を俺のカジノに連れてくるといい。今日はお前達の貸切だから安全安心だ」だそうです。私はこのままカジノへ向かいますが、マスターは宮殿によって姫様を誘って来てください。国王様に聞いた限りでは、今晩は予定が無いようなので、その心配は無いでしょう」
ネラはそう言うと、部屋を出て行った。
自分もネラに続いて部屋を出た。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮殿の中に入り、姫様の下へ向かった。
姫様の部屋にノックをして中に入ると、姫様はベランダで夜風に当たっていた。
夜風になびく長い金色の髪と、月光に照らされたその姿に目を奪われていた。
しばらく見つめていると、姫様はこちらに気付いたらしく、風になびく髪を軽く押さえ振り返った。
「無防備な女性を後ろから無言で眺めるのは、あまり良いとは言えませんよ。今日は何の御用でしょうか?」
申し訳ないと頭を下げ、今回の用件を姫様に伝えた。
カジノへの招待を聞いた姫様は目を輝かせ、支度を始めた。
姫様が突然着替え出したので、あわてて部屋を出た。
しばらく部屋の前で待っていると、姫様が着替えて出てきた。
何時ものドレスにアクセサリーで着飾った格好ではなく、それに比べて動きやすいスーツ姿だ。
「京一様にお願いして、私のサイズにあった物を貰いました。着る機会が早く来て良かったです」
「これは、なかなか。似合っているんじゃないか?」
姫様は見事なまでにスーツを着こなし、長い金色の髪は後ろで束ね、ゴムで縛っている。
俗に言う所の「ポニーテール」と言うヤツだ。
左腕には時計をつけているが、これもおじさんがスーツと一緒にプレゼントした物だろう。
そんなスーツ姿の姫様と宮殿を出て、夜の街を歩く。
しばらく一緒に姫様と歩いているが、街の住人達は自分の隣に居るスーツ姿の女性が姫様だとは気づいていない様子で、誰も驚いたりする素振りは無い。
特に障害なくおじさんが経営するカジノがあるバラスクへ入った。
先日、昼間に来た時とはまったく街の風景が違う。
街は色とりどりのネオンで彩られ、通りは人々でにぎわっていた。
周りの店から漏れ、聞こえてくる音楽が混ざり合い、新たな音楽が生まれている。
店屋の前で客引きと思われる女性が立っているのだが、非常にセクシーな服を着ている。
そんな女性が至る所に立っている。
自分の年齢を考えるに、この場所に来るには数年早かっただろう。
そんな街を姫様とスーツ姿で並んで歩いていると、ネラが立っているのが見えた。
きっとそこがおじさんのカジノなのだろう。
店の外観は他の店に負けず劣らず、大量のネオンが点滅している。
もちろん看板も光っていて、電球で「CASINO」と書かれていた。
ネラに案内され中へ入ると、準備期間が一日に満たないはずだが、それを一切感じさせずこの状態のまま今すぐオープンしても良いのではと思えるほどだ。
辺りを見回すとポーカー等に使用すると思われるテーブルが置かれている。
他にもスロットマシーンが置かれている。
スロットの他にもいくつか似たような機械が置かれているがカジノに詳しくない自分の知識ではよく分からなかった。
さらに辺りを見回すと、ルーレットの台がいくつも置かれていた。
そんな店内を歩き回りながら見回していると、おじさんが店の奥から現れた。
「よくきたな。今日はデモを含めているから、好きに楽しんでくれ。取り合えず百万ギル分のチプを二人に上げよう。換金は出来ないが、好きに使ってくれ」
おじさんからチップを受け取り、とりあえず最初はルーレットの台に姫様と付いた。
「今日のディーラーは私が勤めさせていただきます」
机を挟んで反対側に立ったネラはいつものスーツ姿ではなく、よく映画等で見るディーラーの服装だ。
白いYシャツに、黒いベスト、そして赤い蝶ネクタイ。
これがこのカジノで働くディーラーの制服なのだろう。
現世であれば、こんな時はコンビニに行ったり、スタバでベンティと頼んでMacを開くんだが。
異世界だとそういうわけには行かない。
のんびりゆったりと街中を歩くが、やはりやる事が無い。
そんな心情で歩きながら辺りを見回していると、見覚えがある看板が。
その看板には「レクトロ」と書かれていた。
「おや、これは?」
とある人物の顔が頭の中に浮かべて店内へと入ると、予想して浮かべていた人物とは性別ですら違う女性がレジカウンターの向こうに立っていた。
「いらっしゃい!」
第一印象としては、明るく気さくな女性のようだ。
店内を眺めると、どうやらこの店は武具屋らしく、武器や防具が店内に並んでいた。
名前が同じだけで、自分が思っていた店とは関係無いと結論を出そうとしたその瞬間、店の奥から先ほど頭のに浮かべていたその人物「レクトロ」が出てきた。
「お、ショウじゃないか!」
やはり自分の予想は外れていなかったらしいと安心したのもつかの間、何故ここに居る?という疑問が生まれた。
「何故にここに?」
「簡単な事だ。帝都で店を開いた方が儲かる!」
予想通りの回答が帰って来たので逆に驚いているが、容易に納得できるので助かった面もある。
「まずはショウがこの店の常連さんになってくれ。武具の調整や整備、修理なんかはウチに任せてくれ」
「分かった。その時は任せるよ」
レクトロに手をふり、店を出た。
さて、のんびりゆったりとしたやる事が無い散歩を再開しようか。
結果、やる事が無いせいか気づくと自分の足は自然と帝都での自宅である、おじさんの屋敷にたどり着いていた。
自室に帰るとソファーにもたれかかり、ブルーレイレコーダーDVDを入れテレビの電源を入れた。
冷蔵庫から取り出したコーラを片手に映画の続きを見始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映画が終わり余韻に浸っていると、入り口の扉をノックする音が聞こえた。
ノックに返事をすると、ネラが部屋の中に入ってきた。
ネラは腕で紙袋を抱えており、中からは野菜の様な物が顔を見せていた。
「ただいま戻りました」
どうやら紙袋の中身は夕食の材料らしく、紙袋を抱えたままネラはキッチンへと向かった。
「お帰り、ネラ。おじさんは?」
「カジノの準備をしています。私も京一様の手伝いをしていたのですが、マスターの夕食を作りに抜けて来ました」
ネラはテキパキと夕食の支度を始めた。
自分も手伝おうとしたが断られてしまったが、さすがに何もしないわけにもいかず、食器を棚から出した。
夕食を食べ終わると、ネラは片付けを始めた。
「京一様から伝言です「準備があらかた終わったから姫様を俺のカジノに連れてくるといい。今日はお前達の貸切だから安全安心だ」だそうです。私はこのままカジノへ向かいますが、マスターは宮殿によって姫様を誘って来てください。国王様に聞いた限りでは、今晩は予定が無いようなので、その心配は無いでしょう」
ネラはそう言うと、部屋を出て行った。
自分もネラに続いて部屋を出た。
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宮殿の中に入り、姫様の下へ向かった。
姫様の部屋にノックをして中に入ると、姫様はベランダで夜風に当たっていた。
夜風になびく長い金色の髪と、月光に照らされたその姿に目を奪われていた。
しばらく見つめていると、姫様はこちらに気付いたらしく、風になびく髪を軽く押さえ振り返った。
「無防備な女性を後ろから無言で眺めるのは、あまり良いとは言えませんよ。今日は何の御用でしょうか?」
申し訳ないと頭を下げ、今回の用件を姫様に伝えた。
カジノへの招待を聞いた姫様は目を輝かせ、支度を始めた。
姫様が突然着替え出したので、あわてて部屋を出た。
しばらく部屋の前で待っていると、姫様が着替えて出てきた。
何時ものドレスにアクセサリーで着飾った格好ではなく、それに比べて動きやすいスーツ姿だ。
「京一様にお願いして、私のサイズにあった物を貰いました。着る機会が早く来て良かったです」
「これは、なかなか。似合っているんじゃないか?」
姫様は見事なまでにスーツを着こなし、長い金色の髪は後ろで束ね、ゴムで縛っている。
俗に言う所の「ポニーテール」と言うヤツだ。
左腕には時計をつけているが、これもおじさんがスーツと一緒にプレゼントした物だろう。
そんなスーツ姿の姫様と宮殿を出て、夜の街を歩く。
しばらく一緒に姫様と歩いているが、街の住人達は自分の隣に居るスーツ姿の女性が姫様だとは気づいていない様子で、誰も驚いたりする素振りは無い。
特に障害なくおじさんが経営するカジノがあるバラスクへ入った。
先日、昼間に来た時とはまったく街の風景が違う。
街は色とりどりのネオンで彩られ、通りは人々でにぎわっていた。
周りの店から漏れ、聞こえてくる音楽が混ざり合い、新たな音楽が生まれている。
店屋の前で客引きと思われる女性が立っているのだが、非常にセクシーな服を着ている。
そんな女性が至る所に立っている。
自分の年齢を考えるに、この場所に来るには数年早かっただろう。
そんな街を姫様とスーツ姿で並んで歩いていると、ネラが立っているのが見えた。
きっとそこがおじさんのカジノなのだろう。
店の外観は他の店に負けず劣らず、大量のネオンが点滅している。
もちろん看板も光っていて、電球で「CASINO」と書かれていた。
ネラに案内され中へ入ると、準備期間が一日に満たないはずだが、それを一切感じさせずこの状態のまま今すぐオープンしても良いのではと思えるほどだ。
辺りを見回すとポーカー等に使用すると思われるテーブルが置かれている。
他にもスロットマシーンが置かれている。
スロットの他にもいくつか似たような機械が置かれているがカジノに詳しくない自分の知識ではよく分からなかった。
さらに辺りを見回すと、ルーレットの台がいくつも置かれていた。
そんな店内を歩き回りながら見回していると、おじさんが店の奥から現れた。
「よくきたな。今日はデモを含めているから、好きに楽しんでくれ。取り合えず百万ギル分のチプを二人に上げよう。換金は出来ないが、好きに使ってくれ」
おじさんからチップを受け取り、とりあえず最初はルーレットの台に姫様と付いた。
「今日のディーラーは私が勤めさせていただきます」
机を挟んで反対側に立ったネラはいつものスーツ姿ではなく、よく映画等で見るディーラーの服装だ。
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