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{第九十話} 秘密基地
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「窓はどうやって開けるんだ?」
「ドアの中心を軽くダブルタップするとレバーがドアから出てくるので、それをまわすと窓が開けられます」
ネラに言われた通りにドアをダブルタップすると、レバーが出てきた。
昔の車でよく見る物で、現在は軽トラくらいでしか存在が確認できなくなった「レギュレーターハンドル」と呼ばれるものだろう。
確かに不便な部分もあるが、個人的にはこっちの方が好きだ。
レバーを回し、窓を開け外を見ると、街を歩いている人々が見える。
しかし、その人々がこちらに気づいた様子は無い。
なぜだろうか、こういった疑問はネラに聞くのが一番だろう。
「この車は街を歩く人達からは見えないのか?」
「ボディー全体に光学迷彩が使われているため、光学迷彩を発動している間は存在が見つかる事はないと思います」
そんなところだろうと思っていたら、本当にそんなところで、少し驚いている。
しばらく窓から見える青空を眺め、ふと窓から顔を出して下を見ると、だんだんと高度が下がっている。
タイヤがもとの角度に戻り、見た目はただの車に。
その車の状態でしばらく走り続けていると、湖が目の前に見えて来た。
湖との距離が次第に縮まって来た。
てっきり、湖を迂回して進むものだと思っていたが、そのまま湖の方向に向かって一直線にネラはアクセルペダルを更に強く踏み車を走らせた。
「マスター、窓を閉めて衝撃に備えてください」
急いでレバーを回し、窓を閉めた次の瞬間、湖にそのまま車で飛び込んだ。
窓から外を見ると、ガラスを伝って沢山の泡が登って行くのを見て、車が水に沈んで行く事を実感した。
完全に車が水に沈むと、ロボットが変身するときのような機械音が車内に響いた。
機械音が消えると、水中を静かに進み始めた。
ヘッドライトは海中を照らし、魚が泳いでいる姿を見ることができた。
「マスター側のドアに、黒色のゲームコントローラで見るようなアナログスティックの様な物が付いていると思います」
ドアを見るとネラの言う通り、ボタンとスティックが付いていた。
ボタンを押すと、窓の外でライトが点灯し、そのライトをスティックで操作できる。
「しばらく海中を進むので、暇つぶしにでも使ってください。ちなみにライトの名称は「サーチライト」です。京一様が二万マイル海底に潜りに行った時に、この車にも取り付けようと思い後から取り付けた物です」
サイドガラスから外を見ると、タイヤが跡形も無くボディの中にしまわれたのか、タイヤがあるくぼみすら綺麗に覆われ、もとから無かったかのように消えていた。
サーチライトを操作し、タイヤがあったあたりを照らしていると、ライトの光に魚達が集まってきた。
しばらく集まってきた魚を見ていると、集まった魚を食べに、少し大きな魚がやってきた。
そこに、さらに大きな魚が。
気づくと、サーチライトで照らした一角だけ水族館の水槽のような魚の密度になっていた。
ミニ水族館をしばらく見ていると、魚達が一瞬で何処かへ行ってしまった。
何処へ行ってしまったのだろうか。
「マスター、少し静かにしていてください」
ネラはそう言うと、ヘッドライトを消しエンジンを止めた。
「何事?」
ネラに質問すると、ネラは無言でカーナビを指差した。
そのカーナビにはソナーが表示されており、ソナーによると、何か大きな者がこちらに近づいて来ていた。
近づいてきたその者は巨大な魚で、目の前を泳いで通り過ぎて行くその姿をルームランプで照らされ、その光を大きなウロコが反射して虹色に光っている。
その大きな魚の全体は見れなかったが、一部分見た限りでは、巨大なタイの様な見た目だった。
光を反射したウロコ一枚の大きさはトイレの蓋くらいの大きさがあり、魚がどれ位の大きさ容易に想像できるだろう。
その巨大魚が通り過ぎる時に、大きな尾びれで掻いき生じた水の流れで車が大きく揺れた。
あ、酔いそう。
少し気持ち悪くなり、ドアにもたれ掛かっていると目の前に壁に埋め込まれた金属のゲートが現れた。
ゲートの上に赤いランプが点灯しており、車で近づきしばらく待っていると赤いランプから青いランプに切り替わり、扉がゆっくり開いた。
扉の向こうには開けた空間ががあり、中に入ると後ろの扉が閉まってしまった。
扉が完全に閉まりきると、この空間の水位がだんだんと下がり、最終的にはゼロになった。
車は元の車に戻り、ドアを開け車から降りると、この空間の床は金網になっており、金網の下には湖の水が見えた。
床の金網は穴が小さく、小石や水草が引っかかっていた。
一歩一歩金属音を当てながら、壁の方へ歩いていくと、潜水艦等で見る丸いハンドルが付いた扉があった。
ためしに自分の手で回してみたが、まったくと言って回らない。
そこへ、横からネラが片手を添えると、いとも簡単に回り、扉はさび付いた音を立てながら開いた。
扉を抜けた先にある通路の床も先ほどの部屋と同様の金網になってはいるが、金網の下に水は無い。
そんな通路を進み、突き当たりの扉を開けると、近未来な秘密組織の本部的な部屋があった。
床や壁、天井は白をメインにしており、青いLEDと思われる光ラインが模様の様に入っている。
ガラスのパーテーションのようなものに帝都の地図が表示されていた。
パーテーションの床と設置している面が発光している所から、下から映し出しているのだろう。
その地図には複数の飛行機の様なマークが動いていた。
飛行機のマークはそれぞれマークを中心に丸い円ががさなっている。
これは何を表しているのだろうか。
この飛行機の円同士が、干渉するような飛行経路で飛んでいることから、何か通信のような物をしている可能性が高い。
「この地図とこの飛行機のマークについて説明求む」
「この地図はマスターも一目見て分かる様に、帝都の地図です。そして、このマークはUAVの位置をリアルタイムで示しています。このUAVは航空写真と取ったり、上空から対象を50機のUAVのカメラを使って追跡などが出来ます。また、このUAVにから4Gの電波を中継器にして帝都全体に飛ばしています」
完全に理解した。
丁寧に地図を指差したり、マーカーで印等をガラスに書いて説明してくれる。
ガラスに書いたマーカーをホワイトボード用の黒板消しの様な物で綺麗に消えた。
とても便利な仕様だ。
「ドアの中心を軽くダブルタップするとレバーがドアから出てくるので、それをまわすと窓が開けられます」
ネラに言われた通りにドアをダブルタップすると、レバーが出てきた。
昔の車でよく見る物で、現在は軽トラくらいでしか存在が確認できなくなった「レギュレーターハンドル」と呼ばれるものだろう。
確かに不便な部分もあるが、個人的にはこっちの方が好きだ。
レバーを回し、窓を開け外を見ると、街を歩いている人々が見える。
しかし、その人々がこちらに気づいた様子は無い。
なぜだろうか、こういった疑問はネラに聞くのが一番だろう。
「この車は街を歩く人達からは見えないのか?」
「ボディー全体に光学迷彩が使われているため、光学迷彩を発動している間は存在が見つかる事はないと思います」
そんなところだろうと思っていたら、本当にそんなところで、少し驚いている。
しばらく窓から見える青空を眺め、ふと窓から顔を出して下を見ると、だんだんと高度が下がっている。
タイヤがもとの角度に戻り、見た目はただの車に。
その車の状態でしばらく走り続けていると、湖が目の前に見えて来た。
湖との距離が次第に縮まって来た。
てっきり、湖を迂回して進むものだと思っていたが、そのまま湖の方向に向かって一直線にネラはアクセルペダルを更に強く踏み車を走らせた。
「マスター、窓を閉めて衝撃に備えてください」
急いでレバーを回し、窓を閉めた次の瞬間、湖にそのまま車で飛び込んだ。
窓から外を見ると、ガラスを伝って沢山の泡が登って行くのを見て、車が水に沈んで行く事を実感した。
完全に車が水に沈むと、ロボットが変身するときのような機械音が車内に響いた。
機械音が消えると、水中を静かに進み始めた。
ヘッドライトは海中を照らし、魚が泳いでいる姿を見ることができた。
「マスター側のドアに、黒色のゲームコントローラで見るようなアナログスティックの様な物が付いていると思います」
ドアを見るとネラの言う通り、ボタンとスティックが付いていた。
ボタンを押すと、窓の外でライトが点灯し、そのライトをスティックで操作できる。
「しばらく海中を進むので、暇つぶしにでも使ってください。ちなみにライトの名称は「サーチライト」です。京一様が二万マイル海底に潜りに行った時に、この車にも取り付けようと思い後から取り付けた物です」
サイドガラスから外を見ると、タイヤが跡形も無くボディの中にしまわれたのか、タイヤがあるくぼみすら綺麗に覆われ、もとから無かったかのように消えていた。
サーチライトを操作し、タイヤがあったあたりを照らしていると、ライトの光に魚達が集まってきた。
しばらく集まってきた魚を見ていると、集まった魚を食べに、少し大きな魚がやってきた。
そこに、さらに大きな魚が。
気づくと、サーチライトで照らした一角だけ水族館の水槽のような魚の密度になっていた。
ミニ水族館をしばらく見ていると、魚達が一瞬で何処かへ行ってしまった。
何処へ行ってしまったのだろうか。
「マスター、少し静かにしていてください」
ネラはそう言うと、ヘッドライトを消しエンジンを止めた。
「何事?」
ネラに質問すると、ネラは無言でカーナビを指差した。
そのカーナビにはソナーが表示されており、ソナーによると、何か大きな者がこちらに近づいて来ていた。
近づいてきたその者は巨大な魚で、目の前を泳いで通り過ぎて行くその姿をルームランプで照らされ、その光を大きなウロコが反射して虹色に光っている。
その大きな魚の全体は見れなかったが、一部分見た限りでは、巨大なタイの様な見た目だった。
光を反射したウロコ一枚の大きさはトイレの蓋くらいの大きさがあり、魚がどれ位の大きさ容易に想像できるだろう。
その巨大魚が通り過ぎる時に、大きな尾びれで掻いき生じた水の流れで車が大きく揺れた。
あ、酔いそう。
少し気持ち悪くなり、ドアにもたれ掛かっていると目の前に壁に埋め込まれた金属のゲートが現れた。
ゲートの上に赤いランプが点灯しており、車で近づきしばらく待っていると赤いランプから青いランプに切り替わり、扉がゆっくり開いた。
扉の向こうには開けた空間ががあり、中に入ると後ろの扉が閉まってしまった。
扉が完全に閉まりきると、この空間の水位がだんだんと下がり、最終的にはゼロになった。
車は元の車に戻り、ドアを開け車から降りると、この空間の床は金網になっており、金網の下には湖の水が見えた。
床の金網は穴が小さく、小石や水草が引っかかっていた。
一歩一歩金属音を当てながら、壁の方へ歩いていくと、潜水艦等で見る丸いハンドルが付いた扉があった。
ためしに自分の手で回してみたが、まったくと言って回らない。
そこへ、横からネラが片手を添えると、いとも簡単に回り、扉はさび付いた音を立てながら開いた。
扉を抜けた先にある通路の床も先ほどの部屋と同様の金網になってはいるが、金網の下に水は無い。
そんな通路を進み、突き当たりの扉を開けると、近未来な秘密組織の本部的な部屋があった。
床や壁、天井は白をメインにしており、青いLEDと思われる光ラインが模様の様に入っている。
ガラスのパーテーションのようなものに帝都の地図が表示されていた。
パーテーションの床と設置している面が発光している所から、下から映し出しているのだろう。
その地図には複数の飛行機の様なマークが動いていた。
飛行機のマークはそれぞれマークを中心に丸い円ががさなっている。
これは何を表しているのだろうか。
この飛行機の円同士が、干渉するような飛行経路で飛んでいることから、何か通信のような物をしている可能性が高い。
「この地図とこの飛行機のマークについて説明求む」
「この地図はマスターも一目見て分かる様に、帝都の地図です。そして、このマークはUAVの位置をリアルタイムで示しています。このUAVは航空写真と取ったり、上空から対象を50機のUAVのカメラを使って追跡などが出来ます。また、このUAVにから4Gの電波を中継器にして帝都全体に飛ばしています」
完全に理解した。
丁寧に地図を指差したり、マーカーで印等をガラスに書いて説明してくれる。
ガラスに書いたマーカーをホワイトボード用の黒板消しの様な物で綺麗に消えた。
とても便利な仕様だ。
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