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やな予感って、大概外れる事は無い(断言!)
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「岩礁宙域を抜ける」
「ハーフスピード。コース3-2-2」
スライダー号はゆっくりと加速する。
「じきに次のワープポイントだよ、ボビー」
「フルスピード。管理基地へ連絡。こちら、組合所属の個人傭兵ボビー・B」
やがて、管理基地が見えてきて。
「管理基地よりスライダー号、船籍確認。『貴船の航海の無事を祈る』」
「ワープエンジン始動。インパルスパワー切り替え準備」
「ワープコクーン、発生確認」
船が淡い薄紫の繭に包まれていく。
「超光速航行Go! ワープ2」
航路~安全に航行出来る空間はどうしても限られているから、すれ違う船や追い越す船等ど出くわす事もあって。
「後方より接近する船。通信確認」
「こちら組合所属サンダース騎士団の小型戦闘艦ボルト3。共通信号『貴船の航海の安全を祈る』」
「返信。組合所属個人傭兵スライダー号。共通信号『貴艦の航海の安全を祈る』」
追い抜いていくボルト3。
無論、船同士の間隔は充分な安全保障距離を保っている。
光速通信のみのやり取り。
でも、コレが無いと無法者と判断される。海賊船として攻撃されても文句を言えないんだ。船籍と共通信号のやり取りは必須。船影を確認した時点で発信する様、通常の船に備わってる機能だ。
「この空域で組合所属の船と遭うなんて珍しいな」
「向こうもそう思ってると思うよ、ボビー」
この宇宙の傭兵は、ほぼ2つの組織に所属している。
連合と組合。
個人傭兵と言っても、個人の力だけで依頼を請け負える訳じゃない。それこそ剣と魔法の物語での冒険者ギルドの様なモンだ。
何で2つ有るのかは、よう知らんけど。
しかも、この2つの組織は想像通り仲が悪いし。
独立独歩の雰囲気なのは組合の方。俺みたいな個人が多いのも。きっかけとなったパイク達もコッチの所属で、俺もそれに倣ったんだよ。
あ、依頼料と皇家からの報奨金で治療投薬を受けたパイクの妻子は、即全快した。
「活躍したのはボビーだけなんだが」
そう恐縮するパイクに、この船があったからこそって俺も強く主張して、カレン皇女殿下も同意されて。
…って、そういう設定、ね。
これが4年前の話になってるけど、俺が転生してまだ1年くらいしか実際経ってねぇし。
なんだかんだでこの1年。
俺は、そこそこ成功した個人傭兵って存在になってるワケで。
話それたね。
組織の規模的には連合の方が圧倒的に多い。これはグランカイト帝国でもプロス=ゲルド王国でも変わらない。小競り合いが続く二大国に跨り、銀河規模の組織として中立(表向き)の立場を貫いてる。勿論組合も同じ立場。
「そろそろゲートだ。減速準備」
「ワープアウト!」
第2目標地点のシレジア星系。
高速船ならば直通で行くだろう航路。タートル級は名の通り防御に特化していて速度はワープ5までしか出ない。普通はワープ8が最高で巡航速度がワープ5だ。
まぁ、どんな依頼を受けるか、で船の用途も変わるワケだし。
最速船たるファルコン級は、それこそワープ9.5を誇り攻撃力だって申し分ない。が、その分軽量化もあって防御に難ありの上、貨物室が殆ど無い。戦闘特化とも言える船で、護衛任務を主依頼とする傭兵に好まれる船なんだ。
「インパルスパワー切り替え。ハーフスピードでシレジア3の中継地へ向かう」
状況によっては依頼の重複もある。
今回、コース内での輸送依頼があったので、この星系で唯一の居住惑星シレジア3の衛星軌道上にある中継地、通称シレジア大宙港へ。
「こちら、シレジアターミナル。船籍及び渡来用途の申告をお願いします」
「組合所属スライダー号。船籍C-MC1701-D2-TS。ボリテス・エクスプレスの代行でのレアメタル輸送だ」
「確認取れました。スライダー号、6番ターミナル32号駐機場へ」
「スライダー号了解」
小惑星規模の中継基地シレジア大宙港は、8基のターミナルに最大50駐機場を持つ。
1番ターミナルは大型機専用で8つの駐機場しか無いけど、ここは軍の弩級戦艦でも停泊する事が出来る程。マジで凄え。
って、あれ、ホントに戦艦が来てねぇか?
丁度、その1番ターミナルへ入港しつつあるのは、帝国軍のソヴェリン級巡洋高速戦艦。それにカルバー級巡洋艦が2隻とエンバー級駆逐艦が6隻、アルゴル級軽空母とソーダイク級補給艦1隻が付随してる。
「あれ、外周護衛艦隊ってモンじゃなさそうだよね」
「掲揚軍旗確認。シレジア駐留軍の第4護衛群だ。この宙域は海賊も少ないし、王国との小競り合いも無いよ」
「その情報、少し古い様だなぁ」
下手な辺境貴族領ならば太刀打ち出来そうな艦隊編成に思えるもの。そんな護衛群が来てる以上、まさか彼等が物見遊山で遊覧航行してるなんて頭お花畑の物知らず令嬢だって思わないだろ。
「状況を確認したよ、ボビー」
「報告して」
「生傷海賊団が出没した様だ」
またそんな大物が、なんだってこんな場所に?
「シレジア6にチョッカイだした様だ」
「マジかよ」
星系第6惑星シレジア6は殆ど陸地の無い海洋惑星。とは言えリゾート惑星じゃない。ここの海は飲用にならないし入浴にも適さない。何やらって液化エネルギー資源が惑星規模の水玉で宇宙にあるって感じで。主恒星シレジアを公転軌道で回ってる事さえ宇宙の神秘って気がするけど。
「いや、ちょっと?少しきな臭くね?」
「そうだな、ボビー。荷を降ろしたら即出立した方が良い」
最終目的地タルマンド星系まで、そこまで余裕は無いんだし。
って、うまくいく筈無いよね(泣)。
前世の頃より、何故か、こういう予感が外れる事ないんだよー!
「ハーフスピード。コース3-2-2」
スライダー号はゆっくりと加速する。
「じきに次のワープポイントだよ、ボビー」
「フルスピード。管理基地へ連絡。こちら、組合所属の個人傭兵ボビー・B」
やがて、管理基地が見えてきて。
「管理基地よりスライダー号、船籍確認。『貴船の航海の無事を祈る』」
「ワープエンジン始動。インパルスパワー切り替え準備」
「ワープコクーン、発生確認」
船が淡い薄紫の繭に包まれていく。
「超光速航行Go! ワープ2」
航路~安全に航行出来る空間はどうしても限られているから、すれ違う船や追い越す船等ど出くわす事もあって。
「後方より接近する船。通信確認」
「こちら組合所属サンダース騎士団の小型戦闘艦ボルト3。共通信号『貴船の航海の安全を祈る』」
「返信。組合所属個人傭兵スライダー号。共通信号『貴艦の航海の安全を祈る』」
追い抜いていくボルト3。
無論、船同士の間隔は充分な安全保障距離を保っている。
光速通信のみのやり取り。
でも、コレが無いと無法者と判断される。海賊船として攻撃されても文句を言えないんだ。船籍と共通信号のやり取りは必須。船影を確認した時点で発信する様、通常の船に備わってる機能だ。
「この空域で組合所属の船と遭うなんて珍しいな」
「向こうもそう思ってると思うよ、ボビー」
この宇宙の傭兵は、ほぼ2つの組織に所属している。
連合と組合。
個人傭兵と言っても、個人の力だけで依頼を請け負える訳じゃない。それこそ剣と魔法の物語での冒険者ギルドの様なモンだ。
何で2つ有るのかは、よう知らんけど。
しかも、この2つの組織は想像通り仲が悪いし。
独立独歩の雰囲気なのは組合の方。俺みたいな個人が多いのも。きっかけとなったパイク達もコッチの所属で、俺もそれに倣ったんだよ。
あ、依頼料と皇家からの報奨金で治療投薬を受けたパイクの妻子は、即全快した。
「活躍したのはボビーだけなんだが」
そう恐縮するパイクに、この船があったからこそって俺も強く主張して、カレン皇女殿下も同意されて。
…って、そういう設定、ね。
これが4年前の話になってるけど、俺が転生してまだ1年くらいしか実際経ってねぇし。
なんだかんだでこの1年。
俺は、そこそこ成功した個人傭兵って存在になってるワケで。
話それたね。
組織の規模的には連合の方が圧倒的に多い。これはグランカイト帝国でもプロス=ゲルド王国でも変わらない。小競り合いが続く二大国に跨り、銀河規模の組織として中立(表向き)の立場を貫いてる。勿論組合も同じ立場。
「そろそろゲートだ。減速準備」
「ワープアウト!」
第2目標地点のシレジア星系。
高速船ならば直通で行くだろう航路。タートル級は名の通り防御に特化していて速度はワープ5までしか出ない。普通はワープ8が最高で巡航速度がワープ5だ。
まぁ、どんな依頼を受けるか、で船の用途も変わるワケだし。
最速船たるファルコン級は、それこそワープ9.5を誇り攻撃力だって申し分ない。が、その分軽量化もあって防御に難ありの上、貨物室が殆ど無い。戦闘特化とも言える船で、護衛任務を主依頼とする傭兵に好まれる船なんだ。
「インパルスパワー切り替え。ハーフスピードでシレジア3の中継地へ向かう」
状況によっては依頼の重複もある。
今回、コース内での輸送依頼があったので、この星系で唯一の居住惑星シレジア3の衛星軌道上にある中継地、通称シレジア大宙港へ。
「こちら、シレジアターミナル。船籍及び渡来用途の申告をお願いします」
「組合所属スライダー号。船籍C-MC1701-D2-TS。ボリテス・エクスプレスの代行でのレアメタル輸送だ」
「確認取れました。スライダー号、6番ターミナル32号駐機場へ」
「スライダー号了解」
小惑星規模の中継基地シレジア大宙港は、8基のターミナルに最大50駐機場を持つ。
1番ターミナルは大型機専用で8つの駐機場しか無いけど、ここは軍の弩級戦艦でも停泊する事が出来る程。マジで凄え。
って、あれ、ホントに戦艦が来てねぇか?
丁度、その1番ターミナルへ入港しつつあるのは、帝国軍のソヴェリン級巡洋高速戦艦。それにカルバー級巡洋艦が2隻とエンバー級駆逐艦が6隻、アルゴル級軽空母とソーダイク級補給艦1隻が付随してる。
「あれ、外周護衛艦隊ってモンじゃなさそうだよね」
「掲揚軍旗確認。シレジア駐留軍の第4護衛群だ。この宙域は海賊も少ないし、王国との小競り合いも無いよ」
「その情報、少し古い様だなぁ」
下手な辺境貴族領ならば太刀打ち出来そうな艦隊編成に思えるもの。そんな護衛群が来てる以上、まさか彼等が物見遊山で遊覧航行してるなんて頭お花畑の物知らず令嬢だって思わないだろ。
「状況を確認したよ、ボビー」
「報告して」
「生傷海賊団が出没した様だ」
またそんな大物が、なんだってこんな場所に?
「シレジア6にチョッカイだした様だ」
「マジかよ」
星系第6惑星シレジア6は殆ど陸地の無い海洋惑星。とは言えリゾート惑星じゃない。ここの海は飲用にならないし入浴にも適さない。何やらって液化エネルギー資源が惑星規模の水玉で宇宙にあるって感じで。主恒星シレジアを公転軌道で回ってる事さえ宇宙の神秘って気がするけど。
「いや、ちょっと?少しきな臭くね?」
「そうだな、ボビー。荷を降ろしたら即出立した方が良い」
最終目的地タルマンド星系まで、そこまで余裕は無いんだし。
って、うまくいく筈無いよね(泣)。
前世の頃より、何故か、こういう予感が外れる事ないんだよー!
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