宇宙SFモノに転生?普通、異世界転生って中世風ナーロッパで剣と魔法じゃないのかよー⁉︎

ノデミチ

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結局、巻き込まれる俺

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 ピピピン!ピピピン‼︎

 警報?
 これは…?ワープトレーサー探知⁉︎

「ボビー、追われてるぞ。小型高速船6機!その後方に母艦らしき中型戦闘艦1隻」

 やな予感って、やっぱ外れない。

「常々思うんだが、君の予感って実は予知なのかい?ボビー」
「バカ言ってないで、戦闘準備」
「出来てるよ。機動メカバトル・ロボの方もね。おっと、中型艦より通信」

 正面パネルに、イカつい男が映し出される。

「よぉ、兄弟。景気はどうだい?」
「まずまずだね。何とかやってるよ。で、そっちは?」
「ちと、躓いてなぁ。ココらでゲン直しといきたい訳でねぇ。それこそ、女神クレアに感謝の祈りを捧げたい位になぁ」

 ったく、恨み言しか出ないよ。あの女神はよ。

 宇宙海賊生傷ブルーザー一家のだとは思うけど、まともに相対すれば数十隻はいる筈。7隻って事は、多分はぐれ小隊って感じか?

「なぁに。ちょいと積荷を貰えりゃいいだけの話だ。それで見逃してやるゼェ、兄弟」
「冗談、ポイだね」
「生命有っての物種だゼェ」
「運び屋が積荷盗られたなんて、死んだも同然だ。俺等も生命タマ張って航海してんだよ。おととい来やがれ、三下」
「いい度胸だ。気に入ったゼェ、兄弟。テメェは即死させてやろうじゃないか」

 ニヤリと笑う荒くれ者。

「小型高速船、散開」
「シールド、フルパワー!攻撃回避しつつ、照準を後方中型母艦に合わせろ。射程に入り次第ぶっ放せ!俺はRDで出る」
「了解した。ワープドライブオフ!ワープアウト‼︎インパルスパワー、フルスピードで回避する」

 ワープコクーンに包まれていては光学兵器は全く使えない。って言うか、攻撃する事もされる事もない。超光速航行ワープ時の外部破壊による爆発は、ワープコクーンに干渉してとてつもない爆発を引き起こすからだ。その余波は各種兵器の有効射程よりも遥かに長く、だからこそワープ中の攻撃は自爆志願と言っても過言じゃない。
 それに、海賊達も積荷が欲しいワケなので、船の消滅規模の爆発は避けたい。
 なら、通常航行インパルスパワーに戻らずワープ航行すれば、と思うだろ。快速小型船なら兎も角、鈍足のタートル級じゃ追い回されて燃料切れになる未来しか望めない。防御力頼みで反撃する方がまだマシなんだ。

 それにスライダー号は、伊達に皇家から贈与された訳じゃないんだよ。

RDダークホース、出るぞ!」

 黒塗りの機動メカバトル・ロボRIZINが射出される。

「き、機動メカだとぉ?」

 肩にある黒影の馬のエンブレム。
 そのまんまだけどね。俺の愛機『ダークホース』だ。重装高機動タイプって、その辺の小型船よりも機動性あるんだぜ。

「おい!話が違うぜ」

 スラスターを思いっきり吹かして懐中に飛び込みビームライフル3連射。この距離でぶっ放せば、小型船のシールドなんて簡単に打ち抜けるんだよ。

1隻ひとつ!」

 コクピットを破壊された小型船は惰性で流れ始める。

「て、テメェ!」
2隻ふたぁつ‼︎」

 後方に回り込んで噴射ノズルに1射。で、上からコクピット辺りへ1射。小型船といっても機動メカと比べれば倍近い図体だ。連射だってコッチが優ってる。

 ドゴゴーン!

 中型戦闘艦が大破した。

「ば、馬鹿な!熱線砲ブラスターだとぉ?」

 フェイザー光線よりも射程は短いけど、威力は倍以上。掠っただけでも装甲を傷め、外壁塗装を溶かし電子機器をいかれさせる。
 スライダー号の下部にある砲塔はメガ粒子砲じゃない。熱線砲ブラスターなんだよ。本来なら軍艦、それも巡洋艦級に積んでる兵装なんだけどね。皇女殿下のって、ズルい効果があるんだよね。

光子魚雷トーピード発射!」

 船のAIは自己判断では発砲出来ない。
 さっきの熱線砲ブラスターにしろ、船長人間の命令がなくては武器使用出来ない規制プログラムがあるんだ。これは全てのAIに組み込まれる基本動作プログラム。武器を使う決定権は、絶対に人間が持つ。これは帝国だけじゃなく万国共通の基準ルール

 人を殺める、或いは傷付ける事が出来るのは人のみ。

 かって人工知能の暴走って言う、SFモノによくある機械の叛乱って、この世界でもお決まりの如く有ったらしい。皆が知る歴史ゲームのバックボーンとしてね。俺も知識として持ってるんだ。

 ドゴゴーン!

 母艦が大爆発を起こし沈黙する。
 慌てるのは小型船。戦闘稼働の後は母艦からの補給が必要な筈。下手すれば彼等は本隊に帰れなくなったのかもしれない。明らかに動きが鈍った小型船なんて、機動メカにとってカモでしかない。

3…、4隻目みっつ…いや、よっつ!。そして5隻いつつ!

 残る1隻は止まった?降伏する様だ。

 と、そこへ。

「ボビー、ワープアウトしてくる船がある。帝国軍だ」
「ちっ。やっぱ、俺を撒き餌にして見物してやがったな、フロスト先輩め」

 巡洋艦1隻と駆逐艦が2隻。

「ウデは落ちてねぇな、ボビー。ったく、惚れ惚れするぜ」
「とっとと来いや!民間船を撒き餌にするんじゃねぇよー、ライカー‼︎」

 メインスクリーンに映るのは中佐のランクピンを付けた、同期の出世頭ジョナサン=ライカー。伯爵嫡子って事だけど、彼もエリック同様「爵位なんてクソ喰らえ」って感じで俺等平民と飲んで騒いでの悪童貴族なんだよね。

「まぁ、そう言うなよ。海賊船のデータキャッシュと、あの小型船は言い値で引き取るからさ。それに6隻分の懸賞金もな」
「時間無いんだ。任せるよ。G $ギャラクシードルで頼むよ」
仮想通貨エネルじゃなくてか?」
「辺境だとエネル対応の端末が無い事もあるんだ。G$ギドルのやり取りの方が楽なんだよ」

 データ上の通貨が基本的なやり取りなんだけど、運び屋としては辺境へ赴く時もある。端末が銀河規模で充分対応してるかと言うと、残念ながら帝国でさえ完璧って言えないんだ。

 ってか、通貨名とか、やっぱゲームだよねぇ。つくづく思うんだ。

「ワープドライブ始動!ワープ2‼︎」

 挨拶もそこそこ、スライダー号は、その宙域から離れた。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 破壊された海賊船。
 コクピットや噴射ノズルを破壊され漂う船に、帝国軍の機動メカやシャトルポッドが取り付いている。そして海賊船内で作業する帝国軍技術部員からの通信が届いて。

「ライカー副長、ありました。データキャッシュ内に、海賊共の根拠地の座標を確認」
「あぁ。これが欲しかったんだよ。感謝するよ、ボビー。フロスト司令へ連絡。目的のモノを我、確保せり」
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