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第一章
4.女剣士! そして5年後!!
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護身術を習いたい。
アリスの言葉に、ガーランド公爵は狼狽えた。
家族や執事以下家臣団が初めて見る狼狽え振りに、娘溺愛はここまでだったのか? と妻ミリアは呆れ果ててしまった。
「で、何を?」
「剣術ですわ、お父様」
アリスが出したのは1冊の本。
東方の大国、ヒノト帝国。
代々の皇帝がタケルを名乗り、1番の剣の使い手がミフネを名乗るというこの国。
そのミフネが書いた『剣の極意』。本物はかなり難解なはずのこの本。子供向けに優しく書き直されているもので、偶々ガーランド公爵家にあったのだった。
っていうか、タケル? ミフネ? ホントこのゲームの設定、細部はどうなってるの? 突っ込みたくて仕方ないアリスは、それを表に出さず父バルトにお願いしていた。
「東方の剣術? な、何故?」
「この剣、とてもキレイです」
本に載っているカタナという剣。表向きの理由として剣の美しさをアリスは挙げた。
まさか剣道の有段者と言えるはずもない。でも、だから巧く扱えると思ったのだった。
バルトは、娘が挙げた理由を納得した。
東方の剣術を全く知らない事も幸いし、こんな細い剣なら大丈夫だろうと思ってしまったのだ。
娘の溺愛はとどまることを知らず、公爵家の財と権力で、剣術師範を呼び、武道館を作ってしまう。
ミリアもマイケルも、呼ばれた剣術師範ムネノリも呆れ果てたこの溺愛。結果として、天才少女剣士を生み出す事になってしまう。
前世では中の上位だったアリス。高校生だからその評価な訳で、7歳で出来れば充分天才の領分。
感動した師範ムネノリの熱血指導のおかげで、アリスの剣士としての腕前は、メキメキ上達したのだった。
居合い・抜刀術を会得して、ムネノリ師範から免許皆伝をもらったアリス。卒業記念として銘刀オサフネをもらい上機嫌。父バルトの嘆きを余所に、鍛練にのめり込むのだった。
そして、5年の月日が流れた。
アリス=ガーランド、12歳。
東方剣技師範代の凛とした雰囲気も加わり、気高く美しい令嬢へと成長していた。嫁ぎ先は王家との噂もあり、公爵にとっても自慢の娘となっていた。
また、この間に再び精霊と出会い契約していた。
炎の精霊と大地の精霊である。
お陰で、単独行動も出来る公爵令嬢となっていた。勿論父親には内緒。心配されるといけないので、母親には行先を告げてはいた。
そんなある日。
内緒ではなく、父の名代としての公式訪問を行うマイケルに着いていく形で、アリスはアギニス侯爵家を訪れていた。
嫡男ドイル=アギニスは、王子達と同じ歳の学友と言える。侯爵家は、どちらかと言えば第1王子派だ。
今日は、その嫡男の誕生日パーティー。
兄マイケルにエスコートされる形でアリスは、夜会デビューとなる。
噂に名高い公爵令嬢の参加に、アギニス家は盛大な謝意を持って歓迎した。
「ようこそ! アギニス家へ! マイケル様」
「此度はお招きいただきありがとうございます、アギニス侯」
「これは、噂に違わぬ美しき姫君。歓迎致します!アリス様」
「お招きいただきありがとうございます、侯爵閣下。私の夜会デビューが、このような晴れの日であることに感謝します」
「私共こそ、我が家をデビューに選んでいただき感謝致します。またひとつ家名に箔が付きました」
そして夕刻。
嫡男ドイルの誕生日パーティーは、華やかに行われた。次々に呼ばれる名に、会場にいる者の感嘆符は増えるばかり。
「ガーランド公爵嫡男マイケル様、公爵令嬢アリス様」
2人が入って来たとき、感嘆は絶頂となった。
「あの方がガーランド公爵令嬢アリス様」
「何と気高く美しいご令嬢」
そのまま主役であるドイルの元へ行く2人。
「誕生日おめでとうございます!ドイル様」
「ありがとうございます。アリス様。今宵は1曲よろしいでしょうか?」
「喜んで。エスコートお願い致します」
アリスの手を取り、広間中央へ進むドイル。
やがて曲が始まり、2人は踊り出した。
「流石、お上手ですね」
「ドイル様こそ。巧みなリードのお陰で、私安心して身をまかせられます」
2人を見つめる眼差し。特に令嬢からの熱い視線は凄いものがあった。
曲が終わり、一旦壁の方へ。と、そこへ、
「第1王子ユーリル殿下、ご入場」
広間に、王子が入ってくる。そのままドイルの元へ来ると、
「誕生日おめでとう! ドイル公子」
「ありがとうございます。ご尊顔を拝し恐悦至極に存じます、ユーリル殿下」
「それと、初めまして、だね? アリス嬢。次の予定は? 空いているのなら、是非私の相手も頼みたいのだが?」
「初めまして、ユーリル殿下。アリス=ガーランドでございます。私等でよろしければ、喜んで務めさせていただきます」
こうして、アリスは再び広間中央へ。
王子の相手であり、他のカップルは誰しも出て来なかった。
2人のダンスは皆の注目を集め、アリスの夜会デビューは伝説的な物に語り継がれる事となった。
「やっと踊れた。貴女を見かけてから6年間。なかなか長い日々だったよ」
「殿下? あの、どちらで?」
「6年前の太陽感謝祭だな。貴女が子供達を赦したあの時、私も近くにいたんだ」
「そんな! お恥ずかしい物を」
「私は驚き、また感銘を受けた。あの場は、普通なら手打ちにする場面なのだから。貴女の価値観に、実に興味があってね」
そう言ったユーリル殿下は、アリスの耳元で何かを呟く。
「神社、買い食い、南高校」
「え? まさか? ワッキ?」
「違う!和貴。はは、やっぱり、広井アリスの転生体なんだ」
アリスは驚いた。危うくダンスステップを間違えそうになるくらい。目の前の王子が、南高校剣道部の、密かな交際相手、高島和貴の転生体だったなんて!
「君の事故の後だ。俺も病死した。何か生きる希望無くしてやさぐれててさ。だからやり直せって言われたと思って。頑張ってみるもんだ! また、希望が戻った!」
「ホントに。凄い嬉しい。ワッキ!あ、ユーリル殿下」
「今度こそ離さない。前世より面倒な事になってるけどさ。必ず、アリスを貰う。待っててくれ」
「うん、分かった」
周りには、談笑しながら踊る、お似合いな2人に見えた。第1王子派の集まりの様相もあるこの夜会。参加者の口コミで、ユーリル王子とアリス嬢の仲睦まじさを広められてしまうことになる。
このまま既成事実を作ってアリス嬢を、ガーランド公爵家を我が陣営に。画策する第1王子派と、それを妨害し、自陣営に引き入れたい第2王子派。
転生して巡りあった恋人達の前途は、想像以上に大変だったのである。
アリスの言葉に、ガーランド公爵は狼狽えた。
家族や執事以下家臣団が初めて見る狼狽え振りに、娘溺愛はここまでだったのか? と妻ミリアは呆れ果ててしまった。
「で、何を?」
「剣術ですわ、お父様」
アリスが出したのは1冊の本。
東方の大国、ヒノト帝国。
代々の皇帝がタケルを名乗り、1番の剣の使い手がミフネを名乗るというこの国。
そのミフネが書いた『剣の極意』。本物はかなり難解なはずのこの本。子供向けに優しく書き直されているもので、偶々ガーランド公爵家にあったのだった。
っていうか、タケル? ミフネ? ホントこのゲームの設定、細部はどうなってるの? 突っ込みたくて仕方ないアリスは、それを表に出さず父バルトにお願いしていた。
「東方の剣術? な、何故?」
「この剣、とてもキレイです」
本に載っているカタナという剣。表向きの理由として剣の美しさをアリスは挙げた。
まさか剣道の有段者と言えるはずもない。でも、だから巧く扱えると思ったのだった。
バルトは、娘が挙げた理由を納得した。
東方の剣術を全く知らない事も幸いし、こんな細い剣なら大丈夫だろうと思ってしまったのだ。
娘の溺愛はとどまることを知らず、公爵家の財と権力で、剣術師範を呼び、武道館を作ってしまう。
ミリアもマイケルも、呼ばれた剣術師範ムネノリも呆れ果てたこの溺愛。結果として、天才少女剣士を生み出す事になってしまう。
前世では中の上位だったアリス。高校生だからその評価な訳で、7歳で出来れば充分天才の領分。
感動した師範ムネノリの熱血指導のおかげで、アリスの剣士としての腕前は、メキメキ上達したのだった。
居合い・抜刀術を会得して、ムネノリ師範から免許皆伝をもらったアリス。卒業記念として銘刀オサフネをもらい上機嫌。父バルトの嘆きを余所に、鍛練にのめり込むのだった。
そして、5年の月日が流れた。
アリス=ガーランド、12歳。
東方剣技師範代の凛とした雰囲気も加わり、気高く美しい令嬢へと成長していた。嫁ぎ先は王家との噂もあり、公爵にとっても自慢の娘となっていた。
また、この間に再び精霊と出会い契約していた。
炎の精霊と大地の精霊である。
お陰で、単独行動も出来る公爵令嬢となっていた。勿論父親には内緒。心配されるといけないので、母親には行先を告げてはいた。
そんなある日。
内緒ではなく、父の名代としての公式訪問を行うマイケルに着いていく形で、アリスはアギニス侯爵家を訪れていた。
嫡男ドイル=アギニスは、王子達と同じ歳の学友と言える。侯爵家は、どちらかと言えば第1王子派だ。
今日は、その嫡男の誕生日パーティー。
兄マイケルにエスコートされる形でアリスは、夜会デビューとなる。
噂に名高い公爵令嬢の参加に、アギニス家は盛大な謝意を持って歓迎した。
「ようこそ! アギニス家へ! マイケル様」
「此度はお招きいただきありがとうございます、アギニス侯」
「これは、噂に違わぬ美しき姫君。歓迎致します!アリス様」
「お招きいただきありがとうございます、侯爵閣下。私の夜会デビューが、このような晴れの日であることに感謝します」
「私共こそ、我が家をデビューに選んでいただき感謝致します。またひとつ家名に箔が付きました」
そして夕刻。
嫡男ドイルの誕生日パーティーは、華やかに行われた。次々に呼ばれる名に、会場にいる者の感嘆符は増えるばかり。
「ガーランド公爵嫡男マイケル様、公爵令嬢アリス様」
2人が入って来たとき、感嘆は絶頂となった。
「あの方がガーランド公爵令嬢アリス様」
「何と気高く美しいご令嬢」
そのまま主役であるドイルの元へ行く2人。
「誕生日おめでとうございます!ドイル様」
「ありがとうございます。アリス様。今宵は1曲よろしいでしょうか?」
「喜んで。エスコートお願い致します」
アリスの手を取り、広間中央へ進むドイル。
やがて曲が始まり、2人は踊り出した。
「流石、お上手ですね」
「ドイル様こそ。巧みなリードのお陰で、私安心して身をまかせられます」
2人を見つめる眼差し。特に令嬢からの熱い視線は凄いものがあった。
曲が終わり、一旦壁の方へ。と、そこへ、
「第1王子ユーリル殿下、ご入場」
広間に、王子が入ってくる。そのままドイルの元へ来ると、
「誕生日おめでとう! ドイル公子」
「ありがとうございます。ご尊顔を拝し恐悦至極に存じます、ユーリル殿下」
「それと、初めまして、だね? アリス嬢。次の予定は? 空いているのなら、是非私の相手も頼みたいのだが?」
「初めまして、ユーリル殿下。アリス=ガーランドでございます。私等でよろしければ、喜んで務めさせていただきます」
こうして、アリスは再び広間中央へ。
王子の相手であり、他のカップルは誰しも出て来なかった。
2人のダンスは皆の注目を集め、アリスの夜会デビューは伝説的な物に語り継がれる事となった。
「やっと踊れた。貴女を見かけてから6年間。なかなか長い日々だったよ」
「殿下? あの、どちらで?」
「6年前の太陽感謝祭だな。貴女が子供達を赦したあの時、私も近くにいたんだ」
「そんな! お恥ずかしい物を」
「私は驚き、また感銘を受けた。あの場は、普通なら手打ちにする場面なのだから。貴女の価値観に、実に興味があってね」
そう言ったユーリル殿下は、アリスの耳元で何かを呟く。
「神社、買い食い、南高校」
「え? まさか? ワッキ?」
「違う!和貴。はは、やっぱり、広井アリスの転生体なんだ」
アリスは驚いた。危うくダンスステップを間違えそうになるくらい。目の前の王子が、南高校剣道部の、密かな交際相手、高島和貴の転生体だったなんて!
「君の事故の後だ。俺も病死した。何か生きる希望無くしてやさぐれててさ。だからやり直せって言われたと思って。頑張ってみるもんだ! また、希望が戻った!」
「ホントに。凄い嬉しい。ワッキ!あ、ユーリル殿下」
「今度こそ離さない。前世より面倒な事になってるけどさ。必ず、アリスを貰う。待っててくれ」
「うん、分かった」
周りには、談笑しながら踊る、お似合いな2人に見えた。第1王子派の集まりの様相もあるこの夜会。参加者の口コミで、ユーリル王子とアリス嬢の仲睦まじさを広められてしまうことになる。
このまま既成事実を作ってアリス嬢を、ガーランド公爵家を我が陣営に。画策する第1王子派と、それを妨害し、自陣営に引き入れたい第2王子派。
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