after the rain

ノデミチ

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プロローグ

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 梅雨が明けて雨があがって物語が始まる。

 高校1年の夏から…。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「ね、今度の休みこそ、付き合ってもらうからね」
「バイト入れてるよ」
「なんで?」

 放課後。
 明日の注意事項や時間割変更等、担任からの話も終わり、学級委員長が帰宅の挨拶を告げる。

 部活に行く者、仲間と寄り道する者色々。

 で、俺はバイトに行く為教室を出ようとして女子に呼び止められて。

 俺の名は亀沢孝矢かめざわゆきや
 背は176cmだからクラスでは高い方か?飛び抜けて、って程ではないけど。
 バイトは肉体労働だから、そこそこガッチリしてると思う。腹筋割れてるし腕周りもあるし。でも、後はその他大勢。何の特徴もない完全モブ男と言える。

 で、俺を呼び止めたのは金井文香カナブン…いや、フミカって呼んでって言われてはいるけど。中学ン時からコイツ、カナブンって呼んでたし。

 156cmと、俺と丁度20cmの身長差。
 日本女子の平均らしいからか、このクラスでも真ん中辺り。が、あるトコはクラスで1,2位を争うボリュームを持つ。

 腕組んでるからか、少し持ち上げられ、更にボリューム感が増してる。制服ブラウスのボタンが開いてるから眩しい白さの谷間も見えていて、その下に青いネクタイが緩く結ばれてる。

 本来、女子の制服は紅いリボンタイだ。
 青いネクタイは彼氏に貰った、つまりは彼氏持ちという証。
 4年目の新設校だから?県立にしては、ウチの校則は緩いと思う。出来るまでに父兄の横槍が色々あって、出来てからも生徒の自主性とかで少し変わって。
 行事の際、キチンと着用されていれば多少の改造は目を瞑ってもらえるって事になったらしい。

 自立創造の校風。
 生徒に都合よく歪んでると思うのは気のせいだろうし、そこまで優等生って訳でもないし。

 話逸れたね。

 俺の前に立つ美少女カナブンは、少し頬を膨らませてコッチを睨み付けてる。

 碧眼…、やや翠がかった瞳で。
 そして、髪も茶髪…と言うには濃くて、そう、栗色ってトコだ。だからギャルっぽい。

 尤も、彼女は純粋な日本人だ。
 でも父方の祖先に英国人がいるんだとか。その為、稀に日本人らしからぬ容姿の子が、特に女子に生まれる事があるらしく。

「約束したよね?」
「バイトの都合がつけば、ても言ったぞ」
「つけてよ!」
「それは社長に言えよ。若しくは二輪部主任バイクチーフに」

 金井カナブンは、隣りにいる女子を振り返ると。
「まどか?」
「私に言われてもね。社長パパには一応言ったのよ。ハル兄ィチーフ亀沢カメも気にしてないし」

 170cmを超える、女子バスケ部の次期エースと名高い同級生クラスメート兎波まどかが答える。バイト先の社長令嬢お嬢でスレンダーなポニーテール美少女。

「やっぱ、ユキヤじゃん」

 もうすぐ夏休み。
 でも、何の予定も決まってなくて。

 てか、年齢=独り身彼女無しのぼっちに、その辺考える頭は無くて。

 で、そんな男に何で金井カナブンみたいな巨乳美少女の彼女がいるかと言うと…。

 
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