52 / 96
第2部1章 ヴィオラのお悩み編
50 ヴィオラのお願い
しおりを挟む
「あの、少しの間だけ私と恋人のフリをしていただけませんでしょうか!」
ヴィオラがそう告げた瞬間、承治の喉を通りかけたお茶は一瞬で気管支に入り込み、盛大なむせかえりを起こした。
激しく咳き込む承治は、胸を叩いて心と体を落ちつける。
同時に、承治の隣に座るファフも「はぁ?」と呟いて目を点にしていた。それが普通の反応だろう。
承治は裏返った声のまま、ヴィオラが告げた言葉の真意を問い立てる。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください! 言っていることの意味がよくわからないんですけど」
「まあ、事情も分からなければ無理も無いですよね……とりあえず、私がこんな変なお願いをした理由をご説明させてください」
そう告げたヴィオラは、恥ずかしそうな様子でゆっくりと語り始める。
「実は私、親に見合い話を持ちかけられたんです。あ、親と言っても母親ですね。父は既に他界していますので」
いささか気を落ちつけた承治は、なるべく冷静に応じる。
「はあ、見合いですか」
ヴィオラも年頃の独身女性なので、そういった話が持ち上がることもあるだろう。
そんなことを考えると同時に、承治はヴィオラの告げたお願いの真意をなんとなく察し始める。
「私はその話を断ろうとしたんですが、親があまりに強引なもので、ちょっとした嘘をついてしまいまして……」
先ほどヴィオラは、承治に恋人のフリをしろと言った。
つまり、ヴィオラのついた嘘とは、こういうことなのだろう。
「もしかして、もう決まった相手がいるって嘘ついたんですか?」
「ご明答です……」
頭を抱えた承治は事の真相を解明する。
「つまり、お見合いを断るために僕をニセの恋人に仕立てて親に紹介したいと」
「はい……」
そこまで話したところで、承治の隣に座るファフはいきなり腹を抱えて笑い始めた。
「な、なによそれ! マンガじゃあるまいし! こ、恋人のフリってまあ! ホントにそんなこと考える人っているのね! ヒッヒッヒ、お腹痛い!」
ファフはゲラゲラと笑い転げているが、はっきり言って承治もヴィオラの提案は的外れな発想に思えた。
「ファフのこの反応見てくださいよ。わざわざ恋人のフリって……普通に断れなかったんですか?」
ファフと承治の態度に対し、ヴィオラはいささか不満げな表情を作って語気を強める。
「そうは言いますけど、お見合い話って断るの大変なんですよ! 付き合いのある相手なら顔も立てなきゃいけないし、今は結婚する気がないなんて言っても誰も理解してくれないし……」
「そりゃまあ、既に相手がいるってことなら断る筋は通りますけど、僕と恋人同士だなんて嘘ついてもすぐにバレちゃうんじゃないんですか? まさか偽装結婚しろだなんて言いませんよね?」
その言葉に、ヴィオラは頬を膨らませて応じる。
「そこまでお願いする気はありません! 今回ばかりは、お見合い相手が特別なんです。幼馴染で家柄も立派な人だから、断るのが難しくて……でも、この話さえ乗り切れば当分そんな相手は出てきません。本当に今回だけなんです」
「恋人のフリねぇ……」
はっきり言って、承治はヴィオラの恋人役を演じきれる自信がなかった。
承治は、言ってしまえば事務員風情の凡人である。ルックスが良いわけでもなければ地位や名声もない。そんな人間が高貴で聡明かつ風光明媚なヴィオラの隣に立つこと自体に無理がある気がした。
もっと言えば、仮にニセ恋人作戦を実行したとして、ヴィオラの親が二人の恋仲を否定すれば問題は更にややこしくなる可能性だってある。
聡明なヴィオラにしては、今回の話はいささか無茶に思えた。
そんなことを考えると同時に、承治は一つだけ気になる点があった。
「そもそも、なんでお見合いしたくないんですか?」
いい歳して独身の承治が言えたことではないが、お見合いを通じて良い相手が見つかるならそれに越したことはないだろう。
そんな承治の問いに対し、姿勢を正したヴィオラは正直に己の意思を告げる。
「私は、しかるべき時期まで今の仕事を続けていたいんです。国王陛下の容体は思わしくありませんし、世継(よつぎ)のユンフォニア姫だって、まだ一人立ちできる年頃ではありません……仮に、私がお見合い相手へ嫁ぐことになれば、当然立場が変わるので、今の仕事を続けられなくなると思います」
確かに、結婚まで話が進めば立場は大きく変わるかもしれない。
だが、今問題にしているのは単なる見合い話だ。
ヴィオラの発想にいささか飛躍を感じた承治は、別の切り口で解決策を探る。
「それならそうと、正直に言えばいいじゃないですか。もしかしたら、お見合い相手だって仕事がひと段落つくまで待ってくれるかもしれませんよ」
「でも、一度お見合いを受けてしまえば関係を持ってしまうも同然です。私はまだ、そんな気が全然なくて……別に、お見合い相手が嫌いなわけではないんです。ただ、その気が無いのにお見合いするというのも失礼じゃないですか……」
なるほど。と、承治はヴィオラの心境をなんとなく察する。
要約すると、今は仕事に打ち込んでいたい時期だから、結婚や見合い云々といった話に振り回されたくない、といったところなのだろう。
その見合いを断るために、承治にニセの恋人を演じてくれと迫ったわけだ。
承治は、改めて自身がどうするべきか考えあぐねる。
ヴィオラには普段から世話になっているので、できれば力になってあげたいと思う。
だが、恋人のフリをしてまで見合い話を無かったことにするという手段が本当に正しいのか、迷う部分があるのも事実だ。
そんな調子で承治が黙り込んでいると、ファフが口を挟んでくる。
「面白そうじゃない。協力してあげれば? どうせ、ちょっと親に会って見せつけてくるだけでしょ。適当にイチャイチャしてればいいのよ」
そう告げたファフは楽しそうにニヤニヤと口を歪めている。
他人事だと思って面白がっているのだろう。
承治は、仕方なくヴィオラの意思を改めて確認する。
「まあ、ヴィオラさんが本気なら協力しないこともないですよ。だけど、本当に僕なんかでいいのか、本当に恋人のフリなんかでお見合いを断わっていいのか、よく考えてください」
その言葉に対し、ヴィオラは少し間を置いてから答えを出した。
「こういう言い方は卑怯かもしれませんが、他でもないジョージさんだからこそ、お願いしようと思ったんです。私の身勝手で、甚だ迷惑なことは重々承知しています。ですが、私はできることなら、このお見合いを綺麗さっぱり無かったことにしたいんです。そのためにも、どうか私に助力していただけませんでしょうか……」
どうやらヴィオラの意思は固いらしい。
それだけヴィオラも必死なのだろう。
未だ納得のいかない部分はあるが、他でもないヴィオラの頼みである以上、承治はこの話を承諾する他なかった。
ヴィオラがそう告げた瞬間、承治の喉を通りかけたお茶は一瞬で気管支に入り込み、盛大なむせかえりを起こした。
激しく咳き込む承治は、胸を叩いて心と体を落ちつける。
同時に、承治の隣に座るファフも「はぁ?」と呟いて目を点にしていた。それが普通の反応だろう。
承治は裏返った声のまま、ヴィオラが告げた言葉の真意を問い立てる。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください! 言っていることの意味がよくわからないんですけど」
「まあ、事情も分からなければ無理も無いですよね……とりあえず、私がこんな変なお願いをした理由をご説明させてください」
そう告げたヴィオラは、恥ずかしそうな様子でゆっくりと語り始める。
「実は私、親に見合い話を持ちかけられたんです。あ、親と言っても母親ですね。父は既に他界していますので」
いささか気を落ちつけた承治は、なるべく冷静に応じる。
「はあ、見合いですか」
ヴィオラも年頃の独身女性なので、そういった話が持ち上がることもあるだろう。
そんなことを考えると同時に、承治はヴィオラの告げたお願いの真意をなんとなく察し始める。
「私はその話を断ろうとしたんですが、親があまりに強引なもので、ちょっとした嘘をついてしまいまして……」
先ほどヴィオラは、承治に恋人のフリをしろと言った。
つまり、ヴィオラのついた嘘とは、こういうことなのだろう。
「もしかして、もう決まった相手がいるって嘘ついたんですか?」
「ご明答です……」
頭を抱えた承治は事の真相を解明する。
「つまり、お見合いを断るために僕をニセの恋人に仕立てて親に紹介したいと」
「はい……」
そこまで話したところで、承治の隣に座るファフはいきなり腹を抱えて笑い始めた。
「な、なによそれ! マンガじゃあるまいし! こ、恋人のフリってまあ! ホントにそんなこと考える人っているのね! ヒッヒッヒ、お腹痛い!」
ファフはゲラゲラと笑い転げているが、はっきり言って承治もヴィオラの提案は的外れな発想に思えた。
「ファフのこの反応見てくださいよ。わざわざ恋人のフリって……普通に断れなかったんですか?」
ファフと承治の態度に対し、ヴィオラはいささか不満げな表情を作って語気を強める。
「そうは言いますけど、お見合い話って断るの大変なんですよ! 付き合いのある相手なら顔も立てなきゃいけないし、今は結婚する気がないなんて言っても誰も理解してくれないし……」
「そりゃまあ、既に相手がいるってことなら断る筋は通りますけど、僕と恋人同士だなんて嘘ついてもすぐにバレちゃうんじゃないんですか? まさか偽装結婚しろだなんて言いませんよね?」
その言葉に、ヴィオラは頬を膨らませて応じる。
「そこまでお願いする気はありません! 今回ばかりは、お見合い相手が特別なんです。幼馴染で家柄も立派な人だから、断るのが難しくて……でも、この話さえ乗り切れば当分そんな相手は出てきません。本当に今回だけなんです」
「恋人のフリねぇ……」
はっきり言って、承治はヴィオラの恋人役を演じきれる自信がなかった。
承治は、言ってしまえば事務員風情の凡人である。ルックスが良いわけでもなければ地位や名声もない。そんな人間が高貴で聡明かつ風光明媚なヴィオラの隣に立つこと自体に無理がある気がした。
もっと言えば、仮にニセ恋人作戦を実行したとして、ヴィオラの親が二人の恋仲を否定すれば問題は更にややこしくなる可能性だってある。
聡明なヴィオラにしては、今回の話はいささか無茶に思えた。
そんなことを考えると同時に、承治は一つだけ気になる点があった。
「そもそも、なんでお見合いしたくないんですか?」
いい歳して独身の承治が言えたことではないが、お見合いを通じて良い相手が見つかるならそれに越したことはないだろう。
そんな承治の問いに対し、姿勢を正したヴィオラは正直に己の意思を告げる。
「私は、しかるべき時期まで今の仕事を続けていたいんです。国王陛下の容体は思わしくありませんし、世継(よつぎ)のユンフォニア姫だって、まだ一人立ちできる年頃ではありません……仮に、私がお見合い相手へ嫁ぐことになれば、当然立場が変わるので、今の仕事を続けられなくなると思います」
確かに、結婚まで話が進めば立場は大きく変わるかもしれない。
だが、今問題にしているのは単なる見合い話だ。
ヴィオラの発想にいささか飛躍を感じた承治は、別の切り口で解決策を探る。
「それならそうと、正直に言えばいいじゃないですか。もしかしたら、お見合い相手だって仕事がひと段落つくまで待ってくれるかもしれませんよ」
「でも、一度お見合いを受けてしまえば関係を持ってしまうも同然です。私はまだ、そんな気が全然なくて……別に、お見合い相手が嫌いなわけではないんです。ただ、その気が無いのにお見合いするというのも失礼じゃないですか……」
なるほど。と、承治はヴィオラの心境をなんとなく察する。
要約すると、今は仕事に打ち込んでいたい時期だから、結婚や見合い云々といった話に振り回されたくない、といったところなのだろう。
その見合いを断るために、承治にニセの恋人を演じてくれと迫ったわけだ。
承治は、改めて自身がどうするべきか考えあぐねる。
ヴィオラには普段から世話になっているので、できれば力になってあげたいと思う。
だが、恋人のフリをしてまで見合い話を無かったことにするという手段が本当に正しいのか、迷う部分があるのも事実だ。
そんな調子で承治が黙り込んでいると、ファフが口を挟んでくる。
「面白そうじゃない。協力してあげれば? どうせ、ちょっと親に会って見せつけてくるだけでしょ。適当にイチャイチャしてればいいのよ」
そう告げたファフは楽しそうにニヤニヤと口を歪めている。
他人事だと思って面白がっているのだろう。
承治は、仕方なくヴィオラの意思を改めて確認する。
「まあ、ヴィオラさんが本気なら協力しないこともないですよ。だけど、本当に僕なんかでいいのか、本当に恋人のフリなんかでお見合いを断わっていいのか、よく考えてください」
その言葉に対し、ヴィオラは少し間を置いてから答えを出した。
「こういう言い方は卑怯かもしれませんが、他でもないジョージさんだからこそ、お願いしようと思ったんです。私の身勝手で、甚だ迷惑なことは重々承知しています。ですが、私はできることなら、このお見合いを綺麗さっぱり無かったことにしたいんです。そのためにも、どうか私に助力していただけませんでしょうか……」
どうやらヴィオラの意思は固いらしい。
それだけヴィオラも必死なのだろう。
未だ納得のいかない部分はあるが、他でもないヴィオラの頼みである以上、承治はこの話を承諾する他なかった。
0
あなたにおすすめの小説
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる