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ウエディングドレスの花嫁
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お似合いって…そんな訳ないよ。
『あ、梓沙さん。千隼先生と私では全く見た目も何もかも…釣り合ってないので』
苦笑いする。
『どうして?里桜さん、そんなに素敵なのに?千隼先生の横に立っても全然見劣りしないよ。すごく良い感じ』
『ま、まさか!見劣りしまくりですよ!』
か、顔がまた赤くなるから、そんな冗談止めて欲しい。
『里桜さん、あなたも千隼先生の教え子なんでしょ?先生ね、最初、私が話しかけても全然覚えてなかったんだよ、ひどくない?梓沙ですって言うまでわからなかったんだから』
え…
そ、そうなの?
『それは…梓沙さんが大人っぽくなったっていう証拠ですよ。私なんて、お前が全然成長してないから千隼先生に気づかれたんだって、兄に言われましたから。本当にその通りなんで、返す言葉が無かったです。梓沙さんがうらやましいです』
『そっか、そうなんだね~先生、里桜さんのことは気づいたんだぁ~』
梓沙さんは急にそう言ってニヤニヤし出した。
『大人をからかうな』
千隼先生、冷静には言ってるけど珍しくちょっと動揺してる?
『とにかく、今日のご恩は忘れません。私、この人と絶対に幸せになるから。そして、必ず…うちの両親にも私達のこと認めてもらう。先生があの時、自分の気持ちに素直になれ、我慢なんてする必要ないって言ってくれたから前に進めたんだよ。だから先生も…自分に素直にね。あと、里桜さんも、もっと自信もって。充分可愛いんだから』
梓沙さん…
私のこと、こんなにも励ましてくれて…
本当に優しい良い人だ。
いろいろ考えてしまった自分が恥ずかしいよ。
『大丈夫だ。一生懸命頑張っていればご両親は認めて下さる。それまで2人、絶対に離れないように。僕も…必ず幸せになる』
『うん、離れないよ、絶対に。千隼先生、里桜さん、またね!幸せにね!本当にありがとう、バイバイ』
梓沙さんは笑顔いっぱいで手を振りながら行ってしまった。
ご主人と2人、この先ずっと末永く…お幸せに。
そう願わずにはいられなかった。
今、私の横にいる千隼先生。
やっぱりすごくカッコいい。
「僕も必ず幸せになる」って言葉、素敵だった。
先生が私に気づいてくれたこと、素直に喜ばないとダメだよね。
理由はどうあれ、先生の記憶の中にちゃんといられたんだから。
たくさんの生徒の中の1人として。
うん、先生が幸せなら…私はそれを応援しなきゃダメだよね。
絶対に幸せになってもらいたいから。
『さあ、戻ろうか。まだ片付けが残ってる』
『はい!』
私、今日の結婚式に参加して良かった。
一途にご主人を想う梓沙さんを見てたら、私も、自分が1番大切に想う人と将来を共にしたいって…
それがすごく幸せなことなんだって…
私の中に今まであんまり無かった気持ちが、ポッと心に火を灯すように現れた気がした。
私にもいつか、本当に「好き」だって思える人に出会えるのかな…
『あ、梓沙さん。千隼先生と私では全く見た目も何もかも…釣り合ってないので』
苦笑いする。
『どうして?里桜さん、そんなに素敵なのに?千隼先生の横に立っても全然見劣りしないよ。すごく良い感じ』
『ま、まさか!見劣りしまくりですよ!』
か、顔がまた赤くなるから、そんな冗談止めて欲しい。
『里桜さん、あなたも千隼先生の教え子なんでしょ?先生ね、最初、私が話しかけても全然覚えてなかったんだよ、ひどくない?梓沙ですって言うまでわからなかったんだから』
え…
そ、そうなの?
『それは…梓沙さんが大人っぽくなったっていう証拠ですよ。私なんて、お前が全然成長してないから千隼先生に気づかれたんだって、兄に言われましたから。本当にその通りなんで、返す言葉が無かったです。梓沙さんがうらやましいです』
『そっか、そうなんだね~先生、里桜さんのことは気づいたんだぁ~』
梓沙さんは急にそう言ってニヤニヤし出した。
『大人をからかうな』
千隼先生、冷静には言ってるけど珍しくちょっと動揺してる?
『とにかく、今日のご恩は忘れません。私、この人と絶対に幸せになるから。そして、必ず…うちの両親にも私達のこと認めてもらう。先生があの時、自分の気持ちに素直になれ、我慢なんてする必要ないって言ってくれたから前に進めたんだよ。だから先生も…自分に素直にね。あと、里桜さんも、もっと自信もって。充分可愛いんだから』
梓沙さん…
私のこと、こんなにも励ましてくれて…
本当に優しい良い人だ。
いろいろ考えてしまった自分が恥ずかしいよ。
『大丈夫だ。一生懸命頑張っていればご両親は認めて下さる。それまで2人、絶対に離れないように。僕も…必ず幸せになる』
『うん、離れないよ、絶対に。千隼先生、里桜さん、またね!幸せにね!本当にありがとう、バイバイ』
梓沙さんは笑顔いっぱいで手を振りながら行ってしまった。
ご主人と2人、この先ずっと末永く…お幸せに。
そう願わずにはいられなかった。
今、私の横にいる千隼先生。
やっぱりすごくカッコいい。
「僕も必ず幸せになる」って言葉、素敵だった。
先生が私に気づいてくれたこと、素直に喜ばないとダメだよね。
理由はどうあれ、先生の記憶の中にちゃんといられたんだから。
たくさんの生徒の中の1人として。
うん、先生が幸せなら…私はそれを応援しなきゃダメだよね。
絶対に幸せになってもらいたいから。
『さあ、戻ろうか。まだ片付けが残ってる』
『はい!』
私、今日の結婚式に参加して良かった。
一途にご主人を想う梓沙さんを見てたら、私も、自分が1番大切に想う人と将来を共にしたいって…
それがすごく幸せなことなんだって…
私の中に今まであんまり無かった気持ちが、ポッと心に火を灯すように現れた気がした。
私にもいつか、本当に「好き」だって思える人に出会えるのかな…
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