66 / 79
大切な人を守りたい~千隼side~
2
しおりを挟む
『いいえ。変なこと言ってすみませんでした。私、やっぱり好きな人のことは忘れられません。だって…本当に素敵な人だから。なのに、その人は悔しいけどここで働く誰かを想ってます。彼女を私は毎日見なきゃいけない。これって…結構つらいです』
それは…
いったい誰のことを言ってるのか?
香山さんが好きな人はここの従業員で、その彼はここで働く別の女性を想っている?
それはもしかして…
『でも、私、ちゃんとお仕事は頑張ります。梓沙さんのおかげで元気もらいましたし。もちろん、好きな人への想いもあきらめません』
『仕事への気持ちは嬉しいです。でも、あなたの好きな人が誰か別の人を想ってるのは…とてもつらいですね。あなたは恋愛も仕事も、自分の決めた道を進もうとしてる。それは素晴らしいことだと思います』
香山さんはちゃんと告白して、フラれてもあきらめないと言った。
僕は…そんな風に思えるんだろうか?
ずっと好きな人に告白するタイミングを待っていた。
再会してから間もないとはいえ、いくらでもチャンスはあったはずなのに、なかなか伝えられずにいた想い。
僕は…
二度とこの優しい微笑みが見れなくなったら…そう思うと、怖くて逃げていたのかも知れない。
本当に情けない。
『晴月部長の好きな人って…すぐ近くにいますよね?私…』
香山さんは、そう言って言葉を詰まらせた。
僕も驚いて、何も言えずに黙ってしまった。
『あっ、いえ。ちょっとそんな気がして。でも、もしその人に告白するなら絶対に成功させて下さい。私…祈ってますから。成功してくれなきゃ私…』
さっきまでとは違うにこやかな顔。
無理に笑顔を作っている。
その顔を見れば、今のセリフに何かの意味を含んでることは十分わかった。
だけど、今はそれをあえて詮索するのはやめておこう。
『じゃあ、すみません。失礼します』
香山さんはバタバタと足音を立てて走り去っていった。
僕のタイミング…
それは、きっと今のような気がしてならない。
心がザワザワと騒ぎ出す。
今夜、彼女に…
全てを話そう。
それは…
いったい誰のことを言ってるのか?
香山さんが好きな人はここの従業員で、その彼はここで働く別の女性を想っている?
それはもしかして…
『でも、私、ちゃんとお仕事は頑張ります。梓沙さんのおかげで元気もらいましたし。もちろん、好きな人への想いもあきらめません』
『仕事への気持ちは嬉しいです。でも、あなたの好きな人が誰か別の人を想ってるのは…とてもつらいですね。あなたは恋愛も仕事も、自分の決めた道を進もうとしてる。それは素晴らしいことだと思います』
香山さんはちゃんと告白して、フラれてもあきらめないと言った。
僕は…そんな風に思えるんだろうか?
ずっと好きな人に告白するタイミングを待っていた。
再会してから間もないとはいえ、いくらでもチャンスはあったはずなのに、なかなか伝えられずにいた想い。
僕は…
二度とこの優しい微笑みが見れなくなったら…そう思うと、怖くて逃げていたのかも知れない。
本当に情けない。
『晴月部長の好きな人って…すぐ近くにいますよね?私…』
香山さんは、そう言って言葉を詰まらせた。
僕も驚いて、何も言えずに黙ってしまった。
『あっ、いえ。ちょっとそんな気がして。でも、もしその人に告白するなら絶対に成功させて下さい。私…祈ってますから。成功してくれなきゃ私…』
さっきまでとは違うにこやかな顔。
無理に笑顔を作っている。
その顔を見れば、今のセリフに何かの意味を含んでることは十分わかった。
だけど、今はそれをあえて詮索するのはやめておこう。
『じゃあ、すみません。失礼します』
香山さんはバタバタと足音を立てて走り去っていった。
僕のタイミング…
それは、きっと今のような気がしてならない。
心がザワザワと騒ぎ出す。
今夜、彼女に…
全てを話そう。
2
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
数合わせから始まる俺様の独占欲
日矩 凛太郎
恋愛
アラサーで仕事一筋、恋愛経験ほぼゼロの浅見結(あさみゆい)。
見た目は地味で控えめ、社内では「婚期遅れのお局」と陰口を叩かれながらも、仕事だけは誰にも負けないと自負していた。
そんな彼女が、ある日突然「合コンに来てよ!」と同僚の女性たちに誘われる。
正直乗り気ではなかったが、数合わせのためと割り切って参加することに。
しかし、その場で出会ったのは、俺様気質で圧倒的な存在感を放つイケメン男性。
彼は浅見をただの数合わせとしてではなく、特別な存在として猛烈にアプローチしてくる。
仕事と恋愛、どちらも慣れていない彼女が、戸惑いながらも少しずつ心を開いていく様子を描いた、アラサー女子のリアルな恋愛模様と成長の物語。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました
藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる