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私を守ってくれる王子様
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「そんな情報なんてどっからでも手に入る世の中だし。このマンションだって、大学時代のやつらから聞き出したよ。まったく、プライバシーもあったもんじゃないよな。それにしてもお前、上手いこと玉の輿に乗ったな」
佐藤君は、ニヤリと薄気味悪い笑みを浮かべた。
「玉の輿なんて、そんなんじゃない。止めてよ」
「玉の輿だろ、完全に。あんなお金持ち、そうはいない。お前だけ幸せになるとかズルくない? 俺にも幸せ分けろよ」
意味不明。
頭がおかしくなっちゃったの?
「わけわかんこと言わないで!」
「結婚したら相当裕福な暮らしができるんだろ? ちょっとこっちに回してくれよな。俺、金に困ってるんだわ」
「相談ってそんなこと? どうして私があなたのために? 私達、もう何の関係もないでしょ?」
腹だたしくて、かなり強い口調で言い返した。
「柚葉……冷たいこと言うんだな。俺、お前の彼氏だったんだぞ。覚えてるだろ? 俺達、いろいろ楽しんだじゃないか」
「やめて! 気持ち悪いこと言わないで! そっちが浮気したくせに、もういい加減にしてよ」
「浮気ぐらいでガタガタ言うなよ」
「最低。帰らないなら警察呼ぶから」
「呼んでみろよ。お前が恥ずかしい思いするだけだぞ」
佐藤君は低い声でそう言って、ポケットからスマホを取り出し、ササッと操作して私に見せた。
嘘……
私が佐藤君のベッドで眠ってる写真だ。
上半身裸で胸が半分写ってて、佐藤君も自撮りで映り込んでる。
こんなのいつの間に撮ったの?
思わず体から血の気が引いた。
こんなの、絶対、柊君に見られたくない。
「こんな写真、一瞬で世界中に出回るから怖いよな~。他の男とのいやらしい関係を想像させるような写真を見たら、お前のフィアンセもさすがに冷めるよな」
「やめて! お願い、絶対に……やめて……」
怖くて、不安で、悲しくて、負の感情で声が震える。
「毎月50万でいいや」
「そ、そんな大金、払えない。無理に決まってる。それに私、柊君に嘘つきたくない。黙ってお金を使うなんて絶対したくない」
佐藤君は、ニヤリと薄気味悪い笑みを浮かべた。
「玉の輿なんて、そんなんじゃない。止めてよ」
「玉の輿だろ、完全に。あんなお金持ち、そうはいない。お前だけ幸せになるとかズルくない? 俺にも幸せ分けろよ」
意味不明。
頭がおかしくなっちゃったの?
「わけわかんこと言わないで!」
「結婚したら相当裕福な暮らしができるんだろ? ちょっとこっちに回してくれよな。俺、金に困ってるんだわ」
「相談ってそんなこと? どうして私があなたのために? 私達、もう何の関係もないでしょ?」
腹だたしくて、かなり強い口調で言い返した。
「柚葉……冷たいこと言うんだな。俺、お前の彼氏だったんだぞ。覚えてるだろ? 俺達、いろいろ楽しんだじゃないか」
「やめて! 気持ち悪いこと言わないで! そっちが浮気したくせに、もういい加減にしてよ」
「浮気ぐらいでガタガタ言うなよ」
「最低。帰らないなら警察呼ぶから」
「呼んでみろよ。お前が恥ずかしい思いするだけだぞ」
佐藤君は低い声でそう言って、ポケットからスマホを取り出し、ササッと操作して私に見せた。
嘘……
私が佐藤君のベッドで眠ってる写真だ。
上半身裸で胸が半分写ってて、佐藤君も自撮りで映り込んでる。
こんなのいつの間に撮ったの?
思わず体から血の気が引いた。
こんなの、絶対、柊君に見られたくない。
「こんな写真、一瞬で世界中に出回るから怖いよな~。他の男とのいやらしい関係を想像させるような写真を見たら、お前のフィアンセもさすがに冷めるよな」
「やめて! お願い、絶対に……やめて……」
怖くて、不安で、悲しくて、負の感情で声が震える。
「毎月50万でいいや」
「そ、そんな大金、払えない。無理に決まってる。それに私、柊君に嘘つきたくない。黙ってお金を使うなんて絶対したくない」
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