2人のあなたに愛されて ~歪んだ溺愛と密かな溺愛~

けいこ

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大事な話し合い

3

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「樹さん?   何ですか?」


「これ、この荷物運ぶの手伝って」


目の前に置かれた1つのダンボール。
え?   これを私に運べって?


「あの……」


「早く持って、着いてきて」


よくわからなかったけど、とりあえずダンボールを持って、樹さんのあとを着いていった。


中身は…何?   すごく軽いけど……


私達はフロアを出て、エレベーターで最上階に向かった。


最上階に着くと、「ここに置いて」と、樹さんが言った。


「あっ、はい。わかりました」


言われるままにダンボールを下ろした。


そこは、大きな窓のある見晴らしの良い場所。ソファがいくつかあって、外を眺められるようになっている。
ちょうどその辺に立ちながら、樹さんが言った。


「柚葉。柊と何かあった?」


「えっ……」


樹さん、私達の様子がおかしいことに気付いてたんだ。


「い、いいえ。別に何にも……」


会ったばかりの人に話せることじゃない。
しかも、樹さんはちょっと怖いし。


「お前、嘘が下手過ぎる。朝は目が腫れてたし、今日は柊と一言も話してないだろ」


うわ、鋭い。


「ケンカでもしたのか?」


「あの、放っておいてもらえますか?   樹さんには関係ないんで」


「関係なくない。今日1日、柊の覇気が感じられなかった。無理して頑張ってる感じだ。柊があんなだと仕事に支障が出る」


そんな……
そんなに柊君は落ち込んでるの?
本当は私のこと、どう思ってるんだろう?
やっぱり、柊君の気持ちを聞きたい。
今の柊君の素直な気持ちを。


「樹さん、ごめんなさい。確かにケンカみたいな感じになってます。でも、柊君とは今夜ちゃんと話そうと思ってますから」


「結構、大変そうだな」


樹さんは、私の顔をじっと見ながら言った。


そんな、ジロジロ見ないでほしい。
今日の顔は、きっと、今まで生きてきた中で1番最悪だろうから。
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