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嫌いな人
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「専務、お願いです。私のことはもう構わないで」
「こんなに好きなのに? お前を僕の物にして、いっぱい可愛がってあげるよ」
専務まで……
みんな、恋愛観おかしいよ。
もう……わからない。
「柚葉!!」
その時、勢いよく部屋に入ってきたのは、樹さんと真奈だった。
「お前! 柚葉に何してるんだ!!」
私は専務から離れて、真奈にしがみついた。
この2人が来てくれて、私は一気に安心した。
「樹君。僕は何もしてないよ。柚葉ちゃんが僕の言うことを聞かないから、ちょっと叱ってただけだよ
「柚葉、こんなにも怖がってるじゃないですか!」
真奈が怒ってくれた。
「柚葉ちゃん、何もないよね。僕は、君に何もしてない。変に事件にでもされたら、この会社のイメージが悪くなるし、社長にも迷惑をかけるよ」
「お前! 何を言ってる!」
樹さんが、専務に掴みかかった。
「いいの、樹君? 君まで僕を殴って逮捕されたら。お兄さんの会社がどうなるか……」
「クズだね」
真奈が言った。
「好きなように言えばいい。柚葉ちゃん、僕は君みたいな低俗な女を相手にするわけないだろ? 勘違いは止めてくれ」
「早く出て行け!」
樹さんが怒鳴った。
「樹君、君に1つ忠告しておくよ。アメリカでは成功したか知らないが、日本はそう甘くない。君みたいな男に、この会社の社長を務めるのは無理だ」
「社長は柊だ。俺が社長になることはない。そして、お前もな」
樹さんは、先に私と真奈を部屋から出して、自分も出た。
ドアを閉める瞬間、怒鳴り声と共に、専務が強く机を叩く音が聞こえた。
「真奈、ごめんね。私、私……」
まだ震えがおさまらない。
「謝らなくていいよ。柚葉が専務と出ていったのがチラッと見えて、すぐ戻らないから心配になって電話したんだ」
「そっか……。ありがとう、本当にありがとう」
「こんなに好きなのに? お前を僕の物にして、いっぱい可愛がってあげるよ」
専務まで……
みんな、恋愛観おかしいよ。
もう……わからない。
「柚葉!!」
その時、勢いよく部屋に入ってきたのは、樹さんと真奈だった。
「お前! 柚葉に何してるんだ!!」
私は専務から離れて、真奈にしがみついた。
この2人が来てくれて、私は一気に安心した。
「樹君。僕は何もしてないよ。柚葉ちゃんが僕の言うことを聞かないから、ちょっと叱ってただけだよ
「柚葉、こんなにも怖がってるじゃないですか!」
真奈が怒ってくれた。
「柚葉ちゃん、何もないよね。僕は、君に何もしてない。変に事件にでもされたら、この会社のイメージが悪くなるし、社長にも迷惑をかけるよ」
「お前! 何を言ってる!」
樹さんが、専務に掴みかかった。
「いいの、樹君? 君まで僕を殴って逮捕されたら。お兄さんの会社がどうなるか……」
「クズだね」
真奈が言った。
「好きなように言えばいい。柚葉ちゃん、僕は君みたいな低俗な女を相手にするわけないだろ? 勘違いは止めてくれ」
「早く出て行け!」
樹さんが怒鳴った。
「樹君、君に1つ忠告しておくよ。アメリカでは成功したか知らないが、日本はそう甘くない。君みたいな男に、この会社の社長を務めるのは無理だ」
「社長は柊だ。俺が社長になることはない。そして、お前もな」
樹さんは、先に私と真奈を部屋から出して、自分も出た。
ドアを閉める瞬間、怒鳴り声と共に、専務が強く机を叩く音が聞こえた。
「真奈、ごめんね。私、私……」
まだ震えがおさまらない。
「謝らなくていいよ。柚葉が専務と出ていったのがチラッと見えて、すぐ戻らないから心配になって電話したんだ」
「そっか……。ありがとう、本当にありがとう」
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