69 / 135
クリスマス・イブの夜に
1
しおりを挟む
会社に来ても、朝からすごくソワソワする。
約束の日を迎え、全く気持ちが落ちつかなかった。
「いよいよ今日だね、クリスマス・イブ」
真奈はニタニタして私に言った。
良介君も一緒に3人でクリスマス・イブを過ごそうと誘われ、真奈にだけは樹さんのことを話していた。
もちろん、樹さんに誘われていなくても、2人の邪魔をするつもりはなかったけど。
「いよいよって、別に……」
「別にじゃないよ。あの超イケメンの樹さんと2人きりだよ。もう、絶対何かあるよ」
「そんなんじゃないって言ったでしょ。樹さんはね、ただ優しいんだよ。いろいろあった私を心配してくれて。私にだけじゃない……樹さんは誰にでも優しい人なんだと思う」
樹さんの優しさには、本当に救われてる。
でも、それは私への愛情じゃないこともわかってる。
「好きでもない女に、クリスマス・イブを2人で過ごそうなんて言わないよ、普通」
「もう、真奈、変なこと言わないでよ。そんなこと言ったら変に意識しちゃうじゃない。でも、本当に、樹さんは私に同情してるだけなんだ……残念だけど」
「柚葉はさ、最近いろいろあったし、樹さんと楽しみなよ。社長と樹さんは似てるけど、でも、中身は全く違う人なんだからさ」
真奈……
そうだよね、樹さんは樹さんなんだ。
双子でも、2人は全くの別人。
今日は、何もかも忘れて楽しんでもいいのかな……
「ありがとう、真奈。樹さんがどこに連れてってくれるかはわからないけど、楽しんでくるね」
「そうだよ、そうしな。柚葉が元気なら、私達も嬉しいしね」
「ありがとう。真奈は良介君とどこにいくの?」
「別に普通だよ。食事して、カラオケして、良介んち」
「そっか、楽しそうだね。良介君にもよろしくね」
「うん、伝える。さあ、早く仕事終わらせちゃお」
真奈は、相変わらず美人だな。
樹さんも、真奈になら「美人」だって言えるんだろうな。
本当に……うらやましい。
約束の日を迎え、全く気持ちが落ちつかなかった。
「いよいよ今日だね、クリスマス・イブ」
真奈はニタニタして私に言った。
良介君も一緒に3人でクリスマス・イブを過ごそうと誘われ、真奈にだけは樹さんのことを話していた。
もちろん、樹さんに誘われていなくても、2人の邪魔をするつもりはなかったけど。
「いよいよって、別に……」
「別にじゃないよ。あの超イケメンの樹さんと2人きりだよ。もう、絶対何かあるよ」
「そんなんじゃないって言ったでしょ。樹さんはね、ただ優しいんだよ。いろいろあった私を心配してくれて。私にだけじゃない……樹さんは誰にでも優しい人なんだと思う」
樹さんの優しさには、本当に救われてる。
でも、それは私への愛情じゃないこともわかってる。
「好きでもない女に、クリスマス・イブを2人で過ごそうなんて言わないよ、普通」
「もう、真奈、変なこと言わないでよ。そんなこと言ったら変に意識しちゃうじゃない。でも、本当に、樹さんは私に同情してるだけなんだ……残念だけど」
「柚葉はさ、最近いろいろあったし、樹さんと楽しみなよ。社長と樹さんは似てるけど、でも、中身は全く違う人なんだからさ」
真奈……
そうだよね、樹さんは樹さんなんだ。
双子でも、2人は全くの別人。
今日は、何もかも忘れて楽しんでもいいのかな……
「ありがとう、真奈。樹さんがどこに連れてってくれるかはわからないけど、楽しんでくるね」
「そうだよ、そうしな。柚葉が元気なら、私達も嬉しいしね」
「ありがとう。真奈は良介君とどこにいくの?」
「別に普通だよ。食事して、カラオケして、良介んち」
「そっか、楽しそうだね。良介君にもよろしくね」
「うん、伝える。さあ、早く仕事終わらせちゃお」
真奈は、相変わらず美人だな。
樹さんも、真奈になら「美人」だって言えるんだろうな。
本当に……うらやましい。
1
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
網代さんを怒らせたい
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「なあ。僕たち、付き合わないか?」
彼がなにを言っているのかわからなかった。
たったいま、私たちは恋愛できない体質かもしれないと告白しあったばかりなのに。
しかし彼曰く、これは練習なのらしい。
それっぽいことをしてみれば、恋がわかるかもしれない。
それでもダメなら、本当にそういう体質だったのだと諦めがつく。
それはそうかもしれないと、私は彼と付き合いはじめたのだけれど……。
和倉千代子(わくらちよこ) 23
建築デザイン会社『SkyEnd』勤務
デザイナー
黒髪パッツン前髪、おかっぱ頭であだ名は〝市松〟
ただし、そう呼ぶのは網代のみ
なんでもすぐに信じてしまい、いつも網代に騙されている
仕事も頑張る努力家
×
網代立生(あじろたつき) 28
建築デザイン会社『SkyEnd』勤務
営業兼事務
背が高く、一見優しげ
しかしけっこう慇懃無礼に毒を吐く
人の好き嫌いが激しい
常識の通じないヤツが大嫌い
恋愛のできないふたりの関係は恋に発展するのか……!?
一億円の花嫁
藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。
父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。
もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。
「きっと、素晴らしい旅になる」
ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが……
幸か不幸か!?
思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。
※エブリスタさまにも掲載
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる