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運命の出会い
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「お久しぶりです。今日はありがとうございます。よ、よろしくお願いします」
「わざわざ来ていただいてすみません。早速ですが、打ち合わせ場所のホテルまでお送り致します」
僕は、出版社の田中さんの運転でホテルへと向かった。テキパキと仕事をこなす女性で、前回に続き、またお世話になる。
ホテルでの打ち合わせとは聞いていなかったので、多少緊張が増した。都会のホテルというだけで、敷居が高いような気持ちになる。同じ業種といっても、うちの旅館とはまるで別物だ。
「こちらになります。どうぞ」
車から降りると、そこには風格漂う王者のような建物がそびえ立っていた。僕は、ある意味異世界にでも迷い込んだのかという錯覚に陥った。
勇者でもない平凡な僕は、あまりにも立派な佇まいに圧倒され、思わず怯んだ。
ここは自分が入れるような場所ではないと、心が黄色信号を出している。
だけれど、1歩踏み出せば、危険なのか、それとも、何かが変わるのか――
妙にザワザワした複雑な気持ちになった。
「おいで」
その時、誰かが僕にそう言った気がした。
田中さんに促され、意を決して足を前に出す。
深呼吸している僕は、高級感溢れるホテルの中へと吸い込まれた。
広い空間、ゴージャスであまりにも美しいロビーを通り、大きな窓から見える景色が素敵なティールームに案内された。
「あの……ここで打ち合わせですか?」
やはり、ここは僕なんかが足を踏み入れて良い場所ではなかった。
「すみません。今、事務所が改装中で。ここはうちの社長がたまに利用しているんです」
それにしても……だ。
その理由に首を傾げながら、僕はぎこちなく椅子に座った。「うわっ」、思わず叫びそうになるくらい、ふかふかな感触。
ひとつひとつにいちいち驚いていたら疲れてしまう。いい加減、落ち着かなければ。
注文を済ませると、編集の田中さんが話し始めた。
「今回の作品、本当に素敵ですね。情景が浮かぶようで、2人のやり取りにキュンとしました」
田中さんは、目をキラキラさせながら言った。
「わざわざ来ていただいてすみません。早速ですが、打ち合わせ場所のホテルまでお送り致します」
僕は、出版社の田中さんの運転でホテルへと向かった。テキパキと仕事をこなす女性で、前回に続き、またお世話になる。
ホテルでの打ち合わせとは聞いていなかったので、多少緊張が増した。都会のホテルというだけで、敷居が高いような気持ちになる。同じ業種といっても、うちの旅館とはまるで別物だ。
「こちらになります。どうぞ」
車から降りると、そこには風格漂う王者のような建物がそびえ立っていた。僕は、ある意味異世界にでも迷い込んだのかという錯覚に陥った。
勇者でもない平凡な僕は、あまりにも立派な佇まいに圧倒され、思わず怯んだ。
ここは自分が入れるような場所ではないと、心が黄色信号を出している。
だけれど、1歩踏み出せば、危険なのか、それとも、何かが変わるのか――
妙にザワザワした複雑な気持ちになった。
「おいで」
その時、誰かが僕にそう言った気がした。
田中さんに促され、意を決して足を前に出す。
深呼吸している僕は、高級感溢れるホテルの中へと吸い込まれた。
広い空間、ゴージャスであまりにも美しいロビーを通り、大きな窓から見える景色が素敵なティールームに案内された。
「あの……ここで打ち合わせですか?」
やはり、ここは僕なんかが足を踏み入れて良い場所ではなかった。
「すみません。今、事務所が改装中で。ここはうちの社長がたまに利用しているんです」
それにしても……だ。
その理由に首を傾げながら、僕はぎこちなく椅子に座った。「うわっ」、思わず叫びそうになるくらい、ふかふかな感触。
ひとつひとつにいちいち驚いていたら疲れてしまう。いい加減、落ち着かなければ。
注文を済ませると、編集の田中さんが話し始めた。
「今回の作品、本当に素敵ですね。情景が浮かぶようで、2人のやり取りにキュンとしました」
田中さんは、目をキラキラさせながら言った。
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