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第三話
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その瞬間、夜の闇が揺らいだ。
そしてその揺らぎから、マントを怪鳥の翼がごとく広げたドラキュラが出現する。
ドラキュラは、稲妻の形に歪んだヤタガンソードでエンハウンスへ斬りかかった。
エンハウンスは、その剣をライフルの銃身で受ける。
闇に火花が、散った。
哲学者の眼差しに、飢えた獣の笑みを浮かべたドラキュラが叫ぶ。
「夜の眷属に名を連ねながら、ヴァチカンに魂を売ったおまえを、いつか殺したいと思っていたよ。その願いが叶うとは、喜ばしき夜だ!」
その叫びは、血の迸りによって中断される。
ドラキュラは、信じがたきものを見る目で自分の腹に食い込んだ巨大な杭を見た。
かつて串刺し公と呼ばれた自分を、杭で串刺しにするとはなんたる皮肉か。
壮絶な表情で笑うドラキュラの眼差しの先に、杭を発射したパイルバンカーを持つおんながいた。
漆黒の僧衣を纏うおんなは、ドラキュラに向かって叫ぶ。
「小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた」
ドラキュラは、血を吐きながら呟く。
「貴様、抹殺機関の生み出した戦闘機械、エイレシアだな」
エイレシアと呼ばれたおんなは、美しい顔を花のようにほころばせる。
「そう、我が名はエイレシア、そして我が武器は、第七聖典。貴様に死を届けにきたぞ、夜の眷属」
「死であれば、とおの昔に味わい尽くしたよ」
「では、第七聖典の祝福を受け、死を越えて消滅するがいい」
そのエイレシアの叫びもまた、血の渋きによって中断される。
エイレシアは、自身の腹を抉った銃弾による傷を見た。
そして、背後を見る。
そこには、巨人がいた。
その巨人がかまえる巨大な拳銃、パイファー・ツェリスカが銃煙をあげている。
エイレシアの腹を貫いたのは、六◯◯ニトロエクスプレスという凶悪な威力を持った銃弾であった。
本来は、象を狩るための銃弾である。
エイレシアは、美しい顔を歪めた。
「貴様は」
「我が名は、ヴァルトマン。まあ、しかしそれはおれが生者であった時の名だな。おれはエイレシア、おまえと同様戦闘機械として作り直された。おれとおまえは、双子のように似てはいる」
巨人は、落ち着いた口調で語る。
「おれは生者でもなく死者でもなく、戦闘機械として生まれ直した。だからおれはおれの生みの親であり、宿敵でもあるヴィクター・ヘリオスがかつて使っていた偽名を奪うことにした。つまり」
巨人は、美しく整ってはいるが蒼白の死者の顔と化しており刺青によって彩られたその顔に、そっと笑みを浮かべる。
「おれはフランケンシュタインだ」
エイレシアは苦鳴を漏らしつつ、自らが流し造った血だまりの中へと沈む。
そしてその揺らぎから、マントを怪鳥の翼がごとく広げたドラキュラが出現する。
ドラキュラは、稲妻の形に歪んだヤタガンソードでエンハウンスへ斬りかかった。
エンハウンスは、その剣をライフルの銃身で受ける。
闇に火花が、散った。
哲学者の眼差しに、飢えた獣の笑みを浮かべたドラキュラが叫ぶ。
「夜の眷属に名を連ねながら、ヴァチカンに魂を売ったおまえを、いつか殺したいと思っていたよ。その願いが叶うとは、喜ばしき夜だ!」
その叫びは、血の迸りによって中断される。
ドラキュラは、信じがたきものを見る目で自分の腹に食い込んだ巨大な杭を見た。
かつて串刺し公と呼ばれた自分を、杭で串刺しにするとはなんたる皮肉か。
壮絶な表情で笑うドラキュラの眼差しの先に、杭を発射したパイルバンカーを持つおんながいた。
漆黒の僧衣を纏うおんなは、ドラキュラに向かって叫ぶ。
「小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた」
ドラキュラは、血を吐きながら呟く。
「貴様、抹殺機関の生み出した戦闘機械、エイレシアだな」
エイレシアと呼ばれたおんなは、美しい顔を花のようにほころばせる。
「そう、我が名はエイレシア、そして我が武器は、第七聖典。貴様に死を届けにきたぞ、夜の眷属」
「死であれば、とおの昔に味わい尽くしたよ」
「では、第七聖典の祝福を受け、死を越えて消滅するがいい」
そのエイレシアの叫びもまた、血の渋きによって中断される。
エイレシアは、自身の腹を抉った銃弾による傷を見た。
そして、背後を見る。
そこには、巨人がいた。
その巨人がかまえる巨大な拳銃、パイファー・ツェリスカが銃煙をあげている。
エイレシアの腹を貫いたのは、六◯◯ニトロエクスプレスという凶悪な威力を持った銃弾であった。
本来は、象を狩るための銃弾である。
エイレシアは、美しい顔を歪めた。
「貴様は」
「我が名は、ヴァルトマン。まあ、しかしそれはおれが生者であった時の名だな。おれはエイレシア、おまえと同様戦闘機械として作り直された。おれとおまえは、双子のように似てはいる」
巨人は、落ち着いた口調で語る。
「おれは生者でもなく死者でもなく、戦闘機械として生まれ直した。だからおれはおれの生みの親であり、宿敵でもあるヴィクター・ヘリオスがかつて使っていた偽名を奪うことにした。つまり」
巨人は、美しく整ってはいるが蒼白の死者の顔と化しており刺青によって彩られたその顔に、そっと笑みを浮かべる。
「おれはフランケンシュタインだ」
エイレシアは苦鳴を漏らしつつ、自らが流し造った血だまりの中へと沈む。
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