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第四話
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その瞬間、黒衣のおんなは闇の中へと解けて消える。
フランケンシュタインは、刺青に彩られた顔を横へ向けた。
その空間が、歪みはじめる。
フランケンシュタインがパイファー・ツェリスカを向けた空間が、陽炎が立ち昇る形にゆらりと揺れた。
そして、その中から黒い僧衣を纏う美しいおんなが姿をあらわす。
エイレシアで、ある。
彼女は、巨大なパイルバンカーを肩に担ぐとそれをフランケンシュタインのほうへと向けていた。
一方、エンハウンスは剣を退き、憑神から距離をとる。
ドラキュラは、闇の中に蹲り回復を待っているようだ。
フランケンシュタインが、エイレシアに笑みを投げる。
「死すと同時に、平行して存在する宇宙から生きた身体を取り出して蘇るか。さすがヴァチカンの造った戦闘機械だけあってたちが悪い」
エイレシアは、花のような笑みで答える。
「狂った科学の産み落とした、迷い子よ。第七聖典が、お前を導いてくれるだろう」
フランケンシュタインは、大笑する。
「レトロウィルスで幹細胞に遺伝子をコピーして造った人造人間に、聖書から作り出した呪が通用すると思っているなら、おめでたすぎるぞエイレシア」
フランケンシュタインは、優しく囁く。
「今宵は一旦退くことだ、ヴァチカンの殺し屋たち。夜は、今宵が最後ではないぞ」
エイレシアは、鼻で笑う。
「フランケンシュタイン、お前は北極海の氷河で眠っていたかと思ったが、一体なぜこんなところへきたんだ?」
フランケンシュタインは、整った死者の顔に遠くを見る眼差しを浮かべる。
「おれは生まれ落ちた時から、理解できぬ怒りと憎しみにこころを蝕まれていた。その嵐のような感情から解き放ってくれたのが、氷河の底で出会ったあの方なのだ」
エイレシアは、詠唱するように呟く。
「また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地になげ落とした。龍は子を産もうとしている女の前にたち、生まれたなら、その子を食い尽くそうとかまえていた」
エイレシアの瞳が、冷たく輝いた。
「では、明けの明星が今宵蘇ると言うのか」
フランケンシュタインは、静かに首を振る。
「蘇るのは、あの方の息子」
その瞬間、フランケンシュタインは頭を撃ち抜かれ言葉を止める。
赤い血が、夜に花がひらくように飛び散った。
一同は、一斉に月が輝く夜空を見上げる。
巨大な鉄の塊がふたつ、空中に浮いていた。
ジェットパックを装備した外骨格アーマーが、ホバリンクしている。
手にした重機関銃が火を吹き、憑神の身体を貫く。
憑神は獣の唸り声をあげながら、血だまりの中を後退する。
外骨格アーマーはそれぞれ、エイレシアとエンハウンスのそばに着地した。
フランケンシュタインは、刺青に彩られた顔を横へ向けた。
その空間が、歪みはじめる。
フランケンシュタインがパイファー・ツェリスカを向けた空間が、陽炎が立ち昇る形にゆらりと揺れた。
そして、その中から黒い僧衣を纏う美しいおんなが姿をあらわす。
エイレシアで、ある。
彼女は、巨大なパイルバンカーを肩に担ぐとそれをフランケンシュタインのほうへと向けていた。
一方、エンハウンスは剣を退き、憑神から距離をとる。
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「死すと同時に、平行して存在する宇宙から生きた身体を取り出して蘇るか。さすがヴァチカンの造った戦闘機械だけあってたちが悪い」
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「狂った科学の産み落とした、迷い子よ。第七聖典が、お前を導いてくれるだろう」
フランケンシュタインは、大笑する。
「レトロウィルスで幹細胞に遺伝子をコピーして造った人造人間に、聖書から作り出した呪が通用すると思っているなら、おめでたすぎるぞエイレシア」
フランケンシュタインは、優しく囁く。
「今宵は一旦退くことだ、ヴァチカンの殺し屋たち。夜は、今宵が最後ではないぞ」
エイレシアは、鼻で笑う。
「フランケンシュタイン、お前は北極海の氷河で眠っていたかと思ったが、一体なぜこんなところへきたんだ?」
フランケンシュタインは、整った死者の顔に遠くを見る眼差しを浮かべる。
「おれは生まれ落ちた時から、理解できぬ怒りと憎しみにこころを蝕まれていた。その嵐のような感情から解き放ってくれたのが、氷河の底で出会ったあの方なのだ」
エイレシアは、詠唱するように呟く。
「また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地になげ落とした。龍は子を産もうとしている女の前にたち、生まれたなら、その子を食い尽くそうとかまえていた」
エイレシアの瞳が、冷たく輝いた。
「では、明けの明星が今宵蘇ると言うのか」
フランケンシュタインは、静かに首を振る。
「蘇るのは、あの方の息子」
その瞬間、フランケンシュタインは頭を撃ち抜かれ言葉を止める。
赤い血が、夜に花がひらくように飛び散った。
一同は、一斉に月が輝く夜空を見上げる。
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外骨格アーマーはそれぞれ、エイレシアとエンハウンスのそばに着地した。
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