6 / 10
第六話
しおりを挟む
少年の目が、少し細められた。
次の瞬間、少年の腕が闇に包まれる。
二体の外骨格アーマーの近くの空中に、闇の塊が出現した。
闇の塊から、少年の腕が蒼白い輝きを帯びて現れる。
闇の中から現れた少年の拳は、高速で移動をはじめた。
やがてその速度は音速を超え、ソニックブームが起きる。
拳は、水平に伸びる竜巻をおこし、悲鳴のような轟音を置き去りにしながら外骨格アーマーへ向かう。
二体の外骨格アーマーは、少年の拳に機関部を破壊される。
緊急脱出装置が働き、ふたりの兵士は屋根の上に放り出された。
少年は、暗闇から突き出た腕を操りふたりの兵士を屋根の上から地上へ下ろす。
「大体迷惑なんだよね、ひとんちの屋根で夜中に騒ぐんだから」
少年は、少しだけ眉間に皺をよせて文句を言う。
「僕は、行きたいところに行くさ。気が向いたら、あんたらのとこに挨拶に行くよ」
兵士達は、逃げ出していく。
少年は、闇の中から手を引き出す。
その少年の前に、エイレシアが立つ。
肩に、巨大なパイルバンカーを担いでいる。
エイレシアは、高らかに叫ぶ。
「しかし、獣は捕らえられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕らえられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた」
エイレシアは昏い瞳を、漆黒の炎で燃え立たせ叫んだ。
「明けの明星ルシフェルが息子にして魔界の王子ケインよ、おまえも第七聖典の祝福を受けよ!」
パイルバンカーは、巨大な杭を発射した。
その杭は、少年の腹に突き刺さったかに見える。
しかし、実際には少年の腹に現れた黒い闇が杭を呑み込んだだけであった。
「うひょぉ、凄いねぇ」
少年は、楽しげに叫んだ。
エイレシアは、その様を驚きを持って見ている。
エイレシアの近くに、闇が出現した。
闇の中から蒼白く輝く杭が出現し、それはパイルバンカーに向かって発射される。
パイルバンカーは発射された杭を発射口で受けると、衝撃に耐えきれず縦に裂けた。
エイレシアは、パイルバンカーを取り落とすと膝をつく。
そして、漆黒の炎をあげているように輝く瞳で、少年を見る。
「なんということをするんですか、殿下」
憑神の咎めるような口調に、少年はびっくりした顔をする。
「え、だめなの?」
ドラキュラは、困ったような顔をしてたてた指を横に揺らす。
「殿下、我々怪物は、ひとに戦いを挑まれればその攻撃を真摯に受け止めねばなりません。そして、苦痛と憎しみを持って答える必要があります」
「えー、そんなの痛いじゃん」
次の瞬間、少年の腕が闇に包まれる。
二体の外骨格アーマーの近くの空中に、闇の塊が出現した。
闇の塊から、少年の腕が蒼白い輝きを帯びて現れる。
闇の中から現れた少年の拳は、高速で移動をはじめた。
やがてその速度は音速を超え、ソニックブームが起きる。
拳は、水平に伸びる竜巻をおこし、悲鳴のような轟音を置き去りにしながら外骨格アーマーへ向かう。
二体の外骨格アーマーは、少年の拳に機関部を破壊される。
緊急脱出装置が働き、ふたりの兵士は屋根の上に放り出された。
少年は、暗闇から突き出た腕を操りふたりの兵士を屋根の上から地上へ下ろす。
「大体迷惑なんだよね、ひとんちの屋根で夜中に騒ぐんだから」
少年は、少しだけ眉間に皺をよせて文句を言う。
「僕は、行きたいところに行くさ。気が向いたら、あんたらのとこに挨拶に行くよ」
兵士達は、逃げ出していく。
少年は、闇の中から手を引き出す。
その少年の前に、エイレシアが立つ。
肩に、巨大なパイルバンカーを担いでいる。
エイレシアは、高らかに叫ぶ。
「しかし、獣は捕らえられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕らえられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた」
エイレシアは昏い瞳を、漆黒の炎で燃え立たせ叫んだ。
「明けの明星ルシフェルが息子にして魔界の王子ケインよ、おまえも第七聖典の祝福を受けよ!」
パイルバンカーは、巨大な杭を発射した。
その杭は、少年の腹に突き刺さったかに見える。
しかし、実際には少年の腹に現れた黒い闇が杭を呑み込んだだけであった。
「うひょぉ、凄いねぇ」
少年は、楽しげに叫んだ。
エイレシアは、その様を驚きを持って見ている。
エイレシアの近くに、闇が出現した。
闇の中から蒼白く輝く杭が出現し、それはパイルバンカーに向かって発射される。
パイルバンカーは発射された杭を発射口で受けると、衝撃に耐えきれず縦に裂けた。
エイレシアは、パイルバンカーを取り落とすと膝をつく。
そして、漆黒の炎をあげているように輝く瞳で、少年を見る。
「なんということをするんですか、殿下」
憑神の咎めるような口調に、少年はびっくりした顔をする。
「え、だめなの?」
ドラキュラは、困ったような顔をしてたてた指を横に揺らす。
「殿下、我々怪物は、ひとに戦いを挑まれればその攻撃を真摯に受け止めねばなりません。そして、苦痛と憎しみを持って答える必要があります」
「えー、そんなの痛いじゃん」
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
また動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル
ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。
しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。
甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。
2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる