【R18】存在の耐えられない軽さ

ヒルナギ

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第六話

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 おれは、赤い日差しを顔に受け目覚める。

 ブラインドの隙間から、燃え上がるように赤く染まった空が見えた。

 どうやら、昼の間はずっと眠り続けていたようだ。

 ベッドに座り足をぶらぶらさせながら煙草をすっているおんなが、おれに笑みを投げかけてくる。

「よく眠ったね」

 おんなは煙草の火を消すと、ベッドに上がってきた。

 おれの剥き出しになった胸や腕を、触ってくる。

 おんなは目を丸くして、驚きの声を出す。

「なにこれ凄い、傷口塞がってるじゃない」

 おれは、自分でも確かめる。

 浅い傷は消毒しただけだったが、血は止まり傷は塞がっていた。

「あんた、トカゲかなんかそういう系?」

 おんなが呆れ声をあげながら、おれの身体をまさぐる。

「まあ、そういう体質なんだ」

 おんなは、呆れたような笑い声をあげ、おれの身体を弄り続ける。

 胸から腹を下り、下腹を見たおんなが笑い声をあげた。

「これって、朝勃ちってやつ? でも今夕暮れだし、なんていうんだろ」

 おんなはそういいながらおれの下腹に手を伸ばし、固く屹立したものをそっと撫でる。

 おれのものがおんなの手に触れ、少し揺れた。

「あ、なんか固い。あんた死にそうになってたのに、なんでこんな元気なのよ」

 おれは苦笑すると、おんなに口づけをして口を塞ぐ。

 おれが舌を入れると、おんなもそれに応えおれたちの舌が絡み合う。

 おれが口を放すと、おんなは陶然とした顔でおれを見る。

 おんなは少し、ふふっと笑う。

 おれはブラインドの隙間から、外を見る。

 いつの間にか、夜の闇があたりを満たしつつあった。

「秋の日は、落ちるのがはやいな」

 おれはそう呟きながら、ブラインドを完全に閉じ部屋の光が外に漏れないようにする。

 おんなは、また笑う。

「もう秋ね。それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむの? わたしたちは清浄な天上の光を求めているのでは無かったのかしら、行き来する季節に生きて死ぬひとびとからは遠く離れて」

 唐突におんなの言った言葉に、おれは笑みを浮かべる。

「なんだそれは? 詩なのか」

 おんなは、頷く。

「昔、武器商人が詠んだ詩だよ」

 おれは、感心したようにため息をつく。

 おんなは、にいっとチュシャ猫のような笑みを浮かべる。

「地上に地獄をもたらすものは、天上の輝きに焦がれる。そういうものなんじゃあないかと思うの」
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