ミュータント少女 vs ニンジャ【R18】

ヒルナギ

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第八話

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 シャンブロウとは違いその身体は研ぎ澄まされた刃物のように鍛え上げられており、さらにいくつもの傷跡が白い肌の上を這い回っている。

 月を隠す影のように、火傷の跡が痣となり裸身に張り付いていた。

 それでも尚、おとこはその裸体を美しいと思うし、官能的であると思う。

 その思いを読み取ったのか、おんなは獲物を前にした獣のような笑いを浮かべ赤い舌で唇を舐める。

 はっと気がついたときにはおんなが目の前におり、息が触れるほど近くにおんなの顔があった。

 おんなはおとこの下腹にあるおとこの中心に手を伸ばすと、無造作に掴む。

 シャンブロウに掻き立てられた快楽の名残りがあったせいか、それは固く屹立しおんなの手の中で身悶えする。

 おんなは、ふふっと笑いながらおとこの先端に指を伸ばし、固く尖った先の割れ目に指を沿わす。

「わたしはね、中々にいいおんなだぞ。ひと斬りのおとこよ」

 ぐいっと先端の割れ目におんなの指が食い込んでゆき、おとこは少し呻きをあげる。

 おんなは嗜虐の笑みで、おとこの目を覗き込む。

「シャンブロウと比べても遜色のない悦びを、与えてやるよ」

 おんなはおとこに、口づけをする。

 独立した生き物のような舌がおとこの口腔を犯し、痺れるような快感をもたらす。

 おんなの手の中で身悶えを続けるおとこの中心は、おんなの愛撫に耐えきれぬように先端から涙を零してゆく。

 おんなは口づけをしたまま、どこか残酷な光を宿す目でおとこを見ている。

 おんなのもう一方の手がおとこの鼠径部をたどりさらにその奥、会陰を愛撫しながらより奥へとすすむ。

 おとこはおんなの指に貫かれ、呻きをあげた。

 おとこの頭の中で赤黒い闇が炸裂し、全身を快楽の炎が焼き焦がす。

 おとこは気がつくと、ベッドに横たわっていた。

 嘲るような笑みを浮かべたおんなは、おとこの上となりおとこの中心を握りしめ手を上下させている。

 おとこの中心は許しを請うように涙を流し続け、おんなは涙を流す先端の切れ目にときおり指を這わすとその奥に指の先を差し込む。

 おとこはうめき声をあげ、おとこの中心は助けを求めるように身を震わす。

 おんなのもう一方の手は会陰から先へと時折くだり、そこの蕾をやさしく愛撫していた。

 おとこはただ喘ぎだけを、あげ続けている。

「ひと斬り、まずはお前の身体からシャンブロウの残滓を消しさるよ」

 おんなは獲物を追い求める猟犬の瞳で、おとこの身体を見つめる。

 欠片ほども残さずシャンブロウが与えた快楽を上書きし、消し去ろうとしているようだ。

 そうすることによってシャンブロウは自身の獲物を奪われる怒りに、とらわれるのだろう。

 そして、シャンブロウがここへやってくるはず。

 おんなはおとこの身体を犯しながら、シャンブロウの影を追っていた。

 罠に追い込み、囚えるために。

 おんなはおとこの中心を、自身の花弁へとあてがう。

 飢えた獣のようにおんなの花弁をもとめるおとこの中心を、おんなは手で掴み巧みに操ると入口の手前で留まらせた。

 泣き叫ぶように涙を流すおとこの先端は、おんなの花弁を熱く濡らしていく。

 おんなは薄く笑い、尖った先を時折自身の花芯へと擦り付けた。

 おとこの中心は狂おしく叫ぶように蠢いたが、おんなの手はそれが自由に動くことを決してゆるさない。

 おんなはもう一方の手で再びおとこを、貫く。

 おとこが呻きをあげるのを見ながら、おんなは花弁の中央にある亀裂へおとこの中心が侵入するのをゆるした。

 おんなの花びらがおとこに巻き付き、快楽の蠕動をあたえていく。

 おとこは、あまりの快感に身体を震わせた。

 おんなは、勝ち誇った目でおとこを見下ろす。

「どうだシャンブロウ、こいつはわたしのものだぞ!」

 おとこはどこか遠いところで獣が怒りの遠吠えをあげるのを、聞いたような気がする。

 おとこは、おんなの瞳が裏がえり白くなるのをみた。

 さらに、遥かな北の大地へ降り積もる雪よりも尚白いその髪が、火をつけられたように燃え盛る赤へと変わるのをみる。

 おとこは思わずおんなから自身の中心を抜き、後ずさる。

「ひと斬り、わたしを見るな!」

 おんなの叫びに、おとこは目を伏せる。

 おんなの瞳が、水晶の輝きを放つのを見たせいだ。

 その輝きをみればおとこは再び、俘囚となったであろう。
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