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最終話 0.5秒の永遠
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1
夜明け。
崩壊した「アイボリー・タワー」の最上階跡地は、瓦礫の山となっていた。
ヴィンセントと共に吹き飛んだアークの残骸が、朝焼けの中で燻っている。
その瓦礫を、血まみれの男が片手で掘り返していた。
ロイだ。全身麻痺で動けないはずの彼が、執念だけでここまで這い上がってきたのだ。
「おい!返事しろ!生きてるんだろ!」
ロイが鉄骨をどかす。爪が剥がれ、指から血が滲む。
「クソッ……勝手に死ぬんじゃねえぞ……!」
瓦礫の下に、銀色の輝きが見えた。
エレナだった。
右腕と両足を失い、腹部から下が無残に破壊されている。胸の動力炉の光は、蛍火のように今にも消えそうだ。
「……ロイ?」
音声機能が破損しているのか、ノイズ混じりの弱々しい声。
ロイは崩れ落ちるように膝をつき、彼女の残った手を握りしめた。
「ああ……。遅えよ、バカ野郎」
「勝った、の?私……」
「大勝利だ。ヴィンセントも、アークも、何もかも消し飛んだ」
エレナの深紅の瞳が、ふわりと点滅する。
「そっか。……よかった」
「帰るぞ。サカキの爺さんが待ってる。……人間に戻るんだろ」
2
サカキ商会の地下手術室。
無影灯の下で、サカキの手が忙しなく動く。
「急げ。動力炉の臨界まで時間がない」
サカキは汗だくになりながら、エレナの脳と脊髄、そしてわずかに残された生体部位を、「生体高分子の足場(バイオ・スキャフォールド)」。つまり、タンパク質で出来た骨格と筋肉の「型枠」へと移植していく。
それは医学というより、魔法に近い領域だった。
「いいか、ロイ」
手術の合間に、サカキが警告する。
「いいか。リバース・コードは魔法じゃない。わずかに残った彼女の細胞を核にして、爆発的な細胞分裂を強制し、肉体を再構築するプログラムだ」
「……それが、どうした?」
「今は時間がない。通常なら数十年かけて行う代謝(分裂)を、たった15分でで使い果たす必要がある。『命の前借り』だよ。しかも臨床実績のない史上初というオマケ付きだ」
サカキはモニターに表示された染色体のデータを指差した。テロメア――命の回数券が、極限まで短くなっている。
「見た目は若く再生できても、遺伝子レベルではすでに老体と同じだ。……彼女に残された時間は極端に短い。数十年……いや、数年かもしれない」
「……ミウはどうなんだ? あの子も戻すんだろ?」
「あの子は四肢と一部の器官だけの置換だ。エレナのデータを使ってコードを調整すれば、副作用なしで人間に戻せるだろう。……だが、エレナ。お前だけは、助からない」
ロイはガラス越しに、眠るエレナを見つめた。
機械の鎧が取り外され、小さく、脆い少女の姿へと還っていく。
「構わねえよ」
ロイは呟いた。
「……長さじゃねえよな、命ってのは。そうだろ、エレナ……」
3
季節が二つ過ぎた頃。
郊外の海が見える丘に、小さな一軒家があった。
車椅子に乗ったエレナが、窓辺で風を感じている。
かつての銀髪には、少しずつ元の黒髪が混じり始めていた。肌には薄くシワができ、疲れやすくなっている。彼女の時間は、人の何倍もの速さで進んでいるのだ。
「ほらよ。特製オムライスだ」
エプロン姿のロイが、皿をテーブルに置く。形は崩れているし、卵は少し焦げている。 エレナはスプーンを震える手で持ち、それを口に運んだ。
「……ん」
エレナの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「どうだ?……マズいか?」
「ううん……しょっぱい。でも……すごく、美味しい」
味覚センサーの電気信号ではない。舌で感じ、喉を通り、心が温かくなる「食事」。
彼女は泣きながら笑い、何度もスプーンを口に運んだ。 人間として生きている。その実感が、何よりのスパイスだった。
4
さらに数年後。
世界からは「永遠の命」を謳う広告が消え、サイボーグ規制法が施行されていた。
ある晴れた日、玄関のチャイムが鳴った。
立っていたのは、背の伸びた少女。ミウだった。
彼女はもうガトリングガンを持っていない。質素だが清潔なワンピース姿で、手には大きな花束を抱えている。更生施設を出て、今は学校に通っているという。
「お姉ちゃん!」
ミウが駆け寄る。
エレナはベッドに体を預けていた。急激な老化により、その姿は老婆のように見えたが、その笑顔の聖性は変わらなかった。
「ミウ……大きくなったね」
「うん。……これ、あげる。お花」
ミウは涙をこらえ、花束を渡した。
「ありがとう。……綺麗」
かつて殺し合った二人が、陽だまりの中で手を握り合う。
「愛されない子供」だったミウにも、未来が訪れたのだ。エレナが命を削って守った未来が。
5
そして、冬の夜。
外では静かに雪が降っていた。
暖炉の火がパチパチと爆ぜる音だけが響く部屋で、エレナは浅い呼吸を繰り返していた。
傍らには、すっかり白髪交じりになったロイと、枕元で青く光るAI端末のアイギス。
「……時間か?」
ロイが声をかけると、エレナはゆっくりと頷いた。
「ええ。……わかるの。カイトが呼んでる」
エレナは、シワだらけになった手をロイへ伸ばした。ロイはその手を両手で包み込む。
「ありがとう、ロイ。私の……最高の相棒」
「……よせやい。礼を言うのは俺の方だ」
ロイは声を詰まらせた。
「お前が俺を人間に戻してくれたんだ。……お前がいなきゃ、俺はただの兵器で終わってた」
エレナは微笑み、目を閉じた。
恐怖はない。あるのは満ち足りた安らぎだけ。
「行ってこい。……アイツを待たせすぎだ」
ロイが優しく、彼女の額に手を置いた。
6
心電図の音が遠ざかっていく。
暗闇の中、エレナの意識の底で、懐かしい光が走った。
かつて戦闘で使った、0.5秒先の未来を見る光。
でも、今見えるのは敵の攻撃ではない。
光の向こう。
あの日と同じ、大学の研究室。
窓から差し込む陽光の中に、カイトが立っていた。白衣を着て、少し猫背で、あの日と同じ優しい笑顔で。
『おかえり、エレナ』
カイトが手を差し伸べる。
エレナがその手を取ろうと歩み出すと、重かった体が羽のように軽くなる。
老婆の姿から、傷ついたサイボーグの姿を経て、一番輝いていた18歳の頃の姿へ。
『……ただいま、カイト』
二人の指先が触れ合う。
たった0.5秒の間隔。けれど、そこには二人が過ごせなかった数十年分の愛と、これからの永遠が詰まっていた。
世界が温かい光に包まれる。
現実世界のベッドで、エレナは息を引き取った。
その顔は、物語の中で一番幸せそうに微笑んでいた。
エピローグ
春。
海を見下ろす墓地。
カイトの墓の隣に、新しい小さな墓石が並んでいた。
ロイは新しいタバコに火をつけ、煙を空に吐き出した。その隣には、ミウとサカキも並んで手を合わせている。
「やっぱ、愛だよな。永遠は……お前らが眩しいぜ」
ロイは墓石に酒をかけ、空を見上げた。
雲の切れ間から、二筋の光が差し込んでいるように見えた。
墓石には、こう刻まれている。
『Elena&Kaito. 永遠に、この愛は枯れない』
風が吹き抜け、花びらを巻き上げて空高く舞い上がっていく。
その風は、どこまでも自由だった。
夜明け。
崩壊した「アイボリー・タワー」の最上階跡地は、瓦礫の山となっていた。
ヴィンセントと共に吹き飛んだアークの残骸が、朝焼けの中で燻っている。
その瓦礫を、血まみれの男が片手で掘り返していた。
ロイだ。全身麻痺で動けないはずの彼が、執念だけでここまで這い上がってきたのだ。
「おい!返事しろ!生きてるんだろ!」
ロイが鉄骨をどかす。爪が剥がれ、指から血が滲む。
「クソッ……勝手に死ぬんじゃねえぞ……!」
瓦礫の下に、銀色の輝きが見えた。
エレナだった。
右腕と両足を失い、腹部から下が無残に破壊されている。胸の動力炉の光は、蛍火のように今にも消えそうだ。
「……ロイ?」
音声機能が破損しているのか、ノイズ混じりの弱々しい声。
ロイは崩れ落ちるように膝をつき、彼女の残った手を握りしめた。
「ああ……。遅えよ、バカ野郎」
「勝った、の?私……」
「大勝利だ。ヴィンセントも、アークも、何もかも消し飛んだ」
エレナの深紅の瞳が、ふわりと点滅する。
「そっか。……よかった」
「帰るぞ。サカキの爺さんが待ってる。……人間に戻るんだろ」
2
サカキ商会の地下手術室。
無影灯の下で、サカキの手が忙しなく動く。
「急げ。動力炉の臨界まで時間がない」
サカキは汗だくになりながら、エレナの脳と脊髄、そしてわずかに残された生体部位を、「生体高分子の足場(バイオ・スキャフォールド)」。つまり、タンパク質で出来た骨格と筋肉の「型枠」へと移植していく。
それは医学というより、魔法に近い領域だった。
「いいか、ロイ」
手術の合間に、サカキが警告する。
「いいか。リバース・コードは魔法じゃない。わずかに残った彼女の細胞を核にして、爆発的な細胞分裂を強制し、肉体を再構築するプログラムだ」
「……それが、どうした?」
「今は時間がない。通常なら数十年かけて行う代謝(分裂)を、たった15分でで使い果たす必要がある。『命の前借り』だよ。しかも臨床実績のない史上初というオマケ付きだ」
サカキはモニターに表示された染色体のデータを指差した。テロメア――命の回数券が、極限まで短くなっている。
「見た目は若く再生できても、遺伝子レベルではすでに老体と同じだ。……彼女に残された時間は極端に短い。数十年……いや、数年かもしれない」
「……ミウはどうなんだ? あの子も戻すんだろ?」
「あの子は四肢と一部の器官だけの置換だ。エレナのデータを使ってコードを調整すれば、副作用なしで人間に戻せるだろう。……だが、エレナ。お前だけは、助からない」
ロイはガラス越しに、眠るエレナを見つめた。
機械の鎧が取り外され、小さく、脆い少女の姿へと還っていく。
「構わねえよ」
ロイは呟いた。
「……長さじゃねえよな、命ってのは。そうだろ、エレナ……」
3
季節が二つ過ぎた頃。
郊外の海が見える丘に、小さな一軒家があった。
車椅子に乗ったエレナが、窓辺で風を感じている。
かつての銀髪には、少しずつ元の黒髪が混じり始めていた。肌には薄くシワができ、疲れやすくなっている。彼女の時間は、人の何倍もの速さで進んでいるのだ。
「ほらよ。特製オムライスだ」
エプロン姿のロイが、皿をテーブルに置く。形は崩れているし、卵は少し焦げている。 エレナはスプーンを震える手で持ち、それを口に運んだ。
「……ん」
エレナの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「どうだ?……マズいか?」
「ううん……しょっぱい。でも……すごく、美味しい」
味覚センサーの電気信号ではない。舌で感じ、喉を通り、心が温かくなる「食事」。
彼女は泣きながら笑い、何度もスプーンを口に運んだ。 人間として生きている。その実感が、何よりのスパイスだった。
4
さらに数年後。
世界からは「永遠の命」を謳う広告が消え、サイボーグ規制法が施行されていた。
ある晴れた日、玄関のチャイムが鳴った。
立っていたのは、背の伸びた少女。ミウだった。
彼女はもうガトリングガンを持っていない。質素だが清潔なワンピース姿で、手には大きな花束を抱えている。更生施設を出て、今は学校に通っているという。
「お姉ちゃん!」
ミウが駆け寄る。
エレナはベッドに体を預けていた。急激な老化により、その姿は老婆のように見えたが、その笑顔の聖性は変わらなかった。
「ミウ……大きくなったね」
「うん。……これ、あげる。お花」
ミウは涙をこらえ、花束を渡した。
「ありがとう。……綺麗」
かつて殺し合った二人が、陽だまりの中で手を握り合う。
「愛されない子供」だったミウにも、未来が訪れたのだ。エレナが命を削って守った未来が。
5
そして、冬の夜。
外では静かに雪が降っていた。
暖炉の火がパチパチと爆ぜる音だけが響く部屋で、エレナは浅い呼吸を繰り返していた。
傍らには、すっかり白髪交じりになったロイと、枕元で青く光るAI端末のアイギス。
「……時間か?」
ロイが声をかけると、エレナはゆっくりと頷いた。
「ええ。……わかるの。カイトが呼んでる」
エレナは、シワだらけになった手をロイへ伸ばした。ロイはその手を両手で包み込む。
「ありがとう、ロイ。私の……最高の相棒」
「……よせやい。礼を言うのは俺の方だ」
ロイは声を詰まらせた。
「お前が俺を人間に戻してくれたんだ。……お前がいなきゃ、俺はただの兵器で終わってた」
エレナは微笑み、目を閉じた。
恐怖はない。あるのは満ち足りた安らぎだけ。
「行ってこい。……アイツを待たせすぎだ」
ロイが優しく、彼女の額に手を置いた。
6
心電図の音が遠ざかっていく。
暗闇の中、エレナの意識の底で、懐かしい光が走った。
かつて戦闘で使った、0.5秒先の未来を見る光。
でも、今見えるのは敵の攻撃ではない。
光の向こう。
あの日と同じ、大学の研究室。
窓から差し込む陽光の中に、カイトが立っていた。白衣を着て、少し猫背で、あの日と同じ優しい笑顔で。
『おかえり、エレナ』
カイトが手を差し伸べる。
エレナがその手を取ろうと歩み出すと、重かった体が羽のように軽くなる。
老婆の姿から、傷ついたサイボーグの姿を経て、一番輝いていた18歳の頃の姿へ。
『……ただいま、カイト』
二人の指先が触れ合う。
たった0.5秒の間隔。けれど、そこには二人が過ごせなかった数十年分の愛と、これからの永遠が詰まっていた。
世界が温かい光に包まれる。
現実世界のベッドで、エレナは息を引き取った。
その顔は、物語の中で一番幸せそうに微笑んでいた。
エピローグ
春。
海を見下ろす墓地。
カイトの墓の隣に、新しい小さな墓石が並んでいた。
ロイは新しいタバコに火をつけ、煙を空に吐き出した。その隣には、ミウとサカキも並んで手を合わせている。
「やっぱ、愛だよな。永遠は……お前らが眩しいぜ」
ロイは墓石に酒をかけ、空を見上げた。
雲の切れ間から、二筋の光が差し込んでいるように見えた。
墓石には、こう刻まれている。
『Elena&Kaito. 永遠に、この愛は枯れない』
風が吹き抜け、花びらを巻き上げて空高く舞い上がっていく。
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