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だって君が大切だから

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この人はやり方が本当にずるい。

私が嫌がらないのを分かっていて、私が大好きなその声で一言言ってやればちょろく股を開くと思ってるんだから。

そして実際、シャワーも浴びてないのにご開帳させられていて。


「類くん、私さっき新幹線乗って帰ってきたばっかなの!京都は暑かったの!せめてシャワーを浴びさせて!」

「いやだ」


当たり前、とでも言うように類くんは私の言葉を無視してパンツを脱がせる。

こんな事するつもりなんてさらさらなかったから、恥ずかしすぎてスカートで隠そうとするけどあっさりと手は払われてしまう。

そしてクリを親指でクニクニと押しながら中指をツプン、と中に押し入れてきた。


「…ぅ、わ、も……っ、ほんとに汚いんだってばあ……っ!」

「うるさいな」


半泣きになりながら訴えても全く聞き入れてもらえない。

それどころか指を増やされて気持ちいい場所を探し当てられ、くりくりとしつこく押してくる。


「…ぅ、あっ、そこっ、ま、…や、やだ……っ」

「…嫌じゃなくていいって言え。そしたらやめてやる」


なんていうか、さっきまでしゅんとしていたくせに、もういつもの類くんに戻っていて腹が立ってきた。

さっきはあんな神妙な顔をしていたくせに……!


「……んんっ、だって、そんなにされたら……っ、ぅっ、やだやだばか!」


グリグリグリ、と引っ掻くように当てられて腰を浮かして逃げる。

でも腰を掴まれて、さらに今度はクリまで舐められて私はシーツを強く握った。


「ん、んぅ…ッ、わかった、わかったからあ……!いい、のっ、きもち、いいから……っ、やめて、ほんと……、や、ぁあ……っ」


強くクリを吸われて優しく舐められて、それを繰り返されて中まで指で突かれて私はビクビクと腰を跳ねた。

がくがく震えて太ももは揺れて、やっと類くんは中から指を抜く。

そしてゴムを持ってきてゴミを捨てて、着けたソレを私の解れきったそこに押し当てて間髪入れずに挿し込もうとしたから、私は咄嗟に足で彼の胸を蹴った。


「…っにすんだよ」

「やだ……ッ」


そう私が本気で言うから一瞬類くんは怯んで、だけどすぐ睨み返される。

それでも私は首を振って。


「さっきまでどうせここで麗華さんとイチャイチャしてたんでしょ?!そんな所で私、したくない!」


泣きそうになりながら私は叫ぶ。

マンションに女の子を連れてきたことはないって言ったくせに簡単に麗華さんを入れたりして。

というか麗華さんのことはちゃんと名前で呼ぶのに、私のことは未だにあんたとかおいとか、そんなんばっかでめちゃくちゃムカついてるんだから。

すると類くんはため息をつきながら私の腰を持った。


「この部屋には入れてない」


そう小さくつぶやいた。

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