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抱きしめたかっただけだった
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しおりを挟む突然の好きのだだ漏れに頭が追いつかない。
こんな場所で、ダメに決まってるのに、声を出さないようにするのが精一杯で興奮しまくってしまっている。
「ぁ……っ、るいくん…っ、だめ、こんなところで……」
「あんたの身体柔らかすぎるし、いつも甘ったるい匂いがするし、…こんなの触るなって方が無理」
唇を重ねて何度も指の腹でクリを弄られ、自然と脚を開いてしまうとパンツの中に指が侵入してきた。
ぬるぬるになったソコに指を沿わせると簡単に沈んでしまって一気に2本奥まで挿し込まれる。
「ん……っん、んん……っぅ、んんぅ……ッ」
舌を絡め取られて中を指で犯されて、声が出せないこの状況に私の下腹部からは液体が漏れまくって中が締まった。
ビクビクと太ももを震わせてお腹に力が入って私は腰を揺らす。
「ンッ、んん、ぃ……っん、ぅう……っ」
「イけよ。引っかいてやるから」
その言葉通り中をぐちゃぐちゃにピストンされて、唇は貪られて息ができずに私は震えながらイってしまった。
イってるのに類くんは指を止めてくれなくて、すぐに2度目の波が押し寄せてきて連続でイかされてしまう。
「んっ!んんん……っ、も、止め……っ、ぃ……っ」
「ここ好きだもんな、ここ押されてるとずっとイけるんじゃないの?」
舌を舐められ吸われ、指はグリグリと的確に気持ちいいところを押さえて私はまたガクガクッと腰を揺らして彼の指に中を擦り付けた。
さすがに類くんの指はびしゃびしゃになってしまってやっと中から抜いてくれて、私は脱力して静かにワンピースを直す。
頭の中はずっとふわふわしていて、類くんが優しくキスを続けるから私の口の中もアルコールに犯されていた。
「ん……、ん、類くん……」
「すき、だ」
類くんは私を抱き寄せて、瞼を閉じたままゆったりと舌を絡めて何度も小さな声でつぶやく。
私も虚ろなまま類くんの背中に腕を回してその柔らかな舌に溺れていく。
ああ…、眠い……。
イくのに力を使ったからどっと疲れが襲ってきて、少しも動くことができない。
類くんも今にも眠ってしまいそうなくらい動きがゆっくりになってきて、そのまま唇を離して私に抱きついたままスースーと寝息を立て始めた。
「…め、こは……、俺の……」
類くんが寝ぼけながらつぶやく。
すごくすごく嬉しいんだけど、目が覚めたら夢なんじゃないかって思ってしまいそうで怖かった。
それより男子部屋に私がいるのはまずいんだけど、類くんがのしかかっていて重たいし自分にも余力がなくて跳ね除けることができない。
明日皆よりも早く起きよう……。
無理とはわかっていても、もう眠たすぎて思考が停止してしまって、私もそのまま寝落ちてしまった。
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