ギッチョ!!!

タマガワサトシ

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第4話 灯りの街と、闇のライン

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・右手の街を走る

車の灯りが、街の縁を撫でた。
港の白さとは違う。生活の灯りだ。低くて、あたたかくて、どこか鈍い。

ミラが顎をしゃくる。
「ここ。外周。……入るなら、今」

舗装は乾いていて、靴底の音が軽い。
看板の白い文字だけが、やけにくっきり残っている。

ジャムが先にドアを開けた。夕方の風が頬を撫でる。
彼女は歩幅だけを少し小さくして、街に混ざる。

サンは左手をコートの内側へ入れた。
外に出すのは右手だけ。指先まで、余計な癖を消す。

「サン。右手、出して歩こ。左手は……今日は、もっと隠して」
サンは頷いた。
考えてる間はいい。けど、身体は不器用で、油断すると左手が先に動く。
ここでは、それが致命傷になる。
だから左手は、最初から無いものみたいにしまい込んだ。

「了解」

ミラが窓越しに言う。
「拾う場所、出入り多いんでしょ。俺、裏に回す。帰りは合図で」

「うん。お願い。丁寧に運転してね」

「……言われなくても」
アクセルの踏み方が、もう優しい。

車が闇へ溶けていく。残るのは二人と、入口。

列ができていた。
人の列。荷物の列。
みんな同じ手を前に出して、紙を渡して、印をもらって、流れていく。

上空で羽音がひとつ。
黒い点が通り過ぎるだけで、誰も見上げない。

ジャムは列へ混ざった。
髪を整えて、紙片を出す。
端末が淡く光り、短い電子音が鳴る。

サンは看板を読むふりをしたまま、音だけを拾った。
音が増えるたび、列が一歩進む。

順番が来る。
係員の端末がサンへ向いた。光の角度が、ほんの少し変わる。

ジャムが身を乗り出し、笑った。
「ごめんね、彼、手を痛めてて。右手、動かしづらいの」

サンは右手を軽く上げた。
指先を揃え、手首を余計に捻らない。

電子音。
係員が頷く。列が流れ出す。

街の中へ入った瞬間、空気の密度が変わった。
人が多い。音が柔らかい。
笑い声が、近い。

「……すごいね」
ジャムが小さく言った。
「この街の人は、みんな安心してるね」

サンは返事の代わりに、前を見た。
流れに合わせる。肩をぶつけない。立ち止まらない。

出入りが多い店は、すぐ見つかった。
暖簾が揺れて、油と甘い酒の匂いが漏れてくる。
入口の横に、紙が貼られている。求人、配給、手伝い、噂の寄り場。

ジャムが一歩、影に入る。
「私が入る。サンは外。合図は、いつもの角」

「了解」

ジャムは暖簾をくぐり、指先で軽く触れて、中へ消えた。


(ジャム視点)

暖簾の向こうは、あたたかい。
外の冷えが薄れて、息がふっと軽くなる。

油の匂い。甘い酒。焼けたパン。
椅子の脚が床を引っかく音。笑い声。乾杯。
言葉が落ちる場所。落ちても、拾わないふりをする場所。

ジャムは空いた卓に腰を下ろし、メニューを開いた。
読むためじゃない。耳を置くため。

(形のない情報。)
(今は、待つ。)
(「非公開」。それと、「ライン」。)
(その二つが、どこかで必ず落ちる。)

しばらくは、何もない。
食べ物の話。笑い話。誰かの愚痴。
笑い声が膨らんで、また萎む。

奥の方で、男の声が少しだけ落ちた。
「……非公開にしたろ。もう見せねえって」

女が短く返す。
「ラインだけ回して、終わり。……楽だよね」

(来た!)
(今。)

ジャムはページを一枚だけめくった。
その音を、笑い声に混ぜる。

小声で、思い出したみたいに混ざる。
「その話、私も聞いた。……どこかの工場で、摘発の記録が“非公開”になってから、搬送のラインが二重になったって。
……最悪だよね」

男が笑って首を振る。
「違う違う。今のは、そういう話じゃねえ」

女も、笑いを薄くして言った。
「それ、ただの噂の噂。……こっちはもっと現場のやつ」

ジャムは目線を上げずに、肩だけで笑う。
「あら、違った? でもちょっと興味ある。……現場のって、どういうの?」

男が一拍置いて、声を落とす。
「……非公開処刑ライン。そっちだろ」

女が続ける。
「見せないだけ。運ぶだけ。だから余計、たち悪いの」

ジャムはメニューの角を指先で一度だけ撫でる。
表情は変えない。呼吸の速さも変えない。

男が、酒をもう一口飲んでからぼやいた。
「入口、どこだっけ。……あの、古い検査場の裏の……」

女が即座に遮る。
「言い過ぎ」

男が舌打ちして笑う。
「はいはい。……でも、今どき知らねえほうが遅れてる」

笑い声が重なる。乾杯の音が一つ増える。
ジャムはその隙に、メニューを閉じた。

椅子の脚が鳴らない角度で立ち、暖簾へ向かう。
注文はしない。滞在を伸ばさない。
普通に入って、普通に出る。

暖簾に触れた指先から熱が離れ、外の冷えが戻る。
鼻の奥が少しだけ痛い。


(サン視点)

サンは走っていた。
靴底が石畳を叩き、音が追いかけてくる。

「……外、担当、ほんと最悪だな」

吐き捨てるほど大きくはない。
息に混ぜる程度の、小さい愚痴。

上空の羽音が、背中に貼りつく。
視界の端で赤い点が瞬いて、足元へ落ちた。

立ち止まらない。
止まれば、点が増える。

人の流れを割らない速度で、角を一つ。
光が強い通りへ出て、影が薄くなる。
息は乱さない。肩の高さも変えない。走ってないふりのまま、走る。

路地の入口で吊り布が揺れた。
サンは喉の奥で形を作る。

「――風速、十八メートル」

布が跳ね、視界が一瞬だけ裂ける。
赤い点が泳いだ。
サンはその隙に角を切り、靴音を揃えたまま距離を稼ぐ。

次の通りは明るい。
影が薄い。隠れ場所が少ない。

人がいる。笑っている。
その端で、親子が立ち尽くしていた。
母親が子どもの手首を包み、端末の光が腕へ落ちる。

母親の指が、ほんの一瞬だけ強くなる。
同じ手へ、戻すみたいに。

サンは視線を逸らし、足を止めない。
赤い点が近づく。

「――風速、十六メートル」

埃が薄く持ち上がり、光の筋が散る。
点が一拍遅れる。
その遅れを、サンは足で拾う。

角を二つ、三つ。
声が遠のき、路地が狭くなる。影が戻る。

そこに、ジャムがいた。
壁に寄り、目だけでサンを捕まえた。

「こっち」

サンが滑り込むと、ジャムが袖を掴む。強くない。けれど離さない。

「取れた」
ジャムが囁く。
「言葉だけ。でも、次の扉になるやつ」

「何だ」

ジャムは息を一度だけ整えて言った。
「非公開処刑ライン」

サンの喉が、一瞬だけ固くなる。

「……見せないやつか」

「うん。運ぶ線。入口は……“古い検査場の裏”って言いかけた」

上空の羽音が近い。
路地の入口に、薄い光が落ちた気がした。

ジャムがサンの袖を引く。
「行こ。ミラ、待ってる。走れる?」

「走れる」

路地の奥で、車の灯りが一度だけ瞬いた。合図。

ミラの車が影の中へすっと寄せられている。
ドアが短く開いた。

「乗りな」

ジャムが先に乗り込み、サンが続く。
ドアが閉まる。
灯りが窓の外で流れ始めた。

ミラが前を見たまま言う。
「で。非公開、何?」

ジャムが紙を握り直す。
「次の場所。線の入口がある」

サンは窓の外を見た。
街は、まだ笑っている。
何も知らないまま、灯りが揺れている。

「……追う」
サンが言う。

ジャムが隣で、同じ方向を見た。
「うん。追跡、続けよう」

車が闇へ入る。
灯りが、背後で小さくなる。

次の言葉が、前にある。

[pagebreak]
・非公開処刑ライン

車が闇を縫う。
窓の外で灯りが流れる。

ミラは前を見たまま言った。
「古い検査場の裏。そこ、まだ行く?」

ジャムが頷く。
「うん。入口かもしれない」

サンは右手を膝の上に置き、左手はコートの内側に収めた。
走った疲れは残っているが、動ける。

「まずは近づき方だ」
サンが小さく言う。
「見られたら終わりだ。足跡も音も残すな」

ミラが短く返す。
「分かってる」

車が外周の暗い道へ逸れる。舗装が荒くなってタイヤが跳ねた。

「ここから先、俺は入らない」
ミラが前を見たまま言った。
「裏で待つ。出るときは合図を出せ。いつものやつで」

「うん」
ジャムが言って、サンを見る。
「サンは外。私は入る」

サンは頷いた。
「了解。俺が先に見る」

言葉のやり取りはそれだけ。
余計な約束は増やさない。

車が止まる。
灯りのない場所。錆びたフェンス。草の匂い。
遠くに、黒い建物がある。放置された設備の形だ。

ミラが顎をしゃくる。
「裏はあっちだ。気を付けろ」

ドアが閉まる。
闇の中に残るのは二人の足音だけになる。

サンが先に動いた。
フェンス沿い。草が濡れている場所は踏まない。乾いた土の縁を選ぶ。
足音が出る材質を避けて進む。

ジャムが後ろを付く。

建物の裏手に通路があった。
鉄板。簡易の屋根。古い壁に新しい配線。
ここだけは今も使われている。

サンが立ち止まり、耳を澄ました。
モーターの音。金属が擦れる音。
一定間隔で鳴る短い電子音。

「動いてる」
サンが囁く。
「中に人がいる」

ジャムが頷く。
「入る?」

サンは首を振った。
「まだだ。出入りを見てからだ。入口を確定する」

二人は影の濃い位置へ移動する。
サンは壁と自分の距離を一定に保ち、通路が見える角度だけを残した。

遠くでエンジン音がした。
一台、二台、三台。低い音が裏へ回り込んでくる。

サンが息を止める。
「来た」

車列が滑るように止まった。赤色灯はない。標識もない。
後部扉が開き、作業員が降りてくる。手袋、帽子。顔は見せない。右手の端末だけが光る。

荷台の中が少しだけ見えた。

金属の枠。透明な板。
中に人影がある。

サンの喉が固くなる。
ジャムが袖を軽く掴む。止めるだけ。

作業員が低く言った。
「非公開扱いだ。ラインを回す」

サンはその言葉を飲み込んだ。
(非公開。ライン。)

作業員が右手で端末をかざす。
壁の一部が開いた。音は小さい。手順だけが正確だ。

入口。
人が入れる幅。中は暗いが、奥の機械音が途切れない。

作業員が枠ごと荷を滑らせる。
金属音。短い電子音。
透明な板の中の人が身を縮めた。

サンは数を数えた。
車の台数。枠の数。作業員の人数。
入口が開く時間と閉まる時間。
間隔だけを頭に残す。

作業員の一人が入口前で止まり、右手を上げた。
別の男が小さな袋を渡す。

袋の中で金属音が鳴った。
サンは見ない。見れば目が動く。
音だけで十分だった。

ジャムが小さく息を吸う。
(運搬担当は入口を知っている。)

車列が一台、また一台と空になる。
入口は開き、閉まり、また開く。
電子音が規則的に鳴る。

最後の一枠が消えた瞬間、上空で羽音が近づいた。
赤い点が落ちる前の気配。

サンが一歩引き、左手が動きかける。コートの内側で止める。
右手だけは外に残す。

ジャムが囁く。
「動かないで」

サンが返す。
「分かってる」

赤い点が通路の外側を走った。
ここに誰かいるかを探っている。

サンは壁に身体を沿わせた。
呼吸を細くする。肩を落とす。
右手を不自然に動かさない。

赤い点が一拍止まった。

次の瞬間、作業員が通路へ戻ってきた。
独り言のように言う。
「次の便を早めろ。夜明け前に全部流す」

作業員の端末が揺れた。
画面は見えない。だが端末の側面に刻印がある。線が二本。下に短い数字。

ジャムが目で追い、覚える。
サンはそれを見る時間を作るために、呼吸と姿勢を固定する。

作業員が踵を返した。
入口のそばで別の作業員が鍵束を落とす。

金属音。

赤い点が即座に反応する。

サンは喉の奥で形を作った。
言いたくない。だが必要だ。

「風速、二十メートル」

吊り下がった布と草が揺れ、音が散る。
落とした鍵の音が別方向へ広がる。

赤い点が泳いだ。
作業員が顔を上げ、通路の外を見回す。

サンは走らない。
走れば場所が確定する。

足だけ滑らせて、影から影へ移る。
ジャムが袖を掴み、逆側へ引く。二人はフェンス沿いへ戻る。

通路の入口付近で、作業員が端末を叩く。短い電子音。
誰かが言う。
「猫か?」

小さな笑い声。

二人は闇に溶けるように戻った。
ミラの待つ位置へ。

合図の灯りが一度だけ瞬く。
車のドアが開く。

「早かったな」
ミラの声は低い。

ジャムが息を整える。
「入口はあった」

サンが先に言った。
「運んでた。見せないままだ。夜明け前に全部流す」

ミラが舌打ちする。
「最悪だ」

ジャムが続ける。
「非公開処刑ラインだと思う。端末に管理タグがある。線が二本で、数字が付いてた」

ミラがエンジンをかける。
「どこへ行く?」

サンが答える。
「タグを追う。入口だけ見ても止められない」

ジャムが頷く。
「うん。追跡を続けよう」

車が闇へ入る。
夜明けまで時間が少ない。

(つづく)
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