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第四部
貴族会議
その二日後の朝、リカード様とハンス様は迎えの馬車に乗ってひっそりと王宮に戻った。あの二人はヴォルフ様から帰宮を告げられた後、鍛錬を放棄して侍従と共に部屋に籠っていた。リカード様は王宮に戻ったらここでの生活の不満を口にすると言っていたらしいけれど、ハンス様や侍従から陛下のご意志を無下にすることになると言われると口を噤んだという。
ヴォルフ様に非道な扱いを受けたと訴えるおつもりなのかしら? 仮にそうしたところで陛下が望まれたことだと言えば済むけれど、次代の王との関係悪化はアンゼルたちに影響する。ヴォルフ様は放っておけと仰るけれど、それでいいとは思えなかった。だからといって私が出来ることなどないのだけど……
でも、陛下が戻ってこられたら教育方針について話し合うのは確定ね。我が家に預ける際にどうしてちゃんと説明されなかったかも。どうしてあんな風に甘くお育てになったのかしら。いえ、王族の教育はそれを担う専門家の仕事で、陛下が直接指導されるわけではないのでしょうけれど。
その日の午後、ヴォルフ様と王宮に向かった。身体が重いけれど一応昨夜は手加減してくださったから文句も言えないわ。今日は装飾の少ない大人しいデザインのドレスでヴォルフ様と同じ濃緑色。今日は殿下たちの姿が見えないと騒ぎ出した貴族たちを黙らせるため殿下との面会の場を設けた貴族会議で、五侯爵家の当主や宰相や騎士団長、伯爵家以上の上位貴族が参加するとか。急に決まったことだし、ヴォルフ様が簒奪を狙っているなどという噂を信じない家は参加しないところも多いと聞いたわ。
それでも、気が重いわ……最初からヴォルフ様を悪だと主張する者たちに会うのだから。正装姿のヴォルフ様とのお出かけなのに少しも気が晴れない。それでもヴォルフ様お一人で行かせたくなかった。殿下たちの屋敷での様子はご不在だったヴォルフ様よりも私の方がよく知っている。何かあれば私も黙ってはいないとの決意を固めた。
案内されたのは会議をするための広めの部屋で、既に貴族家の当主たちが集まっていた。多くの者はまだ席には着かず、それぞれに集まって談笑している。
「イルーゼお姉様」
中に進むと可憐で落ち着いた声色が私を呼んだ。こちらも大人しめのデザインのドレスに身を包んだのはランベルツ侯爵家のマルレーネ様だった。その向こうにはエルマ様とバルドリック様もいるわ。エルマ様と目が合うと困ったような笑みを浮かべた。心配をおかけしてしまったみたいね。
「ゾルガー侯爵様、お姉様、ご機嫌よう」
「ふふ、ランベルツ侯爵、マルレーネ様、ごきげんよう」
ヴォルフ様はいつも通り頷くだけ、その横で私が挨拶を交わす。ベルトラム侯爵が爵位をエルマ様に譲ったから、今五侯爵家の最年長はランベルツ侯爵になられた。アルトナー侯爵、ヴォルフ様、エーリック様、エルマ様と続き、一層若返ったわね。数年後にはエーリック様からハンス様に爵位が譲られるから益々世代交代が進む。
「まったく、茶番もいいところだね」
ランベルツ侯爵がある一角に視線を向けたままこそっと囁いた。今回の騒動は一部の貴族家の無茶苦茶な主張が原因で、その中心にいるのはイステル侯爵だった。彼の次男はリカード様の側近候補の一人だったわね。彼の側に立つあの少年がそうなのかしら? そんな彼らの周りにはイステル侯爵家に連なる貴族家の当主が並び、同じ辺境六侯爵家のフルフトバーム侯爵とロンバッハ侯爵の姿もあった。思った以上に大物の顔ぶれに不安が増す。
そして意外な顔も。あれは……ノイラート侯爵家のギュンター様ね。数年前にアーレントのフリーデル公爵に協力してヴォルフ様を害しようとした現侯爵の娘婿。ヴォルフ様に弱みを握られているから滅多なことはないはず。当主が昨冬から病の床についているから代理で来たのだと思うけれど、野心家なだけに気になるわね。
「不安を煽って辺境侯爵家まで引っ張り出してきたようだよ」
「暇らしいな」
「陛下がいない間に君の力を少しでも削ごうって腹だろ。意味ないと思うけどね」
どうやらランベルツ侯爵も今回の騒動をあまり好ましく思っていないらしい。だったらよかったわ。五侯爵家で一番関係が薄いのがランベルツ侯爵だけど、この方が敵でないのはありがたいわ。
「お姉様、今日はお声がけありがとうございます」
「来てくださって嬉しいわ。ご自身の目でお確かめになるいい機会かと思ったのよ」
「はい。自分で見て確かめますわ」
実は一昨日の間にマルレーネ様に手紙でお誘いしたのよね。彼からの求婚に悩んでいる彼女に今回彼がどう動くかを見てもらって判断材料の一つにしてほしかったから。正直、今の殿下に嫁いでもいい結果になるとは思えなかったのもあるわ。まぁ、それ以外の理由もあるのだけど。
エルマ様ご夫妻やアルトナー侯爵と挨拶を交わしていると、宰相がやってきて席に着くように促された。今の宰相はバルドリック様のお父君のギレッセン侯爵。我が国の宰相は文官の長というだけで他国のような権力はなく名誉職のようなもの。重要なことは五侯爵家が決めると定められているから。
国王ご夫妻の席は一段高くなった会議室の奥にあり、その下に家格順に並ぶ。私はヴォルフ様と共に陛下の席の一番近くに座し、向かい側にはエルマ様ご夫妻とアルトナー侯爵が並ぶ。私の隣にはベルトラム侯爵、マルレーネ様、エーリック様と続く。エーリック様はヴォルフ様にありもしない嫌疑をかけられてご機嫌斜めね。陛下といいエーリック様といい、ヴォルフ様への好意が普通の兄弟のそれよりも熱量が高く感じるのは気のせいじゃないわよね。不思議なご兄弟だわ。
「それでは始める。今日は王太子殿下リカード様と第二王子殿下ハンス様に関すること。それで相違ないですな、イステル侯爵?」
ギレッセン侯爵が問いかけたのは今回の騒ぎの中心にいるイステル侯爵だった。
「左様。王太子殿下と第二王子殿下は学園から王宮に帰還途中で賊に襲われた。その直後からお姿が見えないというではありませんか。側近候補の学友がお見舞いに参じても面会を断られるとも。お二人とも怪我もなくご無事だというのにです」
イステル侯爵が場内を見渡しながらかすれ気味の声を張り上げた。その様はなんだか役者の演説のようだわ。
「しかも昨年頃から、簒奪を企てている者がいるとの噂が途切れることなく私のような田舎者の耳にまで届くようになっております。となれば王子様方に何かあったのではないかと懸念する声が上がるのも仕方ないことかと。宰相閣下もその噂をご存じでありましょう?」
最後は意味ありげに私たちを一瞥してからギレッセン侯爵に向き合った。言葉にはしないけれどヴォルフ様を念頭に置いているのは間違いないわね。
「なるほど、確かにそのような噂は私も耳にしたが……噂など常に面白おかしく吹聴されるもの。それを真に受けて根拠なく騒ぐのはいかがかと思うが?」
声を上げたのはランベルツ侯爵だった。
「何を仰るやら。そのような疑惑が持ち上がることこそ問題では? 火のない所に煙は立たぬとも申します。日頃の行いに問題があるのではございませんか?」
「なるほど、噂される側に原因があると? 私など、妻にしか興味がないのにどういうわけか隠し子がいるとの噂が絶えないが、これも私の日頃の行いが悪いということか」
イステル侯爵の言葉を受けて発言したのはアルトナー侯爵だった。確か以前もそんなことを仰っていたわね。マティアスが実は侯爵の隠し子だとの噂もあるし。
「え? い、いや、そのようなわけでは……か、閣下が愛妻家だということは世間で知られております。そのような噂を信じる者などおりませんでしょう」
イステル侯爵が慌てて否定した。相当気まずいと思っているのかハンカチを取り出して汗を拭いているわ。
「だったら簒奪の噂も同じではないか? 何を根拠にそう言う? 国防を担う辺境侯爵家が噂に惑わされてどうする?」
「で、ですが、ゾルガー侯爵は陛下を前にしても不遜な態度、我らに対しても常に威圧的です。簒奪を企てていると思われても仕方がないのではありませんか⁉」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
遅くなって申し訳ありません。
色々手直ししていたら7時に間に合わず、出勤時間になっても終わりませんでした。
昼休みを利用してアップしましたが、誤字チェック十分出来ていません。
もし見つけたらコメント欄で教えてくださると助かります!
ヴォルフ様に非道な扱いを受けたと訴えるおつもりなのかしら? 仮にそうしたところで陛下が望まれたことだと言えば済むけれど、次代の王との関係悪化はアンゼルたちに影響する。ヴォルフ様は放っておけと仰るけれど、それでいいとは思えなかった。だからといって私が出来ることなどないのだけど……
でも、陛下が戻ってこられたら教育方針について話し合うのは確定ね。我が家に預ける際にどうしてちゃんと説明されなかったかも。どうしてあんな風に甘くお育てになったのかしら。いえ、王族の教育はそれを担う専門家の仕事で、陛下が直接指導されるわけではないのでしょうけれど。
その日の午後、ヴォルフ様と王宮に向かった。身体が重いけれど一応昨夜は手加減してくださったから文句も言えないわ。今日は装飾の少ない大人しいデザインのドレスでヴォルフ様と同じ濃緑色。今日は殿下たちの姿が見えないと騒ぎ出した貴族たちを黙らせるため殿下との面会の場を設けた貴族会議で、五侯爵家の当主や宰相や騎士団長、伯爵家以上の上位貴族が参加するとか。急に決まったことだし、ヴォルフ様が簒奪を狙っているなどという噂を信じない家は参加しないところも多いと聞いたわ。
それでも、気が重いわ……最初からヴォルフ様を悪だと主張する者たちに会うのだから。正装姿のヴォルフ様とのお出かけなのに少しも気が晴れない。それでもヴォルフ様お一人で行かせたくなかった。殿下たちの屋敷での様子はご不在だったヴォルフ様よりも私の方がよく知っている。何かあれば私も黙ってはいないとの決意を固めた。
案内されたのは会議をするための広めの部屋で、既に貴族家の当主たちが集まっていた。多くの者はまだ席には着かず、それぞれに集まって談笑している。
「イルーゼお姉様」
中に進むと可憐で落ち着いた声色が私を呼んだ。こちらも大人しめのデザインのドレスに身を包んだのはランベルツ侯爵家のマルレーネ様だった。その向こうにはエルマ様とバルドリック様もいるわ。エルマ様と目が合うと困ったような笑みを浮かべた。心配をおかけしてしまったみたいね。
「ゾルガー侯爵様、お姉様、ご機嫌よう」
「ふふ、ランベルツ侯爵、マルレーネ様、ごきげんよう」
ヴォルフ様はいつも通り頷くだけ、その横で私が挨拶を交わす。ベルトラム侯爵が爵位をエルマ様に譲ったから、今五侯爵家の最年長はランベルツ侯爵になられた。アルトナー侯爵、ヴォルフ様、エーリック様、エルマ様と続き、一層若返ったわね。数年後にはエーリック様からハンス様に爵位が譲られるから益々世代交代が進む。
「まったく、茶番もいいところだね」
ランベルツ侯爵がある一角に視線を向けたままこそっと囁いた。今回の騒動は一部の貴族家の無茶苦茶な主張が原因で、その中心にいるのはイステル侯爵だった。彼の次男はリカード様の側近候補の一人だったわね。彼の側に立つあの少年がそうなのかしら? そんな彼らの周りにはイステル侯爵家に連なる貴族家の当主が並び、同じ辺境六侯爵家のフルフトバーム侯爵とロンバッハ侯爵の姿もあった。思った以上に大物の顔ぶれに不安が増す。
そして意外な顔も。あれは……ノイラート侯爵家のギュンター様ね。数年前にアーレントのフリーデル公爵に協力してヴォルフ様を害しようとした現侯爵の娘婿。ヴォルフ様に弱みを握られているから滅多なことはないはず。当主が昨冬から病の床についているから代理で来たのだと思うけれど、野心家なだけに気になるわね。
「不安を煽って辺境侯爵家まで引っ張り出してきたようだよ」
「暇らしいな」
「陛下がいない間に君の力を少しでも削ごうって腹だろ。意味ないと思うけどね」
どうやらランベルツ侯爵も今回の騒動をあまり好ましく思っていないらしい。だったらよかったわ。五侯爵家で一番関係が薄いのがランベルツ侯爵だけど、この方が敵でないのはありがたいわ。
「お姉様、今日はお声がけありがとうございます」
「来てくださって嬉しいわ。ご自身の目でお確かめになるいい機会かと思ったのよ」
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実は一昨日の間にマルレーネ様に手紙でお誘いしたのよね。彼からの求婚に悩んでいる彼女に今回彼がどう動くかを見てもらって判断材料の一つにしてほしかったから。正直、今の殿下に嫁いでもいい結果になるとは思えなかったのもあるわ。まぁ、それ以外の理由もあるのだけど。
エルマ様ご夫妻やアルトナー侯爵と挨拶を交わしていると、宰相がやってきて席に着くように促された。今の宰相はバルドリック様のお父君のギレッセン侯爵。我が国の宰相は文官の長というだけで他国のような権力はなく名誉職のようなもの。重要なことは五侯爵家が決めると定められているから。
国王ご夫妻の席は一段高くなった会議室の奥にあり、その下に家格順に並ぶ。私はヴォルフ様と共に陛下の席の一番近くに座し、向かい側にはエルマ様ご夫妻とアルトナー侯爵が並ぶ。私の隣にはベルトラム侯爵、マルレーネ様、エーリック様と続く。エーリック様はヴォルフ様にありもしない嫌疑をかけられてご機嫌斜めね。陛下といいエーリック様といい、ヴォルフ様への好意が普通の兄弟のそれよりも熱量が高く感じるのは気のせいじゃないわよね。不思議なご兄弟だわ。
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「何を仰るやら。そのような疑惑が持ち上がることこそ問題では? 火のない所に煙は立たぬとも申します。日頃の行いに問題があるのではございませんか?」
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イステル侯爵の言葉を受けて発言したのはアルトナー侯爵だった。確か以前もそんなことを仰っていたわね。マティアスが実は侯爵の隠し子だとの噂もあるし。
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イステル侯爵が慌てて否定した。相当気まずいと思っているのかハンカチを取り出して汗を拭いているわ。
「だったら簒奪の噂も同じではないか? 何を根拠にそう言う? 国防を担う辺境侯爵家が噂に惑わされてどうする?」
「で、ですが、ゾルガー侯爵は陛下を前にしても不遜な態度、我らに対しても常に威圧的です。簒奪を企てていると思われても仕方がないのではありませんか⁉」
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