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第四部
庭の散策
夏の訪れを予感させる風が蒼く茂った木々を揺らし、地面に光玉の文様を次々と描く。一年で最も庭に色彩が増す季節は様々な色と形状の花々と木々によって彩られ、何の憂いもないように見えた。のだけど……
「かあさまのすきなはな さいてるよ」
「このはな、えりーもすき!」
「ふふ、いっぱい咲いているわね」
軋む身体を笑顔で隠しながら子と手を繋いで庭を歩く。この痛みの原因は後ろを歩く夫にあるのだけど、当人はアリーゼを抱いて私たちの後ろについてきている。私だっていつまでもやられっ放しじゃない。子どもたちとの約束を盾に三度目は断固阻止したわ。その達成感は大きかったけれど疲労感がなくなるわけじゃない。
それでも、ヴォルフ様が求めるのは私だけだとの事実を嬉しくも思ってしまう。ヴォルフ様から愛の言葉なんかないけれど、態度で誰よりも尊重してくださっているのは感じているもの。そりゃあ、愛の言葉をいただけたらきっと嬉しいでしょうけれど、それが無理なことは承知しているし、それも含めてヴォルフ様をお慕いしているから不満はないわ。
「かーしゃま、ちょう!」
「あ、ほんとだ」
花々の間を二匹の蝶が寄り添うように飛んでいるわ。まるで夫婦みたいね。
「あのちょう、きょーだいだよ!」
「えりーとにーしゃまね!」
どうやら子どもたちには弟妹に見えるらしい。ふふ、見る立場によって違って見えるものなのね。仲がいい二人だけど、どっちも自己主張が強いから喧嘩も多い。それでもアンゼルは最近譲ることを覚えて成長ぶりが見えてきたわ。エリーゼもアリーゼが大きくなったら変わって来るかしら。
ヴォルフ様の方に振り替えると、アリーゼは興味深そうに周りを見渡している。まだ目もよく見えていないと思うけれど、エリーゼほどには泣かないしお乳もよく飲んでいる。同じ両親でも子どもって一人一人違うものね。それでいて両親のどこかに似ていると感じる。アンゼルはヴォルフ様と似ていない。どちらかというと陛下に似ているかしら。出来ればもう一人、黒髪と水色の瞳でヴォルフ様に似たお子が欲しいわ。ヴォルフ様がお許しくださるかわからないけれど。
「さぁ、四阿で休みましょう。喉が渇いたでしょう?」
四阿の側で控えていたティオが表情を緩ませて声をかけた。
「うん、かじつしゅいのむー!」
「ぼくも! てぃお、あまいのおねがい」
「かしこまりました。でもまずはお座りくださいね」
「はーい!」
ティオに二人が大きく返事をして四阿へと駆けていった。元気ね、さすがに追う元気はないわ……
「大丈夫か?」
子どもたちが離れるとヴォルフ様が声をかけてきた。
「そう見えます?」
「……すまなかった」
謝るくらいなら善処してほしかったわ。だけど子どもの前では辛そうになんか出来ない。しかもその原因が原因なだけに……
「暫く閨は控えますから」
「……わかった」
その間は何かしら? いえ、私を求めてくださるのはとても嬉しいのだけど、それだって限度ってものがあるのよ。もうすぐ陛下の外遊で延期になっていた卒業の夜会もあるし、それが終わるまで閨はお断りだわ。
その後も子どもたちと四阿で話に花を咲かせ、また庭を歩いた。それだけの事も身体が万全じゃないと辛いわね。それでもこうして家族の時間を過ごすと心が温かくなる。ヴォルフ様はいつも通り無表情だけどこの時間を楽しんでくださっているかしら。以前よりも表情が和らぐことが増えたと思うし、ティオたちもそう感じると言っていた。暗示を止めて久しいけれど大きな変化は感じないわ。このまま穏やかに日が過ぎてほしい。
午後になると王家から護衛を引き連れた馬車がやって来た。リカード様とハンス様が王宮に戻られる。ここに来た時よりも日に焼けて顔つきも精悍さを増しているように見えるわ。
「侯爵、夫人、世話になった」
「いえ、こちらこそ大したおもてなしも出来ず失礼しました」
「ははっ、想像以上にもてなしてもらったよ。ここでの経験は貴重なものになった」
「もったいないことです」
頷くだけのヴォルフ様に代わって殿下方に言葉を返す。殿下は威圧感の強いヴォルフ様を苦手に感じているから私の方が気が楽そうだけど。その後、王家の騎士に守られてお二人は帰っていった。騎士見習い扱いでいいと言われたし、世話はルッツに任せていたけれど、それでも預かっている責任からくる重圧はそれなりにあったわ。今回はヴォルフ様が不在だったのも大きかった。まだ万事解決とはいかないけれど。
昼食を家族で摂り殿下がたを見送った後、子どもたちは昼寝のために部屋に戻った。やっと私室でゆっくり出来るわね。ソファに腰を下ろすと一気に疲労感が全身を包んだ。身体の痛みは朝よりは楽になったように感じるけれど、やっぱり重いわ。
ロッテがお茶を淹れてくれた。避妊の効果もあるお茶。アリーゼを産んでから三月余りしか経っていない。ロアルドもいるしザーラが妊娠中だからもう子はいいかとも思うけれど、ヴォルフ様の髪色と私の瞳色の子も欲しいと思ってしまう。だけど当分はいいわ。身体が負けてしまいそうだから。
「少し休め」
「ですが、今日の家政が……」
「必要なら俺が片付けておく」
「急ぎのものはありませんわ。それよりもヴォルフ様も少しお休みにならないと……」
「俺は体力があるし十分休んだ。問題ない」
そうかしら? でも、急ぐ仕事はないのよね。だったら……
「それならヴォルフ様もゆっくりなさってください。今日一日くらいはよろしいでしょう?」
「そうだな」
殿下たちもお帰りになったからのんびり過ごしてもいいわよね。残っているのはギュンター様の件だけどそっちはどうなっているのかしら?
「そういえば、ギュンター様の件はどうなりましたの?」
「探らせているが証人が誰かまではまだわからない」
「その証人次第だと?」
「そうなるな」
ヴォルフ様が掴めていないならギュンター様は厳重に隠しているのね。一体誰がそんなことを言っているのかしら? 得体が知れないだけに不安が募る。
「対策は?」
「相手の出方次第だな。だが、俺の過去を知る者がいるとは思えないが」
ヴォルフ様がそう仰るのなら人違いかでっち上げかしら? ギュンター様も後がないだけに何としてでもヴォルフ様を陥れようと必死だから。
「心配はいらん。出来る限りの手は打ってある」
「わかりましたわ」
その後は湯浴みをしてベッドに身体を預けた。ヴォルフ様の寝室は窓がなくて真っ暗だから眩しさに邪魔されない。抱き合って目を瞑るとそれだけで満たされるわ。私よりも高いヴォルフ様の体温がちょっと暑く感じる。目を閉じたらあっという間に意識が薄れていった。
目が覚めるとろうそくの灯りと温もりでヴォルフ様の存在を感じた。傍にいてくださったのね。
「起きたか?」
「は、はい。寝すぎたでしょうか?」
「そろそろ夕刻だな」
「ええっ? そんなに……」
思いっきり寝過ごしてしまったわ。半刻ほどでいいと思っていたのに一刻半は眠ってしまったのね。それでも頭はすっきりしているし身体も楽になった気がするわ。何よりもヴォルフ様の温もりを感じられるのが嬉しい。
「王から書簡が届いた」
「陛下から? 一体何と……」
「ギュンターの告発の件だ。明日、話を聞きたいと」
そうなるわよね。我が家が襲撃されたとはいえ被害もほとんどないし、それとこれとは話が別。卒業の夜会が終われば辺境六家は領地に戻るから、あまり日はかけられないものね。
「然様ですか。私もご一緒しても?」
「いや、明日は一人で行く。屋敷を頼む」
「……そうですか。わかりましたわ」
なんだか歯切れが悪く感じるけれどどうなさったのかしら? いえ、相手の出方がわからないし、ギュンター様が襲撃に関わっていないとは言い切れないわよね。だったら仕方がないわ、ヴォルフ様もフレディもいない時に屋敷を守るのは私の務めだもの。
「かあさまのすきなはな さいてるよ」
「このはな、えりーもすき!」
「ふふ、いっぱい咲いているわね」
軋む身体を笑顔で隠しながら子と手を繋いで庭を歩く。この痛みの原因は後ろを歩く夫にあるのだけど、当人はアリーゼを抱いて私たちの後ろについてきている。私だっていつまでもやられっ放しじゃない。子どもたちとの約束を盾に三度目は断固阻止したわ。その達成感は大きかったけれど疲労感がなくなるわけじゃない。
それでも、ヴォルフ様が求めるのは私だけだとの事実を嬉しくも思ってしまう。ヴォルフ様から愛の言葉なんかないけれど、態度で誰よりも尊重してくださっているのは感じているもの。そりゃあ、愛の言葉をいただけたらきっと嬉しいでしょうけれど、それが無理なことは承知しているし、それも含めてヴォルフ様をお慕いしているから不満はないわ。
「かーしゃま、ちょう!」
「あ、ほんとだ」
花々の間を二匹の蝶が寄り添うように飛んでいるわ。まるで夫婦みたいね。
「あのちょう、きょーだいだよ!」
「えりーとにーしゃまね!」
どうやら子どもたちには弟妹に見えるらしい。ふふ、見る立場によって違って見えるものなのね。仲がいい二人だけど、どっちも自己主張が強いから喧嘩も多い。それでもアンゼルは最近譲ることを覚えて成長ぶりが見えてきたわ。エリーゼもアリーゼが大きくなったら変わって来るかしら。
ヴォルフ様の方に振り替えると、アリーゼは興味深そうに周りを見渡している。まだ目もよく見えていないと思うけれど、エリーゼほどには泣かないしお乳もよく飲んでいる。同じ両親でも子どもって一人一人違うものね。それでいて両親のどこかに似ていると感じる。アンゼルはヴォルフ様と似ていない。どちらかというと陛下に似ているかしら。出来ればもう一人、黒髪と水色の瞳でヴォルフ様に似たお子が欲しいわ。ヴォルフ様がお許しくださるかわからないけれど。
「さぁ、四阿で休みましょう。喉が渇いたでしょう?」
四阿の側で控えていたティオが表情を緩ませて声をかけた。
「うん、かじつしゅいのむー!」
「ぼくも! てぃお、あまいのおねがい」
「かしこまりました。でもまずはお座りくださいね」
「はーい!」
ティオに二人が大きく返事をして四阿へと駆けていった。元気ね、さすがに追う元気はないわ……
「大丈夫か?」
子どもたちが離れるとヴォルフ様が声をかけてきた。
「そう見えます?」
「……すまなかった」
謝るくらいなら善処してほしかったわ。だけど子どもの前では辛そうになんか出来ない。しかもその原因が原因なだけに……
「暫く閨は控えますから」
「……わかった」
その間は何かしら? いえ、私を求めてくださるのはとても嬉しいのだけど、それだって限度ってものがあるのよ。もうすぐ陛下の外遊で延期になっていた卒業の夜会もあるし、それが終わるまで閨はお断りだわ。
その後も子どもたちと四阿で話に花を咲かせ、また庭を歩いた。それだけの事も身体が万全じゃないと辛いわね。それでもこうして家族の時間を過ごすと心が温かくなる。ヴォルフ様はいつも通り無表情だけどこの時間を楽しんでくださっているかしら。以前よりも表情が和らぐことが増えたと思うし、ティオたちもそう感じると言っていた。暗示を止めて久しいけれど大きな変化は感じないわ。このまま穏やかに日が過ぎてほしい。
午後になると王家から護衛を引き連れた馬車がやって来た。リカード様とハンス様が王宮に戻られる。ここに来た時よりも日に焼けて顔つきも精悍さを増しているように見えるわ。
「侯爵、夫人、世話になった」
「いえ、こちらこそ大したおもてなしも出来ず失礼しました」
「ははっ、想像以上にもてなしてもらったよ。ここでの経験は貴重なものになった」
「もったいないことです」
頷くだけのヴォルフ様に代わって殿下方に言葉を返す。殿下は威圧感の強いヴォルフ様を苦手に感じているから私の方が気が楽そうだけど。その後、王家の騎士に守られてお二人は帰っていった。騎士見習い扱いでいいと言われたし、世話はルッツに任せていたけれど、それでも預かっている責任からくる重圧はそれなりにあったわ。今回はヴォルフ様が不在だったのも大きかった。まだ万事解決とはいかないけれど。
昼食を家族で摂り殿下がたを見送った後、子どもたちは昼寝のために部屋に戻った。やっと私室でゆっくり出来るわね。ソファに腰を下ろすと一気に疲労感が全身を包んだ。身体の痛みは朝よりは楽になったように感じるけれど、やっぱり重いわ。
ロッテがお茶を淹れてくれた。避妊の効果もあるお茶。アリーゼを産んでから三月余りしか経っていない。ロアルドもいるしザーラが妊娠中だからもう子はいいかとも思うけれど、ヴォルフ様の髪色と私の瞳色の子も欲しいと思ってしまう。だけど当分はいいわ。身体が負けてしまいそうだから。
「少し休め」
「ですが、今日の家政が……」
「必要なら俺が片付けておく」
「急ぎのものはありませんわ。それよりもヴォルフ様も少しお休みにならないと……」
「俺は体力があるし十分休んだ。問題ない」
そうかしら? でも、急ぐ仕事はないのよね。だったら……
「それならヴォルフ様もゆっくりなさってください。今日一日くらいはよろしいでしょう?」
「そうだな」
殿下たちもお帰りになったからのんびり過ごしてもいいわよね。残っているのはギュンター様の件だけどそっちはどうなっているのかしら?
「そういえば、ギュンター様の件はどうなりましたの?」
「探らせているが証人が誰かまではまだわからない」
「その証人次第だと?」
「そうなるな」
ヴォルフ様が掴めていないならギュンター様は厳重に隠しているのね。一体誰がそんなことを言っているのかしら? 得体が知れないだけに不安が募る。
「対策は?」
「相手の出方次第だな。だが、俺の過去を知る者がいるとは思えないが」
ヴォルフ様がそう仰るのなら人違いかでっち上げかしら? ギュンター様も後がないだけに何としてでもヴォルフ様を陥れようと必死だから。
「心配はいらん。出来る限りの手は打ってある」
「わかりましたわ」
その後は湯浴みをしてベッドに身体を預けた。ヴォルフ様の寝室は窓がなくて真っ暗だから眩しさに邪魔されない。抱き合って目を瞑るとそれだけで満たされるわ。私よりも高いヴォルフ様の体温がちょっと暑く感じる。目を閉じたらあっという間に意識が薄れていった。
目が覚めるとろうそくの灯りと温もりでヴォルフ様の存在を感じた。傍にいてくださったのね。
「起きたか?」
「は、はい。寝すぎたでしょうか?」
「そろそろ夕刻だな」
「ええっ? そんなに……」
思いっきり寝過ごしてしまったわ。半刻ほどでいいと思っていたのに一刻半は眠ってしまったのね。それでも頭はすっきりしているし身体も楽になった気がするわ。何よりもヴォルフ様の温もりを感じられるのが嬉しい。
「王から書簡が届いた」
「陛下から? 一体何と……」
「ギュンターの告発の件だ。明日、話を聞きたいと」
そうなるわよね。我が家が襲撃されたとはいえ被害もほとんどないし、それとこれとは話が別。卒業の夜会が終われば辺境六家は領地に戻るから、あまり日はかけられないものね。
「然様ですか。私もご一緒しても?」
「いや、明日は一人で行く。屋敷を頼む」
「……そうですか。わかりましたわ」
なんだか歯切れが悪く感じるけれどどうなさったのかしら? いえ、相手の出方がわからないし、ギュンター様が襲撃に関わっていないとは言い切れないわよね。だったら仕方がないわ、ヴォルフ様もフレディもいない時に屋敷を守るのは私の務めだもの。
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