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第三部
閑話:抱っこ
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新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
本編とは関係のない話ですが、新年のご挨拶がわりに投下します。
- - - - -
アンゼルを出産してから二月と半分が過ぎた。世間は初春から春真っ盛りを過ぎ、風は夏の気配を含むようになっていた。
長いつわりと陣痛を経て生まれたアンゼルは順調に大きくなっていった。スージーや乳母の話では平均くらいの大きさで、今のところ何の問題もないという。首もそろそろ添える手がいらなくなるかもしれないほどにはしっかりしてきて、成長が早いと言われたわ。予定よりも早く生まれたから心配だったけれどそれは杞憂に終わりそう。
そのアンゼルはよく眠りよく飲んでよく泣いた。他家の夫人たちと同じようにほとんどの世話を乳母とスージーに任せている。私は日に三度授乳し、そのまま眠ってしまうアンゼルを抱いて過ごすのが私の日課になっている。
お腹がいっぱいになって満足そうな表情で眠るアンゼルの可愛らしさといったら言葉でいくら尽くしても表しきれないわ。ずっとその愛らしさを語っていられる自信があるもの。そうね、ヴォルフ様の素敵さをずっと語っていられるのと同じくらいに。ここに私の幸せが詰まっていると感じるわ。
全てが順調で何の憂いもないけれど、それでも気になることはある。そのひとつがヴォルフ様とアンゼルのことだったりする。
ヴォルフ様はこれまでに一度もアンゼルを抱っこしていない。そのことが心に小さなしこりをもたらしていた。
「ヴォルフ様、抱いてみませんか?」
「いや、いい」
何度か声をかけたけれど、今のところ一度も抱っこしてくださったことがない。日に何度も様子を見にいらっしゃるからアンゼルに興味がないわけじゃないと思うのだけど……
(子どもが……お好きではないのかしら?)
男性の中には子に興味がない方もいる。貴族は子育てを使用人に任せるのが常だか男性の方がよりその傾向は強い。
でも……ヴォルフ様はとても愛情深い方だと思う。だからアンゼルのことも大切にしてくださると思っていたのだけど、毎回即答されてしまうと不安になって来る……
「ねぇ、スージー。ヴォルフ様はお子がお好きではないのかしら?」
ついそんな不安をこぼしてしまった。妊娠中はとても過保護だったからお子のことをもう大切に思ってくださっていると思っていたのに……
「まぁ、奥様。そんなはずはありませんわ」
「でも……まだ一度もアンゼルを抱っこしてくださっていないわ」
フレディですらもう数えきれないほど抱っこしてくれているのに。
「旦那様は慎重な方ですから。力加減がわからなくて戸惑っていらっしゃるのでは?」
そうかしら? それならいいのだけど……一度尋ねてみようと思っていたらその機会はすぐに訪れた。昼食を共にし、その後授乳をしにアンゼルの部屋に向かうとヴォルフ様も一緒にいらっしゃった。
「あーあぅ~」
目を大きく見開いた後、瞳を濡らしてアンゼルが手を伸ばしてくる。乳母との時間の方が長いけれど私を母と認識しているのか、私の姿を認めると求めてくる。その姿がいじらしく愛らしいわ。抱きしめると乳児特有の甘い匂いがする。柔らかくて少し高い体温としがみついてくる姿に幸せを感じる。
「ふふっ、お待たせしたわね」
抱きしめて乳を与えると喉を鳴らして飲み始めた。その様子をヴォルフ様は黙って見ているけれど、その表情からは何をお考えなのか伺えない。暫くするとお腹が満たされたアンゼルは瞼を重たげに揺らして眠りの世界へ行ってしまったわ。可愛い……少し口を開けて眠る姿にどうしても頬が緩んでしまうわ。
アンゼルが夢の世界へ向かってもヴォルフ様は黙って見ているだけだった。
「抱っこしませんか?」
何と答えられるかとの不安が首をもたげるけれど、今日こそは理由を聞いてみたい。
「いや、いい」
答えはいつもと同じだった。私の子を拒むのかと悲しみが胸に痛みを呼ぶけれど、ここで引き下がったりはしない。きっと相応の理由があるはず。だったらそれを知りたい。ヴォルフ様のことは何だって知りたいもの。
「ヴォルフ様、実はあまりお子がお好きではありませんの?」
声が震えていないかしら? 私を否定されたわけじゃないのにそう感じてしまう。期待と不安が胸に積もるのを感じながらヴォルフ様を見つめた。表情は相変わらず変わらないけれど鮮やかな緑の瞳が僅かに揺れたように見えたのは気のせいかしら。アンゼルを抱きしめながら答えを待った。
「……俺が、触れてもいいのか?」
「え?」
「俺の手は血で汚れている。そんな俺が触れてはそれが穢れてしまわないか?」
まさかそのようにお考えだったなんて。暗殺者として数年を過ごしたヴォルフ様。抱えている闇の深さに初めて触れたような気がしたけれど、そのことがアンゼルに影を落とすなんて思わなかったわ。でも……
「ヴォルフ様は穢れてなんかいませんわ」
そう告げると眉間の間の皴が深まった。何を言っているのかと思われたかしら?
「ヴォルフ様は私利私欲で誰かを傷つけたことはおありですか?」
「そんなことはしない。せめてもの俺なりの矜持だ」
「だったら問題ありませんわ。本当に穢れているのは私利私欲に走り他者を犠牲にしても平気な者です」
例えばミュンターの前当主のように。彼らには彼らの理由があったかもしれないけれど、それでメリア様やそのお子を殺していい理由にはならない。そりゃあ、命を奪うことは許されないけれど……
「ヴォルフ様が手にかけた者には罪があり、それは処刑に値する者だったのでしょう?」
「……そうだな」
「だったら問題ありませんわ。罪人を成敗しただけでですから」
ここはきっぱりと言わせていただくわ。そうでもしなければヴォルフ様は躊躇されてしまうから。
「お前が言うと、何でもないように聞こえるな」
「何でもないことですもの」
それでヴォルフ様がご自身を責めたりするのは間違っているわ。ヴォルフ様だって望んでそうした訳じゃない。誰かがしなければいけなかったのよ。
「アンゼル。お父様ですよ~」
まだ眠っている我が子に明るい声で呼びかける。起こさないように、暗くなりがちなヴォルフ様の心に光を呼び寄せるように。そっとアンゼルを差し出すと、ためらいながらもその手はゆっくりと我が子を包んだ。小さなアンゼルは片手でも乗ってしまいそうね。
「……意外と、軽いのだな」
「生まれたばかりの頃はもっと軽かったのですよ。でも、直ぐに重くなりますわ」
これまでの二月半がもったいなかったわ。こんなことならもっと早くに聞いておけばよかった。私たちもまだまだ分かり合えないところが残っているのね。
でも……それでいいと今は思う。全てを一度に分かり合えるなんて無理だし、知る楽しみがなくなってしまうもの。窓から心地よい風が吹き込んで私たちを優しく撫でる。明るい部屋で瞼も揺らさずに眠り続けるアンゼルを見つめながら私たちはこの静かで温かい時間を分かち合った。
「ねぇ、ヴォルフ様。穢れていると仰るのなら私もなのですよ」
「お前は綺麗だ」
迷いなくそう言われてしまって頬に熱が集まるのを感じた。き、綺麗だなんて……いやだわ、顔が緩んでしまう……
「お前には日の当たる場所が似合う。これもだ」
アンゼルをじっと見つめる表情は緩まないけれど、瞳はいつもよりも柔らかく感じた。
「私も必要であればためらいませんわ。命までは奪わなくても意図的に傷つけたことはありますから」
クラウス様とリシェル様に捕まった時、私は彼らに雇われた男を暗器で刺したわ。あの時の私はその男がどうなろうと気にしなかった。兄だってそう。兄が寝たきりになるとわかっていても毒を飲ませることに賛成したわ。
「アンゼルを、ヴォルフ様を、この家を守る為なら私は何だってしますわ」
この手を汚しても守りたいものが出来たわ。私から手を出す気はいけれど、向こうがその気なら迎え撃つことを恐れたくない。この家に嫁ぐということはそういうことだから。怖いけれどヴォルフ様の隣を譲る気はないわ。
「やっぱりお前は綺麗だな」
ヴォルフ様が目を細めて私を見た。珍しいわ、そんな表情をなさるなんて……アンゼルの存在がヴォルフ様のお心に変化をもたらしたのね。それもいい方向に。だったら嬉しい。この子は私の希望だけど、ヴォルフ様もそうなってくれるのならこれ以上の幸せはないわ。ヴォルフ様が立ちあがったので私もそれに倣うとアンゼルを渡された。もう執務に戻られるのかと思ったら後ろから抱き寄せられてそのままソファに腰を鎮め、私はアンゼルを抱いたままヴォルフ様の足の間に座らされた。肩にヴォルフ様の顎を感じる。
「ヴォルフ様、幸せです」
「そうか」
「ヴォルフ様が下さった幸せですわ」
「お前が幸せならいい」
ヴォルフ様も幸せであってほしい。尋ねればヴォルフ様は必ず幸せだと仰るでしょうけれど、それが本心かどうかは私にはわからない。だから聞かないわ。強要することではないから。初夏の日差しがレースのカーテン越しに柔らかく差しこみ、緩やかな風が時折カーテンを揺らす。大きな胸に背を預けると例えようもない安堵と幸せを感じた。
- - - - -
1/3 こっそり加筆しました。
今年もよろしくお願いします。
本編とは関係のない話ですが、新年のご挨拶がわりに投下します。
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アンゼルを出産してから二月と半分が過ぎた。世間は初春から春真っ盛りを過ぎ、風は夏の気配を含むようになっていた。
長いつわりと陣痛を経て生まれたアンゼルは順調に大きくなっていった。スージーや乳母の話では平均くらいの大きさで、今のところ何の問題もないという。首もそろそろ添える手がいらなくなるかもしれないほどにはしっかりしてきて、成長が早いと言われたわ。予定よりも早く生まれたから心配だったけれどそれは杞憂に終わりそう。
そのアンゼルはよく眠りよく飲んでよく泣いた。他家の夫人たちと同じようにほとんどの世話を乳母とスージーに任せている。私は日に三度授乳し、そのまま眠ってしまうアンゼルを抱いて過ごすのが私の日課になっている。
お腹がいっぱいになって満足そうな表情で眠るアンゼルの可愛らしさといったら言葉でいくら尽くしても表しきれないわ。ずっとその愛らしさを語っていられる自信があるもの。そうね、ヴォルフ様の素敵さをずっと語っていられるのと同じくらいに。ここに私の幸せが詰まっていると感じるわ。
全てが順調で何の憂いもないけれど、それでも気になることはある。そのひとつがヴォルフ様とアンゼルのことだったりする。
ヴォルフ様はこれまでに一度もアンゼルを抱っこしていない。そのことが心に小さなしこりをもたらしていた。
「ヴォルフ様、抱いてみませんか?」
「いや、いい」
何度か声をかけたけれど、今のところ一度も抱っこしてくださったことがない。日に何度も様子を見にいらっしゃるからアンゼルに興味がないわけじゃないと思うのだけど……
(子どもが……お好きではないのかしら?)
男性の中には子に興味がない方もいる。貴族は子育てを使用人に任せるのが常だか男性の方がよりその傾向は強い。
でも……ヴォルフ様はとても愛情深い方だと思う。だからアンゼルのことも大切にしてくださると思っていたのだけど、毎回即答されてしまうと不安になって来る……
「ねぇ、スージー。ヴォルフ様はお子がお好きではないのかしら?」
ついそんな不安をこぼしてしまった。妊娠中はとても過保護だったからお子のことをもう大切に思ってくださっていると思っていたのに……
「まぁ、奥様。そんなはずはありませんわ」
「でも……まだ一度もアンゼルを抱っこしてくださっていないわ」
フレディですらもう数えきれないほど抱っこしてくれているのに。
「旦那様は慎重な方ですから。力加減がわからなくて戸惑っていらっしゃるのでは?」
そうかしら? それならいいのだけど……一度尋ねてみようと思っていたらその機会はすぐに訪れた。昼食を共にし、その後授乳をしにアンゼルの部屋に向かうとヴォルフ様も一緒にいらっしゃった。
「あーあぅ~」
目を大きく見開いた後、瞳を濡らしてアンゼルが手を伸ばしてくる。乳母との時間の方が長いけれど私を母と認識しているのか、私の姿を認めると求めてくる。その姿がいじらしく愛らしいわ。抱きしめると乳児特有の甘い匂いがする。柔らかくて少し高い体温としがみついてくる姿に幸せを感じる。
「ふふっ、お待たせしたわね」
抱きしめて乳を与えると喉を鳴らして飲み始めた。その様子をヴォルフ様は黙って見ているけれど、その表情からは何をお考えなのか伺えない。暫くするとお腹が満たされたアンゼルは瞼を重たげに揺らして眠りの世界へ行ってしまったわ。可愛い……少し口を開けて眠る姿にどうしても頬が緩んでしまうわ。
アンゼルが夢の世界へ向かってもヴォルフ様は黙って見ているだけだった。
「抱っこしませんか?」
何と答えられるかとの不安が首をもたげるけれど、今日こそは理由を聞いてみたい。
「いや、いい」
答えはいつもと同じだった。私の子を拒むのかと悲しみが胸に痛みを呼ぶけれど、ここで引き下がったりはしない。きっと相応の理由があるはず。だったらそれを知りたい。ヴォルフ様のことは何だって知りたいもの。
「ヴォルフ様、実はあまりお子がお好きではありませんの?」
声が震えていないかしら? 私を否定されたわけじゃないのにそう感じてしまう。期待と不安が胸に積もるのを感じながらヴォルフ様を見つめた。表情は相変わらず変わらないけれど鮮やかな緑の瞳が僅かに揺れたように見えたのは気のせいかしら。アンゼルを抱きしめながら答えを待った。
「……俺が、触れてもいいのか?」
「え?」
「俺の手は血で汚れている。そんな俺が触れてはそれが穢れてしまわないか?」
まさかそのようにお考えだったなんて。暗殺者として数年を過ごしたヴォルフ様。抱えている闇の深さに初めて触れたような気がしたけれど、そのことがアンゼルに影を落とすなんて思わなかったわ。でも……
「ヴォルフ様は穢れてなんかいませんわ」
そう告げると眉間の間の皴が深まった。何を言っているのかと思われたかしら?
「ヴォルフ様は私利私欲で誰かを傷つけたことはおありですか?」
「そんなことはしない。せめてもの俺なりの矜持だ」
「だったら問題ありませんわ。本当に穢れているのは私利私欲に走り他者を犠牲にしても平気な者です」
例えばミュンターの前当主のように。彼らには彼らの理由があったかもしれないけれど、それでメリア様やそのお子を殺していい理由にはならない。そりゃあ、命を奪うことは許されないけれど……
「ヴォルフ様が手にかけた者には罪があり、それは処刑に値する者だったのでしょう?」
「……そうだな」
「だったら問題ありませんわ。罪人を成敗しただけでですから」
ここはきっぱりと言わせていただくわ。そうでもしなければヴォルフ様は躊躇されてしまうから。
「お前が言うと、何でもないように聞こえるな」
「何でもないことですもの」
それでヴォルフ様がご自身を責めたりするのは間違っているわ。ヴォルフ様だって望んでそうした訳じゃない。誰かがしなければいけなかったのよ。
「アンゼル。お父様ですよ~」
まだ眠っている我が子に明るい声で呼びかける。起こさないように、暗くなりがちなヴォルフ様の心に光を呼び寄せるように。そっとアンゼルを差し出すと、ためらいながらもその手はゆっくりと我が子を包んだ。小さなアンゼルは片手でも乗ってしまいそうね。
「……意外と、軽いのだな」
「生まれたばかりの頃はもっと軽かったのですよ。でも、直ぐに重くなりますわ」
これまでの二月半がもったいなかったわ。こんなことならもっと早くに聞いておけばよかった。私たちもまだまだ分かり合えないところが残っているのね。
でも……それでいいと今は思う。全てを一度に分かり合えるなんて無理だし、知る楽しみがなくなってしまうもの。窓から心地よい風が吹き込んで私たちを優しく撫でる。明るい部屋で瞼も揺らさずに眠り続けるアンゼルを見つめながら私たちはこの静かで温かい時間を分かち合った。
「ねぇ、ヴォルフ様。穢れていると仰るのなら私もなのですよ」
「お前は綺麗だ」
迷いなくそう言われてしまって頬に熱が集まるのを感じた。き、綺麗だなんて……いやだわ、顔が緩んでしまう……
「お前には日の当たる場所が似合う。これもだ」
アンゼルをじっと見つめる表情は緩まないけれど、瞳はいつもよりも柔らかく感じた。
「私も必要であればためらいませんわ。命までは奪わなくても意図的に傷つけたことはありますから」
クラウス様とリシェル様に捕まった時、私は彼らに雇われた男を暗器で刺したわ。あの時の私はその男がどうなろうと気にしなかった。兄だってそう。兄が寝たきりになるとわかっていても毒を飲ませることに賛成したわ。
「アンゼルを、ヴォルフ様を、この家を守る為なら私は何だってしますわ」
この手を汚しても守りたいものが出来たわ。私から手を出す気はいけれど、向こうがその気なら迎え撃つことを恐れたくない。この家に嫁ぐということはそういうことだから。怖いけれどヴォルフ様の隣を譲る気はないわ。
「やっぱりお前は綺麗だな」
ヴォルフ様が目を細めて私を見た。珍しいわ、そんな表情をなさるなんて……アンゼルの存在がヴォルフ様のお心に変化をもたらしたのね。それもいい方向に。だったら嬉しい。この子は私の希望だけど、ヴォルフ様もそうなってくれるのならこれ以上の幸せはないわ。ヴォルフ様が立ちあがったので私もそれに倣うとアンゼルを渡された。もう執務に戻られるのかと思ったら後ろから抱き寄せられてそのままソファに腰を鎮め、私はアンゼルを抱いたままヴォルフ様の足の間に座らされた。肩にヴォルフ様の顎を感じる。
「ヴォルフ様、幸せです」
「そうか」
「ヴォルフ様が下さった幸せですわ」
「お前が幸せならいい」
ヴォルフ様も幸せであってほしい。尋ねればヴォルフ様は必ず幸せだと仰るでしょうけれど、それが本心かどうかは私にはわからない。だから聞かないわ。強要することではないから。初夏の日差しがレースのカーテン越しに柔らかく差しこみ、緩やかな風が時折カーテンを揺らす。大きな胸に背を預けると例えようもない安堵と幸せを感じた。
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1/3 こっそり加筆しました。
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