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第三部
義弟の領地
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賑やかな筈の街がやけにひっそりしているのは私たちのためだと言われた。でも、私たちに平民の姿を見せたくないってどういうこと? ヴォルフ様は平民を厭うたことは一度もないし、むしろ貴族よりも平民にお心を寄せているように感じるのに。
「そんなことは望んでいない」
「お前の意見など聞いていない。帰らなければ牢に放り込むぞ」
ヴォルフ様の正直な声は彼らには届かなかった。その上反抗的だと感じたのか、一層態度が硬化したわね。ヴォルフ様だと気付いていないのでしょうけれど……ヴォルフ様は彼らに抗議するよりも踵を返して来た道を戻ることを選ばれた。
「おい、どこに行く?」
「宿に戻る」
「なんだ旅行者か。宿はどこだ? まったく、旅行者にもちゃんと説明しろと言ってあったのに……」
騎士がブツブツ言っているけれど、ヴォルフ様は気にせず歩を進めた。騎士が後を付いてきているのか、蹄の音が遠ざからない。宿に抗議するつもりのようね。私たちの側にはアベルとマルガがいるから大丈夫だとは思うけれど、向こうは騎馬だからちょっと心許ないわね。
「何も言いませんの?」
「宿に戻って責任者に抗議する。奴らに話しても時間の無駄だ」
「……確かに」
彼らは下っ端だから何か言ったところで現状を変えることは出来ないわね。だったらこの街の責任者に抗議した方が早い。それにしても……
「この街って、エーリック様の領地、ですわよね?」
「ああ。手が行き届いていないようだな」
自領だけでなくミュンター家のこともしなければいけないからエーリック様はお忙しい。今冬は王都に残られるからこの街にもいらっしゃらないわよね。エーリック様がそんなことを命じられるとは思えない。だったらこの街の長が勝手にやっているのかしら? だとしたら問題よね。
「おい! どこに行く?」
「今日の宿だ」
今日滞在する宿の門を潜ろうとしたら騎士が声をかけてきた素っ気なくヴォルフ様が答える。振り返ると顔に驚きと動揺が見えた。
「お、お前たち、もしかして……」
「我々はゾルガー家の者だ」
アベルが前に出て声をあげた。ここまで来たら彼らが騒いでも大丈夫だと踏んだのね。実際、門を守る騎士たちが集まってきた。
「旦那様、どうなさいました?」
今回の護衛を指揮するリット家のルッツがヴォルフ様に声をかけた。
「は?」
「……え?」
「だ、旦那様って……」
騎士たちが見る見る顔を青くして顔を引きつらせていた。まさか当主が平民の格好で街を散策しているなんて思わないわよね。少しだけ同情したわ。
「この者たちは?」
「この街の騎士だろう。俺たちが来るからと平民に家から出ないように通達を出していたらしい」
「通達を、ですか?」
ルッツも意味が分からなかったらしく首を傾げたけれど、ヴォルフ様に仕える者たちならそんな命令を出すなんてあり得ないからそうなるわよね。
「お前たち、この街の責任者に直ぐこの屋敷に来るよう伝えろ」
「は、はいぃ!!」
騎士たちは逃げるように去って行った。楽しみにしていた散策だったけれど残念な結果になったわね。でも、ここはエーリック様の領地だから見逃すわけにはいかないわ。もしかしてここを選ばれたのはエーリック様のことを案じて?
そろそろ夕食の時間という頃になって、この街の責任者が宿を訪れた。食事の前にお会いするかと思ったけれど、ヴォルフ様は待たせておけと仰って食事を優先された。待たせるのは相手にこちらが上だと示すためと遺憾の意を表するため。平民を排除なんてヴォルフ様はお許しにならないもの。
今日はこの街の特産の魚を使った料理が中心で、今までに食べたことのないものも多くて新たな感動が幾つもあったわ。ヴォルフ様もフレディも豪快に皿を空にしていく。これだけ食べると料理人も困ってしまいそうね。いえ、食べっぷりがいいから喜ぶかしら。最後のデザートとお茶をゆっくりと楽しんだ後、ようやく応接室に向かった。外はすっかり暗くなっているわね。
部屋に入ると待っていたのは二人の男性だった。一人は細くて神経質な顔立ちの五十代くらいの男性で、もう一人は三十代後半の少しふくよかな男性だった。
「こ、この度は我が領に滞在くださりありがとうございます。私めはこの街を任されているオッペル子爵、こちらは副官のボーレ男爵令息です」
緊張しすぎたのか今にも卒倒しそうなオッペル子爵に対して、ボーレ男爵令息の方はまだ落ち着いているように見えた。
「こ、この度は配下の者が失礼いたしました。彼らには相応の罰を……」
「騎士らに何ら瑕疵はない」
「え? さ、左様でございますか? でしたら別の者が不敬を?」
ヴォルフ様の答えにオッペル子爵は目を丸くして声を上ずらせた。どうやら自分が気分を損ねたと気付いていないようね。
「平民に外出を禁じたのは誰だ?」
「は? そ、それは私めが……」
「何故だ?」
「そ、それは……侯爵様のお目汚しになると思いまして。恐れ多くも侯爵様は国王陛下の実の兄君でいらっしゃいます。尊き御目に平民を映すのは恐れ多く……」
「二度とするな」
つらつらと言い訳を連ねる子爵の言葉をヴォルフ様は一蹴した。
「は?」
「平民は我が国の礎、彼らあっての我ら貴族であり王国だ。新王は平民を慈しみ意味もなく虐げる者には強い憤りを示す。お前たちの所業は王の意に反するものだ」
「は? え? ですが……」
ヴォルフ様の言葉に子爵が目を丸くして暫く息を止めたように見えた。それから絞り出しように声を出したけれど、今にも倒れそうだわ。その隣では男爵令息が目も口も見開いている。困ったわね、彼らがそんな考えを未だに持っていたなんて。陛下が即位された時、平民への横暴な態度を禁じるとのお達しも出ていたのに。
「新王の実弟ブレッケル公爵は王の忠実な僕、王の意に反することを許さない。今回は見逃すが二度とこのような不快な真似はするな。次はない。いいな?」
「は、はいっ!! もちろんでございます!!」
子爵が飛び上がらんばかりに声を張り上げた。今にも卒倒しそうな顔色ね。そんなに怯えなくてもヴォルフ様はこんなことで罰したり危害を加えたりはしないわ。もっとも平民が怪我でもしていたら話は変わるけれど。子爵と男爵令息は転げるように帰っていった。
「忖度も行き過ぎると困ったものですわね」
立場上私たちの機嫌を損ねないようにと周りが動くのは当然だけど、だからといってこんなことは望んでいないわ。ヴォルフ様は恐れられているから神経質になるのでしょうけれど。
「ブレッケルが管理していないからだ」
「ですが、ミュンター当主の仕事も兼任では難しいのではありませんか? まだお若いのですし」
「やはり難しいか。支える者を増やす必要があるな」
「公爵領を富ませる必要もあります。安定した領地を治めるのとは違う苦労もおありかと」
資産も産業もない王領を賜っても、王子の個人資産で繁栄させるのは簡単ではないわ。妻のアマーリエ様の実家のグラーツ伯爵家はそれほど裕福ではないから援助は期待出来ないでしょうし。それでもランベルツ侯爵の姪だから何かと融通はして頂いていると思うけれど、ミュンター家の仕事もあるとなるとそれに専念も出来ないわよね。
「そうか。無理をかけ過ぎたか。王に進言しておく」
「ええ、フレディも相談に乗っているようですが二人とも若いから思うように進まないのかもしれません。無理をし過ぎて身体を壊しては元も子もありませんわ」
ちょっと軽い印象があるエーリック様。実際はかなりの努力家でそれを見せるのを嫌がる意地っ張りな面もあるとフレディに聞いたわ。彼なりに頑張っているようだけど、年が十は離れているから陛下やヴォルフ様と同じようにあれもこれもこなすのは難しいんじゃないかしら。
「エーリック様は頑固な面がおありだそうですわ。表立って手を差し伸べても断られるかもしれません」
「そうか。だったらフレディを使うか」
「ええ、その方がよろしいかと」
気心の知れたフレディからの助言なら受け入れてくれるように思うわ。アマーリエ様には私からそれとなく聞いてみようかしら。エーリック様は彼女に夢中だから彼女の助言もきっと聞き入れてくれるはずよ。
「そんなことは望んでいない」
「お前の意見など聞いていない。帰らなければ牢に放り込むぞ」
ヴォルフ様の正直な声は彼らには届かなかった。その上反抗的だと感じたのか、一層態度が硬化したわね。ヴォルフ様だと気付いていないのでしょうけれど……ヴォルフ様は彼らに抗議するよりも踵を返して来た道を戻ることを選ばれた。
「おい、どこに行く?」
「宿に戻る」
「なんだ旅行者か。宿はどこだ? まったく、旅行者にもちゃんと説明しろと言ってあったのに……」
騎士がブツブツ言っているけれど、ヴォルフ様は気にせず歩を進めた。騎士が後を付いてきているのか、蹄の音が遠ざからない。宿に抗議するつもりのようね。私たちの側にはアベルとマルガがいるから大丈夫だとは思うけれど、向こうは騎馬だからちょっと心許ないわね。
「何も言いませんの?」
「宿に戻って責任者に抗議する。奴らに話しても時間の無駄だ」
「……確かに」
彼らは下っ端だから何か言ったところで現状を変えることは出来ないわね。だったらこの街の責任者に抗議した方が早い。それにしても……
「この街って、エーリック様の領地、ですわよね?」
「ああ。手が行き届いていないようだな」
自領だけでなくミュンター家のこともしなければいけないからエーリック様はお忙しい。今冬は王都に残られるからこの街にもいらっしゃらないわよね。エーリック様がそんなことを命じられるとは思えない。だったらこの街の長が勝手にやっているのかしら? だとしたら問題よね。
「おい! どこに行く?」
「今日の宿だ」
今日滞在する宿の門を潜ろうとしたら騎士が声をかけてきた素っ気なくヴォルフ様が答える。振り返ると顔に驚きと動揺が見えた。
「お、お前たち、もしかして……」
「我々はゾルガー家の者だ」
アベルが前に出て声をあげた。ここまで来たら彼らが騒いでも大丈夫だと踏んだのね。実際、門を守る騎士たちが集まってきた。
「旦那様、どうなさいました?」
今回の護衛を指揮するリット家のルッツがヴォルフ様に声をかけた。
「は?」
「……え?」
「だ、旦那様って……」
騎士たちが見る見る顔を青くして顔を引きつらせていた。まさか当主が平民の格好で街を散策しているなんて思わないわよね。少しだけ同情したわ。
「この者たちは?」
「この街の騎士だろう。俺たちが来るからと平民に家から出ないように通達を出していたらしい」
「通達を、ですか?」
ルッツも意味が分からなかったらしく首を傾げたけれど、ヴォルフ様に仕える者たちならそんな命令を出すなんてあり得ないからそうなるわよね。
「お前たち、この街の責任者に直ぐこの屋敷に来るよう伝えろ」
「は、はいぃ!!」
騎士たちは逃げるように去って行った。楽しみにしていた散策だったけれど残念な結果になったわね。でも、ここはエーリック様の領地だから見逃すわけにはいかないわ。もしかしてここを選ばれたのはエーリック様のことを案じて?
そろそろ夕食の時間という頃になって、この街の責任者が宿を訪れた。食事の前にお会いするかと思ったけれど、ヴォルフ様は待たせておけと仰って食事を優先された。待たせるのは相手にこちらが上だと示すためと遺憾の意を表するため。平民を排除なんてヴォルフ様はお許しにならないもの。
今日はこの街の特産の魚を使った料理が中心で、今までに食べたことのないものも多くて新たな感動が幾つもあったわ。ヴォルフ様もフレディも豪快に皿を空にしていく。これだけ食べると料理人も困ってしまいそうね。いえ、食べっぷりがいいから喜ぶかしら。最後のデザートとお茶をゆっくりと楽しんだ後、ようやく応接室に向かった。外はすっかり暗くなっているわね。
部屋に入ると待っていたのは二人の男性だった。一人は細くて神経質な顔立ちの五十代くらいの男性で、もう一人は三十代後半の少しふくよかな男性だった。
「こ、この度は我が領に滞在くださりありがとうございます。私めはこの街を任されているオッペル子爵、こちらは副官のボーレ男爵令息です」
緊張しすぎたのか今にも卒倒しそうなオッペル子爵に対して、ボーレ男爵令息の方はまだ落ち着いているように見えた。
「こ、この度は配下の者が失礼いたしました。彼らには相応の罰を……」
「騎士らに何ら瑕疵はない」
「え? さ、左様でございますか? でしたら別の者が不敬を?」
ヴォルフ様の答えにオッペル子爵は目を丸くして声を上ずらせた。どうやら自分が気分を損ねたと気付いていないようね。
「平民に外出を禁じたのは誰だ?」
「は? そ、それは私めが……」
「何故だ?」
「そ、それは……侯爵様のお目汚しになると思いまして。恐れ多くも侯爵様は国王陛下の実の兄君でいらっしゃいます。尊き御目に平民を映すのは恐れ多く……」
「二度とするな」
つらつらと言い訳を連ねる子爵の言葉をヴォルフ様は一蹴した。
「は?」
「平民は我が国の礎、彼らあっての我ら貴族であり王国だ。新王は平民を慈しみ意味もなく虐げる者には強い憤りを示す。お前たちの所業は王の意に反するものだ」
「は? え? ですが……」
ヴォルフ様の言葉に子爵が目を丸くして暫く息を止めたように見えた。それから絞り出しように声を出したけれど、今にも倒れそうだわ。その隣では男爵令息が目も口も見開いている。困ったわね、彼らがそんな考えを未だに持っていたなんて。陛下が即位された時、平民への横暴な態度を禁じるとのお達しも出ていたのに。
「新王の実弟ブレッケル公爵は王の忠実な僕、王の意に反することを許さない。今回は見逃すが二度とこのような不快な真似はするな。次はない。いいな?」
「は、はいっ!! もちろんでございます!!」
子爵が飛び上がらんばかりに声を張り上げた。今にも卒倒しそうな顔色ね。そんなに怯えなくてもヴォルフ様はこんなことで罰したり危害を加えたりはしないわ。もっとも平民が怪我でもしていたら話は変わるけれど。子爵と男爵令息は転げるように帰っていった。
「忖度も行き過ぎると困ったものですわね」
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「ブレッケルが管理していないからだ」
「ですが、ミュンター当主の仕事も兼任では難しいのではありませんか? まだお若いのですし」
「やはり難しいか。支える者を増やす必要があるな」
「公爵領を富ませる必要もあります。安定した領地を治めるのとは違う苦労もおありかと」
資産も産業もない王領を賜っても、王子の個人資産で繁栄させるのは簡単ではないわ。妻のアマーリエ様の実家のグラーツ伯爵家はそれほど裕福ではないから援助は期待出来ないでしょうし。それでもランベルツ侯爵の姪だから何かと融通はして頂いていると思うけれど、ミュンター家の仕事もあるとなるとそれに専念も出来ないわよね。
「そうか。無理をかけ過ぎたか。王に進言しておく」
「ええ、フレディも相談に乗っているようですが二人とも若いから思うように進まないのかもしれません。無理をし過ぎて身体を壊しては元も子もありませんわ」
ちょっと軽い印象があるエーリック様。実際はかなりの努力家でそれを見せるのを嫌がる意地っ張りな面もあるとフレディに聞いたわ。彼なりに頑張っているようだけど、年が十は離れているから陛下やヴォルフ様と同じようにあれもこれもこなすのは難しいんじゃないかしら。
「エーリック様は頑固な面がおありだそうですわ。表立って手を差し伸べても断られるかもしれません」
「そうか。だったらフレディを使うか」
「ええ、その方がよろしいかと」
気心の知れたフレディからの助言なら受け入れてくれるように思うわ。アマーリエ様には私からそれとなく聞いてみようかしら。エーリック様は彼女に夢中だから彼女の助言もきっと聞き入れてくれるはずよ。
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