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第三部
親子の時間
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それからはアンゼルのことが心配で、休暇を楽しもうという気持ちも萎えてしまったわ。熱が下がってから発疹が出ることもあるから要注意と言われてしまったけれど、アンゼルの熱は翌々日には下がり、それから三日経っても発疹は出なかった。ようやく会えた時は泣きそうになったわ。
「アンゼル、無理させてしまってごめんなさいね」
「あぅ~あ~ま~」
周りの心配はどこ吹く風、アンゼルは皆から優しくしてもらった上、大好きなすりつぶした果物を食べ終えたところでとってもご機嫌だった。元より私といるよりもコラリーや侍女との時間が長いからあまり寂しいとは思わなかったのかもしれない。久しぶりのずっしりした重みに安堵が深まる。本当によかった、ただの風邪で。
「ふふっ、ご機嫌なのね」
「あ~」
最近のアンゼルは這うのが上手になったから床に厚手の敷物を敷いて自由にさせている。敷物の上に座ってアンゼルを膝に乗せると、嬉しそうに手を伸ばしてきた。
「あ~うあ~」
しきりに何かを言っているようにも見えるけれど、何て言っているのかわからない。だけどずっと笑顔だからご機嫌らしい。
「なんて言っているのかしら?」
「奥様とご一緒に過ごせるのが嬉しいのでしょう」
コラリーがそう言ってくれるけれど、そうだったら嬉しいわ。でも、同時に辛い時に側にいられなかった罪悪感が強まる。理性では理解していても本能は側にいたいと思ってしまう。貴族家の夫人の中には子を乳母や使用人に任せきりの人も少なくない。中には六、七歳まで領地で育てて殆ど会わない人もいるけれど、私には無理だわ。
「ふふっ、綺麗な髪ね」
「アンゼル様の髪はくすみがなくてお綺麗ですわね」
「ええ。それにサラサラだわ。ずっと触っていたいくらい」
指通りのいい真っ直ぐな髪質はヴォルフ様似かしら? 瞳は私よりも少し濃い水色ね。大きくなると色が変わることもあると聞くけれど、アンゼルはどうなるかしら。
「あ~まぁ~」
「あら、このタオルが気に入ったのね」
膝から降りて今は敷物の上で仰向けに転がってタオルを口に入れている。肌触りのいいタオルが気に入ったのか、こっちに来てからはいつも側にあるわね。仰向けになって手はタオルに夢中だけど、足は勝手に動いている。よく動くわね。最近は掴まり立ちも増えたから歩き出すのも近そう。
それからはアンゼルの側で過ごす時間をたっぷり取った。コラリーや侍女たちは昼夜を問わず側にいてくれて無理をさせてしまったから、彼女たちを休ませたかったのもある。食事を与え、時にはお昼寝も一緒にした。まだ無理は禁物だと言われたから外に散歩に出るかわりに抱っこして屋敷内を歩いたりもした。熱を出して体力を使ったから暫くはゆっくり休ませてあげたいわ。
領邸にいつ戻るか悩んだけれど、ここから馬車で半日かかるからまた無理をかけてしまうと思うと躊躇してしまう。熱が下がったばかりだし、フレディに問い合わせたら特に問題は起きていないというのでもう少しここに留まることにした。領邸から使用人も呼んだし、オーベルもいてくれるから心強いわ。
アンゼルが外に出てもいいとの許可が出たのは、熱が下がって六日目だった。それでも長居はしないよう、温かい恰好でとの条件付きだったけれど。
「行くぞ」
「ヴォルフ様?」
コラリーと外に出る準備を終えていざ、と思ったところでヴォルフ様が現れた。もしかして一緒に行って下さるの?
「お仕事は?」
「ここにまで仕事を運んでくる者はいない。連絡がないならフレディが恙なく回しているだろう」
それってフレディに丸投げってことよね? いいのかしら? こっちでザーラとの時間を楽しむつもりだったでしょうに。
「俺たちが戻れば代わりにこっちに来る。不満はないだろう」
だったらいいのかしら? 彼らは私たちと違って王都には戻らず春までこちらで過ごす。だったらいくらでもいちゃつけるわね。この別邸も使い放題だし。
「ありがとうございます」
ヴォルフ様が一緒なんて嬉しいわ。子に関心がないかと思った時期もあったけれど、忙しくてもアンゼルのことは気にかけてくれる。
「重くなったな」
表情を変えずにアンゼルを抱き上げる。視線が高くなってアンゼルが歓喜の声をあげた。最近高い視線がお気に入りなのよね。アンゼルが重くなったから中々に重労働だけど、ヴォルフ様は軽々と抱き上げているわ。外に出ると冷たい風が頬を撫でた。
「あ~ああー!」
片方の手でヴォルフ様の髪を掴み、もう片方で空を指さしているわ。鳥が飛んでいるのを見つけたのね。髪が……大丈夫かしら?
「凄くご機嫌ですわね」
「ええ」
無表情のヴォルフ様を怖がるかと心配したこともあったけれど、アンゼルは気にする風もなく顔や頭を叩き、髪を引っ張りと、やんちゃさを分け隔てなく発揮している。ヴォルフ様はお優しいからアンゼルが何をしても黙って耐えていらっしゃる。二人が仲良くしてくれるのは嬉しいわ。貴族家の男性は子を妻に任せきりで顧みない人も少なくないから。
「あ~うー!」
アンゼルがしきりに指をさす。
「あっちに行けと言っているのかしら?」
「さぁな」
素っ気なくそう仰るけれど、アンゼルの指差す方に向かってくれる。アンゼルが嬉しそうに声を弾ませているわ。すっかり元気になったわね。もう大丈夫かしら。
「元気だな」
「ええ」
言葉は少ないけれど心が温かくなる。こうして三人で散歩するなんて十日ぶりかしら。この別邸に着いた日もこうして散歩したわ。ささやかだけどこれ以上ないほどの幸せを感じるわ。この幸せはヴォルフ様とアンゼルがいてくれるからなのね。
それからは三人での時間を楽しんだ。ヴォルフ様は側にいて黙って私たちを見ているだけだったけれど、そこにいてくださるだけでも安心感が増したわ。アンゼルが時々ヴォルフ様の膝に乗って嬉しそうに声を上げる。そんな中で、またアンゼルが一歩成長した。
「ヴォ、ヴォルフ様、アンゼルが……!」
「ああ、立ったな」
つかまり立ちを始めていたアンゼルが、初めて自分の足で、支えなしで立った。それは二呼吸する程の間で、直ぐにその場に座り込んでしまったけれど。この日からアンゼルは掴まって歩きまわるようになり、一層目が離せなくなったわ。
そんな穏やかで優しい日が続き、この別邸に来てから半月が経ってしまった。そろそろ王都に戻らなければならない日が近づいている。アンゼルの体調もよく移動に問題はないという。翌々日には別邸に戻ることになったので、ヴォルフ様と共にお湯に入ることにした。昨日まではアンゼルと入っていたのだけど、私と入ると嬉しいのか遊んでばかりで長湯になってしまう。移動前にまた風邪を引いてはいけないと、今日と明日は侍女に任せることになったからだ。
「ここのお湯も明日で終わりだと思うと、名残惜しいですね」
「そうだな。王都にもと思ったが、ここのように源泉がないからな」
王都で温泉が出る場所はない。使用人向けに大きなお風呂があるけれど、あれは厨房で絶えず火を焚いていてその熱を利用しているから出来るのよね。私たちが暮らす東棟は警備の問題もあるし、そこまでの熱源がないから難しい。
「残念ですが、ここに来る楽しみとして残しておきますわ」
特別感があるからまたここに来たいと思える。王都で何もかも揃ったらつまらないわ。
お湯に入りに行ったのは夕食後だった。アンゼルとは夕食まで共に過ごしたけれど、今日からはコラリーに入浴して貰うことにした。今日明日は早めに寝かせて体調を整え、明後日の移動に備えたいから。もう熱を出すようなことはしたくないわ。
外は日が傾き始めて薄暗くなりつつある中を共に湯に向かった。湯気でよく見えないからこの前ほどヴォルフ様の色気に当てられることはないはず。毎日アンゼルと入っていたからあの大きさにも慣れたわ。忘れないうちにまた来たいわね。
それにしても、薄暗い中でもヴォルフ様の素晴らしい筋肉ははっきりわかるわ。まるで美術館に置かれた彫刻のよう。目を逸らそうと思うのにどうしても目がそちらに行ってしまう。だって、とっても素敵なんだもの。夏など袖を捲ると腕が見えるけれど、目に入る筋肉にドキドキしてしまう。彫刻など見ても何も感じないからヴォルフ様の筋肉というのが大事なんだと思うけれど……
「ヴォルフ様?」
思わず名を呼んでしまった。目に入ったのは……胸元から覗く肌に残る傷跡……だった。閨は真っ暗か仄かにろうそくの灯りがある部屋ばかりだったから気付かなかったけれど……日が陰る前の今は肌がはっきり見える。
「どうした?」
直ぐ側までやって来たヴォルフ様が腰を下ろす。お湯で傷跡が隠れてしまった。
「その、傷跡は……」
「アンゼル、無理させてしまってごめんなさいね」
「あぅ~あ~ま~」
周りの心配はどこ吹く風、アンゼルは皆から優しくしてもらった上、大好きなすりつぶした果物を食べ終えたところでとってもご機嫌だった。元より私といるよりもコラリーや侍女との時間が長いからあまり寂しいとは思わなかったのかもしれない。久しぶりのずっしりした重みに安堵が深まる。本当によかった、ただの風邪で。
「ふふっ、ご機嫌なのね」
「あ~」
最近のアンゼルは這うのが上手になったから床に厚手の敷物を敷いて自由にさせている。敷物の上に座ってアンゼルを膝に乗せると、嬉しそうに手を伸ばしてきた。
「あ~うあ~」
しきりに何かを言っているようにも見えるけれど、何て言っているのかわからない。だけどずっと笑顔だからご機嫌らしい。
「なんて言っているのかしら?」
「奥様とご一緒に過ごせるのが嬉しいのでしょう」
コラリーがそう言ってくれるけれど、そうだったら嬉しいわ。でも、同時に辛い時に側にいられなかった罪悪感が強まる。理性では理解していても本能は側にいたいと思ってしまう。貴族家の夫人の中には子を乳母や使用人に任せきりの人も少なくない。中には六、七歳まで領地で育てて殆ど会わない人もいるけれど、私には無理だわ。
「ふふっ、綺麗な髪ね」
「アンゼル様の髪はくすみがなくてお綺麗ですわね」
「ええ。それにサラサラだわ。ずっと触っていたいくらい」
指通りのいい真っ直ぐな髪質はヴォルフ様似かしら? 瞳は私よりも少し濃い水色ね。大きくなると色が変わることもあると聞くけれど、アンゼルはどうなるかしら。
「あ~まぁ~」
「あら、このタオルが気に入ったのね」
膝から降りて今は敷物の上で仰向けに転がってタオルを口に入れている。肌触りのいいタオルが気に入ったのか、こっちに来てからはいつも側にあるわね。仰向けになって手はタオルに夢中だけど、足は勝手に動いている。よく動くわね。最近は掴まり立ちも増えたから歩き出すのも近そう。
それからはアンゼルの側で過ごす時間をたっぷり取った。コラリーや侍女たちは昼夜を問わず側にいてくれて無理をさせてしまったから、彼女たちを休ませたかったのもある。食事を与え、時にはお昼寝も一緒にした。まだ無理は禁物だと言われたから外に散歩に出るかわりに抱っこして屋敷内を歩いたりもした。熱を出して体力を使ったから暫くはゆっくり休ませてあげたいわ。
領邸にいつ戻るか悩んだけれど、ここから馬車で半日かかるからまた無理をかけてしまうと思うと躊躇してしまう。熱が下がったばかりだし、フレディに問い合わせたら特に問題は起きていないというのでもう少しここに留まることにした。領邸から使用人も呼んだし、オーベルもいてくれるから心強いわ。
アンゼルが外に出てもいいとの許可が出たのは、熱が下がって六日目だった。それでも長居はしないよう、温かい恰好でとの条件付きだったけれど。
「行くぞ」
「ヴォルフ様?」
コラリーと外に出る準備を終えていざ、と思ったところでヴォルフ様が現れた。もしかして一緒に行って下さるの?
「お仕事は?」
「ここにまで仕事を運んでくる者はいない。連絡がないならフレディが恙なく回しているだろう」
それってフレディに丸投げってことよね? いいのかしら? こっちでザーラとの時間を楽しむつもりだったでしょうに。
「俺たちが戻れば代わりにこっちに来る。不満はないだろう」
だったらいいのかしら? 彼らは私たちと違って王都には戻らず春までこちらで過ごす。だったらいくらでもいちゃつけるわね。この別邸も使い放題だし。
「ありがとうございます」
ヴォルフ様が一緒なんて嬉しいわ。子に関心がないかと思った時期もあったけれど、忙しくてもアンゼルのことは気にかけてくれる。
「重くなったな」
表情を変えずにアンゼルを抱き上げる。視線が高くなってアンゼルが歓喜の声をあげた。最近高い視線がお気に入りなのよね。アンゼルが重くなったから中々に重労働だけど、ヴォルフ様は軽々と抱き上げているわ。外に出ると冷たい風が頬を撫でた。
「あ~ああー!」
片方の手でヴォルフ様の髪を掴み、もう片方で空を指さしているわ。鳥が飛んでいるのを見つけたのね。髪が……大丈夫かしら?
「凄くご機嫌ですわね」
「ええ」
無表情のヴォルフ様を怖がるかと心配したこともあったけれど、アンゼルは気にする風もなく顔や頭を叩き、髪を引っ張りと、やんちゃさを分け隔てなく発揮している。ヴォルフ様はお優しいからアンゼルが何をしても黙って耐えていらっしゃる。二人が仲良くしてくれるのは嬉しいわ。貴族家の男性は子を妻に任せきりで顧みない人も少なくないから。
「あ~うー!」
アンゼルがしきりに指をさす。
「あっちに行けと言っているのかしら?」
「さぁな」
素っ気なくそう仰るけれど、アンゼルの指差す方に向かってくれる。アンゼルが嬉しそうに声を弾ませているわ。すっかり元気になったわね。もう大丈夫かしら。
「元気だな」
「ええ」
言葉は少ないけれど心が温かくなる。こうして三人で散歩するなんて十日ぶりかしら。この別邸に着いた日もこうして散歩したわ。ささやかだけどこれ以上ないほどの幸せを感じるわ。この幸せはヴォルフ様とアンゼルがいてくれるからなのね。
それからは三人での時間を楽しんだ。ヴォルフ様は側にいて黙って私たちを見ているだけだったけれど、そこにいてくださるだけでも安心感が増したわ。アンゼルが時々ヴォルフ様の膝に乗って嬉しそうに声を上げる。そんな中で、またアンゼルが一歩成長した。
「ヴォ、ヴォルフ様、アンゼルが……!」
「ああ、立ったな」
つかまり立ちを始めていたアンゼルが、初めて自分の足で、支えなしで立った。それは二呼吸する程の間で、直ぐにその場に座り込んでしまったけれど。この日からアンゼルは掴まって歩きまわるようになり、一層目が離せなくなったわ。
そんな穏やかで優しい日が続き、この別邸に来てから半月が経ってしまった。そろそろ王都に戻らなければならない日が近づいている。アンゼルの体調もよく移動に問題はないという。翌々日には別邸に戻ることになったので、ヴォルフ様と共にお湯に入ることにした。昨日まではアンゼルと入っていたのだけど、私と入ると嬉しいのか遊んでばかりで長湯になってしまう。移動前にまた風邪を引いてはいけないと、今日と明日は侍女に任せることになったからだ。
「ここのお湯も明日で終わりだと思うと、名残惜しいですね」
「そうだな。王都にもと思ったが、ここのように源泉がないからな」
王都で温泉が出る場所はない。使用人向けに大きなお風呂があるけれど、あれは厨房で絶えず火を焚いていてその熱を利用しているから出来るのよね。私たちが暮らす東棟は警備の問題もあるし、そこまでの熱源がないから難しい。
「残念ですが、ここに来る楽しみとして残しておきますわ」
特別感があるからまたここに来たいと思える。王都で何もかも揃ったらつまらないわ。
お湯に入りに行ったのは夕食後だった。アンゼルとは夕食まで共に過ごしたけれど、今日からはコラリーに入浴して貰うことにした。今日明日は早めに寝かせて体調を整え、明後日の移動に備えたいから。もう熱を出すようなことはしたくないわ。
外は日が傾き始めて薄暗くなりつつある中を共に湯に向かった。湯気でよく見えないからこの前ほどヴォルフ様の色気に当てられることはないはず。毎日アンゼルと入っていたからあの大きさにも慣れたわ。忘れないうちにまた来たいわね。
それにしても、薄暗い中でもヴォルフ様の素晴らしい筋肉ははっきりわかるわ。まるで美術館に置かれた彫刻のよう。目を逸らそうと思うのにどうしても目がそちらに行ってしまう。だって、とっても素敵なんだもの。夏など袖を捲ると腕が見えるけれど、目に入る筋肉にドキドキしてしまう。彫刻など見ても何も感じないからヴォルフ様の筋肉というのが大事なんだと思うけれど……
「ヴォルフ様?」
思わず名を呼んでしまった。目に入ったのは……胸元から覗く肌に残る傷跡……だった。閨は真っ暗か仄かにろうそくの灯りがある部屋ばかりだったから気付かなかったけれど……日が陰る前の今は肌がはっきり見える。
「どうした?」
直ぐ側までやって来たヴォルフ様が腰を下ろす。お湯で傷跡が隠れてしまった。
「その、傷跡は……」
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