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第三部
待ち焦がれた温もり
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急にたくさん食べては内臓の負担になりますとフォルカーに釘を刺されたヴォルフ様だったけれど、運ばれてきた料理はいつもと同じ量はあった。消化のいいものにして貰って正解だった。食べっぷりがよくて惚れ惚れするわ。貴族らしくないのにヴォルフ様だと下品にならないから不思議。やっぱり所作が綺麗だからかしら。
「アンゼルは健在か?」
広げられていた皿が綺麗になったところで話題はアンゼルに移った。
「ええ。特に愚図ることもなく元気ですわ」
気にかけてくださるのが嬉しい。貴族の男性は妻に任せきりの人が多いし、特に幼児の頃はその傾向が強い。五歳くらいになって教育が必要になるとようやく子の適正を気にするようになる人が多いから。でもヴォルフ様は常にアンゼルを気にかけてくださる。ゾルガーの後継者が大変な地位だってこともあるのかもしれないけれど。
「コラリーかマルガを常に側に置いています。護衛騎士も増やしました」
「そうか。だったら心配ないな」
あの子の周りはフォルカーたちも気を付けて見ていてくれる。ザーラもマルガがいる時はよくあの子の部屋を訪ねている。
「ふふ、最近はフレディがアンゼルの相手をしてくれるんです」
ザーラの妊娠がはっきりしてからは子の扱いになれようとアンゼルの元に通っている。おっかなびっくりといった感じで二人から子の抱き方やあやし方を習っていたわ。意外にも子どもは好きらしい。もっともマルガは、ザーラに関わることだから興味があるだけじゃないかと言っていたけれど。
「残念だったな」
大きな身体が近付いたと思ったらお腹に手を当てられた。じんわりとお腹に熱が広がって、それが心に伝わって沁み込んでいくように感じた。気にしないようにしていた喪失感が甦る。
「申し訳ありませんでした」
悲しさと悔しさが入り混じる。今度はと期待していただけに落胆も大きかった。
「何故謝る?」
「何故って……お子が出来ませんから。私の一番の役目は子を生むことなのに……」
そう、ヴォルフ様が一番に望まれたのは後継の男児を産むこと。アンゼルを産んだけれど必ず成人まで生きるとは限らないだけに一人では心許ない。あと二人はほしいわ。出来れば女の子も。
「アンゼルがいるし、フレディの子も生まれる。お前が気に病むことなどない」
「ですが……」
「まだアンゼルが生まれて一年経っていない。焦らなくていい」
優しい言葉が胸に刺さる。そうは言われてもまだなのかとの焦りは消えてくれない。アンゼルの選択肢を増やすためにも生みたいのに……
「気負うなと言っただろう? お前は完璧を望み過ぎる」
「っ!」
あっという間に大きな身体に包まれた。ここのところ香油だけだったけれどヴォルフ様ご自身の香りが混じっていつもの香りになっていた。そのことに安堵が満ちて色んなものが解れていくのを感じた。
「今度こそはと……思ったんです……アンゼルの時も……領地で出来たから……だから、今度はって……」
私の涙交じりの呟きを漏らすとヴォルフ様に一層深く抱き込まれた。ずっと待ち焦がれていた温もりに涙腺が益々緩くなっていく……嫌だわ、泣くつもりなんかなかったのに……
「泣けばいい」
「そんな風に……仰らないで……」
「言ったばかりだぞ、気負い過ぎるなと」
「っ!」
反則だわ、そんな風に仰るなんて。限界を超えた私の感情の波はあっという間に最後の砦を突破してしまったらしい。抑えようとすればするほど涙が溢れて止まらなかった。そんな私をヴォルフ様は黙って抱きしめてくれた。慰めの言葉なんかなかったけれど、大きな手が背中で上から下へを繰り返す。そのゆっくりした動きが心地よくて一層泣けてしまった。
「ん……」
温かい心地よさの中、ゆっくりと意識が浮上してきた。いつの間にか眠ってしまったみたいだけど、瞼が重いし温もりが幸せでもう少しこのまま漂っていたかった。直ぐ側に感じた温もりに身を寄せ……ようとして意識が一気に飛び上がったわ。
「……え?」
やけに重い瞼を開けると、視界に入ったのは滑らかそうな肌色だった。見覚えのあるそれは何だったかしらとまだ回らない頭で考えて……嬉しくて抱きついた。刻まれた傷跡からそれがヴォルフ様の胸板だと直ぐに分かったから。そうよ、お帰りになったのよ。一緒に食事を摂って、それから……それから……
(あああ!!)
叫び声を心の中に留めた私は進化したわよね。身を固くしながらもそっと見上げるとヴォルフさの寝顔があった。珍しいわ、私が目覚めても目を閉じたままなんて。もしかして眠っていらっしゃるの? 影としての暮らしと長年命を狙われた生活のせいか、ヴォルフ様の眠りは浅い。私が目を覚ますとほぼ同時かその前に起きてしまわれるのよね。だから寝顔を見るなんて滅多にないのだけど……
息を殺したまま見上げていたけれど、目が開かれる気配はなかった。それだけお疲れだったってことよね。三日も徹夜だったと仰っていたもの。その上単騎でこの屋敷まで駆けて来られたのだから。
「……ん」
ヴォルフ様が僅かに身じろぎをされた。慌てて目を閉じて寝たふりをしてしまった。暫く息をひそめていたけれど動く気配がない。そっと目を開けるとまだ瞳は隠れたままだった。相当お疲れなのね。だったらお顔を眺めていてもいいかしら? それとも視線を感じたら目を覚ましてしまわれる? だけど、こんな機会は滅多にないわ……
「起きたか?」
目を閉じて息をひそめていたら聞き慣れた声が下りて来た。少し掠れた、でもよく響く低くて大好きな声。寝たふりがばれてしまった気まずさを感じながらも瞼を開けると緑玉が静かに私を見下ろしていた。
「はい」
おはようございますと言うのも違うわよねとちょっと迷って出てきたのはそれだけだった。まだ眠いのか珍しく目がとろんとしているように見えるわ。これって凄く貴重ではないかしら?
「あ、申し訳ありません。私、あの後……」
「気を張っていたのだろう。泣いているうちに眠っていた」
お疲れだったのにベッドまで運ばせてしまったのね。余計な仕事を増やしてしまったわ。
「そ、それは……大変申し訳なく……」
「構わない。俺も眠かったからちょうどよかった」
そう言ってくださるなんてお優しいのね。いえ、眠かったのは本当よね。三日も眠らなかったのだから。
「もう少し休まれますか?」
外は薄暗くなりつつあるからもう夕刻よね。夕食までにはまだ時間はあるわ。
「……そうだな」
珍しく即答されなかった。やっぱりお疲れなのかしら? それとも何か気がかりなことが……あるわよね。襲撃される可能性があったのだわ。だったらその件を気にされて……そんなことを考えていたらヴォルフ様が枕元にあるベルを鳴らした。三呼吸ほどの後にフォルカーが姿を現したわ。
「あれからどうなった?」
「はい、グンダー殿が騎士を連れて戻ってまいりました。今は屋敷の警備を」
「ヴィムやアベルはどうだ?」
「まだ姿を見ておりません」
「そうか」
ヴィムやアベルがゲオルグ様を追っているのかしら? 状況を詳しく伺っていないからよくわからないわね。
「ヴォルフ様、何か気がかりなことでも?」
「いや、問題ない。予定通りだ」
それならいいのだけど。屋敷を襲撃されれば使用人たちも危険に晒してしまう。出来ることなら未然に防いでおきたいけれど、何か策がおありなのかしら?
「フォルカー、二刻ほど後でいい。寝室の扉の外に軽食を置いておいてくれ」
「かしこまりました」
「暫く休む。呼ぶまで休んでいてくれ」
ティオよりも白が目立つ頭をゆっくりと下げてフォルカーが下がった。そんな風に仰るということはもう少しお休みになるのね。私が居たら気になって眠れないかしら?
「ヴォルフ様、お休みになられるのなら私は……っ?」
私室で本でも読んでいようかと言おうとしたけれど叶わなかった。さらりとベッドに押し倒されて、ヴォルフ様が見下ろしているけれど……これって……
「あの……」
「付き合って貰う」
「え? は? え……?」
付き合うって、もしかしてそっちの方なの? でも、まだお疲れなんじゃ……
「あの、もう少し休まれた方が……」
「早く子がほしいのだろう?」
「で、でも……」
「仮眠は十分にとった」
いえいえ、十分なわけがないでしょう? そう反論するも覆い被さって来たヴォルフ様から逃れる術など私にはなく、三日も徹夜した上夜通し馬を駆ったばかりだとは思えないほどお元気だった。
「アンゼルは健在か?」
広げられていた皿が綺麗になったところで話題はアンゼルに移った。
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「残念だったな」
大きな身体が近付いたと思ったらお腹に手を当てられた。じんわりとお腹に熱が広がって、それが心に伝わって沁み込んでいくように感じた。気にしないようにしていた喪失感が甦る。
「申し訳ありませんでした」
悲しさと悔しさが入り混じる。今度はと期待していただけに落胆も大きかった。
「何故謝る?」
「何故って……お子が出来ませんから。私の一番の役目は子を生むことなのに……」
そう、ヴォルフ様が一番に望まれたのは後継の男児を産むこと。アンゼルを産んだけれど必ず成人まで生きるとは限らないだけに一人では心許ない。あと二人はほしいわ。出来れば女の子も。
「アンゼルがいるし、フレディの子も生まれる。お前が気に病むことなどない」
「ですが……」
「まだアンゼルが生まれて一年経っていない。焦らなくていい」
優しい言葉が胸に刺さる。そうは言われてもまだなのかとの焦りは消えてくれない。アンゼルの選択肢を増やすためにも生みたいのに……
「気負うなと言っただろう? お前は完璧を望み過ぎる」
「っ!」
あっという間に大きな身体に包まれた。ここのところ香油だけだったけれどヴォルフ様ご自身の香りが混じっていつもの香りになっていた。そのことに安堵が満ちて色んなものが解れていくのを感じた。
「今度こそはと……思ったんです……アンゼルの時も……領地で出来たから……だから、今度はって……」
私の涙交じりの呟きを漏らすとヴォルフ様に一層深く抱き込まれた。ずっと待ち焦がれていた温もりに涙腺が益々緩くなっていく……嫌だわ、泣くつもりなんかなかったのに……
「泣けばいい」
「そんな風に……仰らないで……」
「言ったばかりだぞ、気負い過ぎるなと」
「っ!」
反則だわ、そんな風に仰るなんて。限界を超えた私の感情の波はあっという間に最後の砦を突破してしまったらしい。抑えようとすればするほど涙が溢れて止まらなかった。そんな私をヴォルフ様は黙って抱きしめてくれた。慰めの言葉なんかなかったけれど、大きな手が背中で上から下へを繰り返す。そのゆっくりした動きが心地よくて一層泣けてしまった。
「ん……」
温かい心地よさの中、ゆっくりと意識が浮上してきた。いつの間にか眠ってしまったみたいだけど、瞼が重いし温もりが幸せでもう少しこのまま漂っていたかった。直ぐ側に感じた温もりに身を寄せ……ようとして意識が一気に飛び上がったわ。
「……え?」
やけに重い瞼を開けると、視界に入ったのは滑らかそうな肌色だった。見覚えのあるそれは何だったかしらとまだ回らない頭で考えて……嬉しくて抱きついた。刻まれた傷跡からそれがヴォルフ様の胸板だと直ぐに分かったから。そうよ、お帰りになったのよ。一緒に食事を摂って、それから……それから……
(あああ!!)
叫び声を心の中に留めた私は進化したわよね。身を固くしながらもそっと見上げるとヴォルフさの寝顔があった。珍しいわ、私が目覚めても目を閉じたままなんて。もしかして眠っていらっしゃるの? 影としての暮らしと長年命を狙われた生活のせいか、ヴォルフ様の眠りは浅い。私が目を覚ますとほぼ同時かその前に起きてしまわれるのよね。だから寝顔を見るなんて滅多にないのだけど……
息を殺したまま見上げていたけれど、目が開かれる気配はなかった。それだけお疲れだったってことよね。三日も徹夜だったと仰っていたもの。その上単騎でこの屋敷まで駆けて来られたのだから。
「……ん」
ヴォルフ様が僅かに身じろぎをされた。慌てて目を閉じて寝たふりをしてしまった。暫く息をひそめていたけれど動く気配がない。そっと目を開けるとまだ瞳は隠れたままだった。相当お疲れなのね。だったらお顔を眺めていてもいいかしら? それとも視線を感じたら目を覚ましてしまわれる? だけど、こんな機会は滅多にないわ……
「起きたか?」
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「はい」
おはようございますと言うのも違うわよねとちょっと迷って出てきたのはそれだけだった。まだ眠いのか珍しく目がとろんとしているように見えるわ。これって凄く貴重ではないかしら?
「あ、申し訳ありません。私、あの後……」
「気を張っていたのだろう。泣いているうちに眠っていた」
お疲れだったのにベッドまで運ばせてしまったのね。余計な仕事を増やしてしまったわ。
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「あの……」
「付き合って貰う」
「え? は? え……?」
付き合うって、もしかしてそっちの方なの? でも、まだお疲れなんじゃ……
「あの、もう少し休まれた方が……」
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