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第三部
久しぶりの王都
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「イルーゼ様、お帰りなさいませ!」
頬を紅潮させ弾んだ声で私を迎えてくれたのはロッテだった。あれから日を十日過ぎたその日、私たちは王都の屋敷に帰ってきた。一月の予定だった滞在はアンゼルの熱やゲオルグ様たちが起こした夜盗騒ぎで伸び伸びになり、結局今日までに二月を要したわ。
領地にはフレディ夫妻が残って来年に向けた準備を進める。ザーラの妊娠が判明したばかりでの移動は危険だとオーベル医師から止められたのもある。フレディは設備が整い勝手の知れた王都の屋敷に戻りたがっていたけれど、それは安定期になってからだと周りに説得されていた。優秀なのにザーラが絡むと途端に聞き分けのない子供のようになってしまうのはどういうことかしら? ザーラが流されず説得してくれるからいいけれど、出産時に取り乱したりしないかと心配になってきたわ。
「ロッテ、遅くなってごめんなさいね。よく屋敷を守ってくれたわ」
迎えに出てくれた使用人たちの表情は明るく、アンゼルの姿に皆が目を細めていた。熱を出した話が伝わっていて心配をかけてしまったわね。そんな彼らの様子を気にすることなく、アンゼルはご機嫌で笑顔を振りまいているわ。
久しぶりの私室でまずは湯に浸かって道中の汚れを落とした。領邸のお湯もよかったけれど一番馴染みのあるここが落ち着くわね。フローラにも湯あみを勧めて今世話してくれるのはロッテ一人。彼女とこんなに長く離れたのは初めてね。ようやく身体の力が抜けてくれたわ。
「何か変わったことはなかった?」
毎日王都からは連絡役が通いこちらの様子を知らせてくれたけれど、それは重要なものがほとんどだったわ。
「ランベルツ家のエルマ様とアウラー家のリーゼロッテ様からお手紙が」
「ああ、戻るのが遅くなって心配をおかけしてしまったわね」
「そうですね。後でお返事を差し上げた方がよろしいかと」
社交シーズンは終わっているし、私が領地に行っているのは知られているからお茶会などの招待はなかった。それでも親しい方は心配して便りを送れた。王都にいる方を招いてお茶会でもしようかしら。
「それと……ベルナー伯爵から旦那様宛にお便りが……」
「お母様の実家から?」
意外だわ、私が嫁いだことで縁続きになったけれど、ベルナー伯爵は私やゾルガー家に接触してくる気配はなかった。母の私への態度をご存じだったからいい感情を持っていないと思われているのでしょうね。それに、ガウス家と関わりたくないのもあるかしら?
「内容を聞いている?」
私の問いにロッテが頭を左右に振った。仕方がないわね。後でヴォルフ様に尋ねてみないと。母や姉に何かあったのかしら? 気になるわね。
湯あみを終えて髪を乾かした後、ヴォルフ様の元に向かった。執務室の扉を騎士が重々しげに開ける。中にはヴォルフ様とティオ、アベル、スージーの姿があり不在中の報告を受けているところだった。私に気付くとヴォルフ様がソファに目を向けたのでいつもの場所に腰を下ろす。ヴォルフ様が立ちあがってこちらに向かうと皆も続き、スージーがお茶の準備を始めた。
「ベルナー伯爵から手紙が来ていた。フィリーネの謹慎の解除と婚約を望んでいる」
「婚約を?」
姉が望んで母の領地に籠っていたから謹慎を解く話にならず今日まで来たけれど、確かにヴォルフ様が命じたから復帰するなら許可が必要よね。その姉が社交界に出る気になったってことかしら? そして相手は? 以前姉の住む屋敷の使用人と恋仲だって話もあったけれど……
「相手はエンデ伯爵だ」
「エンデ伯爵って……フィーネ様の?」
ヴォルフ様が頷く。エンデ伯爵はアルトナー侯爵家の分家で、夫人であるフィーネ様の兄君。確か、四十になられたくらいの方で、三年前に奥様と一人息子を流行り病で亡くしている。跡取りがいないから早急な再婚を求められているけれど、まだ心の整理がつかないと言っていると、この前のお茶会でフィーネ様か言っていたわ。
「どうして姉に?」
「アルトナーの嫁が勧めたそうだ」
フィーネ様が……あの方は事情をご存じの上でマティアスを産んだ姉を気にかけてくださっていた。恩赦が出た今ならと思われたのかしら。
「伯爵は子が産めるなら誰でもいいと言ったらしい」
「誰でも……」
それって姉をってわけじゃないわよね。あの自分大好きな姉がそんな婚姻を望むかしら?
「どうする?」
ヴォルフ様は私の気持ちを優先してくださるのね。確かに姉には散々嫌な目に遭わされたし、謝罪もなければ手紙の返事も来ないけれど。でも……別に憎いとか嫌だなんて気持ちは……見当たらないわ。
「私は、姉の望むようにしてくれて構いませんわ」
「いいのか?」
「社交界に戻ってきても私を傷つけることは出来ませんわ。それに、姉がそんな婚姻を望むとは思えませんし」
姉の性格が変わっていなければ、親子ほど年の離れた相手と子を産むためだけの婚姻を望むとは思えないわ。
「ベルナー伯爵からは姉が乗り気だとあるぞ」
「ええっ?」
思わず声が出てしまったけれど……あの姉が政略結婚を受け入れたの? 信じられない……
「な、何か思惑が……誰かに利用されているなんてことは……」
「これから探りを入れるが、伯爵からの手紙には改心したとある」
「か、改心?」
ヴォルフ様が差し出したベルナー伯爵の手紙を手に取って目を通した。時事の挨拶から始まって……確かに姉が改心して私に謝罪したいとある。あるけれど……あの姉が? そんな殊勝な思考に至ったなんて……
「信じられませんわ……」
「だろうな」
思わず本音が漏れてしまったけれど、ヴォルフ様も同じようにお感じなのね。だけど、手紙にも返事を寄こさなかったのよ? それで改心したから信じろと言われても難しいわ。
「ヴォルフ様はどう思われます?」
「俺は好きにさせようと思う」
「何か思惑があると?」
「さぁな。だが、あるなら炙り出すまでだ。お前を害するなら今度は潰す」
さらっと怖いことを仰ったけれど、私も異はないわ。改心したのなら社交界に戻ればいいけれど、害しようとするなら今度こそ永久追放になる。それは今と変わらないわ。全ては姉次第ね。今度こそフィーネ様の、他人の好意を当然と思わず大事にしてほしい。
「明日王宮に行く」
「陛下からですか?」
「ああ」
やっぱり陛下からの登城要請が来ていたのね。陛下はヴォルフ様が大好きだからそうなると思っていたけれど。
「何か問題が?」
「いや、影からは何の報告もない」
だったら顔が見たいとかそんな感じかしら? 二月も王都を離れていたから不安になられたのかもしれない。ヴォルフ様がこんなに王都を離れたのは随分久しぶりだから。
「フリーデルの次男は無事王宮に引き渡された。今は王宮の牢に入っている」
「そうですか。道中もずっと眠ったままで?」
「ああ。その方が互いに幸運だっただろう」
そうね、乗り心地の悪いに馬車に三日もなんて、ゲオルグ様には耐えられないわよね。きっと喚き散らしたでしょうし、逃げ出そうと油断も隙もなかったでしょうから。
「取り調べも終わった。近々エクトルの長男に引き渡す」
「エクトルって……ヨーゼフ様へ?」
アーレント王の上の弟のエクトル公爵の長男のヨーゼフ様。そう言えば帰国したとの話はなかったわね。
「ああ、王都に残って連絡役を務めていたが、妻の出産が近づいているとかで一旦帰るらしい。その時に一緒に持ち帰らせる」
持ち帰らせるって、荷物では……って、荷物より質が悪いわね。そしてヨーゼフ様の奥様は妊娠中だったのね。そんな時に夫が国を離れていたのなら心細かったでしょうに。それに、大丈夫かしら? ヨーゼフ様はゲオルグ様といとこだけど……
「フリーデルの次男とは仲が悪いから心配ない」
だったら大丈夫かしら。それでも理知的な人でも肉親の情には勝てないから途中で秘かに逃がす可能性もあるわ。でも、そんなことをしたらアーレント王太子との関係に影響が出るわね。陛下がヴォルフ様を慕っているのは他国にも痴れた話だからそんな愚は犯さないと思いたいわ。
「近々エルマ様たちを招いてお茶会をしますわ」
ゲオルグ様のことは陛下にお任せね。だったらさしあたっての問題は姉のことだわ。
「わかった」
王都の様子も知りたいけれど、そこにエンデ伯爵も加わったわね。確か亡くなった嫡男はそろそろ学園を卒業するくらいの年だったはず。リーゼ様の弟と年か近かったわよね。何かご存じかしら? 事前にお手紙を送っておいた方がよさそうね。
頬を紅潮させ弾んだ声で私を迎えてくれたのはロッテだった。あれから日を十日過ぎたその日、私たちは王都の屋敷に帰ってきた。一月の予定だった滞在はアンゼルの熱やゲオルグ様たちが起こした夜盗騒ぎで伸び伸びになり、結局今日までに二月を要したわ。
領地にはフレディ夫妻が残って来年に向けた準備を進める。ザーラの妊娠が判明したばかりでの移動は危険だとオーベル医師から止められたのもある。フレディは設備が整い勝手の知れた王都の屋敷に戻りたがっていたけれど、それは安定期になってからだと周りに説得されていた。優秀なのにザーラが絡むと途端に聞き分けのない子供のようになってしまうのはどういうことかしら? ザーラが流されず説得してくれるからいいけれど、出産時に取り乱したりしないかと心配になってきたわ。
「ロッテ、遅くなってごめんなさいね。よく屋敷を守ってくれたわ」
迎えに出てくれた使用人たちの表情は明るく、アンゼルの姿に皆が目を細めていた。熱を出した話が伝わっていて心配をかけてしまったわね。そんな彼らの様子を気にすることなく、アンゼルはご機嫌で笑顔を振りまいているわ。
久しぶりの私室でまずは湯に浸かって道中の汚れを落とした。領邸のお湯もよかったけれど一番馴染みのあるここが落ち着くわね。フローラにも湯あみを勧めて今世話してくれるのはロッテ一人。彼女とこんなに長く離れたのは初めてね。ようやく身体の力が抜けてくれたわ。
「何か変わったことはなかった?」
毎日王都からは連絡役が通いこちらの様子を知らせてくれたけれど、それは重要なものがほとんどだったわ。
「ランベルツ家のエルマ様とアウラー家のリーゼロッテ様からお手紙が」
「ああ、戻るのが遅くなって心配をおかけしてしまったわね」
「そうですね。後でお返事を差し上げた方がよろしいかと」
社交シーズンは終わっているし、私が領地に行っているのは知られているからお茶会などの招待はなかった。それでも親しい方は心配して便りを送れた。王都にいる方を招いてお茶会でもしようかしら。
「それと……ベルナー伯爵から旦那様宛にお便りが……」
「お母様の実家から?」
意外だわ、私が嫁いだことで縁続きになったけれど、ベルナー伯爵は私やゾルガー家に接触してくる気配はなかった。母の私への態度をご存じだったからいい感情を持っていないと思われているのでしょうね。それに、ガウス家と関わりたくないのもあるかしら?
「内容を聞いている?」
私の問いにロッテが頭を左右に振った。仕方がないわね。後でヴォルフ様に尋ねてみないと。母や姉に何かあったのかしら? 気になるわね。
湯あみを終えて髪を乾かした後、ヴォルフ様の元に向かった。執務室の扉を騎士が重々しげに開ける。中にはヴォルフ様とティオ、アベル、スージーの姿があり不在中の報告を受けているところだった。私に気付くとヴォルフ様がソファに目を向けたのでいつもの場所に腰を下ろす。ヴォルフ様が立ちあがってこちらに向かうと皆も続き、スージーがお茶の準備を始めた。
「ベルナー伯爵から手紙が来ていた。フィリーネの謹慎の解除と婚約を望んでいる」
「婚約を?」
姉が望んで母の領地に籠っていたから謹慎を解く話にならず今日まで来たけれど、確かにヴォルフ様が命じたから復帰するなら許可が必要よね。その姉が社交界に出る気になったってことかしら? そして相手は? 以前姉の住む屋敷の使用人と恋仲だって話もあったけれど……
「相手はエンデ伯爵だ」
「エンデ伯爵って……フィーネ様の?」
ヴォルフ様が頷く。エンデ伯爵はアルトナー侯爵家の分家で、夫人であるフィーネ様の兄君。確か、四十になられたくらいの方で、三年前に奥様と一人息子を流行り病で亡くしている。跡取りがいないから早急な再婚を求められているけれど、まだ心の整理がつかないと言っていると、この前のお茶会でフィーネ様か言っていたわ。
「どうして姉に?」
「アルトナーの嫁が勧めたそうだ」
フィーネ様が……あの方は事情をご存じの上でマティアスを産んだ姉を気にかけてくださっていた。恩赦が出た今ならと思われたのかしら。
「伯爵は子が産めるなら誰でもいいと言ったらしい」
「誰でも……」
それって姉をってわけじゃないわよね。あの自分大好きな姉がそんな婚姻を望むかしら?
「どうする?」
ヴォルフ様は私の気持ちを優先してくださるのね。確かに姉には散々嫌な目に遭わされたし、謝罪もなければ手紙の返事も来ないけれど。でも……別に憎いとか嫌だなんて気持ちは……見当たらないわ。
「私は、姉の望むようにしてくれて構いませんわ」
「いいのか?」
「社交界に戻ってきても私を傷つけることは出来ませんわ。それに、姉がそんな婚姻を望むとは思えませんし」
姉の性格が変わっていなければ、親子ほど年の離れた相手と子を産むためだけの婚姻を望むとは思えないわ。
「ベルナー伯爵からは姉が乗り気だとあるぞ」
「ええっ?」
思わず声が出てしまったけれど……あの姉が政略結婚を受け入れたの? 信じられない……
「な、何か思惑が……誰かに利用されているなんてことは……」
「これから探りを入れるが、伯爵からの手紙には改心したとある」
「か、改心?」
ヴォルフ様が差し出したベルナー伯爵の手紙を手に取って目を通した。時事の挨拶から始まって……確かに姉が改心して私に謝罪したいとある。あるけれど……あの姉が? そんな殊勝な思考に至ったなんて……
「信じられませんわ……」
「だろうな」
思わず本音が漏れてしまったけれど、ヴォルフ様も同じようにお感じなのね。だけど、手紙にも返事を寄こさなかったのよ? それで改心したから信じろと言われても難しいわ。
「ヴォルフ様はどう思われます?」
「俺は好きにさせようと思う」
「何か思惑があると?」
「さぁな。だが、あるなら炙り出すまでだ。お前を害するなら今度は潰す」
さらっと怖いことを仰ったけれど、私も異はないわ。改心したのなら社交界に戻ればいいけれど、害しようとするなら今度こそ永久追放になる。それは今と変わらないわ。全ては姉次第ね。今度こそフィーネ様の、他人の好意を当然と思わず大事にしてほしい。
「明日王宮に行く」
「陛下からですか?」
「ああ」
やっぱり陛下からの登城要請が来ていたのね。陛下はヴォルフ様が大好きだからそうなると思っていたけれど。
「何か問題が?」
「いや、影からは何の報告もない」
だったら顔が見たいとかそんな感じかしら? 二月も王都を離れていたから不安になられたのかもしれない。ヴォルフ様がこんなに王都を離れたのは随分久しぶりだから。
「フリーデルの次男は無事王宮に引き渡された。今は王宮の牢に入っている」
「そうですか。道中もずっと眠ったままで?」
「ああ。その方が互いに幸運だっただろう」
そうね、乗り心地の悪いに馬車に三日もなんて、ゲオルグ様には耐えられないわよね。きっと喚き散らしたでしょうし、逃げ出そうと油断も隙もなかったでしょうから。
「取り調べも終わった。近々エクトルの長男に引き渡す」
「エクトルって……ヨーゼフ様へ?」
アーレント王の上の弟のエクトル公爵の長男のヨーゼフ様。そう言えば帰国したとの話はなかったわね。
「ああ、王都に残って連絡役を務めていたが、妻の出産が近づいているとかで一旦帰るらしい。その時に一緒に持ち帰らせる」
持ち帰らせるって、荷物では……って、荷物より質が悪いわね。そしてヨーゼフ様の奥様は妊娠中だったのね。そんな時に夫が国を離れていたのなら心細かったでしょうに。それに、大丈夫かしら? ヨーゼフ様はゲオルグ様といとこだけど……
「フリーデルの次男とは仲が悪いから心配ない」
だったら大丈夫かしら。それでも理知的な人でも肉親の情には勝てないから途中で秘かに逃がす可能性もあるわ。でも、そんなことをしたらアーレント王太子との関係に影響が出るわね。陛下がヴォルフ様を慕っているのは他国にも痴れた話だからそんな愚は犯さないと思いたいわ。
「近々エルマ様たちを招いてお茶会をしますわ」
ゲオルグ様のことは陛下にお任せね。だったらさしあたっての問題は姉のことだわ。
「わかった」
王都の様子も知りたいけれど、そこにエンデ伯爵も加わったわね。確か亡くなった嫡男はそろそろ学園を卒業するくらいの年だったはず。リーゼ様の弟と年か近かったわよね。何かご存じかしら? 事前にお手紙を送っておいた方がよさそうね。
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