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創世祭の舞踏会です
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それから創世祭まではあっという間でした。創世祭は我がロアール国とその周辺国で信仰されている神がこの地に舞い降りた日として、大々的にお祝いされる大切な日です。真冬の寒さ厳しい季節ではありますが、その氷の世界に春をもたらし生き物を生み出したとされる原初の日でもあり、神への感謝の祈りを捧げる日でもあります。
我が国ではこの日、王宮で上位貴族が集められて大々的な舞踏会が開かれます。毎年エルネスト様の婚約者として出席していた舞踏会でしたが…今年は違います。何と言っても大好きなリシャール様と参加なのです。昨年の今頃はこんな事になるなんて思ってもいませんでしたわね。それはお兄様もで、昨年は想像もしていなかった未来が今、私達の前には広がっています。
今日の舞踏会、私がラフォン侯爵家を継ぐ事が決まったのもあり、我が家の色である水色を基調とした衣装になりました。前回はリシャール様の色でしたし、私としてはそちらも捨てがたかったのですが、今回は公を優先する事になりました。リシャール様の色は次のお楽しみに取っておくとしましょう。
私は青みのある銀色に水色と濃青、そして金色を差し色にしたドレスです。一方のリシャール様も、今日は同じ色合いの衣装です。背が高くて姿勢がいいリシャール様、何を着てもお似合いですわね。涼やかな顔立ちが青系の色によくお似合いだと思うのは…私の欲目でしょうか。
アクセサリーは後継者の証の青透玉のブローチに合わせて、青透玉になりました。リシャール様のアクセサリー、今回はお預けですわね。ちょっと残念です。
「ふふ、今日はレアンドルも出席するそうよ」
お母様の声が弾んでいます。きっとテオドール様の存在で安心したのでしょうね。
「では、婚約の発表を?」
「いや、さすがに我が国で先に発表はしない。国力は向こうが上だし、迎える側ではないからな」
お父様の言葉も納得ですわね。確かにこちらは婿入りする側なので、発表するならリスナール国となるでしょう。
「この舞踏会が終わったら王太子殿下は帰国なさる。王配の発表は多分、春頃になるだろう」
「春ですか」
「ああ、春は彼の国の王の誕生日がある。そこで発表になるだろうな」
「そうですか」
リスナール国の国王陛下の誕生日は三月ほど先でしたわね。これから国同士の話し合いが本格的に進むでしょうし、色々と準備もあるでしょうから、時間的には妥当でしょう。
「それでも、我が国でエスコートする事でこの話が両国で決定したと印象付ける事は出来る。今はそれで十分だろう」
国が主催の舞踏会でのエスコートは、格式が高い分だけエスコートする者は配偶者か正式な婚約者、婚約者がまだ決まっていない場合は身内と決まっています。それだけに、セレスティーヌ様をお兄様がエスコートする事は、それだけで正式な婚約者との意味合いを持つのですよね。前回の歓迎の夜会に続いて今回もとなれば尚更です。
「懸念があると言えば…エルネスト殿下だな。今日はあの王女と出るらしいから」
「ええ?あのお二人、参加されるのですか?」
「ああ。これ以上の醜聞を避けるためにも、早急に婚約を成立させて幕引きを図りたいからな」
「そうですか。でも…」
「あの王女も納得している。創世祭が終われば帰国だ。その時にエルネスト殿下も同行すると決まっている」
「まぁ、では…」
「ああ、そのまま婿入りになるだろうな」
そうなればお兄様の危険も減りますわね。そのお兄様もセレスティーヌ様と一緒に帰国する予定で、その際には我が国の使節団が同行すると決まっています。
我が国ではこの日、王宮で上位貴族が集められて大々的な舞踏会が開かれます。毎年エルネスト様の婚約者として出席していた舞踏会でしたが…今年は違います。何と言っても大好きなリシャール様と参加なのです。昨年の今頃はこんな事になるなんて思ってもいませんでしたわね。それはお兄様もで、昨年は想像もしていなかった未来が今、私達の前には広がっています。
今日の舞踏会、私がラフォン侯爵家を継ぐ事が決まったのもあり、我が家の色である水色を基調とした衣装になりました。前回はリシャール様の色でしたし、私としてはそちらも捨てがたかったのですが、今回は公を優先する事になりました。リシャール様の色は次のお楽しみに取っておくとしましょう。
私は青みのある銀色に水色と濃青、そして金色を差し色にしたドレスです。一方のリシャール様も、今日は同じ色合いの衣装です。背が高くて姿勢がいいリシャール様、何を着てもお似合いですわね。涼やかな顔立ちが青系の色によくお似合いだと思うのは…私の欲目でしょうか。
アクセサリーは後継者の証の青透玉のブローチに合わせて、青透玉になりました。リシャール様のアクセサリー、今回はお預けですわね。ちょっと残念です。
「ふふ、今日はレアンドルも出席するそうよ」
お母様の声が弾んでいます。きっとテオドール様の存在で安心したのでしょうね。
「では、婚約の発表を?」
「いや、さすがに我が国で先に発表はしない。国力は向こうが上だし、迎える側ではないからな」
お父様の言葉も納得ですわね。確かにこちらは婿入りする側なので、発表するならリスナール国となるでしょう。
「この舞踏会が終わったら王太子殿下は帰国なさる。王配の発表は多分、春頃になるだろう」
「春ですか」
「ああ、春は彼の国の王の誕生日がある。そこで発表になるだろうな」
「そうですか」
リスナール国の国王陛下の誕生日は三月ほど先でしたわね。これから国同士の話し合いが本格的に進むでしょうし、色々と準備もあるでしょうから、時間的には妥当でしょう。
「それでも、我が国でエスコートする事でこの話が両国で決定したと印象付ける事は出来る。今はそれで十分だろう」
国が主催の舞踏会でのエスコートは、格式が高い分だけエスコートする者は配偶者か正式な婚約者、婚約者がまだ決まっていない場合は身内と決まっています。それだけに、セレスティーヌ様をお兄様がエスコートする事は、それだけで正式な婚約者との意味合いを持つのですよね。前回の歓迎の夜会に続いて今回もとなれば尚更です。
「懸念があると言えば…エルネスト殿下だな。今日はあの王女と出るらしいから」
「ええ?あのお二人、参加されるのですか?」
「ああ。これ以上の醜聞を避けるためにも、早急に婚約を成立させて幕引きを図りたいからな」
「そうですか。でも…」
「あの王女も納得している。創世祭が終われば帰国だ。その時にエルネスト殿下も同行すると決まっている」
「まぁ、では…」
「ああ、そのまま婿入りになるだろうな」
そうなればお兄様の危険も減りますわね。そのお兄様もセレスティーヌ様と一緒に帰国する予定で、その際には我が国の使節団が同行すると決まっています。
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