14 / 68
帝国での生活
しおりを挟む
あれから三か月が経った。
帝国での教育は「過酷」の一言に尽きた。異母姉との学力は随分差があるだろうと思っていたけれど、テストをしてみたら大きな差はなかった、らしい。聡明で優秀だと言われていた異母姉と変わりがないと言われた時は驚きしかなかったけれど、真相は不明だ。異母姉がソフィを装うためにテストで手を抜いたのか、それとも学んでいた内容の中身が薄かったのか。これだとアンジェリカが大したことないと思われるのか、ソフィが凄いと思われるのか、何とも微妙だ。私がソフィなら凄いと言われていただろうと思うと、入れ替わりへの怒りが再燃した。
お陰で私は今、異母姉と共に授業を受けている。顔を合わせるのは気が滅入るが、異母姉と授業の進み具合が同じなのは有難かった。
「アンジェリカ様! 起きて下さい! 朝ですよ!!」
「……も、もう、ちょっと……」
「その台詞、もう六回目ですから。いい加減に起きないと予習の時間が無くなっちゃいますよ」
「……!!!」
ヘレンの元気な声、しかも予習と聞いて目が覚めた。飛び起きるとヘレンがタオルを渡してくれたので顔を拭いた。温かいタオルが気持ちいい。目が覚めるしさっぱりする。アシェルより暖かい帝都も朝晩はそれなりに冷え込んだ。雪が降らないだけマシだろうか。アシェルの王都は今頃は銀世界だろう。
服を着替えてテーブルに着くと、直ぐに朝食が運ばれてきた。パンにハムやレタスなどを挟んで片手で食べられるものだ。それに紅茶とスープが私の朝食の定番だった。これを食べながら今日の授業の部分に目を通すのが日課になっていた。夜は課題と復習で手いっぱいで予習をしている余裕などない。授業のペースは速く、内容は決して薄くはない。一分一秒すらも無駄に出来ない日々が続いていた。睡眠時間? 多分三時間はとれている筈……
「今日は……ネルダール史とネルダール語、算術と商業ギルドの経済学に……政治学、だっけ……」
授業はその日によって色々だ。半日で一教科の日もあれば、細かく分かれることもある。そんな場合も大体関連がある場合が多い。その合間のお茶の時間、何なら昼食時もマナーや話術のテストみたいなものだ。他にも、孤児院の訪問や識者との懇談会で一日が終わることもある。とにかくこなさなければいけないことが多過ぎて休む間もない。それに異母姉との差が全くわからない。褒められたかと思えば、その翌日には向こうが褒められる。負けたくないとの一心でやっているから、こうなると手を抜くなど出来なかった。
「アンジェリカ様、根を詰め過ぎですわ。食事くらいゆっくりなさっては……」
「ありがとうヘレン。でも、これくらいしないとついていけないもの」
「ですが、身体を壊しては元も子もありませんわ」
「大丈夫よ。私、こう見えて頑丈に出来ているから」
アシェルで侍女をしていた時だって睡眠不足はいつものこと。ここでは十分すぎるほど温かい食事が出るし、寒さに凍えて一夜を明かすこともない。水仕事で手が切れたり王妃から殴られたりもないのだ。快適と言えよう。やりたくても出来なかった勉強も、今は無料で教えて貰える。有難くて皇帝陛下に足を向けて眠れそうになかった。
「これも皆のお陰よ。皆が私を気遣ってくれるから勉強に専念出来るのだもの」
「アンジェリカ様ぁ!」
笑顔でお礼を言えば、ヘレンが抱きついてきた。ここの侍女は母国と違って人を馬鹿にしたり嫌がらせをしたりなんかしないから、それだけでも随分気が楽だった。多分監視も兼ねているのだろうけど、公平に見てくれるから嬉しい。
「本当にアンジェリカ様は天使みたいな方です」
「そうですよ。ソフィ様は癇癪もちで大変だとあちらの侍女が言っておりましたわ」
「気に入らないとお茶をかけたりお菓子を投げつけたりするそうですし……」
「そ、そう……妹がごめんなさいね」
帝国に来てから異母姉が噂通りの癇癪もちになっていた。寝不足で苛々しているのだろう。しかも私との差があまり感じられない焦りもあるかもしれない。それにアシェルでは侍女が異母姉の気持ちを察して先回りして世話をしてくれたけれど、ここではそれがない。そこも不満なのだろう。
「まぁ、アンジェリカ様が謝ることはありませんわ」
「そうですよ。もう子どもじゃないのですから」
王妃のせいで謝り癖がついたけど、それで私の株が上がっていた。虐げられた結果の悪癖だったけれど、ここでは良いように作用している。人生何が役に立つかわからないものだ。侍女からの評価も王妃を決める基準になっているといいのだけど。帝国では知り合いもいないから、侍女たちだけでも味方に付けたかった。本当は何でも相談出来る相手が出来るといいのだけど、人との接触を禁じられているからそれも難しかった。
「さぁ、そろそろお時間ですわ」
予習をしていると朝の時間はあっという間に過ぎてしまう。私は残ったお茶を一気に飲むと、教科書やノートを手に部屋を出た。今日の戦いが始まった。
私と異母姉の部屋の向かい側が授業を行うための教室になっていた。この棟の東側は私と異母姉だけが使い、他の王女を見かけることはなかった。基本的に私たちは部屋から出るにも許可が必要で、庭に出るのも時折ある皇子とのお茶会くらいだ。勉強漬けで気付きにくいけれど、事実上の軟禁生活だった。
(逃げるのも簡単じゃないものね)
教室になっている部屋に入ると、まだ誰もいなかった。日差しに誘われて窓辺に寄る。最初に違和感を持った四方の棟は、この宮を閉じ込めるための塀だった。周囲の棟の一、二階には人が通れないサイズの採光窓しかなく、出入り口はここに入った時に使われた一か所だけ。また四方の棟の三階は廊下になっていて、常に騎士が見張っている。
何人いるのかわからないけれど、ここには亡国の王女が集められていると聞いた。きっとあの壁は私たちが逃げ出せないよう、奪われないようにこうなっていたのだ。見た目の華やかさで隠されていたけれど、ここは監獄だった。
帝国での教育は「過酷」の一言に尽きた。異母姉との学力は随分差があるだろうと思っていたけれど、テストをしてみたら大きな差はなかった、らしい。聡明で優秀だと言われていた異母姉と変わりがないと言われた時は驚きしかなかったけれど、真相は不明だ。異母姉がソフィを装うためにテストで手を抜いたのか、それとも学んでいた内容の中身が薄かったのか。これだとアンジェリカが大したことないと思われるのか、ソフィが凄いと思われるのか、何とも微妙だ。私がソフィなら凄いと言われていただろうと思うと、入れ替わりへの怒りが再燃した。
お陰で私は今、異母姉と共に授業を受けている。顔を合わせるのは気が滅入るが、異母姉と授業の進み具合が同じなのは有難かった。
「アンジェリカ様! 起きて下さい! 朝ですよ!!」
「……も、もう、ちょっと……」
「その台詞、もう六回目ですから。いい加減に起きないと予習の時間が無くなっちゃいますよ」
「……!!!」
ヘレンの元気な声、しかも予習と聞いて目が覚めた。飛び起きるとヘレンがタオルを渡してくれたので顔を拭いた。温かいタオルが気持ちいい。目が覚めるしさっぱりする。アシェルより暖かい帝都も朝晩はそれなりに冷え込んだ。雪が降らないだけマシだろうか。アシェルの王都は今頃は銀世界だろう。
服を着替えてテーブルに着くと、直ぐに朝食が運ばれてきた。パンにハムやレタスなどを挟んで片手で食べられるものだ。それに紅茶とスープが私の朝食の定番だった。これを食べながら今日の授業の部分に目を通すのが日課になっていた。夜は課題と復習で手いっぱいで予習をしている余裕などない。授業のペースは速く、内容は決して薄くはない。一分一秒すらも無駄に出来ない日々が続いていた。睡眠時間? 多分三時間はとれている筈……
「今日は……ネルダール史とネルダール語、算術と商業ギルドの経済学に……政治学、だっけ……」
授業はその日によって色々だ。半日で一教科の日もあれば、細かく分かれることもある。そんな場合も大体関連がある場合が多い。その合間のお茶の時間、何なら昼食時もマナーや話術のテストみたいなものだ。他にも、孤児院の訪問や識者との懇談会で一日が終わることもある。とにかくこなさなければいけないことが多過ぎて休む間もない。それに異母姉との差が全くわからない。褒められたかと思えば、その翌日には向こうが褒められる。負けたくないとの一心でやっているから、こうなると手を抜くなど出来なかった。
「アンジェリカ様、根を詰め過ぎですわ。食事くらいゆっくりなさっては……」
「ありがとうヘレン。でも、これくらいしないとついていけないもの」
「ですが、身体を壊しては元も子もありませんわ」
「大丈夫よ。私、こう見えて頑丈に出来ているから」
アシェルで侍女をしていた時だって睡眠不足はいつものこと。ここでは十分すぎるほど温かい食事が出るし、寒さに凍えて一夜を明かすこともない。水仕事で手が切れたり王妃から殴られたりもないのだ。快適と言えよう。やりたくても出来なかった勉強も、今は無料で教えて貰える。有難くて皇帝陛下に足を向けて眠れそうになかった。
「これも皆のお陰よ。皆が私を気遣ってくれるから勉強に専念出来るのだもの」
「アンジェリカ様ぁ!」
笑顔でお礼を言えば、ヘレンが抱きついてきた。ここの侍女は母国と違って人を馬鹿にしたり嫌がらせをしたりなんかしないから、それだけでも随分気が楽だった。多分監視も兼ねているのだろうけど、公平に見てくれるから嬉しい。
「本当にアンジェリカ様は天使みたいな方です」
「そうですよ。ソフィ様は癇癪もちで大変だとあちらの侍女が言っておりましたわ」
「気に入らないとお茶をかけたりお菓子を投げつけたりするそうですし……」
「そ、そう……妹がごめんなさいね」
帝国に来てから異母姉が噂通りの癇癪もちになっていた。寝不足で苛々しているのだろう。しかも私との差があまり感じられない焦りもあるかもしれない。それにアシェルでは侍女が異母姉の気持ちを察して先回りして世話をしてくれたけれど、ここではそれがない。そこも不満なのだろう。
「まぁ、アンジェリカ様が謝ることはありませんわ」
「そうですよ。もう子どもじゃないのですから」
王妃のせいで謝り癖がついたけど、それで私の株が上がっていた。虐げられた結果の悪癖だったけれど、ここでは良いように作用している。人生何が役に立つかわからないものだ。侍女からの評価も王妃を決める基準になっているといいのだけど。帝国では知り合いもいないから、侍女たちだけでも味方に付けたかった。本当は何でも相談出来る相手が出来るといいのだけど、人との接触を禁じられているからそれも難しかった。
「さぁ、そろそろお時間ですわ」
予習をしていると朝の時間はあっという間に過ぎてしまう。私は残ったお茶を一気に飲むと、教科書やノートを手に部屋を出た。今日の戦いが始まった。
私と異母姉の部屋の向かい側が授業を行うための教室になっていた。この棟の東側は私と異母姉だけが使い、他の王女を見かけることはなかった。基本的に私たちは部屋から出るにも許可が必要で、庭に出るのも時折ある皇子とのお茶会くらいだ。勉強漬けで気付きにくいけれど、事実上の軟禁生活だった。
(逃げるのも簡単じゃないものね)
教室になっている部屋に入ると、まだ誰もいなかった。日差しに誘われて窓辺に寄る。最初に違和感を持った四方の棟は、この宮を閉じ込めるための塀だった。周囲の棟の一、二階には人が通れないサイズの採光窓しかなく、出入り口はここに入った時に使われた一か所だけ。また四方の棟の三階は廊下になっていて、常に騎士が見張っている。
何人いるのかわからないけれど、ここには亡国の王女が集められていると聞いた。きっとあの壁は私たちが逃げ出せないよう、奪われないようにこうなっていたのだ。見た目の華やかさで隠されていたけれど、ここは監獄だった。
205
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる