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婚姻式と即位式
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その日の休みが貴重だったと身にしみて感じたのは、三か月後だった。今日は私と皇子の婚姻式と即位式だ。あれからは今日に向けての準備で一層忙しくなり、予定のない日は半日もなかった。休日は全て婚姻式にむけてのマッサージなど美容関係の準備になったからだ。その時間が癒しと感じる人もいるだろうけど、慣れないせいかマッサージとはいえ人に身体を触られるのは気が休まらなかった。むしろ疲れすら感じたのだから困ったものだ。まぁ、お陰で肌も髪もこれ以上ないほどに艶々になったけれど。
「まぁ、ソフィ様、お綺麗ですわ!!」
目を輝かせる侍女たちを全方位囲まれた私は、婚姻式と即位式用のドレスに身を包んでいた。
「綺麗な色ですわね。青銀色というのかしら?」
婚姻式はアシェルの習慣に則って青銀色の落ち着いたデザインのドレスになった。
「ええ、青銀色はアシェルの王家が代々受け継いできた色なの。雪を象徴していてアシェルにとっては穢れのない神聖なものとしているわ」
雪深いアシェルでは雪は厄介者でもあるけれど、一方で畏敬の対象でもあった。この色は格式の高い場で王族が身に付ける色だけど、帝国はそれを排除しなかった。多分アシェルの民の心情に配慮したのだろう。帝国の色にするなら鮮やかな赤を選ぶだろうから。
「確かにそんな感じですわね。光沢があって光の加減で青くも見えるなんて……」
「ええ。本当に生地は素晴らしいですわ」
「帝国でもこんなに手触りのいい絹は滅多に見られませんもの」
絹はアシェルの特産物の一つで、量産は出来ないけれど丁寧に紡がれる絹は雪深いアシェルの冬の大事な産業だった。
「ソフィ様の蜂蜜のような髪にもよく映えますわ」
「ふふ、そう言って貰えると嬉しいわ」
王家に伝わる王妃のための宝飾品を付けて貰っていると、ドアを叩く音がした。入室の許可を出すと、現れたのは思いがけない人物だった。
「ソフィ様、ご結婚とご即位、おめでとうございます」
玲瓏とした声が室内に響き、現れたのはその声に似つかわしい麗人だった。
「エヴェリーナ様?」
まさか彼女が帝国から出て来られるとは思わなかった。マイエルの人質も同然なのだから。久しぶりに会った彼女は一層艶やかで、深みのある赤のドレスに銀の髪が一層引き立てられていた。
「エヴェリーナ様! どうしてこちらに?」
「皇帝陛下にお許しを得てお祝いに馳せ参じましたわ」
「皇帝陛下の?」
「ええ。出国と、ルードヴィグ様に求婚するお許しを。マイエルの薬草学の記録がようやく出来上がりましたの」
エヴェリーナ様は陛下の命でマイエルの薬草学で知り得る限りのことを記録し、まとめていたという。薬の効果を確かめながらの作業の上、王族にしか伝わらない秘薬もあるため、十年の歳月がかかったのだとか。それが完成すれば自由を与えるとの約束をしていて、それがようやく完成したのだという。
「そうでしたの。では、皇弟殿下にはこれから?」
「ええ。でも、ルードヴィグ様に望まれなくてもいいんです。お側でお仕え出来るならそれで十分ですわ」
晴れやかな表情でそう言い切るエヴェリーナ様の笑顔が眩しかった。一目惚れでそれから十年もの間一途に想い続けていた。叶わなくてもいいと言い切れる潔さは彼女らしいと思った。
「一生かかって口説きますわ」
「エヴェリーナ様なら成し遂げそうです」
「まぁ、嬉しいわ!」
コロコロと笑う彼女は本当に嬉しそうだった。そんな彼女の姿にアンジェリカのことが思い出された。三人が顔を合わせた微妙なお茶会も今となっては懐かしい。
「さぁ、ソフィ様、お時間ですよ」
今日は私の付き添いとして着飾ったティアが呼んだ。これから婚姻式と即位式が続けて行われ、その後はバルコニーに出て民へのお披露目がある。それが終わったら舞踏会だ。今日も息つく暇もない一日になるのだろう。
廊下に出るとお揃いの衣装をまとった皇子が待っていた。青銀に混じりけのない赤がよく映えている。背が高くて顔もいいから一層絵になった。帝国に忌避感を持つ民衆は多いけれど、少なくとも女性はこの皇子を見たらその考えを改めそうな気がする。顔がいいのはやっぱり武器になるのだ。
「ほら、行くぞ」
「はいはい」
ぞんざいな言い方に仕方なく手を皇子のそれに重ねた。
「何だよ、その投げやりな返事は」
「その言葉、そのまま殿下にお返しします」
全く、こんな時くらいもう少しその口を何とか出来ないのだろうか。好きだというくせに全くロマンティックの欠片もないんだから……せっかくの衣装が台無しだ。心の中で悪態をついていたら急に手を引っ張られる感じがした。何事かと思って視線を向けると皇子が跪いていた。
「我が最愛の君、どうか私に死ぬまでエスコートする権利をお与えください」
騎士然とした凛々しい表情と優美な所作、そして王子らしからぬ丁寧な言葉遣いに心臓が大きく跳ねた。周りからのため息が耳に届く。いつものからかうような雰囲気はどこにも見られず、真剣で真っ直ぐに向けられる目がいつも以上に熱を帯びているように見えて、視線に絡めとられた気分になった。
「ソフィ、返事が欲しい」
見慣れない真摯な姿に驚いて固まってしまった私に、皇子が再度返事を求めてきた。その熱量に鳥肌が立った。
「よ、喜んで……」
情けないほどに弱々しい声しか出なかったけれど皇子には届いたらしい。目元が垂れると精悍な顔立ちが和らいで一層華やかさを増した。きっと私の顔は赤くなっているだろう。
「……何を怒っているんだ?」
会場に向かう廊下を進む間、黙っていたら声をかけられた。
「怒ってなんか……」
「顔が赤い」
「だ、誰のせいだと思っているのよ!!」
全て皇子のせいだ。あんな、騎士みたいなことされたら……ときめいてしまうじゃないか。
「だからいつも通りにしたんだけどなぁ」
「え?」
「お前、ガチガチに緊張するタイプだろ? だからいつも通りにしたんだぞ。なのに……」
「な!」
じゃ、私のせいだと言いたいのか。そりゃあ、皇子の言う通り改まった態度を取られると困るけど……何だか負けた気がして悔しい……
入場するドアの前に立つと、ティアたちが二人の衣装を整えた。
「ほら、始まるぞ」
「う、うん」
「大丈夫だ。俺に任せておけばいい」
自信たっぷりの言葉に思わず笑みが浮かんだ。心の中が温かくなって不安がすっと消える。ファンファーレが高らかに鳴り響き、扉がゆっくりと開いた。
「……じゃ、任せる」
「ああ、ちゃんと掴まっていろよ」
これからどんな困難が待っているかわからないけれど、この人と一緒ならきっと大丈夫だ。そんな確信を胸に、新しい人生の一歩を踏み出した。
「まぁ、ソフィ様、お綺麗ですわ!!」
目を輝かせる侍女たちを全方位囲まれた私は、婚姻式と即位式用のドレスに身を包んでいた。
「綺麗な色ですわね。青銀色というのかしら?」
婚姻式はアシェルの習慣に則って青銀色の落ち着いたデザインのドレスになった。
「ええ、青銀色はアシェルの王家が代々受け継いできた色なの。雪を象徴していてアシェルにとっては穢れのない神聖なものとしているわ」
雪深いアシェルでは雪は厄介者でもあるけれど、一方で畏敬の対象でもあった。この色は格式の高い場で王族が身に付ける色だけど、帝国はそれを排除しなかった。多分アシェルの民の心情に配慮したのだろう。帝国の色にするなら鮮やかな赤を選ぶだろうから。
「確かにそんな感じですわね。光沢があって光の加減で青くも見えるなんて……」
「ええ。本当に生地は素晴らしいですわ」
「帝国でもこんなに手触りのいい絹は滅多に見られませんもの」
絹はアシェルの特産物の一つで、量産は出来ないけれど丁寧に紡がれる絹は雪深いアシェルの冬の大事な産業だった。
「ソフィ様の蜂蜜のような髪にもよく映えますわ」
「ふふ、そう言って貰えると嬉しいわ」
王家に伝わる王妃のための宝飾品を付けて貰っていると、ドアを叩く音がした。入室の許可を出すと、現れたのは思いがけない人物だった。
「ソフィ様、ご結婚とご即位、おめでとうございます」
玲瓏とした声が室内に響き、現れたのはその声に似つかわしい麗人だった。
「エヴェリーナ様?」
まさか彼女が帝国から出て来られるとは思わなかった。マイエルの人質も同然なのだから。久しぶりに会った彼女は一層艶やかで、深みのある赤のドレスに銀の髪が一層引き立てられていた。
「エヴェリーナ様! どうしてこちらに?」
「皇帝陛下にお許しを得てお祝いに馳せ参じましたわ」
「皇帝陛下の?」
「ええ。出国と、ルードヴィグ様に求婚するお許しを。マイエルの薬草学の記録がようやく出来上がりましたの」
エヴェリーナ様は陛下の命でマイエルの薬草学で知り得る限りのことを記録し、まとめていたという。薬の効果を確かめながらの作業の上、王族にしか伝わらない秘薬もあるため、十年の歳月がかかったのだとか。それが完成すれば自由を与えるとの約束をしていて、それがようやく完成したのだという。
「そうでしたの。では、皇弟殿下にはこれから?」
「ええ。でも、ルードヴィグ様に望まれなくてもいいんです。お側でお仕え出来るならそれで十分ですわ」
晴れやかな表情でそう言い切るエヴェリーナ様の笑顔が眩しかった。一目惚れでそれから十年もの間一途に想い続けていた。叶わなくてもいいと言い切れる潔さは彼女らしいと思った。
「一生かかって口説きますわ」
「エヴェリーナ様なら成し遂げそうです」
「まぁ、嬉しいわ!」
コロコロと笑う彼女は本当に嬉しそうだった。そんな彼女の姿にアンジェリカのことが思い出された。三人が顔を合わせた微妙なお茶会も今となっては懐かしい。
「さぁ、ソフィ様、お時間ですよ」
今日は私の付き添いとして着飾ったティアが呼んだ。これから婚姻式と即位式が続けて行われ、その後はバルコニーに出て民へのお披露目がある。それが終わったら舞踏会だ。今日も息つく暇もない一日になるのだろう。
廊下に出るとお揃いの衣装をまとった皇子が待っていた。青銀に混じりけのない赤がよく映えている。背が高くて顔もいいから一層絵になった。帝国に忌避感を持つ民衆は多いけれど、少なくとも女性はこの皇子を見たらその考えを改めそうな気がする。顔がいいのはやっぱり武器になるのだ。
「ほら、行くぞ」
「はいはい」
ぞんざいな言い方に仕方なく手を皇子のそれに重ねた。
「何だよ、その投げやりな返事は」
「その言葉、そのまま殿下にお返しします」
全く、こんな時くらいもう少しその口を何とか出来ないのだろうか。好きだというくせに全くロマンティックの欠片もないんだから……せっかくの衣装が台無しだ。心の中で悪態をついていたら急に手を引っ張られる感じがした。何事かと思って視線を向けると皇子が跪いていた。
「我が最愛の君、どうか私に死ぬまでエスコートする権利をお与えください」
騎士然とした凛々しい表情と優美な所作、そして王子らしからぬ丁寧な言葉遣いに心臓が大きく跳ねた。周りからのため息が耳に届く。いつものからかうような雰囲気はどこにも見られず、真剣で真っ直ぐに向けられる目がいつも以上に熱を帯びているように見えて、視線に絡めとられた気分になった。
「ソフィ、返事が欲しい」
見慣れない真摯な姿に驚いて固まってしまった私に、皇子が再度返事を求めてきた。その熱量に鳥肌が立った。
「よ、喜んで……」
情けないほどに弱々しい声しか出なかったけれど皇子には届いたらしい。目元が垂れると精悍な顔立ちが和らいで一層華やかさを増した。きっと私の顔は赤くなっているだろう。
「……何を怒っているんだ?」
会場に向かう廊下を進む間、黙っていたら声をかけられた。
「怒ってなんか……」
「顔が赤い」
「だ、誰のせいだと思っているのよ!!」
全て皇子のせいだ。あんな、騎士みたいなことされたら……ときめいてしまうじゃないか。
「だからいつも通りにしたんだけどなぁ」
「え?」
「お前、ガチガチに緊張するタイプだろ? だからいつも通りにしたんだぞ。なのに……」
「な!」
じゃ、私のせいだと言いたいのか。そりゃあ、皇子の言う通り改まった態度を取られると困るけど……何だか負けた気がして悔しい……
入場するドアの前に立つと、ティアたちが二人の衣装を整えた。
「ほら、始まるぞ」
「う、うん」
「大丈夫だ。俺に任せておけばいい」
自信たっぷりの言葉に思わず笑みが浮かんだ。心の中が温かくなって不安がすっと消える。ファンファーレが高らかに鳴り響き、扉がゆっくりと開いた。
「……じゃ、任せる」
「ああ、ちゃんと掴まっていろよ」
これからどんな困難が待っているかわからないけれど、この人と一緒ならきっと大丈夫だ。そんな確信を胸に、新しい人生の一歩を踏み出した。
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