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王宮内別居の終了
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結婚式の準備は順調に進んでいますが、あの大っ嫌いな異母姉のカミラが来ると知った私の気分は、氷点下まで落ちました。それもそうでしょう、私だけでなく母やラウラ、乳母にも散々嫌がらせをしていた相手なのです。
あんなに獣人を蔑んでいたのにやってくるなんて、きっと私が泣き暮らしていると思い、それを見て憂さ晴らしする気なのでしょう。性格の悪さは折り紙付きですから。それでもよくラルセンに来る気になったな…と疑問です。私がこの国に来る時は、あんな野蛮な国、足も踏み入れたくない!と言っていましたのに…
そこはラウラも同じ意見だったようで、私以上に気持ち悪がっていました。何か企んでいるだろうとはもう確信に近いでしょう。用心してもし過ぎる事はないような気がします。陛下や宰相様達も私達と同じ認識でいて下さって、そこは非常に心強かったです。
今回はマルダーンとの同盟のための婚姻なので、本来なら国王夫妻が来るのが筋ですが、父王も王妃も行けば殺されるとでも思ったのでしょうか、出席するのは王太子と第二王女です。
まぁ、王子はあと一人いますし、そちらは婚約者が他国の王女で、国内の有力貴族出の王太子妃とは格が違います。王子としての出来も弟王子の方が上だったので、父王にしてみれば最悪王太子は人質になってもいい、と言う考えなのかもしれません。
カミラも我儘が過ぎるのとえり好みし過ぎで、今では嫁ぎ先も難航しているらしいと宰相様が教えてくれました。もしかしたらこの結婚式で、どこぞの王子を…と考えて良そうですね。
幸いなのは、カミラが獣人を嫌っている点でしょうか?その為、陛下や側近の方が狙われる心配はありません。人族の側近はケヴィン様だけですが、こちらは年も離れているし、既に奥様と子供がいらっしゃいますからね。
「エリサ殿、何か心配事でも?」
陛下とのお茶をしていると、不意に陛下がそう尋ねてこられました。どうやらカミラの事が気になって、ついそっちに思考が向いてしまっていたようです。あんな女の事などどうでもいいとは思うのに、長年されてきた嫌な記憶のせいか、どうしても過剰に警戒してしまっている様です。
「申しわけございません、陛下。何でもありませんわ」
「何でもないようには見えなかったが…もしかして、母国の事か?」
「…それは…」
図星を刺されて驚いて陛下を見上げると、そこで陛下と目が合いました。いつもは無表情で宝石のように感情が感じられなかった瞳が、今は不安そうに揺らいでいるように感じるのは私の願望でしょうか…
「マルダーンの事で不安になるのは仕方がない。聞けばカミラ王女との関係も憂いしかないと聞く」
「…そう、ですね…いやな記憶しかありません…急に訪ねてきたりしそうで…」
「そうか…だったら出来れば、その、王宮に移動して貰えないだろうか?」
「王宮に、ですか?」
「ああ。これから各国の要人がここに集う。どうしても人の出入りが増えるし、もちろんマルダーンの者もやってくる。離宮にいては警護も薄くなるし、狙われやすい。王妃の部屋があるエリアは警備も万全で、そう簡単には外部の者は近づけないから」
「王妃の部屋ですか…」
「ああ。勿論、まだ寝室は別々だし、部屋の間には行き来が出来るドアがあるが、そこもエリサ殿の側から鍵をかけて貰っていい。これはエリサ殿の為だけではなく、ラウラの為でもあるんだ」
「ラウラの?」
ここでラウラの名が出るとは思わず、私は目を見開きました。
「ラウラはレイフの番だ。そしてレイフは私の側近で国の要職にもある。そんな彼女は既に警備の対象なんだ。エリサ殿が移動してくれば彼女も一緒に来てくれるだろう?実は警備関係はレイフの担当なんだが、早く引っ越せと前々からうるさくてね」
そう言って陛下は困ったような表情を浮かべられました。そんな事になっていたとは意外でしたが…でも、確かに陛下の仰る通りです。レイフ様は気安い態度なのでわかりにくいですが、陛下の側近なのです。マルダーンだと家格は侯爵家以上、役職も大臣クラス…に匹敵するでしょうか。ラウラの話ではレイフ様の一族は騎士団の中でも大きな役割を占めていて、そんなレイフ様の番となれば、確かにラウラも重要人物ですわね。
「そうでしたか。わかりました」
ラウラの事も心配な私に否やはありませんでした。それに…カミラへの不安が大きかったのもあるでしょう。もう二度と会う事はないと安心していたせいか、急に会う可能性が出た事に、私は自分でも思う以上に不安になっていたようです。
陛下とのお茶が終わった後で私がラウラにその事を離すと、ラウラも実は前々からレイフ様に移動をお願いされていたそうです。それでも私がここを気に入っているからと断ってくれたそうです。
でも、私も陛下からそう打診され、またカミラが来ると知ったラウラは、王宮へ引っ越した方がいいと言ってくれて、私は少しだけ気が軽くなりました。ラウラもここを気に入っているので、実は嫌がるのでは…と心配だったのです。
「安全第一ですわ、エリサ様。それに、王宮の方が陛下との交流も進みますよ」
そう言ってラウラは、早々に移動の準備を進めてしまいました。結局、私が了承した日から三日後には引っ越しとなりました。皆さん、仕事が早過ぎですわ…
「わぁ、素敵なお部屋ですね!」
案内された部屋は、今までの離宮とは比べ物にならないほど広く、明るくて立派な物でした。元よりこの国の建物はどれも洗練されていて立派なのです。部屋に入ると来客用の部屋になっていて、左右にそれぞれドアがありました。左側のドアは侍女たちの部屋で、右側は私的なスペースで寝室と小さな応接室、バスなどがありました。更にその奥のドアは主寝室に繋がっていて、当面はそのドアはこちら側から施錠されるそうです。
「ここは陛下の居住区だから、出入りできる人は限られているんだ」
「だったら安心ですね。これでカミラたちも突撃出来ない筈」
「そうね、ここに足を踏み入れただけでも不敬罪になるわ」
「え?そうなんですか?」
「そりゃあ、ここは登録された者しか出入り出来ないから」
「そうでもしなきゃ、王の番は守れないのよ」
なるほど、それならカミラたちが押しかけてくる事もなさそうで、ちょっと安心しました。部屋は王が交代したのと同時に、綺麗に作り変えられたそうです。先代が随分と仕様を変えていたので、元に戻したと言った方が早いかもしれません。陛下も先代の事には心を痛められていたので、ちょうどよかったのかもしれませんね。
「うわ~エリサ様、広いバルコニーがありますよ」
「わ、素敵ね」
新しく与えられた部屋は、明るくて落ち着きのある空間でした。日辺りもいいし、風通しもよく、でも王宮の奥まった場所にあるために、表の喧騒も届きません。バルコニーが広いのは庭に出なくても外の空気を感じられるように…との配慮からでしょうか。確かにここでお茶をしたら気持ちよさそうですわね。実際、テーブルが置かれていつでもお茶が出来るようになっています。本当に番を守るための空間、と言った感じです。
「でも…生活は変わらないわね…」
バルコニーでお茶をしながら、私はしみじみそう思いました。いつも通りに午前中はユリア先生の授業があって、午後からはベルタさんも交えて女子会状態です。お菓子作りはキッチンが近くにないので今は我慢ですが…陛下が近くの部屋の一つをキッチンスペースに改装しようと言って下さいました。
「まぁ、王の番は基本公務もないしね」
「そうね。本当の番になればまた変わるだろうれど…今のところはそれもないしね」
「本当の番になったら、何か変わるんですか?」
そう、陛下の番になる方向に話が変わってから、何度か本当の番になったら~と言われていましたが、今と何が変わるのでしょうか…
「え?あ~それは…」
何だかベルタさんが言葉を濁したようにも感じます。視線も泳いでいますが、どうした事でしょうか。
「そうね、今よりもずっと陛下と過ごす時間が増えるのよ。竜人は番を側に置きたがるから、多分公務がない時間はず~っと側にいるわよ」
「ず~っと?」
「ええ、ず~っとですわ」
ユリア先生がそう教えてくれましたが…それは息苦しくないでしょうか?確かに竜人は番を側に置きたがるとは言いますが…それに…
「陛下はそんな風には見えませんけど…」
「そりゃあ、エリサ様に嫌われないようにって必死に我慢しているからだよ。本音を言えばずっと一緒にいたいと思っているよ」
「ええ?」
「どうしてそこで驚くかなぁ…ってのが獣人側の意見かな」
「そうね、人族にはその感覚が分からないから難しいわよね。私も四六時中くっ付いていられたら、多分鬱陶しいと思うだろうし」
ベルタさんが言い切ったところにユリア先生が反論しました。陛下は番だとわかっても、態度が以前と変わりないのでわかりませんでしたが、なるほど…そういうものなのですね。
あんなに獣人を蔑んでいたのにやってくるなんて、きっと私が泣き暮らしていると思い、それを見て憂さ晴らしする気なのでしょう。性格の悪さは折り紙付きですから。それでもよくラルセンに来る気になったな…と疑問です。私がこの国に来る時は、あんな野蛮な国、足も踏み入れたくない!と言っていましたのに…
そこはラウラも同じ意見だったようで、私以上に気持ち悪がっていました。何か企んでいるだろうとはもう確信に近いでしょう。用心してもし過ぎる事はないような気がします。陛下や宰相様達も私達と同じ認識でいて下さって、そこは非常に心強かったです。
今回はマルダーンとの同盟のための婚姻なので、本来なら国王夫妻が来るのが筋ですが、父王も王妃も行けば殺されるとでも思ったのでしょうか、出席するのは王太子と第二王女です。
まぁ、王子はあと一人いますし、そちらは婚約者が他国の王女で、国内の有力貴族出の王太子妃とは格が違います。王子としての出来も弟王子の方が上だったので、父王にしてみれば最悪王太子は人質になってもいい、と言う考えなのかもしれません。
カミラも我儘が過ぎるのとえり好みし過ぎで、今では嫁ぎ先も難航しているらしいと宰相様が教えてくれました。もしかしたらこの結婚式で、どこぞの王子を…と考えて良そうですね。
幸いなのは、カミラが獣人を嫌っている点でしょうか?その為、陛下や側近の方が狙われる心配はありません。人族の側近はケヴィン様だけですが、こちらは年も離れているし、既に奥様と子供がいらっしゃいますからね。
「エリサ殿、何か心配事でも?」
陛下とのお茶をしていると、不意に陛下がそう尋ねてこられました。どうやらカミラの事が気になって、ついそっちに思考が向いてしまっていたようです。あんな女の事などどうでもいいとは思うのに、長年されてきた嫌な記憶のせいか、どうしても過剰に警戒してしまっている様です。
「申しわけございません、陛下。何でもありませんわ」
「何でもないようには見えなかったが…もしかして、母国の事か?」
「…それは…」
図星を刺されて驚いて陛下を見上げると、そこで陛下と目が合いました。いつもは無表情で宝石のように感情が感じられなかった瞳が、今は不安そうに揺らいでいるように感じるのは私の願望でしょうか…
「マルダーンの事で不安になるのは仕方がない。聞けばカミラ王女との関係も憂いしかないと聞く」
「…そう、ですね…いやな記憶しかありません…急に訪ねてきたりしそうで…」
「そうか…だったら出来れば、その、王宮に移動して貰えないだろうか?」
「王宮に、ですか?」
「ああ。これから各国の要人がここに集う。どうしても人の出入りが増えるし、もちろんマルダーンの者もやってくる。離宮にいては警護も薄くなるし、狙われやすい。王妃の部屋があるエリアは警備も万全で、そう簡単には外部の者は近づけないから」
「王妃の部屋ですか…」
「ああ。勿論、まだ寝室は別々だし、部屋の間には行き来が出来るドアがあるが、そこもエリサ殿の側から鍵をかけて貰っていい。これはエリサ殿の為だけではなく、ラウラの為でもあるんだ」
「ラウラの?」
ここでラウラの名が出るとは思わず、私は目を見開きました。
「ラウラはレイフの番だ。そしてレイフは私の側近で国の要職にもある。そんな彼女は既に警備の対象なんだ。エリサ殿が移動してくれば彼女も一緒に来てくれるだろう?実は警備関係はレイフの担当なんだが、早く引っ越せと前々からうるさくてね」
そう言って陛下は困ったような表情を浮かべられました。そんな事になっていたとは意外でしたが…でも、確かに陛下の仰る通りです。レイフ様は気安い態度なのでわかりにくいですが、陛下の側近なのです。マルダーンだと家格は侯爵家以上、役職も大臣クラス…に匹敵するでしょうか。ラウラの話ではレイフ様の一族は騎士団の中でも大きな役割を占めていて、そんなレイフ様の番となれば、確かにラウラも重要人物ですわね。
「そうでしたか。わかりました」
ラウラの事も心配な私に否やはありませんでした。それに…カミラへの不安が大きかったのもあるでしょう。もう二度と会う事はないと安心していたせいか、急に会う可能性が出た事に、私は自分でも思う以上に不安になっていたようです。
陛下とのお茶が終わった後で私がラウラにその事を離すと、ラウラも実は前々からレイフ様に移動をお願いされていたそうです。それでも私がここを気に入っているからと断ってくれたそうです。
でも、私も陛下からそう打診され、またカミラが来ると知ったラウラは、王宮へ引っ越した方がいいと言ってくれて、私は少しだけ気が軽くなりました。ラウラもここを気に入っているので、実は嫌がるのでは…と心配だったのです。
「安全第一ですわ、エリサ様。それに、王宮の方が陛下との交流も進みますよ」
そう言ってラウラは、早々に移動の準備を進めてしまいました。結局、私が了承した日から三日後には引っ越しとなりました。皆さん、仕事が早過ぎですわ…
「わぁ、素敵なお部屋ですね!」
案内された部屋は、今までの離宮とは比べ物にならないほど広く、明るくて立派な物でした。元よりこの国の建物はどれも洗練されていて立派なのです。部屋に入ると来客用の部屋になっていて、左右にそれぞれドアがありました。左側のドアは侍女たちの部屋で、右側は私的なスペースで寝室と小さな応接室、バスなどがありました。更にその奥のドアは主寝室に繋がっていて、当面はそのドアはこちら側から施錠されるそうです。
「ここは陛下の居住区だから、出入りできる人は限られているんだ」
「だったら安心ですね。これでカミラたちも突撃出来ない筈」
「そうね、ここに足を踏み入れただけでも不敬罪になるわ」
「え?そうなんですか?」
「そりゃあ、ここは登録された者しか出入り出来ないから」
「そうでもしなきゃ、王の番は守れないのよ」
なるほど、それならカミラたちが押しかけてくる事もなさそうで、ちょっと安心しました。部屋は王が交代したのと同時に、綺麗に作り変えられたそうです。先代が随分と仕様を変えていたので、元に戻したと言った方が早いかもしれません。陛下も先代の事には心を痛められていたので、ちょうどよかったのかもしれませんね。
「うわ~エリサ様、広いバルコニーがありますよ」
「わ、素敵ね」
新しく与えられた部屋は、明るくて落ち着きのある空間でした。日辺りもいいし、風通しもよく、でも王宮の奥まった場所にあるために、表の喧騒も届きません。バルコニーが広いのは庭に出なくても外の空気を感じられるように…との配慮からでしょうか。確かにここでお茶をしたら気持ちよさそうですわね。実際、テーブルが置かれていつでもお茶が出来るようになっています。本当に番を守るための空間、と言った感じです。
「でも…生活は変わらないわね…」
バルコニーでお茶をしながら、私はしみじみそう思いました。いつも通りに午前中はユリア先生の授業があって、午後からはベルタさんも交えて女子会状態です。お菓子作りはキッチンが近くにないので今は我慢ですが…陛下が近くの部屋の一つをキッチンスペースに改装しようと言って下さいました。
「まぁ、王の番は基本公務もないしね」
「そうね。本当の番になればまた変わるだろうれど…今のところはそれもないしね」
「本当の番になったら、何か変わるんですか?」
そう、陛下の番になる方向に話が変わってから、何度か本当の番になったら~と言われていましたが、今と何が変わるのでしょうか…
「え?あ~それは…」
何だかベルタさんが言葉を濁したようにも感じます。視線も泳いでいますが、どうした事でしょうか。
「そうね、今よりもずっと陛下と過ごす時間が増えるのよ。竜人は番を側に置きたがるから、多分公務がない時間はず~っと側にいるわよ」
「ず~っと?」
「ええ、ず~っとですわ」
ユリア先生がそう教えてくれましたが…それは息苦しくないでしょうか?確かに竜人は番を側に置きたがるとは言いますが…それに…
「陛下はそんな風には見えませんけど…」
「そりゃあ、エリサ様に嫌われないようにって必死に我慢しているからだよ。本音を言えばずっと一緒にいたいと思っているよ」
「ええ?」
「どうしてそこで驚くかなぁ…ってのが獣人側の意見かな」
「そうね、人族にはその感覚が分からないから難しいわよね。私も四六時中くっ付いていられたら、多分鬱陶しいと思うだろうし」
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