異世界親父騒動記

マサカド

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第四章 親父たちと仮面

親父たちと花の都

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第三章までのあらすじ
海の向こうの大陸に渡るために船に乗る親父たち。
しかし、船は半壊し、親父たちは漂流することになった。

 漂流から二週間後。
 親父たちは元いた世界で言うところのフランスのパリにいた。
 おしゃれなカフェで、親父たちはため息をついていた。
「漂流から三日で元いた世界のフランス北部に流れ着き……」
「その後、この国の中心部であるパルスに来たのはよかったが……」
「ここで足止めとはひどいでござる!」
「肯定であります!」
 親父たちはこの町に閉じ込められていた。
 正確には親父たちを含む冒険者全員がある依頼(クエスト)によって、パルスからの出ることを禁止されていた。
「うむ、諸君の気持ちはわかるが、この依頼(クエスト)を解消しない限り、この町から出ることはできないよ!」
 新聞紙を読みながら、教授は親父たちに言った。
「教授の言うことも、もっともだが……」
「わしらに、この依頼(クエスト)は……」
「荷が重すぎるでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、確かに難しいが、依頼(クエスト)はこうして新聞の一面にも載っているのだよ!」
 新聞にはこう書かれていた「怪盗鉄仮面!また現る!」と。
「鉄の仮面を被った変質者を捕まえるのが依頼(クエスト)とは言え……」
「相手は神出鬼没で何が目的かさっぱりわからん……」
「その通りでござる!金を盗んだと思ったら、貧乏人にその金をばら撒いたりと何がしたいのか?さっぱりわからないでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、諸君の言うことももっともだが、鉄仮面には、ある法則があるようだよ!」
「それは本当なのか?教授!」
「ここに来てから毎日新聞を読んでいたわけではないよ!」
「それじゃ、鉄仮面は次はどこに現れるんだ!」
「うむ、それは……」
「「「「それは!」」」」
「秘密だよ!」
 教授の一言に、親父たちはずっこけた。
「「「「教授!!」」」」(怒)
「うむ、落ち着きたまえ!秘密と言ったはここでは話せないという意味だよ!」
「本当だろうな!」
 疑いの眼差しで教授と見つめる村正。
「嘘だったら、ハリセンボン飲ませるからな!」
 針ではなく魚を飲ませようとするブドウ。
「村正どのもブドウどのも落ち着くでござる!」
「「安心しろ影!充分落ち着いている!」」
 村正とブドウは口ではそう言っているが、二人のバックには怒りの炎のビジョンが見えていた。
「うむ、では宿に戻って準備をしよう!」
 そんな中、教授は行動を開始した。
「何の準備でありますか?」
「うむ、もちろん鉄仮面を捕まえるための準備さ!軍曹くん!」
 教授の一言に、親父たちの気持ちは((((嫌な予感しかしない))))と一つになっていた。
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