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第一章
1-126 それぞれの場所での話し合い ⑤
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ギルドマスターと約束を交わした期日が来たので私達兄弟はギルドマスターが居るであろう冒険者ギルドへと向かった。
ドラゴン族の方からは一足先に友好的な内容で返事が届いていた。
多少の条件はあったがそれでも彼らなりに歩み寄りをしてくれているのが分かったから全然問題にならないレベルだった。
あとは。
"あとはギルマスからの返事のみだね。"
"おっさん、生きてるかなぁ?"
"えっ?なんで??"
"人間の方がこの手の話し合いは難しそうだからね。"
"そうなの?"
「人間は欲深い生き物だとじぃーさんが言ってたなぁー。
いらんみえや財に溺れた奴は手強いって。」
"なにそれ?"
「人間という生き物については俺自身もあまり知らない。俺自体人間っていうよりドラゴンに近いからな。
思考的なものはドラゴン寄りだとじぃーさんが言ってたから人間の思考について本当にわからないが、とりあえず面倒らしい。」
そんな会話をしながらギルドに向かって歩いていると見慣れた顔ぶれが少し離れた所を歩いていた。
"あっ!ツルピカさんだ!!"
私はツルピカさんに聞こえるように呼びかけると彼も気づいてくれて足を止めてくれたので私達は駆け足で駆け寄っていった。
"ツルピカさんおはようございます。今日も依頼を受けに行くんですか?"
私がそう声をかけるとツルピカさんは苦笑いを浮かべて返事をくれた。
「いやいや違うよ。ギルマスに呼ばれたんだ。」
"へっ?"
「いつもはパーティーで呼ばれるんだが、今回は俺だけ呼ばれたから少し嫌な予感を感じてるんだ。」
ツルピカさんの言葉にもしかしたら今回の事が関係するかも知れないと密かに思ったがあえて口にせずに私達は一緒にギルドへと向かった。
ギルドに着くといつもは色んな冒険者が集まってて賑やかなのに、今日は人っ子一人として居ない状況だった。
えっ??と思いながらも私達はギルドの扉をゆっくり開けて隙間から中を覗いた。
.......。
私達は無言で扉を閉めてツルピカさんを連れて踵を返して家に戻ろうとした時だった。
閉めたはずの扉が開いて私達はギルドの中へと引きずり込まれたのだった。
「おいおい。あんだけ開けて閉めるこたぁーないだろ?え?」
私達を引きずり込んだのはここのギルドマスター自身だった。
しかし、そこに居るのはギルドマスターだけでなかったから私達は扉を閉めたのだった。
私達を捕まえているギルドマスターの周りには明らかにどこかの国の王様であろう人達とその護衛の人達がいたのだ。
"えっ?あら?ギルドマスター。おはようございます。いつに増してイケメンですね。
一瞬知らない人かと思って思わず扉を閉めてしまいました。"
私がそんな風に言うとギルマスが悪戯ぽい笑みを浮かべて詰め寄って来た。
「ほう。それはありがたいけど、本当にそれだけか?」
ギルマスの言葉に私達ははははっと乾いた笑みを浮かべてやり過ごす事にした。
ドラゴン族の方からは一足先に友好的な内容で返事が届いていた。
多少の条件はあったがそれでも彼らなりに歩み寄りをしてくれているのが分かったから全然問題にならないレベルだった。
あとは。
"あとはギルマスからの返事のみだね。"
"おっさん、生きてるかなぁ?"
"えっ?なんで??"
"人間の方がこの手の話し合いは難しそうだからね。"
"そうなの?"
「人間は欲深い生き物だとじぃーさんが言ってたなぁー。
いらんみえや財に溺れた奴は手強いって。」
"なにそれ?"
「人間という生き物については俺自身もあまり知らない。俺自体人間っていうよりドラゴンに近いからな。
思考的なものはドラゴン寄りだとじぃーさんが言ってたから人間の思考について本当にわからないが、とりあえず面倒らしい。」
そんな会話をしながらギルドに向かって歩いていると見慣れた顔ぶれが少し離れた所を歩いていた。
"あっ!ツルピカさんだ!!"
私はツルピカさんに聞こえるように呼びかけると彼も気づいてくれて足を止めてくれたので私達は駆け足で駆け寄っていった。
"ツルピカさんおはようございます。今日も依頼を受けに行くんですか?"
私がそう声をかけるとツルピカさんは苦笑いを浮かべて返事をくれた。
「いやいや違うよ。ギルマスに呼ばれたんだ。」
"へっ?"
「いつもはパーティーで呼ばれるんだが、今回は俺だけ呼ばれたから少し嫌な予感を感じてるんだ。」
ツルピカさんの言葉にもしかしたら今回の事が関係するかも知れないと密かに思ったがあえて口にせずに私達は一緒にギルドへと向かった。
ギルドに着くといつもは色んな冒険者が集まってて賑やかなのに、今日は人っ子一人として居ない状況だった。
えっ??と思いながらも私達はギルドの扉をゆっくり開けて隙間から中を覗いた。
.......。
私達は無言で扉を閉めてツルピカさんを連れて踵を返して家に戻ろうとした時だった。
閉めたはずの扉が開いて私達はギルドの中へと引きずり込まれたのだった。
「おいおい。あんだけ開けて閉めるこたぁーないだろ?え?」
私達を引きずり込んだのはここのギルドマスター自身だった。
しかし、そこに居るのはギルドマスターだけでなかったから私達は扉を閉めたのだった。
私達を捕まえているギルドマスターの周りには明らかにどこかの国の王様であろう人達とその護衛の人達がいたのだ。
"えっ?あら?ギルドマスター。おはようございます。いつに増してイケメンですね。
一瞬知らない人かと思って思わず扉を閉めてしまいました。"
私がそんな風に言うとギルマスが悪戯ぽい笑みを浮かべて詰め寄って来た。
「ほう。それはありがたいけど、本当にそれだけか?」
ギルマスの言葉に私達ははははっと乾いた笑みを浮かべてやり過ごす事にした。
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