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第一章 

1-157 四人と一緒に素材探しと食料調達へ 2

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 歩き慣れたいつもの森の道を私達は進んで行く。
本来なら歩いていると視界に食料が見えて来たが、今回は先に素材探しをしないといけないので食料がどれだけあって、どこが一番多いかだけ目視で確認してその場を通り過ぎた。

食糧調達に入る場所は森の中でも比較的にひらけた場所で見通しもよく太陽の日差しがよく入るのでいろんな作物や果物類が豊富に育つのだ。

それに比べて森の中腹辺りから奥にかけては木々や雑草が密集しており太陽の日が入りにくく、日中でも薄暗い場所となる。

更に毒性や麻痺性の能力を持った動植物がいっきに増えて魔物の数も増えてくるのだ。

同じ森とは思えない雰囲気となるのだ。

だから普通の人間はこの森にはいっさい足を踏み入れないのだった。

足を踏み入れるのは私達家族だけのようだ。

最近ではこの四人も入るが、入っても森の入り口部分だけだ。

今回その先に入っていくのだから急に雰囲気が変わった森に四人は驚いて歩みが止まってしまったのだった。

「どうした?おい!スノー!ブルーム!歩みを止めてくれ!」

歩かなくなった四人に気付いたフレアが私とブルーム兄さんに声をかけて来た。

今私達が居るのは森の中腹の入り口部分。

フレアの声に私とブルーム兄さんは歩みを止めて後ろを向くと四人は歩みを止めて顔色をなくして立ちすくんでいたのだった。

私とブルーム兄さんは引き返して四人の元へ。

"大丈夫か?"

ブルーム兄さんの声に四人は黙ったまま。

それもそうだろうね。

目の前の光景は同じ森とは思えない雰囲気の上に、森の奥からは魔物の鳴き声が聞こえて来るのだから...。

多分この四人にとってはこんな状況は想定外の上に初体験なんだろうなと私達は感じ取った。

そこでブルーム兄さんは優しく四人に声をかけた。

"大丈夫か?今なら引き返して森の入り口付近で先に食材集めをしててくれてもいいぞ?"

ブルーム兄さんの言葉に言葉をなくした四人は不安そうな視線をブルーム兄さんに向けた。

この状況で自分達だけで森の入り口付近に戻るのも不安になっているのだろう。

かと言って進むのも怖いというのが本音かな?と感じた私達はどうしたものかと話し合いをした。

"どうする?"

"このまま進むのはこの四人には厳しいでしょう。"

"なら、私とブルーム兄さんで素材探ししてくるから、ラース兄さんとローダン。フレアがこの四人に付き添って食材探しをお願いできる?"

"えっ?!姉さんとブルーム兄さんだけで大丈夫なんですか?"

「実力的には問題ないだろうけど...大丈夫か?」

"俺は大丈夫だ。"

"私も問題ないわ。このまま進む方が危険だわ。"

"なら、スノーの意見で今回は対応するか。何かあればすぐに連絡して下さいよ!"

"そうだよ!すぐに駆けつけるからね!"

「ああ。こっちの事はしんぱいするな。」

という事で...。

"あんた達。ラース兄さん達を貸してあげるからたくさん食材を集めてておいてね!私とブルーム兄さんで素材を探してくるから。いいわね?"

私が四人に伝えると四人は首を縦にブンブンと何回も降ったのだった。

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