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第一章
1-159 四人と一緒に素材探しと食料調達へ 4
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私とブルーム兄さんが洞窟で探索をしている頃、ラース兄さん達はというと...。
あの四人を連れて森の入り口付近にまで戻っていた。
四人はずっと黙ったままラース兄さんの後をついて歩く状態だ。
どうしたものかと三人が悩んでいると...。
「あなた達はすごいですね。」
と、ポツリと呟き出したのだ。
ラース兄さん達は足を止めてエッ??と聞き返すると...四人が顔色が悪いまま話し出したのだった。
「私達は王族です。母上や乳母から下々の手本とならなければならない存在なのだから毅然としていなさいと言って育てられました。」
「それが私達にとって"当たり前"でしたから。母上や乳母も他の城の人達に毅然とした態度で接していましたし...。だから私達もそうでなければと思って母上や乳母を手本として今まで頑張って来たんです。」
「でも...。お前たち...。いや。あなた達に出会って、父上や兄上と間近で接する機会をもらってから...。」
「なぜがおかしいと感じる事が増えたんです。...。同じ王族なのに、父上や兄上は自分達と全く違うんです。」
四人のその言葉を三人は無言で聞いていた。
あの日の四人の姿を思い出しながら。
四人はラース兄さん達から返事がなくても言葉を続けているのだった。
まるで、今話しておかないといけないと言う変な使命感にでもかられるかのうように。
「今思えば...あの時の私達はクズと言われても仕方がない人間だと思います。
本当にそう周りから見えていたのでしょうから。」
「でも...本当になんで私達がクズと言われないといけないのかと正直あなた方のお屋敷にお世話になるまでわかりませんでした...。」
「母上や乳母からは王族とはと言う事しか...人の上に立つべきものの立ち振る舞いしか教わってこなかったから...。」
「いいえ...。ちゃんと周りを見ようとしてこなかった自分達がいけないんだと思います...。」
そう言って四人は今までの自分達の生い立ちを話し出した。
こっちが尋ねてもないのに...でも勝手に話す分に関しては仕方がないと思いそのまま黙って聞くことに徹することにしたラース兄さん達。
話を聞いているとどうやらお城もお城で変な派閥があるようで、この四人は不幸にもその派閥争いに巻き込まれた存在だった様だ。
お城では皇妃派と上皇妃派(王様のお母さん、四人にとったら祖母になる人)の派閥が未だにあるのだとか。
皇太子は上皇妃派の人間側の人が育てたそうで、残りの四人は皇妃派と皇妃自ら育てたそうなのだ。
なんと表面上は皇妃と上皇妃は仲良さげに見えてそうではない様だ。
現在の皇妃は貴族出身といっても身分の低い貴族出身だそうだ。
それに比べて上皇妃様は貴族の中でも身分の高い貴族出身。
しかし、だからといってその身分をひけらかす様な人ではなく、身分関係なく分け隔てなく接する事のできる方なのだ。
が、現在の皇妃様はそんな上皇妃様にジェラシーを勝手に持ってる様で、嫁に来てから目の敵の様に敵視していたんだそうだ。
王室の習わしで、最初に生まれた嫡子は代々先代の王様もしくは皇妃様が教育に関わると慣わしだそうだ。
そうする事で、王様とはどう言うものかを引き継いでいくのだと言うのだ。
しかしそんな慣わしが以前よりあるとどんなに説明しても皇妃様は信用されずに...我が子(皇太子)を奪われたとしか認識をしなかったようなのだ。
そなため、残りの子供達は自分の手で育てる事を頑なに譲らず、間違った教育をしていたと言う事のようだった。
あの四人を連れて森の入り口付近にまで戻っていた。
四人はずっと黙ったままラース兄さんの後をついて歩く状態だ。
どうしたものかと三人が悩んでいると...。
「あなた達はすごいですね。」
と、ポツリと呟き出したのだ。
ラース兄さん達は足を止めてエッ??と聞き返すると...四人が顔色が悪いまま話し出したのだった。
「私達は王族です。母上や乳母から下々の手本とならなければならない存在なのだから毅然としていなさいと言って育てられました。」
「それが私達にとって"当たり前"でしたから。母上や乳母も他の城の人達に毅然とした態度で接していましたし...。だから私達もそうでなければと思って母上や乳母を手本として今まで頑張って来たんです。」
「でも...。お前たち...。いや。あなた達に出会って、父上や兄上と間近で接する機会をもらってから...。」
「なぜがおかしいと感じる事が増えたんです。...。同じ王族なのに、父上や兄上は自分達と全く違うんです。」
四人のその言葉を三人は無言で聞いていた。
あの日の四人の姿を思い出しながら。
四人はラース兄さん達から返事がなくても言葉を続けているのだった。
まるで、今話しておかないといけないと言う変な使命感にでもかられるかのうように。
「今思えば...あの時の私達はクズと言われても仕方がない人間だと思います。
本当にそう周りから見えていたのでしょうから。」
「でも...本当になんで私達がクズと言われないといけないのかと正直あなた方のお屋敷にお世話になるまでわかりませんでした...。」
「母上や乳母からは王族とはと言う事しか...人の上に立つべきものの立ち振る舞いしか教わってこなかったから...。」
「いいえ...。ちゃんと周りを見ようとしてこなかった自分達がいけないんだと思います...。」
そう言って四人は今までの自分達の生い立ちを話し出した。
こっちが尋ねてもないのに...でも勝手に話す分に関しては仕方がないと思いそのまま黙って聞くことに徹することにしたラース兄さん達。
話を聞いているとどうやらお城もお城で変な派閥があるようで、この四人は不幸にもその派閥争いに巻き込まれた存在だった様だ。
お城では皇妃派と上皇妃派(王様のお母さん、四人にとったら祖母になる人)の派閥が未だにあるのだとか。
皇太子は上皇妃派の人間側の人が育てたそうで、残りの四人は皇妃派と皇妃自ら育てたそうなのだ。
なんと表面上は皇妃と上皇妃は仲良さげに見えてそうではない様だ。
現在の皇妃は貴族出身といっても身分の低い貴族出身だそうだ。
それに比べて上皇妃様は貴族の中でも身分の高い貴族出身。
しかし、だからといってその身分をひけらかす様な人ではなく、身分関係なく分け隔てなく接する事のできる方なのだ。
が、現在の皇妃様はそんな上皇妃様にジェラシーを勝手に持ってる様で、嫁に来てから目の敵の様に敵視していたんだそうだ。
王室の習わしで、最初に生まれた嫡子は代々先代の王様もしくは皇妃様が教育に関わると慣わしだそうだ。
そうする事で、王様とはどう言うものかを引き継いでいくのだと言うのだ。
しかしそんな慣わしが以前よりあるとどんなに説明しても皇妃様は信用されずに...我が子(皇太子)を奪われたとしか認識をしなかったようなのだ。
そなため、残りの子供達は自分の手で育てる事を頑なに譲らず、間違った教育をしていたと言う事のようだった。
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