異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳

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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-28 特別編 セバしゃんの日常

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どうも、いつも私達のお話を読んで頂きありがとうございます。
この物語の主人公のリンでーす!

作家の脳みそが、パンクしかけているので、本編はお休みして...。
気分転換に特別編をしばらく提供させて頂きます(*´◒`*)

まずは、私の大好きな人の1人。
セバしゃん編です♪

良かったら覗いて下さいね(*´◒`*)


~セバしゃんの1日~

 お初にお目にかかります。???お初ではないですと?!
おっ?!これは、これは、失礼しました。

いつも見て下さる方ですね。ありがとうございます。

今回、リン様より私の1日を皆さんに教えてあげて欲しいと言われました。

たいしてた1日を過ごしてませんが...、皆さんが喜んで貰えるならと思い...ある私の1日をこの度、皆さんへお伝えしようかと思います。

では、ごゆっくりご覧下さい。


 ある日の朝の話です。
私の朝は、早朝3時より始まります。
城の誰よりも早く起きて、城の中の見廻りをします。

いつもの制服(燕尾服)を着用して、城内外で異変が起きてないか確認する為、城の入り口から見廻ることから私の一日がはじまります。

まず、はじめに兵士達の状況を確認することからです。

私達がいる城に仕えている兵達は、交代制で見張りを行なっています。

兵士達の勤務は、全員がシフト制で対応されているので、見張りの兵士達は時間帯で違っています。

そのため、兵士達がシフト通りに勤務しているかを確かめる事からはじまります。
えっ?誰がなんの時間帯で働いているのかわかるのかって??

私は、城の従業員全てのシフトをこの頭の中に叩き込んでいますし、全ての従業員、兵達の顔も名前も把握しておりますので問題ないです。

私より先に、仕事をこなしている皆さん一人一人に声をかけて、彼らにも異常がないかを確認することが私の仕事の一つでもありますからね。

すると、この日は城の入り口の見張りをしている兵士達が昨日から同じ兵達である事に気づきました。

本来ならありえないことです。
私は、彼らに迷わず声をかけます。

「おはようございます。少し失礼。君達は、昨日もここで見張りをしていましたよね?
確か...今の時間帯は...休憩のはず。そして、昼から北口の門の見張りではなかったかでしょうか?」

そんな私の言葉に、彼らは一瞬驚いた表情を浮かべましたがすぐ答えてくれました。

「あっ!おはようございます。セバス様。」

「おはようございます。セバス様。いつもながら、よく私達の勤務を把握されていますね。驚きます。はい。セバス様の言われた通りです。
ですが...。」

そう言って、兵士達は少し言葉を濁しだす。
私は少し彼らの物言いに、違和感を感じて濁した言葉をはっきり言うように促しました。

彼らは、渋りながらも素直に話し出してくれました。

「実は...。交代する奴らが、腹痛を起こして寝込んでいるんです。
最近、そんなのが2、3件続いてまして。」

「もちろん、専門の術師の方に診てもらってます。毒とかは盛られてないようで、どうも...食あたり?を起こしているみたいで...。
でも、皆食べた物、食べた日はバラバラなんです。」

困惑した表情を浮かべながら語る彼らの様子からして嘘はついていないことは判明しました。
確か、数日前に近衛隊から同じ内容で報告が上がっていましたしね。

人数的にはそう多くないが...続けて起きていると。

数日休息をとれば、元に戻り業務に戻れているのと報告を受けていたので、そこまで気にはとめていませんでした。
しかし...。

「本来、今日勤務にあたる奴らも、腹を痛めていて、症状は落ち着いて来ていますが...いまいちしっくりこないとのことでして...。」

「無理して何かあっては困るので、昨日からそのまま私達が業務をこなしてます。隊長達には、事前に報告してます。」

そう言う彼ら。
しかし、若い彼らとて顔には若干の疲れが見えています。

だが、彼らは自分の仕事に、自分に自信を持って勤務にあたってくれている為、私はあえて特に何もいいませんでした。

「そうですか...。わかりました。
ですが、休める時はゆっくり休んで下さいね。何かあれば、また報告をお願いしますね。」

私は、彼らにそう言ってその場を離れて次の所へ。

次は、西側の門へ。
そこも、見張りの兵士達は昨日と同じ。

話を聞くと、城の入り口の門で見張りをしていた兵達と同じ内容を話してくれました。

しかし、これはこれで終わらなかったのです。

その日は、至る所の兵達が前日と同じ顔ぶれである事がわかったのです。

朝のルーティンである見廻りを終わらすと、私は王に話を通す前に各兵士達の隊長、副隊長達に話を聞こうと思い、隊長達へ伝達を送りました。

もちろん、体調を崩した兵達を診た術師にもです。
私の自室に、彼らを集めて話を聞くことに。

各兵士達の隊長、副隊長は、ある街へ隠居して過ごしているじじぃ共の子供達です。

見慣れた顔ぶれが揃ったので、話し合いをする事にしました。

「以前にも報告を受けていた件なんだが、どうやら状況が悪化しているのでは?」

私がそう言うと、何故か報告を兵達から受けているはずの彼らが目を見張って驚いているのです。

「おい?!どう言うことだ?セバス!状況が悪化してるって、なんだ?!」

耳を疑う言葉が返って来たので、私は素で間抜けな顔をして思わず首を傾げてしまいましたよ。

そんな私の反応に、何故か顔を青ざめる彼ら...。
(コイツら失礼なヤツらだなぁ~。お仕置きは...コイツらの大元へしておきましょうか。)

そんな事を心の中で呟きながら、私は再度、彼らに分かりやすいように話をしました。

「今朝。いつもの様に、城の見廻りをした所...本来の勤務に着くはずの兵士達はおらず、前日から引き続きで勤務をこなしている兵士達が、多数いました。」

その言葉にざわつく隊長達。

私は彼らの反応が、嘘がないか確認しつつ、言葉を続けます。

「そして彼らから話を聞くと、ここ数日間で、すでに何人か隊長を崩して寝込んでいるとか...。
そちらに控えてもらっている、術師に診てもらったところ、毒とかは盛られておらず、たんなる"食あたり"とか。
まぁ~、数日寝込んだあと元に戻り、業務に戻っている者もいましたので、本当なのでしょう。
 しかしです。最初の頃は、1日に2~3人だったのが、ここのところ数十人が体調を崩しているとか?
しかも、皆さん食べた物、食べた時間はバラバラ...。なかには、まともな休みも取れずに2日続けて勤務をこなしている者も居るとの事です。」

さすがに、この言葉を聞いて嘘の反応は出来ないでしょう...。

そう思い彼らの反応を見ると...おや?
どうやら、彼らは本当に今の兵達の状況を把握できていなかったみたいで、素で驚いていますね...。

これは...。

私が彼らの反応を見て、少し考え事をしていると、術師が言葉を発してきました。

「すっ、すみません!!私です。私が、私が悪いのです!こちらの隊長達に報告をしていなかったのです。彼らがこの状況を知らないのは、本当です!」

そう言って、側で控えていた術師が床に土下座をして謝り倒すのです。

これはこれは...。思わぬ展開に。
術師のこの態度に、隊長達は怒りをあらわにします。

「おい!!どう言う事だ?!」

「そうですよ?なんでですか?兵達の事は、逐一各部隊の隊長もしくは、副隊長へ連絡をするのは、義務づけされている事ですよ?!」

現近衛隊隊長と副隊長が、代表で叱りつけるのを、他の隊長達は怒りをあらわにしながらも見守っている様子...。

(これは、少し様子をみましょうか...)

私はそう思い、展開をしばらく見守る事に。

すると、思いもよらぬ展開が...。

「す、すみません。それは、知ってます。で、ですが...私はちゃんと報告したんです...。ラディミール隊長とカシム副隊長に...。あと、王様にもです。」

術師の思わぬ言葉に、私もですが、この場に集まっている全ての者が心底驚いたのは言うまでもないでしょう。

「はい?今、なんといいました?」

ほんの数秒前、見守る事にしようと思ったのにも関わらず、私はそう術師に向かって声をかけていました。

私のこの言葉に、術師は先程と同じ言葉を繰り返します。

「す、すみません。それは、知ってます。で、ですが...私はちゃんと報告したんです...。ラディミール隊長とカシム副隊長に...。あと、王様にもです。と、言いました...。」

私は思わず、溜息を吐いてしまった。

私の反応に、術師はともかく、各隊長達も"ヒッ"と言って部屋の壁側にかたまっているのですよ。

本当に失礼な奴らです...。

「なるほど。わかりました。この件に関しては、私が"責任をもって"、あたらせて頂きます。隊長達。よろしいですね?」

私がそう言うと、彼らは無言で首を縦に振る。

「では、隊長達。今朝、私が調べた兵達の現在の業務状況です。
これを見て、業務調節をお願いします。
追ってまた、連絡します。」

私はそう言って、近衛隊隊長に彼らが来るまでに纏めた、書類を渡して部屋を出て、この城の主人の元へ向います。

  私は隊長達と別れて、この城の主人の元へ向かいました。
今回のトラブルの...どうも"元凶"の1人である人の元へとね...。

するとどうでしょう。

いつもなら、私が起こしに行ってもなかなか起きない奴が、こんな日に限って自ら起床し、姿をくらますなんて....。

「チッ。あのクソが。こんな時に限って、優秀なんですから...。まぁ~、あのクソの行動パターンはお見通しです。
 今から、私はこの城の主人を捕まえに行ってきます。何かあれば、近衛隊隊長に連絡お願いしますね。」

私は、この城の古くから仕えてくれているメイド長にそう伝えて、クソを探し行く事にしました。

まあ~、居場所はわかってるんですけどね...。
必要な物を揃えて、私はある場所へと向かいました。

 私が向かった先はと言うと...。
ここ数年前に、異世界よりこの世界に来られた一家が住む街です。

彼らは、あのクソと同じ"日本"と言う国からこの世界へ来られた人達で、人柄もよく素晴らしい方々です。

親御さんであるご両親は、私なんかよりも若いのに、どこかのバカとは違って、浮き足だった所はなく、それどころか、謙虚に色んなことを学び取ろうという姿勢が見られて好ましい方々です。

与えられる恩恵に甘えきらずに、自分達の力でも生きていこうとする...。
爪の垢を煎じて飲ませてやりたいぐらいの、素晴らしい方々です。

そんなご両親を持つお子様も、それはそれは、愛らしく、賢い方々です。
獣人である、私の姿を見ても驚かれる事もなく、それどころか懐いて下さるんです。

そして何より、身に纏われるなんとも言えないあのオーラ。
ついついこの私も、ゴロニャーンっとなりそうになるのです。

そんな彼らが居る街に、十中八九居ます。全財産を賭けても良いですよ。

私は、街の手前に来てグッと気配を消します。
(まあ~奴には、バレるだろうが、あのクソさえ気付かなかったらヨシ。)

私はそう思い、気配と姿も消してあの街へと入っていきました。
すると...。
(なんだ?街?!いや、これはもう...国レベルだろう...)

私が入った街は、以前来た時に比べてかなり発展していたのです。
以前と言っても、数ヶ月レベルですよ?!

それなのに...。

(こんな短期間で、これ程まで発展するとは...。異世界から来た人間は、この世界の人達とは違った能力を持っていると聞くが...これ程とは...。)

自分の予想を遥かに超える彼らの能力値。

最初に報告を受けた時に、敵対せずに味方に転じる方が良いと提案した自分を褒め称えたくなりましたよ。

それ程、彼らの能力や人柄は素晴らしく、かつ未知数なのです。

街に入りしばらく歩いていると、目的の人物を発見いたしました。
(やはりここにいましたか...しかも、彼らも一緒に居るなんて...これはこれは、好都合ですね。)

目の前に、目的の人物達が居たので、声をかけようかと思ったら、この街の守護者が現れました。

その為、このまま様子を見る事にしたのです。

案の定、奴には私の存在がバレた様だが、どうやら見て見ぬふりをしてくれる様なので助かります。

まぁ~その方がありがたかったから、こちらもあえてアクションせずに待つ事に。

『いつまで、貴方はここに居るつもりですか?邪魔なんですが?
今度は何をやらかしてきたんですか?
迷惑事をここに持ち込まないでくれますか?』

奴はそう言い、睨みを効かせてます。
すると、例の3人は心なしか顔色が悪くなっているではないですか。
これは...確実に確信犯ですね。

「そんなに怒るなよ...。別に、お前達を巻き込む様な事はしないさ。
俺は、国王だぜ?民に迷惑をかけるような事はしないさ。
 この街も、俺の管轄下だ。気になって見にくるぐらい、良いじゃないか。
コイツらだって居るしさ...。」

「そうだぜ?国王が自ら進んで、仕事をしてんだ。かまわねぇーだろ?」

「あなた方には、迷惑はかかりませんので、大丈夫ですよ。我らで、王を見張ってますから。」

フレアに、そう言い訳をする3人。
しかし、あの様子だと3人の言葉が嘘である事は見抜かれているのであろう。
完全に怒りのオーラが出かかっていましたからね。
(これは、不味いなぁー...。)

様子を伺うのはいいが、証人となる3人が消されたら困るので、仕方なしに姿を見せる事にしました。

「すみませんね。クソがご迷惑をかけまして。」

私はそう言って、フレアと3人の真ん中ぐらいに姿を表し詫びを入れました。

『これは、これは。きちんと躾をしてくれないと困りますね。
国お抱えの執事殿は仕事が優秀と伺っていたのですが...それは、嘘だったのでしょか?』

(相変わらず嫌味な奴だなぁ~...。
嫌味を言われるのは、想定内だが、直接聞くとやはり腹立つ。
しかし、ここはグッと堪えて、大人の対応をしないと...。)

私は、平静を装って奴と対話しながらも、3人を逃さないよう拘束しました。

「いえいえ。そんな、優秀なんて...。私はまだまだ、ひよっこですから。
こちらの守護者殿に比べたら...それは、それは、...ねぇ?
優秀な守護者である方が、クソみたいな奴の侵入を許すわけはないですものね?
て、言う事は...あー、招いねくださったんですね。これは、これは、ご丁寧に...。では、落ち着きましたら、手土産の方をこちらに贈らせて頂きますね。」

私はそう言い切り、奴の返事を聞く前に、拘束した3人を連れ街の外へ移動しました。

奴の気配...もといい、守護権内をでて問題の3人に向き合うことに。

どうやら3人は、私が来た理由が良くお分かりのご様子。
白々しくも、目を合わせようとしない。
(これは、どうお仕置きをくれてやりましょうか?)
ふと、そんな事を思っていると...??
自分の尻尾の辺りに違和感を感じました。

嫌な予感がして、ゆっくりと自分の尻尾を見つめると...!!!
そこにはあってはならない、出来事...いやいや、人物がいたのです。

「えへっ?こんにちは、セバしゃん!」

満面の天使の笑顔を浮かべる子供が1人...。

(ヤバい!!なんて、素敵な笑顔なんでしょうか...。いやいや!!これは、不味いですよ?えっ??なんで彼女が??)

天使の笑顔に心臓をやられながらも、なんとか持ち堪え、頭をフル回転させました。

「リン...様??なぜ、私の尻尾に??」

私は恐る恐る確認しました。
すると、...胃に穴が開きそうな一言が...。

「???えっとね、おおしゃまがね、セバしゃんが、きたらこうしてくりゃしゃいって、いうからしたの!」

屈託のない、満面の天使の笑顔のまま、とんでもない事を言うリン様。
私の後ろで、大量の冷や汗をかく3人。
(とりあえず、このまま彼女を連れ出すのは、私の命もとより、国が滅びますね...。)

状況を瞬時に判断して、奴が動き出す前に、私は3人と1人を連れて、先程の街へと戻りました。

この判断は正しかったようで...あと一歩遅れていたら、ガチの戦争が起きていた...。

私達が街へ戻ると、そこには武装した連中が...。
(おいおい。ちょっと...。)
あまりの光景に、さすがの私も固まりましたよ。

王達なんか、もう死にかけてましたね。
私達の心境なんかしらず、可愛らしいお嬢様は、大きな声で彼らに向かって話しかけます。

「あっ!じぃーちゃん!!ドラしゃん!!ただいまぁー!!」

お嬢様の声に反応の早い連中...。

私達の姿を確認して、武装はとかずに近寄って来るのです。

「リン!どこに行ってたんだ?!心配してたぞ!!」

「そうだぜ!勝手に居なくなるなよ!寿命が縮んだぜ!」

『お嬢様!ご無事でしたか?もう、黙って居なくなるのはやめて下さいね?
おや?これは、これは、先程いらっしゃった、優秀な執事様では?あっ?まさか、貴方が?』

武装した、ムキファー、ロドムカ、フレアの視線が一気に刺さります。
(コイツら、わかっててやってるだろう?!)

しかし、立場的に不利な私達は何も言い返せなかったです。
すると、とんだ人物からの助け舟が。

「あのね、セバしゃんがね、たちけてくれたの。しっぽでね、ふわって。
リンね、だっこまでしてくれたの。
おしょとは、あぶないよってね、ここまでつゅれてくれたの。」

満面の天使の笑顔で、武装組に説明をされるリン様。

それが、私達を庇う嘘である事は、その場に居る大人達は、百も承知だったが...。

「そうか、そうか。怖かったなぁー。リン。」

「次は、俺たちと行こうな。」

『お嬢様に、助けられましたね。次は、ありませんから...。では、2人は後ほど、用が終われば返してくださいね。
お仕置きは、こちらでしておきますので。』

そう言って、彼らはその場を去っていきました。
なんとか、一命を取り留めた私達は、再度街の外へと向かいます。

今度こそ、このクソ3人と話し合いをする事に。
しかし、思った以上に素直に話すクソだった。

「今回は、俺が悪かった!!素直に認めます!実はコイツらから今の隊長達の事について相談されてよ...今回の事を計画しました!」

「いやさぁー、代がさ?俺たちからバカ息子共に変わったろ?
そりゃ~アイツらに、それなりの実力があるから、俺たちも隠居ができるわけさ。だがなぁー...。」

「アイツらは、視野が狭い。それに、未だに受け身の部分が目立つ。
上に立つ物は、報告を待つだけでなく、実際に自ら動き、現状を把握する事を身を持って学んで欲しいのさ。
だから、今回王の提案に乗ってしまった。」

ここまで、素直に言われると怒るにも怒れませんが...ただではすまされません。

「事情は、わかりました。しかし、事前に最低限、私には報告して欲しかったですね。」

私がそう言うと、王は気不味そうに言い放つのです。

「だって、言うとさ...バレるじゃん。
お前、意外にさぁー、周りの奴ら気にかけるからさぁ~、下手にバレると、アイツらの訓練にならないんだよなぁー。
俺には、スパルタなのにさぁー。」

不貞腐れた子供のように言い放つ王に、2人はそうだなぁーと、いいたげに頷く。

私は少しずつ怒りが込み上げてきましまよ。

「セバスはさぁー、俺以外の奴らには、ニコニコしてさぁー、仕事を手伝ったり、食事に誘ったり、休息を勧めたりするじゃん!
俺には、ないのに...だから、今回内緒にしたんだ!」

あまりにもふざけた言い訳に、私の怒りは頂点に...。
それに気付いた2人は、王の側から静かに離れていきます。

「俺だって、頑張ってるのに...。いつも、バカやクソやって言われてさぁー、俺は王様だぜ?1番偉いんだぜ?おかしいだろ?なぁー?セバス...ぅ?」

「言いたい事は、それだけですか?
わかりました。では、特別に可愛がって差し上げますよ。
ラディーミル。カシム。お前達は、あの街へ戻れ!後で、息子達に連絡しとけ。
では、王様。私と一緒に参りましょうか?思う存分、可愛がって差し上げますよ?」

私は、ラディーミルとカシムにそう言って、クソの首根っこを掴んで、城へ向かいまひた。

「嫌だ!!助けろ!ラディーミル!カシム!」

ただをこねる王の言葉は、無視です。
今日は念入りに、可愛がって差し上げないと...。


 まぁーだいたいこんな感じで、私の1日は終わりを迎えます。

殆どが、王の子守で追われてます。
尻拭いも踏まえてです。

もちろん、あの後はたっぷり王様をこれでもかって、ほど可愛がり、あの街へ、今回の謝罪の品と手土産を贈りましたよ。

この一件で、代替わりしたあの子達も、先代の意思をしり、変わってきましたし、兵達の勤務の見直しも大幅に改善されて、より良い国造ができてよかったです。

なりより、あの天使の笑顔を見る事ができたのは、一番の私のご褒美だったでしょう。

こんな、1日で良かったでしょうか?

えっ?王へどのような可愛がりをしたかって??

ふふふっ。それは、ちょっと...ねぇー?
皆さんのご想像にお任せしますよ。

お伝えすると..法に触れる様な事になっては、困りますので...。

では。
もし、またこの様な機会がありましたら、別の1日をお話しさせて頂きます。

この度は、ありがとうございました。
また、お会いしましょう。





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