異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳

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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-30 特別編 カシムの1日

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 どうも...初めまして?で良いのか?
えっ?私の事を知っていると?!

何奴!!敵か?!あっ...なんと!読者の方でしたか...。
これは、失礼しました。

いやはや、とんでもないご無礼を働くところでした。
作者の方より私の1日を何でも良いので話をして欲しい!!と言われて...。

話ベタなもので、...何を話したらいいのかわからなくて...。

先に、ラディーミルの方が話をしたと聞いて...。

ラディーミルの方は、自分が1番気に入っている1日を話をしたと聴いてますが...私もそれで良いのかと、思っているのですが...。

えっ?!
いいと?まことか?!うーーん。

では、私の1日の中でそれこそ、印象に残っている日をお話しさせて頂こうかと思うが...よろしいかな?

上手く話せなくても...許して欲しい。


 これは、私がある街に来て住み出してから、暫くたったある日のことなんだが...(だいじょうぶかなぁ??)

いつもは、相棒のラディーミルと行動を共にしているのだが、その日に限って、珍しく互いに分かれて行動をする事になったんです。

それは、一緒にあの街に来た見習い兵達の教育と王子2人とアキラ殿の冒険者としての教育を兼ねて訓練を行うためなので仕方がないことなんですよ。

見習い兵達と王子2人はともかく、アキラ殿は元々この世界の方ではないので、特に注意が必要と伺っています。

ご両親と妹と一緒に、この世界に神様によって呼ばれた"異世界人"なので、魔法を使うのも初めて、剣を握るのも初めて、冒険者、魔法使いなどを見るのも初めてということなんです。

我らの普通が、彼にとっては全て初めての出来事だったので悪い印象を残さないようにと色々注意事項を事前に聞かされています。

その為、私、ラディーミル、ムキファー、ロドムカが交代で、教育・指導を行う事になったのです。

そう、交代で...。

教育・指導に関しては、国でも行っていたから特に不便は感じなかったのですが...アキラ殿は特殊でした。

魔力や身体能力は未知数。
何より、飲み込みがかなり早いし、見かけにより、負けず嫌いで根性があります。

まぁ~、同じ年頃の王子2人が居るので、いいライバルとして刺激しあっているのもあるのだろうと思います。

しかし、ある程度成人した相手を教育・指導するのは、自分の訓練にもなるのでやり甲斐はかなりあるのですが、幼い王子2人やアキラ殿の教育・指導にかんしては、...予想以上に、体力・気力・忍耐力などが、かなりすり減るものだと改めて実感しました。

なにせ、アキラ様の保護者が...とんでもない人達ばかりですからね...。

本来の保護者であるご両親は、特に問題ないのだが...もう1人の保護者の方かなりの問題なのですよ...。

世界最強のドラゴン。
昔、この世界を破滅させようとした張本人...フレア...そひとですからね...。

アレは、怒らすととんでもない。

その為、指導にあたる我らは、常に余分な気を張っておかなければならなかったのです。
(これなら戦場にいる方が楽なのでは??と何回も思いましたよ。)

そんな中、なぜかその日の訓練時にとんでもない参加者が増えていたのです。

「おはようごじゃいましゅ。リンです。きょうは、おねがいしましゅ。」

満面の天使の笑顔で、アキラ殿の手を握って挨拶をする女児が1人。
女児?いいえ...これは天使ですね。
いや?!神の使いかもしれません!!!

眩しさに目をくらませながら訳のわからないことを自問自答しつつ、何が起きたのか分からず、頭の中を整理するために辺りを見回すと...ラディーミルもムキファーもロドムカも私から目を逸らす。

(えっ?!まっ、まさか...私がみるのか?)

不安になったその時だった。

『優秀なお前だ。お嬢様に怪我の一つでも負わせてみろ...どうなるかは、言わなくてもわかるよなぁー...。』

私の背後より、殺気を殺して??殺気まみれの言葉を吐く奴が...。

一瞬にして、私の寿命はかなり縮みましたよ。
縮んだどころか消えていたのかもしれませんね...残りの寿命が...。

だって一瞬目の前が真っ暗になったように感じましたからね。

そんな私の状態も知らず、天使が嬉しそうな笑みを輝かせて

「リンもね、みんなとおなじこと、してみたいにょ。だめ?」

可愛らしい目をウルウル目にしてさらに可愛くしてで見つめてくる...。

これには、その場にいる者誰も勝てなかった。
私に殺気を込めた言葉を吐いた、本人すら...。

『お嬢様が、昨日からこう言うので、渋々許可を出した。
私は所用で、ど・う・し・て・も数時間出かけないといけないから、その間、全てお前に任せる。ぬかるなよ。』

奴は、そう私に言うと...。

『では、お嬢様。坊っちゃまとこちらの方々の言う事をしっかり聞いて、守って下さいね。何かあれば、叫ぶのですよ?
用事をちゃちゃっと終わらせて、すぐに戻ってまりますから。』

笑顔でリン殿に話すと、奴は一瞬にして姿を消した。

「じぁー、俺たちは今日外に行くから、あとはよろしく!!」

そう言って、その場から見習い兵達を連れて消える、ラディーミルとロドムカ。

と、言うことは...。

「今日は、ワシたちでこやつらの面倒を見るのかぁー...。まぁ~、いいだろう。カシム。今日は、どうする?
リンがいるから、あまり派手な事はできないぞ?」

ムキファーがそう話しかけてくる。
(良かったぁー...。俺1人じゃなくて...。)
平静を装い、俺はそうここの中で呟いていた。

「リン...と言ったね。この子は、何ができるんだ?」

俺はムキファーに聞くと...、耳を疑う事を言い出した。

「こいつか?見た目に反して、えぐいぞ。色々やかしの女王様だ。
あのフレアですら手を焼いている。
何をするにしても、とんでもない事をやらかすのは、前提で動かないと行かんぞ。」

そう耳打ちしてくるのだ...。

はい??

私は、自分の耳から聞いた言葉を疑った。

やらかし女王様??
とんでもない事をやらかすのは、前提?!

フレアですら、手を焼く?!!!
そんな話は...聞いてない!!?

思わず、ムキファーを凝視すると、同情めいた目をして、私の肩をポンと叩いた。

(あっ、これはマジだ。)

困り果てている、私達をよそに、子供達は今日は何をするのか、ワクワクした顔で、足元で待っていた。

「今日はどんな事をするのだ?カシム!」

「剣か?魔法か?」

「僕はどっちでも良いですよ!」

「リン、はじめてだから、ぜんぶしちゃい!!」

「おっ!良い事を言うな!リン!」

「そうですね、兄上!」

おいおい。勘弁してくれ!!!

お前達だけならともかく、リン殿が居るのにか?
無茶だろう?!!!

そう思ったが。
どうやら、子供達のなかでは、決定事項となった様だ。

「カシム。これは、剣も魔法も両方コースだな...。ワシも付いている...。
どうにか、...きっとなるさ。」

そう言ってくれるが、ムキファーよ。
(俺には、地獄の結果しか見えんぞ!!)
私の心の叫びも虚しく、その日の訓練は無情にも始まった。


 場所は、ムキファーの所有する訓練場でだ。

とりあえず、私がリン殿を抱き上げて移動する事になった。
 
謎私が?

それは、リン殿が自らが指名したからだ。

まぁー、1人で歩かせる方が不安だったので、良しとした。

しかし、初めて抱き上げて移動したが、これ程軽いとは思わなかった。

一瞬、本当に抱き上げているのか不安になったが、きちんと視界に存在するので、間違いはなかった。

リン殿は終始ご機嫌で、ずっとニコニコしていた。

時折り、私の腕の毛を撫でるのが、多少擽ったいが、ぐずられるよりは良いので、無視した。

しかし、リン殿が撫でるとそこの部分からホワホワした感じが流れ込んでくるのだ。
(本当に不思議な子供だなぁ。)

何より、一つ一つの表情、仕草が愛おしく感じる。

私には、息子と孫がいる。
それなりに、可愛く思うが、ここまで心臓を鷲掴みにされる程の衝撃を味わう事はなかった。

この子らだけではない。
この子の保護者である両親も、なんとも言えない庇護欲をそそらせる存在なのだ。

警戒心が薄く、初めてあった私らに心の底から信頼してくれているのが読み取れるぐらい、お人好しだった。

軽蔑するどころか、宝物を見つけた様な目で見てくる始末ですからね。

「親が親なら、子も子だな...。」

思わず、そんな呟きをしてしまった。

私の腕の中の子は、不思議そうに見つめて来た。

思わず微笑すると、無邪気に笑い返してくれる。

(あの最強のドラゴンが骨抜きになるのが、なんとなく分かるなぁー...。
これは、無理だわ。)

そんな事を思いながらも、特にトラブルもなく訓練場へ着いた。

まず、訓練場へ着くと、ムキファーから準備運動をするよう、子供達に説明する。

もちろん、リン殿も参加だ。

小さな体を一生懸命、見様見真似で動く様は...。

平静を装いながらも、私もムキファーも悶えていた。

準備運動が終わると、木の棒を持たせて素振りの練習からだ。

リン殿もすると言うが...持たせれる木の棒がない。

どうしたものかと悩んでいると、いつの間にか、リン殿の手に木の棒が。

えっ?!と、ムキファーを見ると、ムキファーも同じ表情をしていた。

じゃぁ~誰が?

「リン!凄いなぁー!どうやって出したんだ?」

リン殿の兄である、アキラ殿の口からとんでもない台詞が、.?..聞こえた.!?

「うーーんってしゅたら、ぽんって。」

リン殿は、そう言って見せると、また一本木の棒が出てきた。

なんと、ご自分で手のサイズに合う棒を出していたのだ!!
あまりの出来事に、頭が追いつかない...。

驚く私達を他所に、子供達だけで盛り上がりを見せていた。

特に王子2人が、やや興奮気味で、他に何か出来ないかとせっついていた。

リン殿は困惑されながらも、ご自分が思いつく限りの事をされていた。

火の玉を出されたり、旋風をおこしたり、水の玉を出されたり...。

私は初めて見る光景で、動けずにいた。

横で見ていたムキファーも止めに入らなかったから、知っているのだとばかり思っていたが...?どうやら、ムキファーも知らぬ事だったようだ。

ムキファーも私と同様に、固まっていた。

王子2人は、少し興奮気味になっており、"もっと派手な事はできないのか?"とリン殿をせっついておられた。

兄である、アキラ殿はそんな2人の王子を諌められていた。

が、...2対1とぶが悪い。
頑張っていたアキラ殿だが...押され気味...。

しまいには、リン殿が涙目に...。

これはまずいぞ!と感じ、私はリン殿の側にいき、抱え込んだ。

「くましゃん...。」

リン殿は、そう言って私にしがみついたその瞬間だった。

『おや?これはどう言う状況ですか?
なぜ、お嬢様が涙目に?
坊っちゃまも困っているではないか?
うん?誰が原因かなぁ~?』

私の背後で、来てほしくなかった人物の声が...。

前を確認すると...目の前の王子2人が、涙目に...。
自分達が犯人ですと言わんばかりの反応だ...。

これは...チラリと横を向くと、ムキファーは寝たふりを決め込んでいた。

(なんて奴だ!自分だけ逃げようなんて...‼︎この状況を私1人は無理だぞ!)

そう心の中で呟いていると、私の右肩に奴の手がポンと乗った。

軽く載せてあるのに、身動きが取れない重圧...。

一瞬肩の骨が砕かれるのでは?と思ったぐらいだ。

この状況、どうしようかと悩んでいると...。

「ドラしゃん。あのふたりが、いじわるいうの。お兄ちゃんがメッてしてるのに...。くましゃんがね、たしゅけてくれたの。」

なんと、神の一声が。

しかし、内容的には...王子2人の死亡フラグが...。

『そうでしたか。
カシム。ご苦労だね。そこで、寝たふりしているじじぃと王子2人は、私から後でお説教をプレゼントしておきますね。
では、お嬢様。私の用は終わりましたので、こちらえ。
あとは、カシム任せましたよ。』

そう奴は言うと、私の腕の中からリン殿をさらい、姿を消したのだった。

その後のことは、記憶が曖昧になっている。


ただ、この一件をとうして...。

1.リン殿は手厚く、大事に。

2.大事にし過ぎて、奴(フレア)の逆鱗に触れないようにする。

3.とにかく、命大事に。

を心に誓ったのは、言うまでもない...。


こんな話で、良かっただろうか?
たいした事がなくて、申し訳ない。

他にもあるのだが、ここで話て良いのかが不明で...。

もし、可能だったら、次の機会に話そうかと思う。

では、また会いましょう。
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