異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳

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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-51 東側の街づくりに向けて

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 例の黒服を着た人が中央の街に現れてから何やかんやがあり約2週間過ぎてしまった。

本当は直ぐにでも残っている東側の街作りに行きたかったのだが...あの黒服がまた来るかもしれないという理由で街で待機となったのだ。
しかし...再度の接触はなかった。
暫く警戒して過ごしたが、中央の街どころか新しく作った北側、西側、南側の街にすら現れなかった。

同盟国の王様達にも、情報を提供して警戒していたが、同盟国にもそれらしき人物を見かけたと言う情報は上がってこなかったのだ。

このまま残りの街づくりを中断したままにするのもどうかと言う意見も出てきたが、かと言って、戦力を割くのはどうかと言う意見もあった。

その為、最後の東側の街づくりに思わぬ人達が協力を名乗り出てくれた。

それは...同盟国国王様達の側近の皆さんたちだ。

最初は国王様達も名乗り出たが、側近の皆さんに却下されて、国残って自分の仕事をしつつ、例の"黒服の男"について調べてもらわないといけないので、まだ自由に動ける自分達が行くと側近さん達が名乗りでたというのだ。

国王様達の側近をするにあたって、文武両道は当たり前。
更に公平差が求められる上に、使える主人にも怯む事なく間違いを訂正できる度胸(尻に敷く強さ)が必要とされるのだ。

その為、下手な兵士を連れて歩くより側近さんの方が何倍も凄いのだとか...。

だったら、国王様達危ないのでは?
と思っていると意外な回答が返ってきた。

「側近が多少側を離れて命を落とす様ならそれまでです。
それに、国王様のみでも十分戦えるだけの実力はあります。
その上、国にいる方が近衛や親衛隊などもの兵も居ますので、問題ないです。」

と冷静に返事が返ってきたのだ。
(セバしゃん筆頭として、他の側近さん達も同意見でした。)

そう言うこともあり、急遽各同盟国から側近さん達がやって来て、東側の街づくりに参加する事となった。

それに合わせて、街づくりのメンバーも大幅に変更することにした。

今回、東側の街づくりに参加するのは、側近さん達と私、お兄ちゃん、ドムじぃーちゃん、ドラしゃんのみとなった。

何かの為に、ムキじぃーちゃんとカカンさん達は居残り組にして、助けを求めたら直ぐに動ける様にしてもらうことに。

さすがに、今回はカカンさん達も大人しくひいてくれた。

まぁ~、私達には【聖獣】と【大聖霊】達がセットで付いてくるので、そこまで不安視はされてなかった。

不安視されているのは、...なぜか私だった。

「いいか、今回ワシはついて行けないんだ。絶対にフレアの側を離れるな?!」

「お父さんとも約束だ。絶対ドラしゃんから離れたら駄目だよ!」

「お母さんとも約束!!」

「私ともだね。絶対フレアの側を離れるんじゃーないよ!!」

「最悪、セバスの側に居ろ!」

「ふわふわの毛を見つけても動くなよ!!」

「お菓子でつられてもダメだよ!」

などなど、街の人皆からそれぞれ注意されたのだ。

それを必死に笑いを堪えながら見守る、お兄ちゃん、ドラしゃん、ドムじぃーちゃん、セバしゃん。

他の側近さん為には、私と行動するのは初めてなので、キョトンとしていた。

(しつれいしちゃう?!)
と、心の中で呟きながらも素直に頷いて、皆の話を最後まで聞いた。

あと今回の旅は、慎重に慎重を重ねていかないといけないので、さらに3日かけて準備を行なった。

 まず食料品と身の回り品の補充は重点的におこなった。
多分だと思うが、料理が出来そうなのはドラしゃんしかいない感じだったからだ。

セバしゃんは、前回北側の街づくりの時にお母さんに教わって少しは料理ができるようになったそうだが...。

それでもやっぱりって事で、今回も沢山の料理をお母さんとナナばぁーちゃん、ロナばぁーちゃんが作ってくれドラしゃんに預けるかたちとなった。

種類もそうだが、バリエーションも豊富にしてくれて、作った料理を入れる容器は、ドムじぃーちゃんの指示の元、カカンさん達が手分けして作ってくれた。

今回街づくりに参加できない分、自分達もできる事で協力したいと申し出があったからだ。

そこで、カカンさん達に料理を入れる容器を大量に作ってもらったという。

作った料理を保管する鞄に関しては、【大聖霊】とドラしゃんが協力してとてつもない物を作り出した。

なんと、鞄に入れた料理は腐らず、入れた時の状態を取り出すまでキープされているという優れもの。
容量も大きく、保温・冷蔵・冷凍までできるのだった。

鞄に入れる時に、「熱さキープ」と言って入れたらホコホコ状態をキープ。
「冷ためで」と言うと冷蔵機能で、程よく冷え冷えに。
「凍らせて」と言うと冷凍機能で、キンキンに。

そのおかげで、料理ができない人でも鞄から取り出すだけ。
あとは、温めたりお皿に盛るだけの軽作業でいける様になったのだった。

(魔法って凄い。)
しかも、このアイデアはお母さんのアイデアだった。

まぁ~後にこの鞄の事が、同盟国の王様達にばれて量産するハメになるのだが...それはまた別のお話...かな。

とりあえず食料品に関しては、準備が出来た。
身の回り品に関しては、各自に用意された鞄に必要な物を入れて行く事にした。

私とお兄ちゃんのは、お母さんとドラしゃんが用意してくれた。

 次に、回復系の薬の準備だった。
これは、ルミばぁーちゃんに頼まれて私がドライアドとサクラちゃんと協力して栽培した薬草類を使って極秘に製造していたものだった。

街づくりの計画が持ち上がった時に、ルミばぁーちゃんにこっそり呼ばれていた。

「リン。お前さんの契約している【大聖霊】様の力を借りて、ある薬草を大量に生産して欲しいんだが、可能かい?」

最初、ルミばぁーちゃんが何を言っているのかが分からず、腕輪に直接声をかけて【大聖霊】達を呼び出して、ルミばぁーちゃんと直接話し合ってもらった。

『どうされました?』

「ルミばぁーちゃんがね、ようがあるだって。」

『めずらしいね?いいよ。』

いきなり出てきた【大聖霊】達に驚きつつも、ルミばぁーちゃんは冷静さを取り戻して話し出した。

「すまないね。今度"街づくり"をするのは、貴方様方もご存知のはず。
そこて、この街の外に出ていくわけですから、今後何があるか分からない状況になります。
 かといって、ここの連中がやわだとは私も思ってないのですが...。」

そこで、言葉を区切って私を見つめるルミばぁーちゃん。

それに気付いた【大聖霊】達は、ルミばぁーちゃんが言いたい事を代わりに述べたのだった。

『主人や主人の兄上様は、初めての事。体調を崩される恐れがありますね。』

『回復魔法を使う前に、回復系の薬や解毒剤なんかもあったら安心だよね。』

『でも、この街にその材料はないはず?』

『なら、材料を作ればいいのでは?』

『薬草植えちゃう?生産しちゃう?サクラ、それ得意だよ!』

【大聖霊】達の言葉に、ホッとするルミばぁーちゃん。

「無理を言っているのは承知の上です。頼めますか?必要な薬草に関して、後日ご連絡します。」

『分かりました。主人達の為になるのであれば、我々は協力を惜しみません。』

こうして、我が家の地下に設置し直した花園館で薬草の大量生産を行ったのだった。

しかし、またここでトラブルが発生してしまった。
なんと、張り切った【大聖霊】達がとんとない植物を作ってしまったのだ。

一つは、『不死の花』と呼ばれる花で、花びら一枚でも煎じて飲めば不死の体が手に入れる事ができると言われている花。

もう一つは、『聖霊樹』と呼ばれる樹の苗だった。
未だかつて、その樹をみたものはいないと言われる樹で、【聖霊】達の住処にもなりうる大事な樹なのだった。

どれも見つかると、大事になるものばかり。

とりあえず、いつメンのみに知らせて、こっそりそのまま育てる事になった。
管理はサクラちゃんが責任持ってやってくれている。

そんなトラブルもありつつ、何とか大量に回復薬、解毒剤、整腸剤、胃薬が作られたのだった。

もちろん、同盟国には内緒だ。
実地検証がまだなので、効果の程がわからないからだ。

そのため、今回の旅には是非にと持たされたのだった。

もちろん私の鞄の中に入れられた。
この薬について知っているのは、いつメンのみ。

なんか、旅に出るのがおっくうになりかけた。
そんな中、東側の街へ行く準備は着々と進んでいった。

そして、3日目の昼ドムじぃーちゃんより明日の朝一で出発すると連絡がとうとうきてしまった。

 ドムじぃーちゃんから、出発の予定日の連絡を受けて翌日。

朝ご飯を食べて、旅の身支度を整えて皆んなに見送られて街の入り口へ向かう。

今回は一度南側の街にはよらず、直接中央の街から東側への道を造ってから東側の街づくりをする事に。

東側の街が完成したら、南側の街に向かっての道を造って、南側の街で一泊して戻ってくると言う段取りにした。

東側へ出入りする門の前には、沢山の人集りが出来ていた。

皆、お見送りに来てくれていたが、さすがに、同盟国の王様達までは来れなかったが伝言は届けてくれていた。

「皆を代表して行くんだ。頼んだよ。」

「無理だけはするな?!」

「危険と感じたら、すぐに戻って来いよ?!」

「こっちは心配するな。」

「頑張って来てね!」

などなど。
励ましの言葉ばかりだった。

「忘れ物はない?大丈夫?」

「皆の言うことはよく聞くんだよ。」

両親にそう言われて、私とお兄ちゃんは頷く。

『我々も側にいるでのう。心配するでないのう。』

『そうそう。俺たちも居るんだ。』

【聖獣】達はそう言って、両親を逆に励ましていた。

「よし?!行くぞ?!後は任せたぜ?!」

ドムじぃーちゃんの号令で、皆一斉に湧き上がった。

そして、門が開くと【大聖霊】と【聖獣】達が先頭切って進みながら道を作って行き、それを確認しながら私達も後に続くのだった。

ある程度私達の姿が見えなくなるまで、街の皆はその場から動かなかった。
もちろん門は開いたままだ。

私達の姿が見えなくなり、ようやく門を閉めたのだった。

「いっちまったな。頑張れよ。」

「しっかし、【大聖霊】様と【聖獣】様の魔法って凄いですなぁー。
あっという間に道がてきてましたでぇ?」

「あの道、一体どのくらいかかるのだろうね...。」

「普通なら、この街から各街へは片道1週間はかかる。」

「はっ?!1週間だど?!」

「あー。だが、この街の住人のみ【大聖霊】様の加護かなんかの作用なんだろう、約1日。又は、半日で着くぞ。」

そう話す、ロドじぃーちゃん。
ども、その話は本当の様で事前にドラしゃんが確認済みだった。

中心の街から四方の街への距離はかなりある。
のにも関わらず、私達らほぼ1日は半日で着けていた。

多少ドラしゃんも魔法を使ったりしたが、それでも速すぎだった。

それに気付いたドラしゃんは、【大聖霊】達に確認すると、とんでもない返事が返って来たのだった。

『えっ?何でこんなに早く移動ができるのかって?』

『そんなの決まってんだろう?俺たちのおかげだ。』

『特に主人なんかをこんな長距離を移動するわけにはいかないだろう?』

『だから、私達が大サービスしたのよ。』

『主人以外の。主人たちが"家族"と認めている中央の街に住む者のみ、"加護"を与えて移動時間を短縮させている。
これは、【大聖霊】の中でも高位種である私が居るから出来る事だからな。感謝しろ。』

と、オリジンを中心とした【大聖霊】達からこう返事が返って来たのだった。

それを聞いたロドじぃーちゃんは一瞬あの世にいきかけたとか...いかなかったとか...。

ロドじぃーちゃんからその話を聞いて、街の皆は凍り付いた。

"いつの間に?"

皆からそんな言葉が、聞こえて来たが、この街で前から住んでいるメンバーはもう慣れこっだった。

「さすが、リンちゃんですなぁー。」

「あー。リンが、関わっているとそんなもんだね。」

「リンと関わるとこんな事は、朝飯前だな。」

と、モッケしゃん、ルミばぁーちゃん、ロドじぃーちゃんが言うと、何ぜかみんな納得していた。

そんな話を街でしていることなんて、梅雨知らず私達は東側の街へ向かって行っていた。

 道中心配していた、黒服の男は現れなかった。
それどころか、魔物1匹見かけないので、順調に進んで行く。
今回の道は、今までの道とまた違ったデザインだった。

柵は、鉱物を使ったものが主体となっていたが、それでも植物と花々が上手いこと活用されていた。

冷たい印象を与えがちの鉱物の柵に、温かみが宿りいい雰囲気となっていた。

どうやらこれもお父さんの本棚から得た情報との事だった。

「それにしても...凄いですね。」

「他の道もこの様な感じなのですか?」

「それより、【大聖霊】様方にこの様なことをさせても大丈夫なのですか?」

セバしゃん以外の側近の皆さんが、辺りをキョロキョロしながらも質問してくる。

セバしゃんは、一部だが道も見てるし街も見ているから特に気にも留めてなかった様だが...。

それでも、実際に自分の目で見て驚いている様だった。

私とお兄ちゃん。ドラしゃん、ドムじぃーちゃんは平然としていた。

そして、側近の皆さんの質問に関しては、ドラしゃんが答えてくれた。

『まぁ~、どの道も似た様なものだ。
【大聖霊】達が自ら進んでしているだ。問題はなかろう。
契約者であるお嬢様や坊っちゃまにも、特に問題はないですしね。
何よりこの方が、手っ取り早い。』

最後の方は、多分ドラしゃんの本音だろう。

それを聞いて、ドムじぃーちゃんは笑いを堪え、セバしゃんは呆れ顔だった。
他の側近の皆さんは、特に驚きもせず納得している様子だった。

そんな話をしながら歩いていると、道の真ん中辺りまで来た。

大体どの道も、中心部になると大きめの東屋が建っているのだった。

東屋は、東屋と言うより小屋に近い造りになっているのだった。
それをいちいち見る度に側近の皆さんは驚いていた。

私達は特に何も言わず、普通に過ごした。

すると【大聖霊】達から連絡が来た。

『主人?!東側の街まで、道はできたよ。どうする?いつもの様に、外壁だけでも作っておく?』

この事を私はドラしゃんに伝えた。
すると、ドラしゃんから"いつもの様"にと返事が返って来た。

それをそのまま【大聖霊】達に伝えると、わかったと返事が来た。

とりあえず、私達は一休みする事にしたのだった。











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