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第五章〜私達兄妹は冒険者になります〜
5-28 冒険者ランクが上がりました!
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若い肉球にやられて気絶した私が眠りから覚めると見慣れた状況下にいた。
全然成長しないなぁーと反省しながらも横を見るとふわふわとした三つの毛玉が姿勢を崩してなんとも魅力的な姿に!!
小さな舌をペロッとだして、お腹を上にして寝ているではないか?!!!
ときおり鼻をヒクヒクさせたり、足をピクピク動かしたり、尻尾をもふもふ動かしたりしている。
また鼻血が出そうになったがグッと堪える私。
私が悶えていると側で寝ていた魔獣達も起きて私を見つめる。
《主人大丈夫ですか?》
夢のようなもふもふに囲まれた状況!!
この世界に来て良かった!!
思わず感激の涙を流してしまった。
私の涙を見て慌てる魔獣達。
あくまでも私が流している涙は嬉し涙なのだが...魔獣達は慌ててドラしゃんを呼びに行ってしまった。
ヤバい!と思ったのも束の間。
目の前にドラしゃんが。
『お嬢様!何があったのですか!!』
真剣な表情をしたドラしゃんが私の肩を掴んで問いかけてきた。
「ド、ドラしゃん?!だ、大丈夫よ!これは嬉しい涙なの!」
一生懸命話をするとなんとか納得してくれたドラしゃん。
『良かったです。心臓に悪いので気を付けて下さいね。』
ドラしゃんの言葉に素直に返事する私。
とりあえず寝巻きのままドラしゃんに連れられて一階に降りることに。
三匹の毛玉達はまだ寝ているので起きたらすぐわかるように仕掛けをしてそのままベッドに寝かせておいた。
下に行くとお兄ちゃんとムキじぃーちゃんがギルドから戻って来ていた。
お兄ちゃんの魔獣達も小型化して家の中で寛いでいる。
今日仲間にしたミスリルゴーレムもお兄ちゃん座っている目の前のテーブルに置物の様にちょこんと座っているではないか。
あんな城壁のように大きかったミスリルゴーレムがここまで小型化出来るとは...。
さすが高ランクと言ったところなのだろう。
私はいつもの自分の席へと向かう。
私が席につくとムキじぃーちゃんが話しかけて来た。
「リン、お前さんにも話をしとかないといけないんだが、一応お前さん達の冒険者ランクがそれぞれ上がった。
今まで色々依頼も地味にこなして来たし、何より高ランクの魔獣達を引き連れていることからあまり長い期間低ランクでいるのはまずかろうという事で、Dランクまで一気にランクが上がった。」
真剣な表情で話をするムキじぃーちゃんの言葉に私は驚きの声をあげる。
「えっ!!本当に!」
「ああ。本来ならもう少し期間をかけてDランクにする予定がちと早まっちまったが致し方がないだろう。
しかしだ、ランクが上がったと言ってもお前さん達の冒険者としての実力はまだまだFランクだ。
なにせ実戦経験が乏しいからなぁ~。」
驚きの声を上げる私にムキじぃーちゃんは冷静を保ったまま淡々と話をする。
私と一緒に話を聞いているドラしゃんはかなり不服そう。
お兄ちゃんはと言うと...どうやら先に話を聞いていた様で平然としていた。
私が不機嫌そうなドラしゃんの顔色を伺っているとムキじぃーちゃんが話を続けた。
「本来ならDランクに上がったからこの街から自由に出て冒険ができるのだが。だが!!だがだぞ!!!」
しつこく同じ言葉を繰り返すムキじぃーちゃん。
私はウンウンと首を縦に振りながら次の言葉を待った。
「だが、実戦経験が乏しいお前さん達が街の外にでて。特に長期間外で活動する場合、俺かフレアかラミィーをお供に付けることになった。
そうじゃないとDランクの依頼は受けるの禁止な!」
なんと言う事でしょう!!
ランクが上がったにも関わらずまだ私達には保護者が必要だと言うのだ。
この言葉にドラしゃんは上機嫌となった。
こりゃ~毎回ドラしゃんが付いてきそうな気がするのだけど...。
「それってパーティーメンバーみんな知ってるの?」
私がそうムキじぃーちゃんに質問するとお兄ちゃんが代わりに答えた。
「もちろんだよ。個々のランクが一気にDランクまで上がったものだからパーティーとしてはCランクまでの依頼が受けれるらしいけど、実力的にまだまだ誰もそこまでは無理だと理解しているからね。
あ、ちなみに王子様二人はしばらく実家に戻って再教育されるみたいだよ。」
お兄ちゃんの言葉でそういや自分達のパーティーに王子がいた事を思い出した。
「まぁ~あれは仕方がない。人としての成長が未熟すぎるからな。実家で絞られたらいい。」
「じゃーパーティー的にはどうなるの?」
ふと感じた疑問を質問すると今度はドラしゃんが答えてくれた。
『パーティー的には問題ないです。ギルドには話を通しての実家帰省ですから。ただ、パーティーで依頼を受けてもあの二人には経験値もお金も発生しないと言うだけです。
静かで良いではないですか。』
ドラしゃんの満面の笑顔。
これは本心で言っているのが丸わかりだった。
まぁ~私としてもあの二人がいない方が精神衛生上いいので助かる。
「じゃー明日からはDランクまでの依頼が受けられるって事ね?」
私が再度確認するとムキじぃーちゃんは頷いた。
「それとお前さん達限定で"特別依頼"の受注としてもらう事になった。」
「"特別依頼"?」
私が首を傾げてムキじぃーちゃんが言った言葉を繰り返し呟くとドラしゃんが説明をしてくれた。
『"特別依頼"とはある一定のランクの者、あるいはその依頼を受注できるとみなされた者のみ特別ルートにて依頼が来ます。
だいたいはSランク以上の冒険者が主に受ける事が多いのですがね。
依頼主は大半が"国"が絡んできますから。』
「国?王様とか?」
『そうです。本来冒険者に対しての依頼はギルドを通して発行されます。
しかしこの"特別依頼"のみギルドを全く通さずに冒険者自身に直接依頼が来ます。
もちろん断る事も可能です。断ったからと言って特別ペナルティとかがつくわけでもないですからね。
ただ、しばらく断った相手からの多少なりの嫌がらせはあるかもしれませんね。』
その話を聞いて断ると言う選択肢がなくなると思ったのは気のせいなのだろうか?
お兄ちゃんをチラッと見るとお兄ちゃんも同じ事を思ってた様だ。
『特別依頼に関しては内容もさながら報酬も普通の依頼とは比べ物になりません。
と言うことは、普通の依頼より危険を伴う事が多いという事です。
しかし、普通の依頼の様に制限がかかりませんので...。』
「【大聖霊】や【聖獣】達に協力してもらって依頼をこなしても問題がない!」
私がそう言うとドラしゃんは"さすがお嬢!ご明察です!"と言って褒めてくれた。
『この特別依頼と言うものが、どの様な手段で届くかは不明です。依頼主や依頼先によって届ける手段が異なりますからね。』
「そうそう。高ランクの冒険者程捕まりにくいからなぁー。
なにせ一定の場所に留まるって事をしないからよ。」
『ランクの低い冒険者程一定の拠点を構えてある程度のランクに上がるまで活動する事が多いのですが、ランクが高くなると依頼が多く来るので中々一定の拠点を構える事がなくなるんですよ。』
冒険者のあるあるについて教えてくれるドラしゃんなのだが。
???一つ疑問が湧いた。
この街って結構高ランクの冒険者達が常に在中している気がするのだが...???
私が感じた疑問を私の代わりにお兄ちゃんが質問してくれた。
「えっ?!でも、この街って結構高ランクの冒険者が常に居ませんか?」
私は思わず"ナイス!お兄ちゃん!!"と心の中でガッツポーズをしてしまった。
お兄ちゃんの質問にドラしゃんとムキじぃーちゃんはキョトンとした表情をする。
『えっ?そんな冒険者いました?』
「おらんぞ??」
はい???
二人の言葉に思わず間抜けな表情をとってしまった私とお兄ちゃんだった。
リン:
ランクアップしたよ!!!
アキラ:
やったね!!
リン:
でもまだまだ保護者付きって...。
アキラ:
仕方がないよ。
冒険者が続けられるんだからね?
リン:
まーね~。
全然成長しないなぁーと反省しながらも横を見るとふわふわとした三つの毛玉が姿勢を崩してなんとも魅力的な姿に!!
小さな舌をペロッとだして、お腹を上にして寝ているではないか?!!!
ときおり鼻をヒクヒクさせたり、足をピクピク動かしたり、尻尾をもふもふ動かしたりしている。
また鼻血が出そうになったがグッと堪える私。
私が悶えていると側で寝ていた魔獣達も起きて私を見つめる。
《主人大丈夫ですか?》
夢のようなもふもふに囲まれた状況!!
この世界に来て良かった!!
思わず感激の涙を流してしまった。
私の涙を見て慌てる魔獣達。
あくまでも私が流している涙は嬉し涙なのだが...魔獣達は慌ててドラしゃんを呼びに行ってしまった。
ヤバい!と思ったのも束の間。
目の前にドラしゃんが。
『お嬢様!何があったのですか!!』
真剣な表情をしたドラしゃんが私の肩を掴んで問いかけてきた。
「ド、ドラしゃん?!だ、大丈夫よ!これは嬉しい涙なの!」
一生懸命話をするとなんとか納得してくれたドラしゃん。
『良かったです。心臓に悪いので気を付けて下さいね。』
ドラしゃんの言葉に素直に返事する私。
とりあえず寝巻きのままドラしゃんに連れられて一階に降りることに。
三匹の毛玉達はまだ寝ているので起きたらすぐわかるように仕掛けをしてそのままベッドに寝かせておいた。
下に行くとお兄ちゃんとムキじぃーちゃんがギルドから戻って来ていた。
お兄ちゃんの魔獣達も小型化して家の中で寛いでいる。
今日仲間にしたミスリルゴーレムもお兄ちゃん座っている目の前のテーブルに置物の様にちょこんと座っているではないか。
あんな城壁のように大きかったミスリルゴーレムがここまで小型化出来るとは...。
さすが高ランクと言ったところなのだろう。
私はいつもの自分の席へと向かう。
私が席につくとムキじぃーちゃんが話しかけて来た。
「リン、お前さんにも話をしとかないといけないんだが、一応お前さん達の冒険者ランクがそれぞれ上がった。
今まで色々依頼も地味にこなして来たし、何より高ランクの魔獣達を引き連れていることからあまり長い期間低ランクでいるのはまずかろうという事で、Dランクまで一気にランクが上がった。」
真剣な表情で話をするムキじぃーちゃんの言葉に私は驚きの声をあげる。
「えっ!!本当に!」
「ああ。本来ならもう少し期間をかけてDランクにする予定がちと早まっちまったが致し方がないだろう。
しかしだ、ランクが上がったと言ってもお前さん達の冒険者としての実力はまだまだFランクだ。
なにせ実戦経験が乏しいからなぁ~。」
驚きの声を上げる私にムキじぃーちゃんは冷静を保ったまま淡々と話をする。
私と一緒に話を聞いているドラしゃんはかなり不服そう。
お兄ちゃんはと言うと...どうやら先に話を聞いていた様で平然としていた。
私が不機嫌そうなドラしゃんの顔色を伺っているとムキじぃーちゃんが話を続けた。
「本来ならDランクに上がったからこの街から自由に出て冒険ができるのだが。だが!!だがだぞ!!!」
しつこく同じ言葉を繰り返すムキじぃーちゃん。
私はウンウンと首を縦に振りながら次の言葉を待った。
「だが、実戦経験が乏しいお前さん達が街の外にでて。特に長期間外で活動する場合、俺かフレアかラミィーをお供に付けることになった。
そうじゃないとDランクの依頼は受けるの禁止な!」
なんと言う事でしょう!!
ランクが上がったにも関わらずまだ私達には保護者が必要だと言うのだ。
この言葉にドラしゃんは上機嫌となった。
こりゃ~毎回ドラしゃんが付いてきそうな気がするのだけど...。
「それってパーティーメンバーみんな知ってるの?」
私がそうムキじぃーちゃんに質問するとお兄ちゃんが代わりに答えた。
「もちろんだよ。個々のランクが一気にDランクまで上がったものだからパーティーとしてはCランクまでの依頼が受けれるらしいけど、実力的にまだまだ誰もそこまでは無理だと理解しているからね。
あ、ちなみに王子様二人はしばらく実家に戻って再教育されるみたいだよ。」
お兄ちゃんの言葉でそういや自分達のパーティーに王子がいた事を思い出した。
「まぁ~あれは仕方がない。人としての成長が未熟すぎるからな。実家で絞られたらいい。」
「じゃーパーティー的にはどうなるの?」
ふと感じた疑問を質問すると今度はドラしゃんが答えてくれた。
『パーティー的には問題ないです。ギルドには話を通しての実家帰省ですから。ただ、パーティーで依頼を受けてもあの二人には経験値もお金も発生しないと言うだけです。
静かで良いではないですか。』
ドラしゃんの満面の笑顔。
これは本心で言っているのが丸わかりだった。
まぁ~私としてもあの二人がいない方が精神衛生上いいので助かる。
「じゃー明日からはDランクまでの依頼が受けられるって事ね?」
私が再度確認するとムキじぃーちゃんは頷いた。
「それとお前さん達限定で"特別依頼"の受注としてもらう事になった。」
「"特別依頼"?」
私が首を傾げてムキじぃーちゃんが言った言葉を繰り返し呟くとドラしゃんが説明をしてくれた。
『"特別依頼"とはある一定のランクの者、あるいはその依頼を受注できるとみなされた者のみ特別ルートにて依頼が来ます。
だいたいはSランク以上の冒険者が主に受ける事が多いのですがね。
依頼主は大半が"国"が絡んできますから。』
「国?王様とか?」
『そうです。本来冒険者に対しての依頼はギルドを通して発行されます。
しかしこの"特別依頼"のみギルドを全く通さずに冒険者自身に直接依頼が来ます。
もちろん断る事も可能です。断ったからと言って特別ペナルティとかがつくわけでもないですからね。
ただ、しばらく断った相手からの多少なりの嫌がらせはあるかもしれませんね。』
その話を聞いて断ると言う選択肢がなくなると思ったのは気のせいなのだろうか?
お兄ちゃんをチラッと見るとお兄ちゃんも同じ事を思ってた様だ。
『特別依頼に関しては内容もさながら報酬も普通の依頼とは比べ物になりません。
と言うことは、普通の依頼より危険を伴う事が多いという事です。
しかし、普通の依頼の様に制限がかかりませんので...。』
「【大聖霊】や【聖獣】達に協力してもらって依頼をこなしても問題がない!」
私がそう言うとドラしゃんは"さすがお嬢!ご明察です!"と言って褒めてくれた。
『この特別依頼と言うものが、どの様な手段で届くかは不明です。依頼主や依頼先によって届ける手段が異なりますからね。』
「そうそう。高ランクの冒険者程捕まりにくいからなぁー。
なにせ一定の場所に留まるって事をしないからよ。」
『ランクの低い冒険者程一定の拠点を構えてある程度のランクに上がるまで活動する事が多いのですが、ランクが高くなると依頼が多く来るので中々一定の拠点を構える事がなくなるんですよ。』
冒険者のあるあるについて教えてくれるドラしゃんなのだが。
???一つ疑問が湧いた。
この街って結構高ランクの冒険者達が常に在中している気がするのだが...???
私が感じた疑問を私の代わりにお兄ちゃんが質問してくれた。
「えっ?!でも、この街って結構高ランクの冒険者が常に居ませんか?」
私は思わず"ナイス!お兄ちゃん!!"と心の中でガッツポーズをしてしまった。
お兄ちゃんの質問にドラしゃんとムキじぃーちゃんはキョトンとした表情をする。
『えっ?そんな冒険者いました?』
「おらんぞ??」
はい???
二人の言葉に思わず間抜けな表情をとってしまった私とお兄ちゃんだった。
リン:
ランクアップしたよ!!!
アキラ:
やったね!!
リン:
でもまだまだ保護者付きって...。
アキラ:
仕方がないよ。
冒険者が続けられるんだからね?
リン:
まーね~。
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