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アダルトビデオの様な真実の愛
12.写真サークル
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「おはようございます」
「おはよう」
今日は朝から写真サークルの撮影会に参加する。
久しぶりの早起きだ。
「カメラ使うのも久しぶりだな」
「いつか私も撮ってください」
「そうやね。撮ろう。じゃあそろそろ行ってくるな」
「はい、気をつけて行ってらっしゃいませ」
僕は7時半に家を出た。
まだまだ肌寒いが、天気は快晴。
桜もちらほら咲いている。
大阪に来てからかなり背伸びした生活が続いてたように思う。
大学に向かう僕は久しぶりに18才の学生に戻った気分だった。
「おはようございます、林さんですか?」
「はい、そうですが」
「私、写真サークルの代表をしてます廣瀬です。北川さんから写メを見せてもらいました。よろしく」
「よろしくお願いします」
廣瀬さんは3回生、2年先輩だ。
みんなが来るまでサークルの事を色々教えてくれた。
先輩が卒業して、男性は今のところ1人だけなのだそうだ。
部員は全員で12人、確かに新しい部員が欲しいのもわかる。
集合場所にみんなが集まるとさすがに照れくさい。
「林さん、ありがとうございます」
「北川さん、おはようございます。よろしくお願いします」
集まったところで部長から紹介があった。
「新しく参加していただいた方が2名いますので紹介しますね。林さんと柴田さんです。よろしくお願いします。じゃあ少し自己紹介お願いします」
「あっ、はい、林真一です。経済学部に入学しました。よろしくお願いします」
「同じく経済学部に入学しました、柴田里穂です。写真が大好きです、よろしくお願いします」
「みなさんよろしくお願いします。他の方々はそれぞれ2人に話しかけてくださいね、では出発しましょう」
今日は全員女性。
さすがに緊張する。
行きの電車は部長と北川さん、柴田さんと僕が向かい合わせで座った。
ここでも廣瀬部長から話があった。
「この写真サークルはまだ5年目なんです。まだまだ大した結果は残せてないんだけど、秋の写真コンクールにはみんなで出品するつもりなんで、良かったら今日の写真で参加してくださいね」
「林くんはおじいさんがカメラマンで。一眼レフを使えるんですよね」
「はい、でもかなり使ってないんであまり自信はないですけどね」
もしかして期待されているのか?
「柴田さんも一眼レフですね」
「あっ、はい、バリバリ初心者ですけどね。教えてくださいね」
「はい、わかることなら」
ショートカットでハキハキ話す柴田さん。
笑顔が無茶苦茶可愛い。
こんな子と同じサークルなら楽しいだろなって思った。
今日は4人1組で撮影するのだそうだ。
撮影場所は清水寺の周辺。
10時から12時までグループで撮影してお昼に清水寺前に集合だそうだ。
今日は電車で座ったメンバーで回ることになった。
「やった、ラッキー」
「えっ?」
「ん?いやべつに」
やば、思わず声に出てしまった。
しかしやっぱり京都はいい。
八坂神社から石壁小路、興福寺。
どこを撮影しても絵になる。
ただ僕は撮影している柴田さんばかり撮影していた。
「林くんさっきから柴田さんばかり撮影してない?」
「あっ、いや、京都を撮影している人を作品にするのも面白いかな?って」
「あっ、そうかもね」
「ほんとね、楽しみにしてるね」
あーよかった。
上手くはぐらかせはしたけど、マジでそんな作品を撮らないとだもにはなった。
「柴田さん、モデルになってくださいね。そのまま撮影してくれてたらいいので」
「恥ずかしいけど嬉しいです、よろしくお願いします」
おー公然と撮影できるようになった。
またラッキーと声が出そうになった。
気がつけば、お昼までの時間ほとんど彼女を撮影していた。
なんなんだろう?この感じ。
柴田さんへの感情とはるかへの思い。それにエリさんや武田さんとの関係。
エリさんと武田さんはエッチだけの関係。
はるかは愛奴。
柴田さんは恋心なのか?
被ってはいないようにも思うが、もし柴田さんを好きになれば、柴田さんに関しては浮気になるよな?
なんだかよく分からないが、そんな感じでいいのだろうか?
俺自身は何をどう望むのだろうか?
今のところ自分に素直だし嘘もない。
やっぱり良くわからない。
「みなさん、朝の撮影はどうでしたか? お昼からはみなさん好きに撮影をしてください。お昼ご飯はこちらで一緒に食べます。食べ終わったら各自撮影に向かって結構です。集合は17時に朝別れた八坂神社の前です、よろしくお願いします」
僕が柴田さんを撮影してるのもあり、何となくお昼ご飯も一緒に食べることになった。
ただお店が混んでる時間でもあり、今回は2人っきりだ。
「朝から私ばっかりの撮影でよかったんですか?」
「見てみる?」
「いいですか?」
柴田さんにカメラを渡すと慣れた手つきで写真を見始めた。
「何か恥ずかしいですけど、凄くいい写真なんで嬉しいです。やっぱり凄く撮影上手ですね」
「被写体がいいからね。ついのめり込んで撮影してました。
「京都って絵になりますもんね」
「京都じゃなくて被写体がいいのは柴田さんですけどね」
「えっ?そうなんですか?嬉しいです」
「良かったらお昼からも一緒にまわりませんか?ずっと柴田さんばかり撮影するのはやめますから」
「はい、もちろん。撮影のこと色々教えてください、先生」
「ははは、先生はないでしょ」
やっぱり笑顔が可愛い。
それに性格もいい。
「私実家が関東なんですけど、関西のお料理が大好きなんです。このおうどんも最高!」
「そうなんだ、美味しいね」
「林さんは関西じゃないんですか?」
「関西だよ」
「関西弁じゃないんですね、私関西弁も大好きなんです」
「いやね、田舎を出るときに標準語にしようって決めて。ほんまはバリバリ関西弁なんやかけどな」
「あっ、そっちの方がいいですよー、私は好きー」
「ほなそうしよかな?昼からはそうするわ」
「嬉しい、キュンとしました」
なんて可愛いんだ。
いや、めっちゃ可愛いやん!
「おはよう」
今日は朝から写真サークルの撮影会に参加する。
久しぶりの早起きだ。
「カメラ使うのも久しぶりだな」
「いつか私も撮ってください」
「そうやね。撮ろう。じゃあそろそろ行ってくるな」
「はい、気をつけて行ってらっしゃいませ」
僕は7時半に家を出た。
まだまだ肌寒いが、天気は快晴。
桜もちらほら咲いている。
大阪に来てからかなり背伸びした生活が続いてたように思う。
大学に向かう僕は久しぶりに18才の学生に戻った気分だった。
「おはようございます、林さんですか?」
「はい、そうですが」
「私、写真サークルの代表をしてます廣瀬です。北川さんから写メを見せてもらいました。よろしく」
「よろしくお願いします」
廣瀬さんは3回生、2年先輩だ。
みんなが来るまでサークルの事を色々教えてくれた。
先輩が卒業して、男性は今のところ1人だけなのだそうだ。
部員は全員で12人、確かに新しい部員が欲しいのもわかる。
集合場所にみんなが集まるとさすがに照れくさい。
「林さん、ありがとうございます」
「北川さん、おはようございます。よろしくお願いします」
集まったところで部長から紹介があった。
「新しく参加していただいた方が2名いますので紹介しますね。林さんと柴田さんです。よろしくお願いします。じゃあ少し自己紹介お願いします」
「あっ、はい、林真一です。経済学部に入学しました。よろしくお願いします」
「同じく経済学部に入学しました、柴田里穂です。写真が大好きです、よろしくお願いします」
「みなさんよろしくお願いします。他の方々はそれぞれ2人に話しかけてくださいね、では出発しましょう」
今日は全員女性。
さすがに緊張する。
行きの電車は部長と北川さん、柴田さんと僕が向かい合わせで座った。
ここでも廣瀬部長から話があった。
「この写真サークルはまだ5年目なんです。まだまだ大した結果は残せてないんだけど、秋の写真コンクールにはみんなで出品するつもりなんで、良かったら今日の写真で参加してくださいね」
「林くんはおじいさんがカメラマンで。一眼レフを使えるんですよね」
「はい、でもかなり使ってないんであまり自信はないですけどね」
もしかして期待されているのか?
「柴田さんも一眼レフですね」
「あっ、はい、バリバリ初心者ですけどね。教えてくださいね」
「はい、わかることなら」
ショートカットでハキハキ話す柴田さん。
笑顔が無茶苦茶可愛い。
こんな子と同じサークルなら楽しいだろなって思った。
今日は4人1組で撮影するのだそうだ。
撮影場所は清水寺の周辺。
10時から12時までグループで撮影してお昼に清水寺前に集合だそうだ。
今日は電車で座ったメンバーで回ることになった。
「やった、ラッキー」
「えっ?」
「ん?いやべつに」
やば、思わず声に出てしまった。
しかしやっぱり京都はいい。
八坂神社から石壁小路、興福寺。
どこを撮影しても絵になる。
ただ僕は撮影している柴田さんばかり撮影していた。
「林くんさっきから柴田さんばかり撮影してない?」
「あっ、いや、京都を撮影している人を作品にするのも面白いかな?って」
「あっ、そうかもね」
「ほんとね、楽しみにしてるね」
あーよかった。
上手くはぐらかせはしたけど、マジでそんな作品を撮らないとだもにはなった。
「柴田さん、モデルになってくださいね。そのまま撮影してくれてたらいいので」
「恥ずかしいけど嬉しいです、よろしくお願いします」
おー公然と撮影できるようになった。
またラッキーと声が出そうになった。
気がつけば、お昼までの時間ほとんど彼女を撮影していた。
なんなんだろう?この感じ。
柴田さんへの感情とはるかへの思い。それにエリさんや武田さんとの関係。
エリさんと武田さんはエッチだけの関係。
はるかは愛奴。
柴田さんは恋心なのか?
被ってはいないようにも思うが、もし柴田さんを好きになれば、柴田さんに関しては浮気になるよな?
なんだかよく分からないが、そんな感じでいいのだろうか?
俺自身は何をどう望むのだろうか?
今のところ自分に素直だし嘘もない。
やっぱり良くわからない。
「みなさん、朝の撮影はどうでしたか? お昼からはみなさん好きに撮影をしてください。お昼ご飯はこちらで一緒に食べます。食べ終わったら各自撮影に向かって結構です。集合は17時に朝別れた八坂神社の前です、よろしくお願いします」
僕が柴田さんを撮影してるのもあり、何となくお昼ご飯も一緒に食べることになった。
ただお店が混んでる時間でもあり、今回は2人っきりだ。
「朝から私ばっかりの撮影でよかったんですか?」
「見てみる?」
「いいですか?」
柴田さんにカメラを渡すと慣れた手つきで写真を見始めた。
「何か恥ずかしいですけど、凄くいい写真なんで嬉しいです。やっぱり凄く撮影上手ですね」
「被写体がいいからね。ついのめり込んで撮影してました。
「京都って絵になりますもんね」
「京都じゃなくて被写体がいいのは柴田さんですけどね」
「えっ?そうなんですか?嬉しいです」
「良かったらお昼からも一緒にまわりませんか?ずっと柴田さんばかり撮影するのはやめますから」
「はい、もちろん。撮影のこと色々教えてください、先生」
「ははは、先生はないでしょ」
やっぱり笑顔が可愛い。
それに性格もいい。
「私実家が関東なんですけど、関西のお料理が大好きなんです。このおうどんも最高!」
「そうなんだ、美味しいね」
「林さんは関西じゃないんですか?」
「関西だよ」
「関西弁じゃないんですね、私関西弁も大好きなんです」
「いやね、田舎を出るときに標準語にしようって決めて。ほんまはバリバリ関西弁なんやかけどな」
「あっ、そっちの方がいいですよー、私は好きー」
「ほなそうしよかな?昼からはそうするわ」
「嬉しい、キュンとしました」
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