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ダンジョンマスターと魔王
第46話 エピローグ
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「……ソル、お前が俺の義理とはいえ息子になるって事か」
「は、はい。そうです。ぶしつけなお願いですが、これからはお義父様と呼ばせていただければなと思います」
「……」
ディラスは自宅で「娘から大事な話がある」と言われてやってきたソルとの話を聞き、渋い顔をしていた。
愛娘はもうすぐ17歳になる。そろそろどこかへ嫁がせないと、ウエディングドレス位は着せないと、とは思ってはいたが相手がよりによって、ソルか。
「ソル、ハッキリ言うがお前の事をレナを託してもいい、と思える程気に入ってはいないが、他のどこの馬の骨かも分からん男に嫁がせるよりはマシだとは思う」
「!! じゃ、じゃあ!」
「くれぐれもレナを犠牲にしないようにしてくれよ。それが出来ればお前たちの仲を認めてもいい」
「!! お父さん! ありがとう!!」
2人の仲が認められた事にレナは大はしゃぎ。父親に抱き着いて歓喜する。
「じゃあ、改めてよろしくお願いします、お義父様」
「良いだろう。お前にならお義父様と呼ばれても許してやるよ」
2人の最大の関門である「父親からの同意」を得る事が出来て、ソルもレナもようやく一安心できた。
父親への報告から2週間後……教会の「新郎控室」にはソルが慣れないタキシード姿をして待機していた。
「……にしても似合わんものだな、ソル」
「まぁな。こんな格好するのは一生に一度だけだな……レナのために着てるようなもんさ。そういうお義父様も似たようなものですぞ」
「うるさいなぁ。こういう服を着るのは今回で2回目だから少しは慣れてる、くらいは言って欲しいな」
義理とはいえ、親子そろって「似合わない」と言える格好だ。
「ソル様、ディラス様、レナ様の準備が整いました。来ていただけませんか?」
「ああ、分かった」
教会で司祭やシスターの手で行われる冠婚葬祭を補助するスタッフ(元修道女なのだとか)の先導の元、ソルとディラスは新婦の控室へと向かった。
「ここか……どっちが開ける?」
「もちろん俺に決まってるだろうが。お義父様と来たら……」
今日の主役はあくまで俺だ。と言いたげなソルの手で「新婦控室」の扉が開けられる。
「……」
2人とも呼吸をするのさえ忘れていた……「息をのむほどの美しさ」というのはこういう事なのだろう。
中にいた天使の美しさに、言葉さえ出てこなかった。
「先生、お父さん。どうですか? 似合ってます?」
「あ、ああ。似合ってるよ……凄く、似合ってる」
「レナ、今のお前は最高に輝いてるよ。にしてもソルの事をまだ「先生」って呼んでるんだな」
「俺はレナが気に入った呼び名だったら特に気にしない主義なんでな。その辺こだわりはないなぁ。レナ、行こうか。みんなが待ってる」
「はい。行きましょうか、先生」
3人は式場へと向かう。
参列客は大半がディラスの関係者で、彼が「娘が式を挙げるから」という声に応えたものだ。
ソル側の来賓は「頼んでもいないのに式の事を嗅ぎつけ勝手にやって来た」アルフレッド王子とその護衛の兵士ぐらいしかいなかった。
「あ、イリーナ! 来てくれたんだ!」
「レナさん、おめでとうございます。凄く似合ってますよ」
レナが呼んだ知り合いは何名かいたが、魔王やダンジョンマスターを狙ってるレイラ・イリーナ姉妹もいた。
「レナ、おめでとう。こういう場所では素直に祝福するよ。今日だけは因縁は無しだ」
「ありがとう。レイラ姉さんって案外優しいんですね」
「……イリーナからちょっと強引だけど大体話は聞かせてもらったよ。大地を救うために動いてるんだって? まぁいい。今日だけは祝ってやるよ。
せっかくの挙式でしょ? 私たちは大切な式をぶち壊して嫌な思い出にするほど悪人ではないさ。幸せにな」
冒険者とダンジョンマスター。普段は相対する仲だが、この日だけはきちんと祝福してくれた。
その後式は途中、仲人になったつもりでいるアルフレッドのスピーチなどを挟みながらも滞りなく進んだ。
一夜明けて……
「ふぁーあ……先生? もう起きてるんだ」
レナが目を覚ました時には既にソルは普段の服に着替えていた。
彼女は自分の左手を見ていた。その薬指にはダイヤモンドがはまった指輪があった。
「先生……私たち、本当に結婚したんですね。今一つ実感が湧かないですけど」
「俺もまだ結婚した実感がないからお互い様だな。まぁ一緒に過ごしたり、子供が出来たらその内分かると思うぞ」
「ああそうか……先生と私の赤ちゃんですか。子供、私たちの言う事聞くかちょっと心配ですけど」
「俺も不安はあるけど俺たちなら何とかなるさ。心配するな」
「先生……ありがとうございます。改めてよろしくお願いしますね、先生」
「こっちこそよろしくな。レナ」
新しい1日が始まる。1人ではなく、2人の1日が、始まった。
「は、はい。そうです。ぶしつけなお願いですが、これからはお義父様と呼ばせていただければなと思います」
「……」
ディラスは自宅で「娘から大事な話がある」と言われてやってきたソルとの話を聞き、渋い顔をしていた。
愛娘はもうすぐ17歳になる。そろそろどこかへ嫁がせないと、ウエディングドレス位は着せないと、とは思ってはいたが相手がよりによって、ソルか。
「ソル、ハッキリ言うがお前の事をレナを託してもいい、と思える程気に入ってはいないが、他のどこの馬の骨かも分からん男に嫁がせるよりはマシだとは思う」
「!! じゃ、じゃあ!」
「くれぐれもレナを犠牲にしないようにしてくれよ。それが出来ればお前たちの仲を認めてもいい」
「!! お父さん! ありがとう!!」
2人の仲が認められた事にレナは大はしゃぎ。父親に抱き着いて歓喜する。
「じゃあ、改めてよろしくお願いします、お義父様」
「良いだろう。お前にならお義父様と呼ばれても許してやるよ」
2人の最大の関門である「父親からの同意」を得る事が出来て、ソルもレナもようやく一安心できた。
父親への報告から2週間後……教会の「新郎控室」にはソルが慣れないタキシード姿をして待機していた。
「……にしても似合わんものだな、ソル」
「まぁな。こんな格好するのは一生に一度だけだな……レナのために着てるようなもんさ。そういうお義父様も似たようなものですぞ」
「うるさいなぁ。こういう服を着るのは今回で2回目だから少しは慣れてる、くらいは言って欲しいな」
義理とはいえ、親子そろって「似合わない」と言える格好だ。
「ソル様、ディラス様、レナ様の準備が整いました。来ていただけませんか?」
「ああ、分かった」
教会で司祭やシスターの手で行われる冠婚葬祭を補助するスタッフ(元修道女なのだとか)の先導の元、ソルとディラスは新婦の控室へと向かった。
「ここか……どっちが開ける?」
「もちろん俺に決まってるだろうが。お義父様と来たら……」
今日の主役はあくまで俺だ。と言いたげなソルの手で「新婦控室」の扉が開けられる。
「……」
2人とも呼吸をするのさえ忘れていた……「息をのむほどの美しさ」というのはこういう事なのだろう。
中にいた天使の美しさに、言葉さえ出てこなかった。
「先生、お父さん。どうですか? 似合ってます?」
「あ、ああ。似合ってるよ……凄く、似合ってる」
「レナ、今のお前は最高に輝いてるよ。にしてもソルの事をまだ「先生」って呼んでるんだな」
「俺はレナが気に入った呼び名だったら特に気にしない主義なんでな。その辺こだわりはないなぁ。レナ、行こうか。みんなが待ってる」
「はい。行きましょうか、先生」
3人は式場へと向かう。
参列客は大半がディラスの関係者で、彼が「娘が式を挙げるから」という声に応えたものだ。
ソル側の来賓は「頼んでもいないのに式の事を嗅ぎつけ勝手にやって来た」アルフレッド王子とその護衛の兵士ぐらいしかいなかった。
「あ、イリーナ! 来てくれたんだ!」
「レナさん、おめでとうございます。凄く似合ってますよ」
レナが呼んだ知り合いは何名かいたが、魔王やダンジョンマスターを狙ってるレイラ・イリーナ姉妹もいた。
「レナ、おめでとう。こういう場所では素直に祝福するよ。今日だけは因縁は無しだ」
「ありがとう。レイラ姉さんって案外優しいんですね」
「……イリーナからちょっと強引だけど大体話は聞かせてもらったよ。大地を救うために動いてるんだって? まぁいい。今日だけは祝ってやるよ。
せっかくの挙式でしょ? 私たちは大切な式をぶち壊して嫌な思い出にするほど悪人ではないさ。幸せにな」
冒険者とダンジョンマスター。普段は相対する仲だが、この日だけはきちんと祝福してくれた。
その後式は途中、仲人になったつもりでいるアルフレッドのスピーチなどを挟みながらも滞りなく進んだ。
一夜明けて……
「ふぁーあ……先生? もう起きてるんだ」
レナが目を覚ました時には既にソルは普段の服に着替えていた。
彼女は自分の左手を見ていた。その薬指にはダイヤモンドがはまった指輪があった。
「先生……私たち、本当に結婚したんですね。今一つ実感が湧かないですけど」
「俺もまだ結婚した実感がないからお互い様だな。まぁ一緒に過ごしたり、子供が出来たらその内分かると思うぞ」
「ああそうか……先生と私の赤ちゃんですか。子供、私たちの言う事聞くかちょっと心配ですけど」
「俺も不安はあるけど俺たちなら何とかなるさ。心配するな」
「先生……ありがとうございます。改めてよろしくお願いしますね、先生」
「こっちこそよろしくな。レナ」
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