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閃きと見切りで異世界を征服する ~ロ〇サガステータスでほぼ最強だけど魔族のステータスなので人間だけど魔族の味方をします~
第4話 「教師《クズヤロウ》渡辺」
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「既に承知済みかもしれんが、現在世界の領土の9割は我らが魔族が掌握している。人類との戦いは敗残兵の追撃という状態だが、
人間たちには切り札である29人の勇者がいる。くれぐれも油断しない様に。では今後の軍事行動に関する話をしよう」
シェラハの父親である王は同盟国の使い達と進軍計画を練っていた。
「オイ聞いたか、今度はフォルセネス国に侵攻だとよ。相手はあくまで降伏せずに徹底抗戦するつもりらしいぜ? どう考えたって勝ち目ねえのによくやるよな」
「フォルセネス国? あー聞いた聞いた。なんでも異界から来た29人の勇者の何人かがいるって話だぜ? ただの人間に何が出来るのか? っていう話だけどな」
兵士たちがそんな話をしている。現在戦況は魔族側が圧倒的に有利であるというのは戦にかかわる者なら大抵は知っている。
人間の間では「魔族に従い家畜となる位なら潔く人として死ね」という教育を幼少の頃から徹底して行われているらしく、軍の頭数からして明らかに不利なのにどこも降伏はしない。
結果多勢に無勢のワンサイドゲームな戦いになり、それを見て人間たちは「魔族は情けも無い冷酷無比な連中だ」と思っているらしい。随分とまぁ酷い風評被害ではある。
やがて軍が動き出す。フォルセネス侵攻軍の中にワタルはいた……この戦が彼の初陣となる。無事に陣入りし後は命令を待つばかりという状態だ。
陣から少し離れた場所で30名ほどの魔族の男が何もせずにただ立っている。彼らを不思議そうに見ていたワタルはそばにいた兵士に声をかける。
「あのー、彼らは何をやってるか分かりますか?」
「彼らは人工使い魔からの視覚や聴覚を共有しているところさ。偵察中ってところかな。戦争だろうが商売だろうが『相手が知らないことを知っている』というのはそれだけで圧倒的有利に立てる、ってわけさ」
「なるほど」
魔族の強みは人間よりも身体能力と魔力が高いと言う事。そのため人間には出来ない人工使い魔の生成と使役、さらには視覚や聴覚などの共有が可能だった。
一説にはこの優れた偵察能力があったからこそ人間との戦いで優位に立てた、とさえ言われている。
「全軍進撃開始! 押しつぶせ!」
兵士たちが指揮官の合図の元攻撃を開始する。
元から兵力差で魔族側が人類側を圧倒している……具体的に言えば兵の頭数にして3倍以上差があり、戦う前から結果が見えている戦だった。
「地ずり斬月!」
ガイは持った大剣を地をこする程低く構えながら突進し、一気に斬り上げる。鉄製の鎖帷子ごと相手を斬った。
「アローレイン!」
ロクは天空に向けて何本も矢を放つとその20倍の量になりそうなほどの魔法で出来た矢の雨が空から降ってくる。軍の後方にいた防備の薄い兵士は次々と矢に射抜かれて倒れていった。
ワタルも順調に敵兵を撃破していき「予言の子」に恥じない戦働きをしていく。そんな中、彼は出会った。
「……お前は、渡辺じゃないか!」
「!! ワタル! 貴様、教師の事を呼び捨てか!?」
クラスの教師、渡辺と偶然再会した。彼は会うなり「先生」と付けずに呼び捨てにした元教え子に向かって怒りをぶつける。
「渡辺、テメェは俺が宮本に頭を踏みつけられて床にこすりつけられている現場を見ても無視したよな?
宮本が教室の花瓶を割って犯人を俺に押し付けた時も『宮本君が嘘をつくわけがない!』って誰よりもかばったよな? 露骨にえこひいきする教師なんて先生じゃねえよ!」
「しょうがないじゃないか! 逆らえば校長に何されるか分からないじゃないか! 家のローンだってまだ残ってるんだぞ!? それにお前は可愛くないんだ!
宮本君みたいにえこひいきされるくらいに愛嬌のあるそぶりを見せろ! お前はひどい目に遭ってもかわいそうに見えないんだよ!」
「そうかいそうかい。教え子より家のローンが大事って事か!? それにえこひいきを公認するなんて曲がりなりにも教師の言うセリフか!? ええ!?」
ワタルは身の内に溜まりに溜まった憎悪を教師にぶつける。
「この世界に来てからも、宮本が俺で試し斬りしたいといった時に『お前が犠牲になればすべて済むことなんだ! 我慢しろ!』って言ったよなぁ? 俺は覚えてるぞ。
ひいきにしてる奴のためにクラスメートの命を差し出せなどとお前教師として恥ずかしくないのか!?」
「うるさい黙れ! お前が余計なことをするから宮本君が迷惑するんだよ!」
「そうかいそうかい。んじゃあ遠慮なくやらせてもらうぜ! 『強撃!』」
ワタルは高くジャンプして落下する力を使って渡辺を斬る。剣をまじえた瞬間、
『ズジン!』
という強烈な重みが渡辺を襲う! 剣によるガードをムリヤリこじ開けられ、彼の肩の骨を砕きつつ深々と剣が食い込んだ。
「な、なんだその剣は!?」
「死にぞこなったか……まぁいい教えてやる。こいつは『重鉄』っていうやたらと重い金属で出来ていて、地球で言う15キロは楽勝で超える重さの剣だ。
斬るというよりは重さで叩き潰すタイプの剣だ……ところで死ぬ前に何か言い残したいことはあるか? 特別大サービスで言わせてやる」
「生徒のくせに教師に逆らうのか!? そんなことが許されると思っているのか!? ええ!?」
「言いたいことはそれだけか? んじゃあくたばれ……『強撃!』」
ワタルは再びジャンプして落下する力……『重鉄』製の大剣と鎧による重さを駆使した力で教師の脳天を叩き割った。勇者と言えど、しょせん人の身。当然即死である。
その後、この戦いに参加していた勇者は教師の渡辺を含めて5名、全員戦死したという。また、フォルセネス国は開戦後2週間と持たずに陥落。魔族領土として占領されることとなった。
【次回予告】
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、高いコミュ力、生徒会長、祖父が学校の校長。
全てを持った、全てにおいてパーフェクトな才児にしてワタルとしては憎むべきスクールカーストS層との直接対決が始まる。
第5話 「気持ちいいわコレ」
人間たちには切り札である29人の勇者がいる。くれぐれも油断しない様に。では今後の軍事行動に関する話をしよう」
シェラハの父親である王は同盟国の使い達と進軍計画を練っていた。
「オイ聞いたか、今度はフォルセネス国に侵攻だとよ。相手はあくまで降伏せずに徹底抗戦するつもりらしいぜ? どう考えたって勝ち目ねえのによくやるよな」
「フォルセネス国? あー聞いた聞いた。なんでも異界から来た29人の勇者の何人かがいるって話だぜ? ただの人間に何が出来るのか? っていう話だけどな」
兵士たちがそんな話をしている。現在戦況は魔族側が圧倒的に有利であるというのは戦にかかわる者なら大抵は知っている。
人間の間では「魔族に従い家畜となる位なら潔く人として死ね」という教育を幼少の頃から徹底して行われているらしく、軍の頭数からして明らかに不利なのにどこも降伏はしない。
結果多勢に無勢のワンサイドゲームな戦いになり、それを見て人間たちは「魔族は情けも無い冷酷無比な連中だ」と思っているらしい。随分とまぁ酷い風評被害ではある。
やがて軍が動き出す。フォルセネス侵攻軍の中にワタルはいた……この戦が彼の初陣となる。無事に陣入りし後は命令を待つばかりという状態だ。
陣から少し離れた場所で30名ほどの魔族の男が何もせずにただ立っている。彼らを不思議そうに見ていたワタルはそばにいた兵士に声をかける。
「あのー、彼らは何をやってるか分かりますか?」
「彼らは人工使い魔からの視覚や聴覚を共有しているところさ。偵察中ってところかな。戦争だろうが商売だろうが『相手が知らないことを知っている』というのはそれだけで圧倒的有利に立てる、ってわけさ」
「なるほど」
魔族の強みは人間よりも身体能力と魔力が高いと言う事。そのため人間には出来ない人工使い魔の生成と使役、さらには視覚や聴覚などの共有が可能だった。
一説にはこの優れた偵察能力があったからこそ人間との戦いで優位に立てた、とさえ言われている。
「全軍進撃開始! 押しつぶせ!」
兵士たちが指揮官の合図の元攻撃を開始する。
元から兵力差で魔族側が人類側を圧倒している……具体的に言えば兵の頭数にして3倍以上差があり、戦う前から結果が見えている戦だった。
「地ずり斬月!」
ガイは持った大剣を地をこする程低く構えながら突進し、一気に斬り上げる。鉄製の鎖帷子ごと相手を斬った。
「アローレイン!」
ロクは天空に向けて何本も矢を放つとその20倍の量になりそうなほどの魔法で出来た矢の雨が空から降ってくる。軍の後方にいた防備の薄い兵士は次々と矢に射抜かれて倒れていった。
ワタルも順調に敵兵を撃破していき「予言の子」に恥じない戦働きをしていく。そんな中、彼は出会った。
「……お前は、渡辺じゃないか!」
「!! ワタル! 貴様、教師の事を呼び捨てか!?」
クラスの教師、渡辺と偶然再会した。彼は会うなり「先生」と付けずに呼び捨てにした元教え子に向かって怒りをぶつける。
「渡辺、テメェは俺が宮本に頭を踏みつけられて床にこすりつけられている現場を見ても無視したよな?
宮本が教室の花瓶を割って犯人を俺に押し付けた時も『宮本君が嘘をつくわけがない!』って誰よりもかばったよな? 露骨にえこひいきする教師なんて先生じゃねえよ!」
「しょうがないじゃないか! 逆らえば校長に何されるか分からないじゃないか! 家のローンだってまだ残ってるんだぞ!? それにお前は可愛くないんだ!
宮本君みたいにえこひいきされるくらいに愛嬌のあるそぶりを見せろ! お前はひどい目に遭ってもかわいそうに見えないんだよ!」
「そうかいそうかい。教え子より家のローンが大事って事か!? それにえこひいきを公認するなんて曲がりなりにも教師の言うセリフか!? ええ!?」
ワタルは身の内に溜まりに溜まった憎悪を教師にぶつける。
「この世界に来てからも、宮本が俺で試し斬りしたいといった時に『お前が犠牲になればすべて済むことなんだ! 我慢しろ!』って言ったよなぁ? 俺は覚えてるぞ。
ひいきにしてる奴のためにクラスメートの命を差し出せなどとお前教師として恥ずかしくないのか!?」
「うるさい黙れ! お前が余計なことをするから宮本君が迷惑するんだよ!」
「そうかいそうかい。んじゃあ遠慮なくやらせてもらうぜ! 『強撃!』」
ワタルは高くジャンプして落下する力を使って渡辺を斬る。剣をまじえた瞬間、
『ズジン!』
という強烈な重みが渡辺を襲う! 剣によるガードをムリヤリこじ開けられ、彼の肩の骨を砕きつつ深々と剣が食い込んだ。
「な、なんだその剣は!?」
「死にぞこなったか……まぁいい教えてやる。こいつは『重鉄』っていうやたらと重い金属で出来ていて、地球で言う15キロは楽勝で超える重さの剣だ。
斬るというよりは重さで叩き潰すタイプの剣だ……ところで死ぬ前に何か言い残したいことはあるか? 特別大サービスで言わせてやる」
「生徒のくせに教師に逆らうのか!? そんなことが許されると思っているのか!? ええ!?」
「言いたいことはそれだけか? んじゃあくたばれ……『強撃!』」
ワタルは再びジャンプして落下する力……『重鉄』製の大剣と鎧による重さを駆使した力で教師の脳天を叩き割った。勇者と言えど、しょせん人の身。当然即死である。
その後、この戦いに参加していた勇者は教師の渡辺を含めて5名、全員戦死したという。また、フォルセネス国は開戦後2週間と持たずに陥落。魔族領土として占領されることとなった。
【次回予告】
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、高いコミュ力、生徒会長、祖父が学校の校長。
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