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ハズレスキル「会話」は実はダンジョンと会話して仲良くなれる最強スキルでした
第4話 一方そのころ自称勇者パーティのメンバーは?
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ボイドを切り捨てて逃げ出した自称勇者一行。今回潜った迷宮では彼らはゴーレム4体と戦っていた。勇者と女戦士が前線で戦い、僧侶がそれをサポートする形だ。
戦う相手である石で出来たゴーレムは、見た目は筋骨隆々とした逆三角形な大男のようなもので、武器こそ持っていないがその肉体から繰り出される格闘術はパーティの力量を上回っていた。
石の塊である拳や腕によるパンチ、あるいはラリアットなどの格闘術による攻撃の衝撃は鎧では防げず、内臓に直に響くためじわじわと体力を奪っていく。
「ちょっと! 回復してよ!」
「もうMPは空だよ! しばらく耐えてくれ!」
「クソッ! こうなったら……こっちだ! 来い!」
勇者は逃げるように仲間に指示を出す。2人はそれに従ってゴーレム4体と命がけの鬼ごっこを開始する。
「ハァ……ハァ……」
迷宮内を走ることしばし、息を切らして肩で呼吸する自称勇者一行は何とか逃げ切ったようだ。
「ハァ……ハァ……。にしても、何で入り口近くだってのに、強敵ばかりいるの……? ハァ……ハァ……」
「知るか、そんなこと……ハァ……ハァ……」
息を切らしながら愚痴る2人。その時、偵察していた僧侶が何かを見つけたようだ。
「2人ともいいか? 近くに宝物庫がある。寄ろうぜ」
呼吸を整えた後、自称勇者パーティは宝物庫に侵入する。中にあった宝箱3つを開けるが……。
「こいつは……ただのポーション臭いな」
「こっちは何かの勲章みたい。また例の「騎士の勲章」だと思うけど」
宝箱から手に入ったのは彼らにとって飽きる程見た、明らかにレア物ではなさそうなポーションらしきもの2つと、勲章と思われるものが1つの合計3つだ。
「……最近こんなのばっかだな。もう少し良さそうな装備品はねえのかよ」
「脱出しようぜ。今度あのゴーレム集団に囲まれたら今度こそ打つ手なしだぜ?」
「仕方ないわね。今日はこの辺で引きあげましょうか」
パーティは冒険者としては標準装備と言える脱出用の魔法陣を展開して迷宮を去った。
「こいつは……普通のポーション2つに騎士の勲章だな。どうする? 持ってくか?」
「アンタに売るよ。カネをくれ」
「言っとくが大した額は出せねえぞ。これでも赤字覚悟って奴だ」
露店を構える鑑定屋のオヤジによる品定めの結果を聞いて、パーティが予想した通りの物に一同は肩を落とす。
ポーションも騎士の勲章も迷宮から見つかる宝としては最も価値の無いありふれた品な上、市場には同様の効果を持つコピー品が幅広く出回っているため希少価値は無い。
これが効果の高い「EXポーション」ならまだ苦労に見合うだけの価値はあるのだが、ゴーレム4体と命がけの鬼ごっこをしたうえでの報酬としては到底釣り合わない。
「この辺りの迷宮、駆け出し冒険者向けのはずだよな? こんなに難易度高かったっけ?」
「もっと格上の迷宮を狙うから今から移動しよう。今なら日没までには間に合うだろう。このまま稼ぎがなきゃ貯金が尽きるから、多少冒険になるけど大物狙っていこうぜ」
「え!? 今から!? ……分かった。じゃあ出発しようか」
一行は新たな狩場を求めて町を発った。
彼らは知らなかった。ボイドを酷い目に遭わせたことで迷宮から嫌われていることに。
それが原因で彼らが迷宮に潜るときに限って、殺す気マンマンの魔物配置になっている上にアイテム配置も渋い特別仕様になっていることに、気づきもしなかった。
【次回予告】
順調に力を付けたボイドは冒険者の聖地、帝都ギールへと向かう。そこでも迷宮に好かれて更なる力を手に入れる。
第5話 「帝都ギールへと進出」
戦う相手である石で出来たゴーレムは、見た目は筋骨隆々とした逆三角形な大男のようなもので、武器こそ持っていないがその肉体から繰り出される格闘術はパーティの力量を上回っていた。
石の塊である拳や腕によるパンチ、あるいはラリアットなどの格闘術による攻撃の衝撃は鎧では防げず、内臓に直に響くためじわじわと体力を奪っていく。
「ちょっと! 回復してよ!」
「もうMPは空だよ! しばらく耐えてくれ!」
「クソッ! こうなったら……こっちだ! 来い!」
勇者は逃げるように仲間に指示を出す。2人はそれに従ってゴーレム4体と命がけの鬼ごっこを開始する。
「ハァ……ハァ……」
迷宮内を走ることしばし、息を切らして肩で呼吸する自称勇者一行は何とか逃げ切ったようだ。
「ハァ……ハァ……。にしても、何で入り口近くだってのに、強敵ばかりいるの……? ハァ……ハァ……」
「知るか、そんなこと……ハァ……ハァ……」
息を切らしながら愚痴る2人。その時、偵察していた僧侶が何かを見つけたようだ。
「2人ともいいか? 近くに宝物庫がある。寄ろうぜ」
呼吸を整えた後、自称勇者パーティは宝物庫に侵入する。中にあった宝箱3つを開けるが……。
「こいつは……ただのポーション臭いな」
「こっちは何かの勲章みたい。また例の「騎士の勲章」だと思うけど」
宝箱から手に入ったのは彼らにとって飽きる程見た、明らかにレア物ではなさそうなポーションらしきもの2つと、勲章と思われるものが1つの合計3つだ。
「……最近こんなのばっかだな。もう少し良さそうな装備品はねえのかよ」
「脱出しようぜ。今度あのゴーレム集団に囲まれたら今度こそ打つ手なしだぜ?」
「仕方ないわね。今日はこの辺で引きあげましょうか」
パーティは冒険者としては標準装備と言える脱出用の魔法陣を展開して迷宮を去った。
「こいつは……普通のポーション2つに騎士の勲章だな。どうする? 持ってくか?」
「アンタに売るよ。カネをくれ」
「言っとくが大した額は出せねえぞ。これでも赤字覚悟って奴だ」
露店を構える鑑定屋のオヤジによる品定めの結果を聞いて、パーティが予想した通りの物に一同は肩を落とす。
ポーションも騎士の勲章も迷宮から見つかる宝としては最も価値の無いありふれた品な上、市場には同様の効果を持つコピー品が幅広く出回っているため希少価値は無い。
これが効果の高い「EXポーション」ならまだ苦労に見合うだけの価値はあるのだが、ゴーレム4体と命がけの鬼ごっこをしたうえでの報酬としては到底釣り合わない。
「この辺りの迷宮、駆け出し冒険者向けのはずだよな? こんなに難易度高かったっけ?」
「もっと格上の迷宮を狙うから今から移動しよう。今なら日没までには間に合うだろう。このまま稼ぎがなきゃ貯金が尽きるから、多少冒険になるけど大物狙っていこうぜ」
「え!? 今から!? ……分かった。じゃあ出発しようか」
一行は新たな狩場を求めて町を発った。
彼らは知らなかった。ボイドを酷い目に遭わせたことで迷宮から嫌われていることに。
それが原因で彼らが迷宮に潜るときに限って、殺す気マンマンの魔物配置になっている上にアイテム配置も渋い特別仕様になっていることに、気づきもしなかった。
【次回予告】
順調に力を付けたボイドは冒険者の聖地、帝都ギールへと向かう。そこでも迷宮に好かれて更なる力を手に入れる。
第5話 「帝都ギールへと進出」
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