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無能ジョブ「宝石使い」が実は最強ジョブでした ~強くてかわいい宝石娘に囲まれて幸せです~
第6話 嘘の後始末
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国王の使いはギルドから話を聞いていたのだが、勇者の言ったことと矛盾が生じている。
「何? シュムックは死んだだと?」
「ええ。先日彼らがハッキリと彼は死んだと告げに来たんです」
勇者は「シュムックにダイヤモンドを盗まれた」と話していたがその盗人は死んだということになっている。どういう事だろう?
「おかしい。シュムックは死んだことになってるぞ」
「死人が盗むとは考えられんな……どうする? 閣下に報告するか?」
「正直に報告するしかないだろ。あのお方の事だ、下手に嘘をついたらギロチン台か絞首台の2択だぜ?」
2人は報告のために城へと向かった。
「何? シュムックは死んだことになってる、だと?」
「はい。ギルドによると既に死亡による登録抹消手続きを完了しているとのことです」
「ふーむ……ギルドが虚偽申告する理由はなさそうだな。まぁいい、分かった。下がっていいぞ」
部下を下がらせた後、王はある結論に行き着く。
「アルヌルフの奴め、まさか嘘を?」
嘘をついているとは思いたくない。だがシュムックにダイヤを盗まれたという話では矛盾する。パーティリーダーであるアルヌルフが嘘をついている、というのなら全てつじつまが合う。
一方そのころ、勇者アルヌルフのパーティが問題のダンジョンの問題の階までたどり着くと、胴体を真っ二つにされた腐りかけのミノタウロスの死体が転がっていた。
「な、なんだこりゃ!? ミノタウロスを殺しただと!?」
「シュムックがやったのか……?」
「バカヤロウ! 宝石使いなんかにこんな事出来るわけねえだろ! 他の冒険者がやったに決まってる!」
「えー? でもこの辺りで俺たち以外にS級やA級の冒険者パーティなんていたっけ? ここはランク制限されてて少なくてもA級以上のパーティがギルドの許可を得ないと入れないのに」
「そんな事どうでもいいだろ! 早く探せ!」
勇者たちは無くしたダイヤモンドを探しだす。が、当然無い。
「やっぱりないや。ミノタウロスの奴が自分の巣に持ち帰ったんじゃないのか?」
「バカ言え! あの脳ミソ筋肉の単細胞に宝石の価値なんて分かるかよ! 探せ探せ!」
勇者アルヌルフはパーティメンバーに向かって発破をかけるがこの日、結局ダイヤは見つからなかった。
重い足取りで町に帰った時には昼から夕方に変わってくる頃、ギルドで他のA級やS級冒険者が問題のダンジョンに潜ったかどうか調べていたところ、受付嬢に呼び止められる。
「アルヌルフさんですね。国王陛下が「話したいことがあるので至急城まで来るように」という呼び出しがかかっております」
「……」
……もしや、嘘がばれたのでは? 国外退去しようにも既に指名手配されているだろう。逃げ道は無かった。
その日の夜、勇者アルヌルフ一行は処刑場に向かう死刑囚のような顔をしつつ城へとやってきた。
「アルヌルフ、お前はシュムックにダイヤを盗まれたと言ったが彼は死んだことになってるんだ。どういう事だ?」
「そ、それは……嘘をつきました。本当はうっかり無くしてしまったんです」
彼は観念して嘘をついたことを認めた。
「アルヌルフ! お前、嘘をついたんだな!! 「幸運のダイヤモンドを無くした」となぜ正直に言わないんだ!?」
「だってしょうがないじゃないですか! あれをうっかり無くしたなんてとてもじゃないですけど言えませんって!」
「オレは幸運のダイヤモンドを無くしたことを怒っているんじゃないぞ! お前が嘘をついた事に対して怒っているんだぞ!?
オレが嘘をつかれることが何よりも嫌いだというのは分かっているだろうな!?」
「も、申し訳ありません! 申し訳ありません! どうか命だけは……!」
勇者一行はただひたすらに平謝りだ。
「アルヌルフよ。我が娘はお前の事を好いているから命を取る事だけは勘弁してやる。だが今後は資金や物資の援助は一切無いと思え!」
「え、援助を!? それだけは……」
「それともアレか!? ギロチン台か絞首台、どっちがいいんだ!? 特別に選ばせてやる!」
「申し訳ありません! どうか命だけは……!」
「もういい! 下がれ! お前みたいな嘘つきは顔も見たくない! 2度とオレの前にそのツラを見せるな!」
王は終始不機嫌な様子で追い出すように勇者一行を下がらせた。
【次回予告】
ドラゴンすら屠る宝石娘たち。あとはマスターに爵位を与えれば自分たちもマスターも安泰である。その最後の1ピースが来ようとしていた。
第7話 「滅ぶはずだった国」
「何? シュムックは死んだだと?」
「ええ。先日彼らがハッキリと彼は死んだと告げに来たんです」
勇者は「シュムックにダイヤモンドを盗まれた」と話していたがその盗人は死んだということになっている。どういう事だろう?
「おかしい。シュムックは死んだことになってるぞ」
「死人が盗むとは考えられんな……どうする? 閣下に報告するか?」
「正直に報告するしかないだろ。あのお方の事だ、下手に嘘をついたらギロチン台か絞首台の2択だぜ?」
2人は報告のために城へと向かった。
「何? シュムックは死んだことになってる、だと?」
「はい。ギルドによると既に死亡による登録抹消手続きを完了しているとのことです」
「ふーむ……ギルドが虚偽申告する理由はなさそうだな。まぁいい、分かった。下がっていいぞ」
部下を下がらせた後、王はある結論に行き着く。
「アルヌルフの奴め、まさか嘘を?」
嘘をついているとは思いたくない。だがシュムックにダイヤを盗まれたという話では矛盾する。パーティリーダーであるアルヌルフが嘘をついている、というのなら全てつじつまが合う。
一方そのころ、勇者アルヌルフのパーティが問題のダンジョンの問題の階までたどり着くと、胴体を真っ二つにされた腐りかけのミノタウロスの死体が転がっていた。
「な、なんだこりゃ!? ミノタウロスを殺しただと!?」
「シュムックがやったのか……?」
「バカヤロウ! 宝石使いなんかにこんな事出来るわけねえだろ! 他の冒険者がやったに決まってる!」
「えー? でもこの辺りで俺たち以外にS級やA級の冒険者パーティなんていたっけ? ここはランク制限されてて少なくてもA級以上のパーティがギルドの許可を得ないと入れないのに」
「そんな事どうでもいいだろ! 早く探せ!」
勇者たちは無くしたダイヤモンドを探しだす。が、当然無い。
「やっぱりないや。ミノタウロスの奴が自分の巣に持ち帰ったんじゃないのか?」
「バカ言え! あの脳ミソ筋肉の単細胞に宝石の価値なんて分かるかよ! 探せ探せ!」
勇者アルヌルフはパーティメンバーに向かって発破をかけるがこの日、結局ダイヤは見つからなかった。
重い足取りで町に帰った時には昼から夕方に変わってくる頃、ギルドで他のA級やS級冒険者が問題のダンジョンに潜ったかどうか調べていたところ、受付嬢に呼び止められる。
「アルヌルフさんですね。国王陛下が「話したいことがあるので至急城まで来るように」という呼び出しがかかっております」
「……」
……もしや、嘘がばれたのでは? 国外退去しようにも既に指名手配されているだろう。逃げ道は無かった。
その日の夜、勇者アルヌルフ一行は処刑場に向かう死刑囚のような顔をしつつ城へとやってきた。
「アルヌルフ、お前はシュムックにダイヤを盗まれたと言ったが彼は死んだことになってるんだ。どういう事だ?」
「そ、それは……嘘をつきました。本当はうっかり無くしてしまったんです」
彼は観念して嘘をついたことを認めた。
「アルヌルフ! お前、嘘をついたんだな!! 「幸運のダイヤモンドを無くした」となぜ正直に言わないんだ!?」
「だってしょうがないじゃないですか! あれをうっかり無くしたなんてとてもじゃないですけど言えませんって!」
「オレは幸運のダイヤモンドを無くしたことを怒っているんじゃないぞ! お前が嘘をついた事に対して怒っているんだぞ!?
オレが嘘をつかれることが何よりも嫌いだというのは分かっているだろうな!?」
「も、申し訳ありません! 申し訳ありません! どうか命だけは……!」
勇者一行はただひたすらに平謝りだ。
「アルヌルフよ。我が娘はお前の事を好いているから命を取る事だけは勘弁してやる。だが今後は資金や物資の援助は一切無いと思え!」
「え、援助を!? それだけは……」
「それともアレか!? ギロチン台か絞首台、どっちがいいんだ!? 特別に選ばせてやる!」
「申し訳ありません! どうか命だけは……!」
「もういい! 下がれ! お前みたいな嘘つきは顔も見たくない! 2度とオレの前にそのツラを見せるな!」
王は終始不機嫌な様子で追い出すように勇者一行を下がらせた。
【次回予告】
ドラゴンすら屠る宝石娘たち。あとはマスターに爵位を与えれば自分たちもマスターも安泰である。その最後の1ピースが来ようとしていた。
第7話 「滅ぶはずだった国」
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