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勇者パーティを追放されたらツイてツイてツキまくり!? 「超爆運」スキルが無敵すぎる!
第6話 賢者 牢獄送りにされる
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「ハァ!? オレのせいだと!?」
「そうじゃないか! ブリトニーの件も、死んだ戦士の件も、全部お前のせいだと思うぞ」
「バカバカしい! そんなオカルトを信じるなんてそれでも賢者か!?」
賢者は目の前のパーティリーダーが不幸をおびき寄せていると勘ぐっているが、当の本人はバッサリと斬り捨て否定する。
次第に嫌悪する仲になるが、決定的な事件が起きる。
「? 何だこりゃ?」
珍しく仕事が上手くいった日の翌日。休みを取って街の中を歩いていると賢者の頭に何かが落ちてきた。持ってみるとそれは、女物の下着だった。
上を見上げるとベランダに洗濯物が干されていたので、おそらくそこから落ちてきたものなのだろう。どうしたもんかと思っていた、その時!
「おい! 何をやってる!?」
「!?」
賢者が怒りを抑えきれない声の主の方を見ると、巡回していた兵士が2人いた。
「お前だな! 連日の下着窃盗犯っていうのは!!」
「!? ちょ、ちょっと待て! 俺は……」
「黙れ! 来てもらおうか!? 嫌とは言わせんぞ!」
有無を言わさずに彼は連行されてしまった。
賢者が兵士に連行されるのを、メモ用紙片手に観察していた記者が喜びの声を上げる。
「へへっ。特ダネゲット~♪ 「噂のA級勇者パーティの賢者、まさかの下着泥棒」トップ記事はこれで決まりだな」
例え本当かどうか不確かでも、刺激的でキャッチーなタイトルの方が売れる。誠実さとか正確さなんてお金にならないから、売り上げのためなら情報を加工するのは当たり前。
プロなら「数字を上手く使って情報に角度をつける」事すらやってのける。そして間違いだったとしても謝らない。
何故なら大衆が求めているのは「退屈な日常生活に刺激を与える情報エンターテイメント」であって「真実」ではない。だからこそ記者という仕事が成り立つのだ。
売り上げの皮算用にウキウキしながら記者はその場を後にした。
「だからやってねえって言ってるだろ!」
「じゃあ何で下着を持ってたんだ!? 空き巣に入って盗んだからだろ!? そうとしか考えられん!」
「じゃあ聞くがテメェは俺が下着を盗むために家に侵入したところを見てるのか!? 証拠も無いのに決めつけるんじゃねえ!」
「質問に質問で返すな! 全てが終わった後なんじゃないのか? お前が認めればすべてが終わるんだ! さっさと認めたらどうなんだ!? ええ!?」
最悪の雰囲気の中取り調べが進む。そんな中、彼に会いたい人物が出てきたという事で会うことが許された。その人物は賢者の予想通り、パーティのリーダーだった。
「おい! お前、賢者もあろうお方が何をやってるんだ!?」
「ちょっと待て! お前まで俺を疑うってのか!? 下着泥棒なんてしたらどうなるかくらい分かってるさ! 俺は誓ってでもやってねぇ!
っていうか、これもお前のせいだからな! お前のせいでこうやって下着泥棒と勘違いされて捕まる羽目になったんだ!」
「お前いい加減にしろよ! 何で下着泥棒が俺のせいになるんだよ!? いい加減オカルトから離れろ!」
フォルトゥーナの兄も目の前の下着泥棒を責める。完全に「四面楚歌」であった。その後、賢者は牢獄と取調室とを往復する日々が3日ほど続いた。
「大変だ! 下着泥棒が捕まったぞ!」
「!? バカな! ありえん! 下着泥棒はあの賢者じゃなかったのか!?」
結局その後の調査で真犯人が見つかり、賢者は晴れて無実の罪だったというのが認められたが、その間に広まった風評被害は極めて大きなものだった。
「聞いたか? あいつに関わるとろくでもねえ目にしか遭わないって話だぜ?」
「あー聞いた聞いた。確かパーティメンバーの僧侶が記憶喪失になったとか……」
「格下相手にありえないドジ踏んでメンバーが死んだって噂だぜ」
「俺が聞いた話じゃパーティメンバーが下着泥棒して捕まったそうだぜ」
ギルドでクエスト待ちの冒険者たちがフォルトゥーナの兄を見てそんな噂話をしている。彼は冒険者たちをギロリとにらんで黙らせ、受付嬢にパーティメンバーの募集状況はどうなっているか聞く。
「パーティメンバーの募集はどうなってる?」
「その件ですが、1週間ほど経ちましたが名乗り出る者がさっぱりいないんです。何と言いますかあなたに関してよからぬ噂が広まっていて、誰も来ないんです。募集条件をもう少し緩くしてみてはいかがでしょうか?」
「……これ以上緩くしたら質の確保が難しくなるんだがなぁ」
「アイツに関わると不幸な目にあう」
そんな噂が広まっておりなかなか欠員を補う新メンバーは集まらない。それに追い打ちをかけるように無事釈放された賢者がパーティを抜けると言い出した。
「もういい! このパーティなんて抜けてやる!」
「!! オイ! 何で急にそんなこと言うんだ!?」
「お前のせいでこんな目に遭うんじゃないか!」
「俺のせいだってのか!? バカバカしい!」
「実際そうじゃねえか! オーガに殺されたアイツも、ブリトニーも、俺の件も、みんなお前のせいじゃないか! お前と一緒に冒険しだしてからずっとそうじゃねえか!」
「オイオイ、そんなの偶然に決まってるじゃ……」
「これだけ何度も偶然が起こる事なんてありえるものか! とにかく俺は抜ける! ギルドにも通達済みだからな! じゃあな!」
賢者は怒りをぶちまけながら去っていった。
【次回予告】
仲間に次々と襲い掛かりズタズタにする「超凶運」スキル。ついに所有者本人にまで毒牙をかける。
第7話 「フォルトゥーナの兄、運の無い一生に終止符を打つ」
「そうじゃないか! ブリトニーの件も、死んだ戦士の件も、全部お前のせいだと思うぞ」
「バカバカしい! そんなオカルトを信じるなんてそれでも賢者か!?」
賢者は目の前のパーティリーダーが不幸をおびき寄せていると勘ぐっているが、当の本人はバッサリと斬り捨て否定する。
次第に嫌悪する仲になるが、決定的な事件が起きる。
「? 何だこりゃ?」
珍しく仕事が上手くいった日の翌日。休みを取って街の中を歩いていると賢者の頭に何かが落ちてきた。持ってみるとそれは、女物の下着だった。
上を見上げるとベランダに洗濯物が干されていたので、おそらくそこから落ちてきたものなのだろう。どうしたもんかと思っていた、その時!
「おい! 何をやってる!?」
「!?」
賢者が怒りを抑えきれない声の主の方を見ると、巡回していた兵士が2人いた。
「お前だな! 連日の下着窃盗犯っていうのは!!」
「!? ちょ、ちょっと待て! 俺は……」
「黙れ! 来てもらおうか!? 嫌とは言わせんぞ!」
有無を言わさずに彼は連行されてしまった。
賢者が兵士に連行されるのを、メモ用紙片手に観察していた記者が喜びの声を上げる。
「へへっ。特ダネゲット~♪ 「噂のA級勇者パーティの賢者、まさかの下着泥棒」トップ記事はこれで決まりだな」
例え本当かどうか不確かでも、刺激的でキャッチーなタイトルの方が売れる。誠実さとか正確さなんてお金にならないから、売り上げのためなら情報を加工するのは当たり前。
プロなら「数字を上手く使って情報に角度をつける」事すらやってのける。そして間違いだったとしても謝らない。
何故なら大衆が求めているのは「退屈な日常生活に刺激を与える情報エンターテイメント」であって「真実」ではない。だからこそ記者という仕事が成り立つのだ。
売り上げの皮算用にウキウキしながら記者はその場を後にした。
「だからやってねえって言ってるだろ!」
「じゃあ何で下着を持ってたんだ!? 空き巣に入って盗んだからだろ!? そうとしか考えられん!」
「じゃあ聞くがテメェは俺が下着を盗むために家に侵入したところを見てるのか!? 証拠も無いのに決めつけるんじゃねえ!」
「質問に質問で返すな! 全てが終わった後なんじゃないのか? お前が認めればすべてが終わるんだ! さっさと認めたらどうなんだ!? ええ!?」
最悪の雰囲気の中取り調べが進む。そんな中、彼に会いたい人物が出てきたという事で会うことが許された。その人物は賢者の予想通り、パーティのリーダーだった。
「おい! お前、賢者もあろうお方が何をやってるんだ!?」
「ちょっと待て! お前まで俺を疑うってのか!? 下着泥棒なんてしたらどうなるかくらい分かってるさ! 俺は誓ってでもやってねぇ!
っていうか、これもお前のせいだからな! お前のせいでこうやって下着泥棒と勘違いされて捕まる羽目になったんだ!」
「お前いい加減にしろよ! 何で下着泥棒が俺のせいになるんだよ!? いい加減オカルトから離れろ!」
フォルトゥーナの兄も目の前の下着泥棒を責める。完全に「四面楚歌」であった。その後、賢者は牢獄と取調室とを往復する日々が3日ほど続いた。
「大変だ! 下着泥棒が捕まったぞ!」
「!? バカな! ありえん! 下着泥棒はあの賢者じゃなかったのか!?」
結局その後の調査で真犯人が見つかり、賢者は晴れて無実の罪だったというのが認められたが、その間に広まった風評被害は極めて大きなものだった。
「聞いたか? あいつに関わるとろくでもねえ目にしか遭わないって話だぜ?」
「あー聞いた聞いた。確かパーティメンバーの僧侶が記憶喪失になったとか……」
「格下相手にありえないドジ踏んでメンバーが死んだって噂だぜ」
「俺が聞いた話じゃパーティメンバーが下着泥棒して捕まったそうだぜ」
ギルドでクエスト待ちの冒険者たちがフォルトゥーナの兄を見てそんな噂話をしている。彼は冒険者たちをギロリとにらんで黙らせ、受付嬢にパーティメンバーの募集状況はどうなっているか聞く。
「パーティメンバーの募集はどうなってる?」
「その件ですが、1週間ほど経ちましたが名乗り出る者がさっぱりいないんです。何と言いますかあなたに関してよからぬ噂が広まっていて、誰も来ないんです。募集条件をもう少し緩くしてみてはいかがでしょうか?」
「……これ以上緩くしたら質の確保が難しくなるんだがなぁ」
「アイツに関わると不幸な目にあう」
そんな噂が広まっておりなかなか欠員を補う新メンバーは集まらない。それに追い打ちをかけるように無事釈放された賢者がパーティを抜けると言い出した。
「もういい! このパーティなんて抜けてやる!」
「!! オイ! 何で急にそんなこと言うんだ!?」
「お前のせいでこんな目に遭うんじゃないか!」
「俺のせいだってのか!? バカバカしい!」
「実際そうじゃねえか! オーガに殺されたアイツも、ブリトニーも、俺の件も、みんなお前のせいじゃないか! お前と一緒に冒険しだしてからずっとそうじゃねえか!」
「オイオイ、そんなの偶然に決まってるじゃ……」
「これだけ何度も偶然が起こる事なんてありえるものか! とにかく俺は抜ける! ギルドにも通達済みだからな! じゃあな!」
賢者は怒りをぶちまけながら去っていった。
【次回予告】
仲間に次々と襲い掛かりズタズタにする「超凶運」スキル。ついに所有者本人にまで毒牙をかける。
第7話 「フォルトゥーナの兄、運の無い一生に終止符を打つ」
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