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第12話 劣悪な食事
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「んー……」
カレンがアランドル王家に越してきてから10日程が経った。普段の起床時刻よりも少し早めに目が覚めた彼女は鏡に映る自分の姿を見てある変化に気づいた。
「そういえば頬に肉がついたかも。こけ具合が薄くなったような……? 食事のせいかな?」
彼女の頬は化粧でごまかせる程度の物だったが、こけていた。
エドワード王家にいた頃の食事は劣悪で、到底姫君が食べるようなものではない、むしろ貧民が食べるようなものだったからで、
ほぼ間違いなくその食事のせいで常に身体が栄養不足だったのだろう、やせぎすの身体に顔であった。
それがアランドル王家に越してきて以来、彼女からしたら「毎日がお祭りみたい」な食事の数々を食べられるようになり
体に栄養が行き渡った結果、こけ具合が薄くなったのだろう。
「ねぇ、私ここに来たばかりの時よりも少し頬に肉がついたような気がするんだけど、どうかな?」
「んー……言われてみれば、ついた気もするかもしれませんねぇ。よく見ないと分からないかもしれませんが。化粧のノリとかどうですか?」
「あー、化粧のノリねぇ。そういえば良くなってるかも。あと頬を隠すのに前ほど時間がかからなくなってるかも」
着替えを手伝うメイドからもそう言われるのを聞いて、彼女は気づく。ひょっとしたら食事の効果が予想以上に出ているかも、と。
「だとしたら食事の効果もあるかもしれませんねぇ。っと、終わりました。今日も行ってらっしゃいませ」
メイドの着付けが終わり、朝食をとるため食堂へと向かった。
「それにしてもアランドル王家は食事が豪勢ですよねぇ。実家にいた時とは大違いですよ」
カレンはデニスやロロムに向かって嬉しそうに言う。
今日の朝食の内容は柔らかいうえにミルクやバターが練りこまれてコクとうま味のあるパン、出汁のうま味や貴重な香辛料であるコショウの爽やかさが感じられ具材も野菜から切ったソーセージまである豊富なスープ、
さらにはソースに漬け込み味をしみこませたうえで焼いた豚肉。
そのどれもがカレンにとってエドワード王国にいた時は祭りなどの特別な日でもない限り到底食べられなかったもので、カレンの中では「毎日がお祭り騒ぎ」と言えるような食事だった。
「うちはそこまで食事にカネをかけてるわけじゃないぞ。下手に貴族や騎士相手に宴会を開いているわけじゃないからそれほど驚くような内容ってわけでもないんだが」
「いえいえ、実家じゃこんなおいしい食事が毎日できるとは思っていませんでしたから毎日がお祭りみたいですよ」
「……姉様、実家じゃどんな食事を食べていたんですか?」
「うんわかった。教えるね」
カレンはデニスとロロム相手に話をしだした。話す側は「これが普通」だという口調で、聞く側2人はある種の覚悟を決めた。
◇◇◇
ドンドン! ドンドン!
それは一応は「ノック」ではあったが、姫君の部屋にするのではなくむしろ囚人の部屋の前に食事を持ってきたことを伝えるかのような、部屋の中にいる少女を怖がらせるようなものだった。
「食事だ。食い終わったらいつものように食堂に返しに来いよ」
心底嫌そうな顔をした執事が敬語すら使わずにそう言ってカレンの部屋にトレイを持ってやってくる。
部屋の主に対しては腫れ物に触るような態度で接し、机に向かって「ガチャン」と大きな音を立てて投げつけるように料理がのったトレイを置く。
そこに一国の姫君としての敬意は「これっぽちも」ないが、それを不敬だと止めるものは誰もいない。
今日も固いパンとぬるいスープだ。週に1度くらいはおかずとなる固くて乳臭い牛肉や、焼きたてのやわらかいパンを食べられるのだが、普段の食事は3食同じようなメニューだ。
まずはぬるいスープだ。一応は具材であるカブやニンジンは切れ端を浮かべたようなもので、腹を満たすには到底足りない。
そのスープも薄い塩味が少しする程度で出汁などという贅沢なものは使っていない。
「ん……」
カレンはスープを少し飲むと日持ちするようにカチカチに固く水気のないパサパサしたパンをちぎりだし、それをスープにつけてふやかす。
パンはこうでもしないと固すぎてとてもじゃないけど食べられる代物ではないからだ。
「う……」
スープを吸ってふやかしたパンは確かに柔らかくはなったものの、今度はブヨブヨになって食感がひどく悪い。
週に1度くらいは焼きたてを食べることを前提としたやわらかいパンを食べられるため、その味を知っている分特に不味い。
それでも食わねば死んでしまうため、背に腹は代えられない。たとえまずくても胃袋の中に入れなくては。
「カレン、今日はテーブルマナーの復習だ。実際に食事をとりながら練習しようではないか」
「はい! ありがとうございます!」
「あなた、こんなやつ相手にやりすぎなんじゃないんですか?」
「テーブルマナーの復習は淑女として大事なものだからな。もしよそで恥をかいたらエドワード家のメンツが汚れるからな。それをさせないために必要なことだ」
「ぐぐ……フン!」
王妃は心底腹を立てて去っていった。
カレンの父親は不定期とはいえ「テーブルマナーの復習」という名目で、貴族の食事を娘に提供してくれていた。
「魔女姫」として忌み嫌われていたため表立っての支援はできない事に対する、ささやかな罪滅ぼしだった。
◇◇◇
「……」
カレンの話を聞いていたデニスとロロムはその劣悪な環境に絶句してしまう。
「カレン、お前相当苦労したんだな……もうそんな苦労はしなくていいぞ。これが当たり前だと思ってくれればいい」
「姉様、話を聞く限り姉様のお父さん以外全員悪者じゃないですか」
「あれ、そんなに驚くような内容でした?」
兄弟はそろってうなづいた。
(デニスさんもロロム君も「はい」か)
念のため心を読んでみると、本当にそう思っているようだった。
「カレン、実家で起こったことは忘れろ。もしくは長い長い悪夢を見続けてきたんだと思え。それこそ12年間ずっとな」
「姉様、その話が本当だったら周りの人たちはあまりにも酷すぎますよ」
「んー。そこまで心配させるようなことは言ってないと思うけど……」
「「そこまで心配させるようなことは言ってないと思うけど!?」」
デニスとロロムは同時に彼女のセリフをなぞり、彼らが次の言葉を紡ぐのに10秒ほどかかった。
「劣悪な環境だと認識する事すらできない、か。ある意味俺より悲惨だな」
「姉様、姉様の事は僕が守りますから安心していいんですよ?」
「ふーん、そうなんだ。じゃあ私は先に仕事をするからごちそうさまね」
先に食事を済ませたカレンは立ち上がり、書類相手の仕事のために執務室へと歩いて行った。
「ロロム、下手にカレン相手に不幸自慢するのはやめた方がいいな」
「ですね。姉様の生い立ちはあまりにも過酷すぎます」
残された2人はそうぼやいているのを知らずに。
カレンがアランドル王家に越してきてから10日程が経った。普段の起床時刻よりも少し早めに目が覚めた彼女は鏡に映る自分の姿を見てある変化に気づいた。
「そういえば頬に肉がついたかも。こけ具合が薄くなったような……? 食事のせいかな?」
彼女の頬は化粧でごまかせる程度の物だったが、こけていた。
エドワード王家にいた頃の食事は劣悪で、到底姫君が食べるようなものではない、むしろ貧民が食べるようなものだったからで、
ほぼ間違いなくその食事のせいで常に身体が栄養不足だったのだろう、やせぎすの身体に顔であった。
それがアランドル王家に越してきて以来、彼女からしたら「毎日がお祭りみたい」な食事の数々を食べられるようになり
体に栄養が行き渡った結果、こけ具合が薄くなったのだろう。
「ねぇ、私ここに来たばかりの時よりも少し頬に肉がついたような気がするんだけど、どうかな?」
「んー……言われてみれば、ついた気もするかもしれませんねぇ。よく見ないと分からないかもしれませんが。化粧のノリとかどうですか?」
「あー、化粧のノリねぇ。そういえば良くなってるかも。あと頬を隠すのに前ほど時間がかからなくなってるかも」
着替えを手伝うメイドからもそう言われるのを聞いて、彼女は気づく。ひょっとしたら食事の効果が予想以上に出ているかも、と。
「だとしたら食事の効果もあるかもしれませんねぇ。っと、終わりました。今日も行ってらっしゃいませ」
メイドの着付けが終わり、朝食をとるため食堂へと向かった。
「それにしてもアランドル王家は食事が豪勢ですよねぇ。実家にいた時とは大違いですよ」
カレンはデニスやロロムに向かって嬉しそうに言う。
今日の朝食の内容は柔らかいうえにミルクやバターが練りこまれてコクとうま味のあるパン、出汁のうま味や貴重な香辛料であるコショウの爽やかさが感じられ具材も野菜から切ったソーセージまである豊富なスープ、
さらにはソースに漬け込み味をしみこませたうえで焼いた豚肉。
そのどれもがカレンにとってエドワード王国にいた時は祭りなどの特別な日でもない限り到底食べられなかったもので、カレンの中では「毎日がお祭り騒ぎ」と言えるような食事だった。
「うちはそこまで食事にカネをかけてるわけじゃないぞ。下手に貴族や騎士相手に宴会を開いているわけじゃないからそれほど驚くような内容ってわけでもないんだが」
「いえいえ、実家じゃこんなおいしい食事が毎日できるとは思っていませんでしたから毎日がお祭りみたいですよ」
「……姉様、実家じゃどんな食事を食べていたんですか?」
「うんわかった。教えるね」
カレンはデニスとロロム相手に話をしだした。話す側は「これが普通」だという口調で、聞く側2人はある種の覚悟を決めた。
◇◇◇
ドンドン! ドンドン!
それは一応は「ノック」ではあったが、姫君の部屋にするのではなくむしろ囚人の部屋の前に食事を持ってきたことを伝えるかのような、部屋の中にいる少女を怖がらせるようなものだった。
「食事だ。食い終わったらいつものように食堂に返しに来いよ」
心底嫌そうな顔をした執事が敬語すら使わずにそう言ってカレンの部屋にトレイを持ってやってくる。
部屋の主に対しては腫れ物に触るような態度で接し、机に向かって「ガチャン」と大きな音を立てて投げつけるように料理がのったトレイを置く。
そこに一国の姫君としての敬意は「これっぽちも」ないが、それを不敬だと止めるものは誰もいない。
今日も固いパンとぬるいスープだ。週に1度くらいはおかずとなる固くて乳臭い牛肉や、焼きたてのやわらかいパンを食べられるのだが、普段の食事は3食同じようなメニューだ。
まずはぬるいスープだ。一応は具材であるカブやニンジンは切れ端を浮かべたようなもので、腹を満たすには到底足りない。
そのスープも薄い塩味が少しする程度で出汁などという贅沢なものは使っていない。
「ん……」
カレンはスープを少し飲むと日持ちするようにカチカチに固く水気のないパサパサしたパンをちぎりだし、それをスープにつけてふやかす。
パンはこうでもしないと固すぎてとてもじゃないけど食べられる代物ではないからだ。
「う……」
スープを吸ってふやかしたパンは確かに柔らかくはなったものの、今度はブヨブヨになって食感がひどく悪い。
週に1度くらいは焼きたてを食べることを前提としたやわらかいパンを食べられるため、その味を知っている分特に不味い。
それでも食わねば死んでしまうため、背に腹は代えられない。たとえまずくても胃袋の中に入れなくては。
「カレン、今日はテーブルマナーの復習だ。実際に食事をとりながら練習しようではないか」
「はい! ありがとうございます!」
「あなた、こんなやつ相手にやりすぎなんじゃないんですか?」
「テーブルマナーの復習は淑女として大事なものだからな。もしよそで恥をかいたらエドワード家のメンツが汚れるからな。それをさせないために必要なことだ」
「ぐぐ……フン!」
王妃は心底腹を立てて去っていった。
カレンの父親は不定期とはいえ「テーブルマナーの復習」という名目で、貴族の食事を娘に提供してくれていた。
「魔女姫」として忌み嫌われていたため表立っての支援はできない事に対する、ささやかな罪滅ぼしだった。
◇◇◇
「……」
カレンの話を聞いていたデニスとロロムはその劣悪な環境に絶句してしまう。
「カレン、お前相当苦労したんだな……もうそんな苦労はしなくていいぞ。これが当たり前だと思ってくれればいい」
「姉様、話を聞く限り姉様のお父さん以外全員悪者じゃないですか」
「あれ、そんなに驚くような内容でした?」
兄弟はそろってうなづいた。
(デニスさんもロロム君も「はい」か)
念のため心を読んでみると、本当にそう思っているようだった。
「カレン、実家で起こったことは忘れろ。もしくは長い長い悪夢を見続けてきたんだと思え。それこそ12年間ずっとな」
「姉様、その話が本当だったら周りの人たちはあまりにも酷すぎますよ」
「んー。そこまで心配させるようなことは言ってないと思うけど……」
「「そこまで心配させるようなことは言ってないと思うけど!?」」
デニスとロロムは同時に彼女のセリフをなぞり、彼らが次の言葉を紡ぐのに10秒ほどかかった。
「劣悪な環境だと認識する事すらできない、か。ある意味俺より悲惨だな」
「姉様、姉様の事は僕が守りますから安心していいんですよ?」
「ふーん、そうなんだ。じゃあ私は先に仕事をするからごちそうさまね」
先に食事を済ませたカレンは立ち上がり、書類相手の仕事のために執務室へと歩いて行った。
「ロロム、下手にカレン相手に不幸自慢するのはやめた方がいいな」
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残された2人はそうぼやいているのを知らずに。
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