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第27話 初夜
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2次会を終え、カレンは自室へと戻ってきた。その顔は結婚式の時よりも緊張しており、ある種の恐怖も内包されていた。
「女」としては最後まで完全に理解できない「男」と1夜を共にする。いわゆる「夜のお仕事」が待っていたのだ。ましてや今夜は「新婚初夜」という特別な夜。
上手くいかなかったらどうしよう。という不安は隠せない。
デニスが「飴色の液体が入った小さなビン」をもってカレンの部屋に入ってきた。
「カレン……」
「デニスさん、私は大丈夫です。この日のために純潔を守り続けていました」
「……ありがとう」
デニスは新妻を抱きしめた。しばらくして2人は服を脱ぎ、ベッドの上で横になる。新郎は持参したビンの中身をカレンの股にかけた。
「これは……?」
「ハチミツだ」
一種の「潤滑剤」だ。
「デニスさん、私の身体で満足できますか? 背丈も胸もまだ小さいですし……」
「大丈夫だ。触ってみるか?」
明らかに彼女の指よりも太く、熱く脈打つそれ。こんな大きなものが、これから自分の体の中に入る物なの? 正直怖かったがカレンは何とかそれを飲み込む。
彼女はベッドの上に寝転んで両手をデニスに向けた。
「デニスさん、来てください。この日のために今まで純潔を守り通してきました。お受け取りください」
「ありがとう。じゃあ行くぞ」
夫の筋肉質な肉体がカレンの身体に覆いかぶさる。お互い不安を緩和するためにお互いの手を強く握る。彼の硬くて熱いものがカレンの身体に侵入していき……。
「うぎっ……うっ……」
カレンがうめき声に近い声をあげる。そして……。
ブチィ!
「ーーーーーーーーーーーー!!!!!」
操を男にささげた瞬間、経験したこともない激痛がカレンの全身を駆け巡る。痛みに耐えながらも懸命に作り笑いをするが……。
「デニス……さん?」
デニスは彼女の身体から萎えた自分を引き抜いた。
「純潔を守ってくれたのはありがたいが、そんな苦しそうな顔してると萎えちまう。今日はもう終わりだ」
「そんな……私のことは気にしなくてもいいのに。好きなようにやってくれればいいのに」
「俺はそういうの苦手なんだよ。まぁ徐々に慣らしていけばいいさ。俺は18でカレンは12なんだろ? 時間はまだあるさ」
「デニスさん……ごめんなさい。私のせいで……」
「いや、この程度で萎えちまう俺が悪いさ。今夜は処女だったって事が分かればそれでいい」
(全部「はい」か。私が苦しがっているからこんなことになっちゃったんだ)
カレンは身体の痛みと最後までうまくいかなかった事への罪悪感で泣いていた。
涙声なので明かりの弱い寝室でも泣いているのは分かる。夫に迷惑をかけたと思い、相変わらず引かない痛さと申し訳なさで涙がさらに出てくる。
「それと、気になってたんだが俺が迫ってくるのって嫌か?
噂じゃ普段は美形な男が夜になると、性欲みなぎらせたツラをして迫ってくるのがイメージぶっ壊れるとかで幻滅するって聞いてるけど」
「!! そんなことありません! デニスさんに限ってそんなことは……!」
「そうか……そうだよな……」
お互い、何も言わない……お互いに悪いことをしたという罪悪感からか、両者とも言葉が出てこない。
一番弱い光を出すよう設定された魔力で動く照明器具でかすかに浮かぶ顔は、お互いに「申し訳ない」と言いたげなそれだ。
「……今日はもう寝ようぜ、お休み」
「……お休みなさい」
一応は純潔を守っていたのを証明できたが、全くうまくいかない初夜だった。
「女」としては最後まで完全に理解できない「男」と1夜を共にする。いわゆる「夜のお仕事」が待っていたのだ。ましてや今夜は「新婚初夜」という特別な夜。
上手くいかなかったらどうしよう。という不安は隠せない。
デニスが「飴色の液体が入った小さなビン」をもってカレンの部屋に入ってきた。
「カレン……」
「デニスさん、私は大丈夫です。この日のために純潔を守り続けていました」
「……ありがとう」
デニスは新妻を抱きしめた。しばらくして2人は服を脱ぎ、ベッドの上で横になる。新郎は持参したビンの中身をカレンの股にかけた。
「これは……?」
「ハチミツだ」
一種の「潤滑剤」だ。
「デニスさん、私の身体で満足できますか? 背丈も胸もまだ小さいですし……」
「大丈夫だ。触ってみるか?」
明らかに彼女の指よりも太く、熱く脈打つそれ。こんな大きなものが、これから自分の体の中に入る物なの? 正直怖かったがカレンは何とかそれを飲み込む。
彼女はベッドの上に寝転んで両手をデニスに向けた。
「デニスさん、来てください。この日のために今まで純潔を守り通してきました。お受け取りください」
「ありがとう。じゃあ行くぞ」
夫の筋肉質な肉体がカレンの身体に覆いかぶさる。お互い不安を緩和するためにお互いの手を強く握る。彼の硬くて熱いものがカレンの身体に侵入していき……。
「うぎっ……うっ……」
カレンがうめき声に近い声をあげる。そして……。
ブチィ!
「ーーーーーーーーーーーー!!!!!」
操を男にささげた瞬間、経験したこともない激痛がカレンの全身を駆け巡る。痛みに耐えながらも懸命に作り笑いをするが……。
「デニス……さん?」
デニスは彼女の身体から萎えた自分を引き抜いた。
「純潔を守ってくれたのはありがたいが、そんな苦しそうな顔してると萎えちまう。今日はもう終わりだ」
「そんな……私のことは気にしなくてもいいのに。好きなようにやってくれればいいのに」
「俺はそういうの苦手なんだよ。まぁ徐々に慣らしていけばいいさ。俺は18でカレンは12なんだろ? 時間はまだあるさ」
「デニスさん……ごめんなさい。私のせいで……」
「いや、この程度で萎えちまう俺が悪いさ。今夜は処女だったって事が分かればそれでいい」
(全部「はい」か。私が苦しがっているからこんなことになっちゃったんだ)
カレンは身体の痛みと最後までうまくいかなかった事への罪悪感で泣いていた。
涙声なので明かりの弱い寝室でも泣いているのは分かる。夫に迷惑をかけたと思い、相変わらず引かない痛さと申し訳なさで涙がさらに出てくる。
「それと、気になってたんだが俺が迫ってくるのって嫌か?
噂じゃ普段は美形な男が夜になると、性欲みなぎらせたツラをして迫ってくるのがイメージぶっ壊れるとかで幻滅するって聞いてるけど」
「!! そんなことありません! デニスさんに限ってそんなことは……!」
「そうか……そうだよな……」
お互い、何も言わない……お互いに悪いことをしたという罪悪感からか、両者とも言葉が出てこない。
一番弱い光を出すよう設定された魔力で動く照明器具でかすかに浮かぶ顔は、お互いに「申し訳ない」と言いたげなそれだ。
「……今日はもう寝ようぜ、お休み」
「……お休みなさい」
一応は純潔を守っていたのを証明できたが、全くうまくいかない初夜だった。
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